乙女ゲームのヒロインに生まれ変わりました!なのになぜか悪役令嬢に好かれているんです

榎夜

文字の大きさ
20 / 48

19話

しおりを挟む

次の日、リディアーヌに会ってすぐにロイの様子を教えてあげた。

凄く取り乱してたよ、と。

そしたらリディアーヌは

「まだ愛されているなんて思っていたのかしら?勘違いも甚だしいわ!」

そう言って、フンっと鼻を鳴らしているのを見て私達は声を出して笑ってしまった。


あの後、我が家は婚約破棄を受け入れた。

後日リディアーヌの家に行って謝罪するのと、ロイの再教育を約束して、なんとか穏便に解決した。

ここは貴族の学校だから婚約を破棄された義弟の噂は、すぐに広まると思うけど...自業自得よね?


リディアーヌの話が終わると

「では、次は私の番ですね」

とノエルはニッコリ微笑んだ。

ノエルもシエラたちと比べたら爵位もあまり高くない、というのもあって、心配はしていないみたいだ。

「リディアーヌさんのときはリナさんが居たから良かったけど、ノエルさんのときは流石に証拠が必要になってきますね」

「そうですわね。......とりあえず、証拠集めに集中しましょう。今の状況なら簡単に集まりますわ」

とそれぞれ言うシエラとアリアを見て、なんだか探偵みたいだな、と呑気に眺めていると

「私は終わったので、任せてくださいっ」

そう言って意気込むリディアーヌが見えて、癒されてしまった。

いやぁー...役得すぎる。


あ、そういえば、ノエルの婚約者、ハノンとはこの世界で一度も会ったことがないんだけど、どういう人なんだろう?






✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

~モニカside~

ロイが婚約破棄をされた。

そんな噂が至るところから聞こえてきて、私は焦っている。

だって、もう少ししたら、ヒロインが悪役令嬢から嫌がらせを受けるのよ?

婚約破棄ってことは、もう悪役令嬢じゃなくなっちゃうじゃない!

こんなの、ゲームではなかったシナリオなんだけど!

絶対リナのせいよね!

邪魔するなって言ったのに...あのクソ女!

ギリギリ、と爪をかじっていると前からロイが歩いてくるのが見えた。

その姿はなんだか元気がないように見える。

あぁ、きっと婚約破棄が嬉しすぎて眠れなかったのね。

そう思ってルンルンとロイに近付いた。

「ロイ様ぁ~」

私が話しかけると、いつもなら顔を綻ばせて喜んでくれるのに、ロイは何故か私をスルーしようとした。

「ロイ様ぁ~。なんで無視するんですかぁ~?」

いつものように腕を絡ませようとすると、

「話しかけるな」

とロイのいつもより低い声が聞こえてきた。

聞き間違えかなって思って改めて腕を絡ませようとすると、その腕は思いっきり振りほどかれてしまった。

そして、ロイは私を睨みつけながら

「お前のせいで!リディアーヌに婚約破棄されただろう!」

と怒鳴ってきた。


「なっ、なんでよ!私の方が良いって言ってくれたじゃない!婚約破棄できて、嬉しいはずでしょ!?」

「嬉しいわけないだろ!もう二度と近付くな!」

そう言って、ロイは私と真逆の方向に向かっていった。



どういうことなの!?

今まで上手くいってたじゃない!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】『運命』を『気のせい』と答えたら、婚姻となりまして

うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
 ヴォレッカ・サミレットは、領地の危機をどうにかするために、三年ぶりに社交界へと婚姻相手を探しにやってきた。  第一にお金、次に人柄、後妻ではなく、できれば清潔感のある人と出会いたい。 そう思っていたのだが──。 「これは、運命だろうか……」 誰もが振り返るほどの美丈夫に、囁かれるという事態に。 「気のせいですね」 自身が平凡だと自覚があり、からかって遊ばれていると思って、そう答えたヴォレッカ。  だが、これがすべての始まりであった。 超絶平凡令嬢と、女性が苦手な美丈夫の織りなす、どこかかみ合わない婚姻ラブストーリー。 全43話+番外編です。

異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない

紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。 完結済み。全19話。 毎日00:00に更新します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?

六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」 前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。 ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを! その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。 「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」 「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」 (…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?) 自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。 あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか! 絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。 それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。 「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」 氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。 冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。 「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」 その日から私の運命は激変! 「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」 皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!? その頃、王宮では――。 「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」 「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」 などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。 悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!

公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています

六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった! 『推しのバッドエンドを阻止したい』 そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。 推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?! ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱ ◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!  皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*) (外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!

【完結】転生したら悪役令嬢だった腐女子、推し課金金策してたら無双でざまぁで愛されキャラ?いえいえ私は見守りたいだけですわ

鏑木 うりこ
恋愛
 毒親から逃げ出してブラック企業で働いていた私の箱推し乙女ゲーム「トランプる!」超重課金兵だった私はどうやらその世界に転生してしまったらしい。  圧倒的ご褒美かつ感謝なのだが、如何せん推しに課金するお金がない!推しがいるのに課金が出来ないなんてトラ畜(トランプる重課金者の総称)として失格も良い所だわ!  なりふり構わず、我が道を邁進していると……おや?キング達の様子が?……おや?クイーン達も??  「クラブ・クイーン」マリエル・クラブの廃オタク課金生活が始まったのですわ。 *ハイパーご都合主義&ネット用語、オタ用語が飛び交う大変に頭の悪い作品となっております。 *ご照覧いただけたら幸いです。 *深く考えないでいただけるともっと幸いです。 *作者阿呆やな~楽しいだけで書いとるやろ、しょーがねーなーと思っていただけるともっと幸いです。 *あと、なんだろう……怒らないでね……(*‘ω‘ *)えへへ……。  マリエルが腐女子ですが、腐女子っぽい発言はあまりしないようにしています。BLは起こりません(笑)  2022年1月2日から公開して3月16日で本編が終了致しました。長い間たくさん見ていただいて本当にありがとうございました(*‘ω‘ *)  恋愛大賞は35位と健闘させて頂きました!応援、感想、お気に入りなどたくさんありがとうございました!

婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた

夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。 そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。 婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。

断罪フラグをへし折った悪役令嬢は、なぜか冷徹公爵様に溺愛されています ~スローライフはどこへいった?~

放浪人
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢イザベラに転生した私。 来るべき断罪イベントを回避し、辺境の領地で悠々自適なスローライフを送る……はずだった! 卒業パーティーの舞台で、王太子から突きつけられた数々の罪状。 ヒロインを虐げた? 国を傾けようとした? ――全部、覚えがありませんけど? 前世の知識と周到な準備で断罪フラグを木っ端微塵にへし折り、婚約破棄を叩きつけてやったわ! 「さようなら、殿下。どうぞヒロインとお幸せに!」 ああ、これでやっと静かな生活が手に入る! そう思っていたのに……。 「実に興味深い。――イザベラ、お前は俺が貰い受ける」 なぜか、ゲームではヒロインの攻略対象だったはずの『氷の公爵』アレクシス様が、私に執着し始めたんですけど!? 追いかけてこないでください! 私のスローライフが遠のいていく……!

処理中です...