乙女ゲームのヒロインに生まれ変わりました!なのになぜか悪役令嬢に好かれているんです

榎夜

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21話

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次の日、いつものお茶会を勉強会に変えて、皆で勉強をしていた。

「ねぇ、リナさん。ここの式ってどうやってますの?」

アリアが難しい顔をしながら聞いてきた。

「あ、えっとですね、ここの式で出た答えを..........」

私がサラッと解いてみせると

「リナさん、凄いですね」

「本当ですねぇ、ここの問題って応用の中でも難しいやつだったのに」

「もう、私には理解できません」

「ノエル様に同じくですわ!」

最後のリディアーヌは学年が違うから置いといて、シエラ、サーシャ、ノエルの3人は私の顔と問題を交互に見ながらそう言った。

多分、ここまで勉強出来るなんて思っていなかったんでしょうね。

でも、顔をジロジロ見るのは失礼ですよっ!


あれ?転生してきたのになんで簡単に解けてるの?とか思ったでしょ?

実は数学と理科と英語は前世で中学校レベルの問題ばっかりなのよ。

流石に歴史とか国語は違うけどね。

初めて教科書を見た時、ゲームの世界とはいえ、ここまでレベルが低いとは...と驚いてしまった。


そんなこんなで勉強を続けていると

「ちょっといい?」

と後ろから声をかけられた。

シエラたちの表情から察するに、あの人なんだろうなぁ...

と思って振り向くと、思った通りモニカが仁王立ちしていた。

「はぁ......ちょっと行ってきますね」

私がそう言って立ち上がると、ノエルが

「ここでは話せないことなんですか?」

とモニカに聞いていた。

確かに、ここでも良い話ならそれに越したことはない。

だって、面倒くさいからね!わざわざ人気のない場所を探すの。

するとモニカは、まさかそう聞かれるとは思っていなかったのか、え...えっと......そのー...、とか言って籠もっているから察した。

ここじゃ、ダメってことね。っていうことを。

仕方ないから助けてやろう、と思い私は

「ダメみたいなので、行ってきますね」

と言ってにっこり笑って、モニカと一緒にシエラ達から離れた。





✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「どういうことよ!」

人気のない場所に到着するなり、モニカがそう叫んだ。

どういうこと、とは?

意味がわからない、という意思表示で首を傾げると

「あんたが婚約破棄するように色々言ってるんでしょ!」

「あぁ、そのことね」

もうそれに関しては私も聞きたい。

どういうこと!?って。

とりあえず、もう愛想が尽きて悪役令嬢の全員が婚約破棄するらしいよってことを教えてあげた。

勿論、証拠がーとか、順番にーとかは言わなかったけど。

するとモニカは爪をかじりながら

「意味わかんないんだけど!ロイだって婚約破棄されてから様子がおかしいし」

と呟いたけど、物凄くどうでもいい。

だって、私は関係ないからね。

「あー...あれじゃない?モニカがちゃんとしたヒロインじゃないからでしょ」

と私が適当に返事をすると、モニカは

「はぁ!?そんな訳ないじゃん!ヒロインは私よ!」

そう怒鳴ってきた。

もう自分がヒロインって信じて疑わない辺り、尊敬するわ。

......貴方の目の前に本物のヒロインがいるんですけどね。

「とにかく!邪魔しないでよね!」

前と同じセリフを吐いて立ち去ろうとするモニカの背中に

「あ、勉強しといた方がいいよー。好感度あるからねー」

と言うと、わかってるわよ!と叫びながら小走りしていた。

相変わらず、何しに来たのかわからない子だなぁ。
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