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買い物と魔力操作
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それからは、冒険者と見られる人がちらほらと見受けられた。
看板を立ててあるのに家の方に来てしまう人、設えた無人販売所から、お金を出さずに野菜だけ持って行ってしまう人もいて、家族を悩ませていた。
多分もっと人が来れば人の目があるからそういう事をする人も減るはずと思われたけど、マナーの悪い人は際限ない。遂には料金箱ごと盗まれてしまった。
小銭まで盗んでいくなんて…
でも、無人販売所にはありがちな悩みらしい。
私はといえば、翔真兄ちゃんと一緒に冒険する事が少なくなった。
兄ちゃんが学校の友達と冒険する事が多くなったからだ。
いいもん。私にはペット達がいる。たまに家族も入るけど、そんなに奥までは行かない。
私達は、3階層のホーンラビットと、今はメインで戦っている。
落とす物は肉や毛皮、角だ。それなりに良い値段で売れるし、ウサギ肉は美味しい。
「ダンジョン効果かしらね?最近、お化粧のノリがいいのよ」
「ウサギ肉がいいのかもな。生物だから買い取りされないのが残念だ。俺は少しウエストが縮んだよ」
お父さんの樽のようなお腹の肉がスリムになってきた。
でもズボンの買い換えが大変だとぼやいてもいた。
「戦闘がいい運動になってるのよ。若い頃のズボン、取っておけば良かったわ。勿論今のズボンも取っておくわよ?」
「酷いな。もう太らないよ」
笑いながら言うけど、ビールを飲み、素揚げとはいえ油を使ったむかごを食べながらでは、説得力がない。
しかも、みんな新たな武器を買うのが勿体ないからと、ある物で戦っている。
おじいちゃんは鍬。おばあちゃんは鎌。お父さんは鉈でお母さんは包丁だ。
お父さんだけ農具が使いこなせてない気がするけど、聞いたら、お婿さんだからだそうだ。
まあ何にせよ、木の棒で戦っている私よりましかな。
「美優、もう寝なさい」
「はーい」
すぐには寝ない。私はこれからやる事があるのだ。
魔力操作。記憶を思い出してから、これは毎晩続けている。
きちんとやっておかないと、無駄に魔力を消費するはめになるからだ。
ただ、この世界では体外に魔力を放出出来るのはダンジョンだけなので、代わりに身体強化をする事にしている。今では足だけ強化したりと部分的に強化出来るようになってきた。
けど、前世の感覚ではまだまだなので、引き続き頑張る。これをちゃんとやらないと、余分な魔力もかかるし、より強力な魔法を扱う事も出来るようになる。
前世では魔力操作のスキルもちゃんとあったのに、消えてるのは残念だ。
確かに美優になってからは、魔法すら使った事はなかったけど。
次の休日には、隣の市まで出掛けてアドベンチャーショップに行った。
住んでいる町よりは多少ましとはいえ、県庁のある県で一番に都会な市とは比べものにならない。
それでも車で30分かかるし、山も2つ越える。
お父さんは剣術のスキルが取れた為、剣を欲しそうに眺めている。因みにお母さんは、短剣術だ。普段使いしてるのが包丁だからかもしれない。
じゃあ鉈は剣に分類されるのかな?あんまり長さは変わらないけど。
魔法使いが使うような杖は置いていない。魔法を使える人はとても少ないのだ。
その他、ダンジョン素材を使った剣等が置いてあるけど、とても高価だ。ただし、ドロップ素材を使った物は使う人を選ぶ。
冒険者の書で言われてるのは、スキルにもレベルがあって、足りないとなまくらな物になってしまう。
高価な物を買っても鉄製の剣より切れなかったらトラブルが起きそうだけど、ダンジョン素材を使った武器は、返品交換は出来ない。
あとは防具類。革製品でもダンジョン素材の物は持ちがいい。
さすがに5歳児が装備出来るような既製品は置いていない。
入らないのが一番と言われても、絶対に嫌。
家族は私が魔法を使えるのを知っているから、貴重なスキルを得たのに伸ばさないのは勿体ないからと、絶賛説得中だ。
3階層のウサギは余裕で倒せるし、ペット達は何故か私と入りたがる。
ポチはおじいちゃんの犬だけど、普段もおじいちゃんが散歩してるのにダンジョンには私と行きたがるから残念そう。
素材を売って、私用のワークブーツを買ってもらった。
運動靴では、身体強化の力に耐え切れずにすぐにだめになってしまうから、誂えて貰う事になった。
反対しながらも私の身の安全を一番に考えてくれて嬉しい。
サイズは大きめに作ってもらった。付与魔術も、一応は使える。ただ、この世界でも使えるかどうか。靴にも強化の付与を使いたかったけど、素材が悪いのか、それとも今の私には扱えないのか、使う事が出来なかった。
看板を立ててあるのに家の方に来てしまう人、設えた無人販売所から、お金を出さずに野菜だけ持って行ってしまう人もいて、家族を悩ませていた。
多分もっと人が来れば人の目があるからそういう事をする人も減るはずと思われたけど、マナーの悪い人は際限ない。遂には料金箱ごと盗まれてしまった。
小銭まで盗んでいくなんて…
でも、無人販売所にはありがちな悩みらしい。
私はといえば、翔真兄ちゃんと一緒に冒険する事が少なくなった。
兄ちゃんが学校の友達と冒険する事が多くなったからだ。
いいもん。私にはペット達がいる。たまに家族も入るけど、そんなに奥までは行かない。
私達は、3階層のホーンラビットと、今はメインで戦っている。
落とす物は肉や毛皮、角だ。それなりに良い値段で売れるし、ウサギ肉は美味しい。
「ダンジョン効果かしらね?最近、お化粧のノリがいいのよ」
「ウサギ肉がいいのかもな。生物だから買い取りされないのが残念だ。俺は少しウエストが縮んだよ」
お父さんの樽のようなお腹の肉がスリムになってきた。
でもズボンの買い換えが大変だとぼやいてもいた。
「戦闘がいい運動になってるのよ。若い頃のズボン、取っておけば良かったわ。勿論今のズボンも取っておくわよ?」
「酷いな。もう太らないよ」
笑いながら言うけど、ビールを飲み、素揚げとはいえ油を使ったむかごを食べながらでは、説得力がない。
しかも、みんな新たな武器を買うのが勿体ないからと、ある物で戦っている。
おじいちゃんは鍬。おばあちゃんは鎌。お父さんは鉈でお母さんは包丁だ。
お父さんだけ農具が使いこなせてない気がするけど、聞いたら、お婿さんだからだそうだ。
まあ何にせよ、木の棒で戦っている私よりましかな。
「美優、もう寝なさい」
「はーい」
すぐには寝ない。私はこれからやる事があるのだ。
魔力操作。記憶を思い出してから、これは毎晩続けている。
きちんとやっておかないと、無駄に魔力を消費するはめになるからだ。
ただ、この世界では体外に魔力を放出出来るのはダンジョンだけなので、代わりに身体強化をする事にしている。今では足だけ強化したりと部分的に強化出来るようになってきた。
けど、前世の感覚ではまだまだなので、引き続き頑張る。これをちゃんとやらないと、余分な魔力もかかるし、より強力な魔法を扱う事も出来るようになる。
前世では魔力操作のスキルもちゃんとあったのに、消えてるのは残念だ。
確かに美優になってからは、魔法すら使った事はなかったけど。
次の休日には、隣の市まで出掛けてアドベンチャーショップに行った。
住んでいる町よりは多少ましとはいえ、県庁のある県で一番に都会な市とは比べものにならない。
それでも車で30分かかるし、山も2つ越える。
お父さんは剣術のスキルが取れた為、剣を欲しそうに眺めている。因みにお母さんは、短剣術だ。普段使いしてるのが包丁だからかもしれない。
じゃあ鉈は剣に分類されるのかな?あんまり長さは変わらないけど。
魔法使いが使うような杖は置いていない。魔法を使える人はとても少ないのだ。
その他、ダンジョン素材を使った剣等が置いてあるけど、とても高価だ。ただし、ドロップ素材を使った物は使う人を選ぶ。
冒険者の書で言われてるのは、スキルにもレベルがあって、足りないとなまくらな物になってしまう。
高価な物を買っても鉄製の剣より切れなかったらトラブルが起きそうだけど、ダンジョン素材を使った武器は、返品交換は出来ない。
あとは防具類。革製品でもダンジョン素材の物は持ちがいい。
さすがに5歳児が装備出来るような既製品は置いていない。
入らないのが一番と言われても、絶対に嫌。
家族は私が魔法を使えるのを知っているから、貴重なスキルを得たのに伸ばさないのは勿体ないからと、絶賛説得中だ。
3階層のウサギは余裕で倒せるし、ペット達は何故か私と入りたがる。
ポチはおじいちゃんの犬だけど、普段もおじいちゃんが散歩してるのにダンジョンには私と行きたがるから残念そう。
素材を売って、私用のワークブーツを買ってもらった。
運動靴では、身体強化の力に耐え切れずにすぐにだめになってしまうから、誂えて貰う事になった。
反対しながらも私の身の安全を一番に考えてくれて嬉しい。
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