2 / 3
2.離婚前提でいかがです?
しおりを挟む
その後寝室で皇帝と対峙している、今ここ。
ガウンを羽織り、寝間着を鉄壁防御してたにも関わらず、「子を作らない」宣言されて、ちょっと私フライングで立場なさすぎ。ううん、見せないからいいんだけども。
そんなシュテファンは私の対面で、難しそうな表情を作り、こちらを見ている。
こんな彼だけど、将来、愛する者にはトロットロになる溺愛主義者なのだ。
(物語では"冷酷皇帝"は伯爵家のアンネ・ヴィンケルと出会って、頑なな心が解けてくのよね)
シュテファンは機転の利くアンネと協力して、リーネル公爵たちが仕掛けてくる陰謀の数々を回避し、貴族派を制して、確固たる皇権を築く。
なお、アンネの存在に気づいたエリザは、実家と自分の地位を守るため、彼女をシュテファンから引き離そうとするけれど……。リーネル家断罪の余波もあり、最終的には身分剥奪の上、帝都から追放されたはず。
皇妃位が空白になって、貴族たちが"次の皇妃に自分の娘を"と騒ぎ始める頃、シュテファンとアンネは互いの気持ちが愛だと気づく。
そこからふたりは、興奮ものの猛接近を見せる!
"自分に皇妃は務まらない"と逃げ腰のアンネを囲い込むシュテファン。さすが『冷酷皇帝の最愛妃』、熱愛に溺愛を重ねた執着愛が、とても激しかったと記憶しているが。
つまるところ、エリザはこの先、離婚となる。
幸い(?)命までは取られないから、黙ってその時を持っていても良いのだけれど──。
私から提案しておく方が、後々恩を売れそうじゃない?
ベッド脇にある軽食とワインを見て、「こんな用意は不要だ」と皮肉気にシュテファンが笑った。
(毒とかを用心してるのかな? でもそれ、侍女さんたちが陛下のために置いてったものだから、何も入ってないよ、たぶん。残してくれると後で私が食べるから、むしろ手を付けないで。……にしてもエリザ、本当に嫌われてるのね)
よほどリーネル公爵が癪に障るんだろうなぁ。
シュテファン、ド迫力でこっち見てるものねぇ……。
鋭利な輪郭に氷のような微笑を浮かべた青年は、その麗しい顔立ちのせいで、一層怖さが際立っている。
精悍な体つきも相俟って、ビジュ最高だ。ガウンの下からのぞく鎖骨とチラ見え腹筋はサービスですか? ありがとうございます。目が潤います。
(はっ、見惚れてる場合じゃなかった)
絶対零度で歓迎してくる皇帝だ。
いま私の意志を明確にしておかないと、今後話す時間は取れないかもしれない。
「陛下、恐れながら発言してもよろしいでしょうか」
「なんだ?」
若い皇帝が、片眉を上げて促した。
彼の前で意見を述べる人間が少ないのだろう。
それだけで、私に少し興味を持ったみたい。
「私は貴方様に、敵意も害意もありません。しかし冷遇されたからと言って、実家に帰るわけにもいきません」
「冷遇? 子を作らないと言ったことか?」
"これしきのことで?"という言葉を言外に滲ませ、冷ややかな目でシュテファンが言う。
(浴室放置は把握してない? 使用人たちの態度は彼の指示じゃないって捉えてOK? じゃあその前提で進めてみよう)
「それもありますが……。んんっ。リーネル公爵家と陛下の仲がよろしくないことは承知しております。我が父ヘルマン・リーネルが、分不相応の望みを抱いているせいで」
「! あなたは……」
何を言い出すつもりなのか、と、彼は驚きの色をその目に乗せた。
私が暴走すれば、"リーネル家に反意あり"と罪に問わなくてはならない。
せっかく自分が折れて私を妃に迎えたのに、ここで波風を立てたくないよね。
事を構えるには、リーネル家が力を持ちすぎてるもの。
「だからこそ陛下も、こうして私に冷淡なのでしょう? 政敵の娘ですもの」
一日も早く皇権を確立したい、彼の気持ちは分かるけど。
「冷淡……」
私も快適に過ごしたいの。
(さて)
今後がかかってる。
下腹に力を入れて、毅然と彼を見上げた。
「ですが私は父とは違い、権力に興味がありません。私が望むのは平穏な生活。そして円満な離婚です」
「っ、いま離婚と言ったのか?」
問い返した相手に、目を見ながら頷き返す。
まあ、新婚初夜に花嫁が提案してくることではないよね。
"愛することはない"発言も同様に有り得ないけど。
ん? シュテファンの"子作りしない"宣言は、家族計画の一環として有るかも?
あれっ? これ私の方がもしかして非常識?
……コホン。
「程ほどに時間を稼いだ後、貴方様の前から消え去りたく存じます。なのでそれまでの間、どうかここに置いてください。父から何か接触がありました際には、その内容を陛下にお伝えいたしますので」
「……どういうつもりだ。父親を裏切ると?」
(うんうん、そんな人間、信用ならないよね。でも)
「裏切るのではなく、そもそも私が父の味方ではなかっただけです。父もきっと、私を味方だとは思ってはいません」
「何を言って──」
「彼は私を、味方ではなく"逆らうはずのない駒"だと見做していますので。ですが私にも意志はあります。私は、私を尊重してくれる方につきたい。その相手が"夫"なら──、とても嬉しいのですが」
言葉を切ってじっとシュテファンを見つめ、彼が私の話を聞いてくれていることを確認する。
(よし。頼むなら今よ!)
「なので食事は、人並みにください」
「は?」
「公爵家では、蟻の餌ほどしか与えられなかったのです」
儚げに、そっと目を伏せる。
命をつなぐ最低限度の量でエリザは耐えてたけど、私は嫌だ。
こんな我慢に、美徳はないもの。
シュテファンが語調を強めた。
「何を言うかと思えば、食事の心配か。皇宮の人間を愚弄するな。私情で職務を放棄するような者は雇っていない」
「そうですか? 私は先ほどお風呂で溺れて、死にかけましたが?」
「何?」
「私を拒否した使用人たちが、水を入れただけの浴槽に私を置いて去りました。あれが皇宮の作法なら、無知な私が悪かったのでしょう。ですがこれは、世間では"冷遇"と呼ぶのでは?」
(エリザが許しても、私は許さない。待遇の交渉は、しっかりさせて貰うわよ)
どうせ一度お風呂で死にかけた身。
前世の私も死んでいる。
そう、最期の記憶は浴槽だ……。きっと前世の私も……お風呂の中で遭難した。疲れすぎてて、それで……。
(お風呂に持ち込んでたスマホは水没したかな。そういえば直前まで読んでた小説が『冷酷皇帝の最愛妃』。だからこの世界なのかしら)
前世は独り暮らしだったけど。
今度は周りに大勢いた。様子を見に来るぐらいして欲しかったわ。仕事じゃないの。
「浴槽に放置? 溺死しかけた? なんだそれは。気を引くために、嘘をついているわけじゃないだろうな」
痛烈な嫌味を混ぜたので怒りだすかと思ったけれど、シュテファンは取り合ってくれた。
突き放すような言葉とは裏腹に、案じるような色がその目に浮かぶ。
(あら、意外)
もしかしたら、根はいい人なのかもしれない。
感心しながらも平静を装う。
「事実です。どうぞお調べください。結婚初日に花嫁が亡くなったら、さすがにお立場上お困りでしょう?」
にっこりと微笑んで見せた。
娘が突然死すれば、リーネル公爵はいそいそと乗り込んで来るだろう。
死を悼むわけではなく、けれど娘想いの父親のフリをして皇帝を詰り、彼が殺したと国中に触れ回るはずだ。
それはシュテファンにとって良いことではない。悲劇の花嫁に同情した民心は皇帝から離れ、貴族たちがさらに力を増す。
「──調べよう。事実であれば、あなたを軽んじた使用人たちに罰を下す」
シュテファンが頷いた。
「エリザ、これはあなたからの取り引きだな? 公爵ではなく俺につく代わりに、平穏な生活と後の離婚を希望する、と。よし、具体的に言ってみろ。内容次第で契約書を作ってやる」
グッ!
(成功だわ!)
思わず拳を握りしめる。
契約結婚に持ち込めたのだ。彼は想像よりずっと、話のわかる男だ。
初夜の夫婦の寝台で、私とシュテファンは今後について話し合った。
ガウンを羽織り、寝間着を鉄壁防御してたにも関わらず、「子を作らない」宣言されて、ちょっと私フライングで立場なさすぎ。ううん、見せないからいいんだけども。
そんなシュテファンは私の対面で、難しそうな表情を作り、こちらを見ている。
こんな彼だけど、将来、愛する者にはトロットロになる溺愛主義者なのだ。
(物語では"冷酷皇帝"は伯爵家のアンネ・ヴィンケルと出会って、頑なな心が解けてくのよね)
シュテファンは機転の利くアンネと協力して、リーネル公爵たちが仕掛けてくる陰謀の数々を回避し、貴族派を制して、確固たる皇権を築く。
なお、アンネの存在に気づいたエリザは、実家と自分の地位を守るため、彼女をシュテファンから引き離そうとするけれど……。リーネル家断罪の余波もあり、最終的には身分剥奪の上、帝都から追放されたはず。
皇妃位が空白になって、貴族たちが"次の皇妃に自分の娘を"と騒ぎ始める頃、シュテファンとアンネは互いの気持ちが愛だと気づく。
そこからふたりは、興奮ものの猛接近を見せる!
"自分に皇妃は務まらない"と逃げ腰のアンネを囲い込むシュテファン。さすが『冷酷皇帝の最愛妃』、熱愛に溺愛を重ねた執着愛が、とても激しかったと記憶しているが。
つまるところ、エリザはこの先、離婚となる。
幸い(?)命までは取られないから、黙ってその時を持っていても良いのだけれど──。
私から提案しておく方が、後々恩を売れそうじゃない?
ベッド脇にある軽食とワインを見て、「こんな用意は不要だ」と皮肉気にシュテファンが笑った。
(毒とかを用心してるのかな? でもそれ、侍女さんたちが陛下のために置いてったものだから、何も入ってないよ、たぶん。残してくれると後で私が食べるから、むしろ手を付けないで。……にしてもエリザ、本当に嫌われてるのね)
よほどリーネル公爵が癪に障るんだろうなぁ。
シュテファン、ド迫力でこっち見てるものねぇ……。
鋭利な輪郭に氷のような微笑を浮かべた青年は、その麗しい顔立ちのせいで、一層怖さが際立っている。
精悍な体つきも相俟って、ビジュ最高だ。ガウンの下からのぞく鎖骨とチラ見え腹筋はサービスですか? ありがとうございます。目が潤います。
(はっ、見惚れてる場合じゃなかった)
絶対零度で歓迎してくる皇帝だ。
いま私の意志を明確にしておかないと、今後話す時間は取れないかもしれない。
「陛下、恐れながら発言してもよろしいでしょうか」
「なんだ?」
若い皇帝が、片眉を上げて促した。
彼の前で意見を述べる人間が少ないのだろう。
それだけで、私に少し興味を持ったみたい。
「私は貴方様に、敵意も害意もありません。しかし冷遇されたからと言って、実家に帰るわけにもいきません」
「冷遇? 子を作らないと言ったことか?」
"これしきのことで?"という言葉を言外に滲ませ、冷ややかな目でシュテファンが言う。
(浴室放置は把握してない? 使用人たちの態度は彼の指示じゃないって捉えてOK? じゃあその前提で進めてみよう)
「それもありますが……。んんっ。リーネル公爵家と陛下の仲がよろしくないことは承知しております。我が父ヘルマン・リーネルが、分不相応の望みを抱いているせいで」
「! あなたは……」
何を言い出すつもりなのか、と、彼は驚きの色をその目に乗せた。
私が暴走すれば、"リーネル家に反意あり"と罪に問わなくてはならない。
せっかく自分が折れて私を妃に迎えたのに、ここで波風を立てたくないよね。
事を構えるには、リーネル家が力を持ちすぎてるもの。
「だからこそ陛下も、こうして私に冷淡なのでしょう? 政敵の娘ですもの」
一日も早く皇権を確立したい、彼の気持ちは分かるけど。
「冷淡……」
私も快適に過ごしたいの。
(さて)
今後がかかってる。
下腹に力を入れて、毅然と彼を見上げた。
「ですが私は父とは違い、権力に興味がありません。私が望むのは平穏な生活。そして円満な離婚です」
「っ、いま離婚と言ったのか?」
問い返した相手に、目を見ながら頷き返す。
まあ、新婚初夜に花嫁が提案してくることではないよね。
"愛することはない"発言も同様に有り得ないけど。
ん? シュテファンの"子作りしない"宣言は、家族計画の一環として有るかも?
あれっ? これ私の方がもしかして非常識?
……コホン。
「程ほどに時間を稼いだ後、貴方様の前から消え去りたく存じます。なのでそれまでの間、どうかここに置いてください。父から何か接触がありました際には、その内容を陛下にお伝えいたしますので」
「……どういうつもりだ。父親を裏切ると?」
(うんうん、そんな人間、信用ならないよね。でも)
「裏切るのではなく、そもそも私が父の味方ではなかっただけです。父もきっと、私を味方だとは思ってはいません」
「何を言って──」
「彼は私を、味方ではなく"逆らうはずのない駒"だと見做していますので。ですが私にも意志はあります。私は、私を尊重してくれる方につきたい。その相手が"夫"なら──、とても嬉しいのですが」
言葉を切ってじっとシュテファンを見つめ、彼が私の話を聞いてくれていることを確認する。
(よし。頼むなら今よ!)
「なので食事は、人並みにください」
「は?」
「公爵家では、蟻の餌ほどしか与えられなかったのです」
儚げに、そっと目を伏せる。
命をつなぐ最低限度の量でエリザは耐えてたけど、私は嫌だ。
こんな我慢に、美徳はないもの。
シュテファンが語調を強めた。
「何を言うかと思えば、食事の心配か。皇宮の人間を愚弄するな。私情で職務を放棄するような者は雇っていない」
「そうですか? 私は先ほどお風呂で溺れて、死にかけましたが?」
「何?」
「私を拒否した使用人たちが、水を入れただけの浴槽に私を置いて去りました。あれが皇宮の作法なら、無知な私が悪かったのでしょう。ですがこれは、世間では"冷遇"と呼ぶのでは?」
(エリザが許しても、私は許さない。待遇の交渉は、しっかりさせて貰うわよ)
どうせ一度お風呂で死にかけた身。
前世の私も死んでいる。
そう、最期の記憶は浴槽だ……。きっと前世の私も……お風呂の中で遭難した。疲れすぎてて、それで……。
(お風呂に持ち込んでたスマホは水没したかな。そういえば直前まで読んでた小説が『冷酷皇帝の最愛妃』。だからこの世界なのかしら)
前世は独り暮らしだったけど。
今度は周りに大勢いた。様子を見に来るぐらいして欲しかったわ。仕事じゃないの。
「浴槽に放置? 溺死しかけた? なんだそれは。気を引くために、嘘をついているわけじゃないだろうな」
痛烈な嫌味を混ぜたので怒りだすかと思ったけれど、シュテファンは取り合ってくれた。
突き放すような言葉とは裏腹に、案じるような色がその目に浮かぶ。
(あら、意外)
もしかしたら、根はいい人なのかもしれない。
感心しながらも平静を装う。
「事実です。どうぞお調べください。結婚初日に花嫁が亡くなったら、さすがにお立場上お困りでしょう?」
にっこりと微笑んで見せた。
娘が突然死すれば、リーネル公爵はいそいそと乗り込んで来るだろう。
死を悼むわけではなく、けれど娘想いの父親のフリをして皇帝を詰り、彼が殺したと国中に触れ回るはずだ。
それはシュテファンにとって良いことではない。悲劇の花嫁に同情した民心は皇帝から離れ、貴族たちがさらに力を増す。
「──調べよう。事実であれば、あなたを軽んじた使用人たちに罰を下す」
シュテファンが頷いた。
「エリザ、これはあなたからの取り引きだな? 公爵ではなく俺につく代わりに、平穏な生活と後の離婚を希望する、と。よし、具体的に言ってみろ。内容次第で契約書を作ってやる」
グッ!
(成功だわ!)
思わず拳を握りしめる。
契約結婚に持ち込めたのだ。彼は想像よりずっと、話のわかる男だ。
初夜の夫婦の寝台で、私とシュテファンは今後について話し合った。
100
あなたにおすすめの小説
王太子は妃に二度逃げられる
たまこ
恋愛
デリンラード国の王太子アーネストは、幼い頃から非常に優秀で偉大な国王になることを期待されていた。
初恋を拗らせ、七年も相手に執着していたアーネストが漸く初恋に蹴りを付けたところで……。
恋愛方面にはポンコツな王太子とそんな彼をずっと支えていた公爵令嬢がすれ違っていくお話。
※『拗らせ王子と意地悪な婚約者』『先に求めたのは、』に出てくるアーネストのお話ですが、こちらだけでも楽しめるようになっております。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
運命の番より真実の愛が欲しい
サトウミ
恋愛
田舎娘のゾーイは龍族の王子・シャウロンの『運命の番』だった。
ロマンチックな恋を夢見るゾーイは『運命の番』であるシャウロンと会えるのを楽しみにしていた。
しかし、シャウロンはゾーイに対して素っ気ない。
運命の番だからといって、必ずしも愛し合う関係だとは限らないらしい。
それを悟ったゾーイは、シャウロンのもとから去ることを決意した。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…
アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者には役目がある。
例え、私との時間が取れなくても、
例え、一人で夜会に行く事になっても、
例え、貴方が彼女を愛していても、
私は貴方を愛してる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 女性視点、男性視点があります。
❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。
幼馴染が義兄になった日から、彼の愛は行き場を失った
恋せよ恋
恋愛
「お前を愛しすぎて、壊したくないんだ」
十歳の時、葡萄畑で「将来結婚しよう」と指切りをした初恋の幼馴染。
けれど、親同士の再婚により、私たちは「同い年の兄妹」になった。
シモンは氷の貴公子と呼ばれながら、
夜な夜な女性を抱き、放蕩の限りを尽くす。
裏切られ、絶望した義妹メルローズは、邸を出る決意をする。
しかし、雨の中でメルローズを捕らえたシモンは、泣き叫んだ。
「お前の純潔を守るために、俺がどれほどの地獄にいたか、
お前は知らない!」
同居する恋しいメルローズを襲いたいという狂気的な衝動。
放蕩は、それを抑えるための代償だった――。
真実を知っても、逃げようとするメルローズ。
シモンは牙を剥き、圧倒的な執念で外堀を埋め、
メルローズを婚約者として檻に閉じ込めた。
すれ違った二人の初めてが重なる時、
狂おしいほどの溺愛が幕を開ける。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる