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閑話
とある伯爵令息③
しおりを挟む1週間後、
「お陰様で婚約することになりました」
「良かったね」
「ありがとうございました。侯爵も初めてだよと喜んでおられました」
「ん?」
「花束を買って渡したのですが、貰うのは初めてだと」
「侯爵に渡したの!?」
「はい、3人に渡しました」
「令嬢に渡せばいいんだよ!
夫人にも渡すという手もあるけど侯爵は……、どうだった?」
「執務室に飾るとニコニコしておられました」
「…君達はそれでいいよ。今後も侯爵を混ぜてあげて」
「はい、初デートは4人で観劇に行きました」
「…今度こっそり令嬢にそれでいいのか確認をとるんだよ」
「観劇はダメですか?」
「そっちじゃないよ。普通デートは親同伴じゃないんだよ…どうだった?」
「楽しんでおられました。令嬢も嬉しそうでした」
「じゃあ、君達はそれでいいのかもしれない。念のため令嬢にだけ確認をとってみて」
「はい。聞いてみます」
夜会も4人で出るようになり、社交界では憧れの婿入りと噂されているようだ。
「本当ですか?」
「何をするにも4人一緒で仲良し過ぎると噂になっているよ。侯爵一家が君を可愛がり、違和感なく溶け込んでる君をみて醜聞も消え去った。
元婚約者は悲惨らしい。
彼が侮辱し続けたことに関する調査をして証言をとり、数件まとめて訴えたらしい。慰謝料を大幅に増額させたので、長男が怒っていて、支度金などは持たさずに追い出したようだ」
「大丈夫なんですか?」
「一応、王宮で働いているが、左遷されたよ。有能ではなかったしね。元々閑職だったのに、雑用にまで落ちたよ。質素な平民生活なら雑用の給料でも生きていけるよ。
これ以上訴えられなければね。
彼は平民になったから、もう慰謝料の請求先は彼個人だ。払えなければ投獄される。
孕んだ女の家は弟が後継ぎだから、婿養子も無理だった」
「侯爵令息で、婿先で次期侯爵から平民の雑用に転落とは大変そうですね」
「妻は当分働けないからね」
「王宮に徒歩圏内の物件を借りるのは大変でしょう。高いですから。一人暮らしならともかく妻と子もとなると仕切られた空間になっていなくてはなりませんから」
「雑用係の給料では外れまで行かないと無理かな。
片道1時間以上か。乗合馬車もあるが、節約したいところだよな」
「馬車生活の令息には大変でしょうね。靴の消耗は早いのに安い靴しか買えなくて靴擦れとの格闘でしょうね」
「転職すれば解決だよ。採用してくれるところは無いかもしれないけど」
私は恵まれてるな。
「そうだ。君に任務がある」
「はい」
「リアーヌは王子妃になる。だが大した公務はできないだろう。私がそうなるように育て上げた。
公爵夫人となるまで、何かさせないといけない。そこでだ。兼任をしてもらいたい。
下手に男の補佐をつけたくない。君ならリアーヌを上手く操縦してくれるだろう」
「自信がありません。それに私を嫌がると思います」
「これはチャンスだ。掴み取れ」
「……はい」
休憩中、食堂でコーヒーを飲んでいた。
「トーマス」
「ドミニク様」
「座るよ」
「はい」
「殿下は君に意地悪をしているわけではない」
「分かっています。ですが殿下は過大評価なさっています」
「そうは思わない。君は自分で能力を示してきた。
それに基づいて殿下は仕事を与えている」
「ですが、姫様は…」
「いつまでも子供の頃の失態を引き摺るな。
一度失敗した人間は再起してはダメなのか?
大抵の人間は失敗する。子供の頃のことなら尚更だ。擦り傷だろう」
「相手が相手です」
「一番怒っていた殿下が君を懐に入れた。そうだろう?」
「……」
「そんなに気になるならリアーヌ様に謝罪して決着をつけろ」
「はい」
「殿下の言葉の意味がわかるか?リアーヌ様に仕えたら君の悪評は泡となって消える。
君の為でもあるし、婚約者の為でもあるし、侯爵家や伯爵家の為でもある。
自分で尻拭いをするチャンスをもらったんだ。
それに君が殿下の不安を取れ。殿下の唯一の弱点はリアーヌ様なんだ。わかるな」
「はい」
「私達は任されることはなかったことを君は任された。自信を持て」
「ありがとうございます」
いい上司に、いい先輩を持ったな。
殿下のような方が王太子を辞退するなんて。
ヘイル様はどんな方なのだろう。
「ヘイル?さぁ。よくわからないな。私は別棟で暮らしてきたから。リアーヌ育てと王子教育と勉強で過密だったからね。
変な噂は流れていないから悪くはないと思うけど」
双子ですよね?
王太子殿下の執務室へ書類を届けることがあった。
「君がカイルの新人?」
「はいトーマス・コレックと申します。王太子殿下にご挨拶を申し上げます」
「採用のきっかけは?どうして気に入られたんだ」
「よく分かりません。寧ろ嫌われておりました」
「リアーヌ嬢の補佐も兼任するんだって?」
「はい」
「相当気に入られているな。リアーヌ嬢に男を近付けるなんて」
「全く自信がありませんが、やるしかありません」
「カイルの所が嫌ならこっちに移そうか。王太子の執務室に」
「私はカイル殿下に忠誠を誓っています。勝手にですが。ですのでカイル殿下のお側で力になりたいのです。お心遣いには感謝いたします」
「合格だ。その言葉を聞きたかった。カイルを宜しく頼むよ。特にリアーヌ嬢を守れ。カイルの為に」
「かしこまりました」
びっくりしたー!
その内、心臓発作でも起こしそうだ。
数ヶ月後、婚姻したリアーヌ様は王子妃の執務室を与えられた。
「まず、お話があります」
「お菓子食べよう」
「…改めて謝罪をさせてください」
「? 何を?」
「リアーヌ様が8歳の時、茶会でリアーヌ様に怪我をさせました。
怪我をさせる気はありませんでしたが結果的に怪我を負わせてしまいました。申し訳ございませんでした」
「そんなこともあったわね。貴方だったの。
あの時、誰なのかとか教えてもらっていなかったし、僅かな時間で顔も覚えていなくて。
でも、道を3回も教えてくれた親切な方なのは覚えているわ。
あの時のことは忘れましょう。子供の頃の些細な話よ。
…今まで悩んでいたのなら悪いことをしたわ。あの時、直接謝罪の場を設ければこんなに長く気に病むこともなかったでしょうに」
「申し訳ございませんでした」
「もう謝らないで。この話はもう解決!お終い!
トーマス、私出来ることなさそうなんだけど、どうしよう。王子妃教育もやってないのよ?」
嘘だろう!?
「何故ですか」
「すぐ公爵夫人になるし、城にも住んでないから必要ないってカイルが押し切ってくれたの」
「得意なことは」
「無いわね」
「……」
殿下、最難関の仕事のような気がしてきました。
「では、書類をチェックするところから始めましょう」
30分後
「トーマス、できた」
書類は少ないが早すぎる。不安しかない。
「こっちはいいわ。こっちは戻して」
「理由を聞いてもよろしいでしょうか」
「ん?」
「こちらの承認書類は問題ないということですか?」
「もちろん。承認印を捺したんだから」
「戻す方の理由はなんでしょう」
「不備があるから」
「具体的に教えていただけますか」
「……」
「すみません。初めての仕事なので確認をしたいのです」
「これは計算が間違えてる。
これも。
これは法令が違う。関連法令はこれじゃない。
これは隣国のお祝いの品だけど、王太子妃になられる令嬢はこの色を身につけられないわ。
メインカラーというものがあって、赤は王妃様の色なの。隣国特有のものだけど。
これは国名のスペルが間違っているから論外よ。
これはちょっと高い気がするの。根拠となるものがみたいわね」
「……ありがとうございました」
「メリンダ~!ジュースが飲みたい」
「すぐお持ちいたします」
「どうだった?」
「謝罪をしました。全く気にしておられませんでした」
「仕事はどうだった」
「得意なことが無いと仰るので、まわってきた書類に目を通してもらおうとお願いしました。
10件程度でしたが、姫様は無自覚な才女だと思います」
「どういうこと?」
今日の姫様の詳細な報告をしたら、
「王子妃教育はしていないけど、王子教育などは私と一緒に受けていることになるかもしれない。
幼い頃はわからないだろうけど、ある程度の年齢になれば、授業を聞いていたなら理解出来ることもあったのかもしれないし。
ずっと膝の上か隣に座らせていたからね」
「授業中にですか?」
「そうだよ。幼少のころは抱っこしたり背負ったりして、世話を焼きながら授業を受けた。昼寝休憩もとって絵本を読んで添い寝もした」
「……」
「本をよく読んでいたよ」
「計算や隣国の決まり事、物価や工賃などの知識もあるようですね。時間も早かったので計算なんか瞬時に答えを出しているのでしょう」
「リアーヌに私の書類の仕分けをしてもらうのもいいかもしれないね。明日少しまわすよ。よろしくね」
「かしこまりました」
間違いなかった。才女だ。
さらに翌日には全部回ってきた。
さらに翌日、
「失礼するよ」
王太子殿下!
「王太子殿下にご挨拶を申し上げます」
「リアーヌ妃はそんなことしなくていい。
噂を聞いたんだけど、特技が凄いらしいじゃない」
「特技なんてありませんわ」
「トーマス、ちょっと来い」
「リアーヌ様、少し外します」
廊下に出ると、
「トーマスが処理しているのか?」
「いえ、無自覚の才女です。
本気で特技など無いと思っています」
「カイルの1日の書類を2時間で仕分けると聞いたんだけど」
「推測ですが、それが当たり前だと思っているのかもしれません。誰にでも出来ることだと」
「それは心が折れる者が続出するだろうな」
「粉砕の方も出てくるでしょう」
「午後はガラ空きだろう。手伝ってもらいたい」
「姫様をですか!?本人の承諾の前にカイル殿下にも承諾を得ないとなりません」
「トーマスから頼んでくれ」
「無理です。私は一番の下っ端ですよ!?
それに姫様を守るためにいるのですから」
「仕方ない。自分で行くか」
成り行きを確認したくてついて行った。
「駄目だ」
「自分だけ狡いぞ!」
「王太子妃がいるだろう」
「彼女には別の仕事がある」
「じゃあ、諦めてくれ」
「トーマス」
「何時も私はカイル殿下の味方です」
「兄上は私に貸しがあるだろう!私に王太子を押し付けて!」
「…公爵夫人になったら頼めなくなるのに?後が地獄に感じるぞ」
「兄上だって同じだろう」
「執務室には行かせない。午後にリアーヌの執務室に運ばせてくれ。女じゃないと書類は受け取らない。ドアも開けない。終業時間の30分前に終わらなければ、残りは手つかずのまま王太子の執務室へ返却する」
「分かった」
「あと、リアーヌの気持ち次第だ」
「確認を取ろう」
姫様の執務室で、
「え~無理ですよ」
「リアーヌ妃ならできる!」
「王太子殿下のお仕事ですよ?」
「挑戦してみて駄目なら諦める。
午後一番に運ばせて、終業時間30分前までに出来る限りでいい」
「私、お飾りの王子妃ですよ?王子妃教育も受けていませんし」
「頼む!毎日デザートを届けさせるから!」
「ここの者全員分ですよ。珍しい茶葉も試したいわ~」
「決まりだ!」
翌日、午前中2時間で王子妃とカイル王子の分を済ませて、のんびり2時間の昼食。
午後は2時間半王太子の分をやって30分のおやつ休憩。その後20~30分で終わらせた。
王太子殿下の執務室は大喜びだ。
姫様は、明日からは11時までに書類を届けるように言った。
翌日、昼休憩を1時間半にして、おやつの時間を1時間にした。
補佐達は何故駄目なのか姫様の言葉をメモ紙に速記して返却する。
私は合格した書類に目を通す。
2ヶ月後、毎日姫様の様子を1、2度見に行くが、基本はカイル殿下の執務室で仕事をしている。
王宮主催の夜会では姫様とも踊らせてもらうことで事件は過去のものとなった。
姫様は結局、公爵夫人になっても変わらなかった。
領地を持たないのだからこのまま働くことになる。
家で留守番させるより一緒に職場に来て目の届くところに置いた方が安心だろうという陛下の言葉にカイル殿下は頷かなかった。
だけど姫様が望んだ。
自分が辞めたら執務室のメンバーが何処かに飛ばされる。
差し入れの菓子は美味しいし、王族の力を使って珍しい茶葉を仕入れているから捨てがたかった。
姫様の補佐達の環境は最高だ。
給料はいいし、姫様は人柄も良く、有能。
姫様の話すことをさっと書いて対象の書類と一緒にするだけ。他の部署より昼休みもおやつ休憩も長い。そして美味しい高級菓子に珍しい茶葉。
姫様は悲しそうな目でカイル殿下を落とした。
私は結婚してすぐに子供を授かった。
義父上達も大喜びだった。
ロザンナは幸せだと泣いていた。
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