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第二章 ハンターとして
2ー15 ハンターとしてのリック
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リックは、見習いの9級から駆け出しの8級になっても、ハンターとしての日々の行動はさほどわらない。
但し、これまでに鍛冶、錬金術、創薬・調剤の能力を活用し、様々な物を造ってインベントリに保管している。
前世の記憶や知識を生かして、様々な新機軸の武器や生活用品なども作ってはいるのだが、その大半はインベントリの肥やしになっているのではないだろうかと思うのだ。
例えば、武器(兵器?)では、自動小銃はもとより、12.7ミリ対物ライフルがあるし、無反動砲まである。
また、ハンターとして活動する場合は日帰りの為、ハンター業務で一泊するようなことはまずないのだが、それでも野外での寝泊まりに困らないように、道具屋に置いてあるハンター用のキャンプ装備は一通り揃えているが、このほかにインベントリには、コテージが二棟、仮設トイレが二基、キャンピングカー3台が入っている。
これらの品は明らかにこちらの世界のオーバーテクノロジーだろうから滅多には人目に出せない代物ではある。
これ以外にも、大小の舟艇や、飛行艇、軽戦闘車両まで準備はしているんだが、同じく余程のことが無いと使えないだろうな。
大抵の場合、リックの使う魔法か若しくは妖精sの支援で、支障なくクエストも完了しているよ。
流石に原爆製造までは無理そうなんだが、前世のC4爆薬よりも高性能の爆薬を造っているから、必要に応じて電気雷管を使って爆破作業も可能だ。
リックの場合、空間魔法が自在に使えるからね。
例えば、遠距離から爆薬を対象物のすぐそばに設置するとか、大きな魔物なら体内に送り込むことさえできるよ。
因みにリックが数えで13歳の折(ハーゲン王国から名誉伯爵の叙爵があった直後)のステータスは以下の通りだ。
名前:リック・バウマー(フレドリック・ブライトン・ヴァル・ハーゲン)
年齢:12歳(数えで13歳)
職業:ハンター、治癒師
備考:孤児(ハーゲン王国第四王子、忌み子)
レベル:24
*基準スペック
HP(生命力) :528
MP(魔力) :38489
STR(筋力) :228
DEX(器用さ) :144
VIT(丈夫さ、持久力) :102
INT(知性) :336
MND(精神力) :165
LUK(運) :8(+2)
AGI(敏捷性) :140
CHA(魅力) :18
言語理解 :5(MAX)
注1) レベルは急激に上昇している。
基準スペックは概ね向上しており、前回と同じく魔力の上がり方が極めて大きい。
LUCは8になり、更に上昇する可能性あり。
*スキル:
◆◇◆ 武術系 ◆◇◆
剣術 LV7
槍術 LV6
棒術 LV4
盾術 LV4
弓術 LV6
格闘術 LV4
投擲術 LV5
騎乗術 LV3
注2)馬を飼い、ハンター業務にも使っているので馬術が伸びた。
◆◇◆ 魔法系 ◆◇◆
火魔法 LV7
水魔法 LV7
風魔法 LV7
土魔法 LV7
氷魔法 LV7
闇魔法 LV5
回復魔法 LV8
空間魔法 LV10
光魔法 LV7
生活魔法 LV8
注3) 魔法系は、全般に延びているが、特に解呪を使ったので闇魔法の伸びが大きい。
◆◇◆ 技能系 ◆◇◆
魔物調教 LV0
創薬・調剤 LV5
料理 LV5
家事 LV6
鑑定 LV7
鍛冶 LV7
心眼 LV7
錬金術 LV8
索敵 LV7
注4) 王都で従魔の登録をした者は居ないので、依然として魔物調教は機会が無い。
その他、鑑定と心眼の違いは、
鑑定は概ね物品に対して使う
心眼は人物等に対して使う。
料理、家事については、特に診療所の二階に居住するようになって伸びがあった。
◆◇◆ 身体系 ◆◇◆
身体強化 LV8
跳躍 LV8
夜目 LV7
闘気 LV6
強靭 LV6
注5) 王都外での活動で身体系の能力が全般的に向上している。
◆◇◆ ユニークスキル ◆◇◆:
精霊召喚 LV3
HP自動回復 LV5
MP自動回復 LV6
無詠唱 LV6
インベントリ LV8
注6) 精霊の召喚については引き続き試してはいない。
◆◇◆ 装備 (インベントリ内に保管) ◆◇◆:
ロングソード 10
ショートソード 10
ダガー 10
日本刀 10
薙刀 5
柳葉飛刀 100
ランス 20
ジャベリン 20
コンパウンドボウ 3
リカーブボウ 2
ベアボウ 3
弩弓 6
矢 各種3000
拳銃 4
ライフル 4
自動小銃 4
拳銃及び小銃弾 各2000
対物ライフル 4
対物ライフル弾 500
散弾銃 4
散弾銃弾丸各種 8種各500
擲弾発射器 4
擲弾 200
ガトリング銃 4
同銃弾 24000
ガトリング砲 4
同砲弾 2000
手りゅう弾 100
無反動砲 4
無反動砲弾 200
高性能爆薬 50
同電気雷管 50
スタングレネード弾 50
スタンガン 5
テーザー銃 5
六角棒 2
小楯 3
大楯 2
トンファ 2
ヌンチャク 2
サイ 2
革製防具 4
革製衣類 4
麻擬き衣類 2
一般衣類 10
キャンピングセット 4
キャンピングカー 2
舟艇 6
軽戦闘車両 2
ヘリコプター 4
飛行艇 2
コテージ 4
仮設トイレ 2
馬車 2
注7) キャンピング用品と武器若しくは兵器が異常に増えた。
◆◇◆ 加護 ◆◇◆:
精霊王の加護
炎の精霊の加護
異世界管理者の恩寵
◆◇◆ 称号 ◆◇◆:
忌み子
異世界管理者が頭を下げし者
ノルディア公国名誉伯爵
サルバドル王国名誉伯爵
ハーゲン王国名誉伯爵
注8)参加国の名誉伯爵の称号が増えた。勲章授与については記載がない。
リックがハンターとしてのクエストを受けるときは、大抵の場合、薬草採取である。
診療所兼自宅で朝食を食べると、すぐにハンターギルド西支部に顔を出し、張り出されたクエストを確認し、特にレア薬草採取のクエストの有無を確認する。
当該クエストが無ければ、常時納品可能な薬草採取にするので特に受付でのクエスト受注は行わない。
そのために、常時納品可能な薬草採取がリックのハンター稼業ではメインではあるが、レア物の薬草を見つけた場合はそれを採取して、インベントリに保管しておくのだ。
当然のことながら魔物が出現した場合も、支障が無ければ狩って置く。
獲物はインベントリに放り込み、必要に応じてギルドに納品することにしている。
但し、肉、革、骨牙等の一部は、鍛冶、錬金術調剤等に利用するための一部を保管、また、孤児院のために相応量の可食部を保管、それらを差し引いた残りをギルドに提出している。
さらに、得られる魔石の半分はインベントリに保管されている状態だ。
魔石は錬金術で魔導具を作成する際に使用されるので、数はいくらあっても良いのだが、ギルドへの貢献もしておかねばならないので半数をギルドに納品することにしている。
基本的に王都から少し離れた森林地域での薬草採取が多いため、見習いや駆け出しハンターとの競合はほとんどない。
特に王都から離れた森林の奥は、危険な魔物が出やすい場所なので、見習いや駆け出しハンターは避けるべき場所なのだ。
おまけに往復だけでも日中が潰れてしまうことから、どうしても二日がかり、三日がかりのクエストとなって相応に難しいクエストとなるから、駆け出しでも相応の年季を重ねた者達でなければ、受注はしないことになる。
但し、中堅以上のハンターとの競合はあり得るので、そのためにもクエストの確認をして可能な限りクエストにかかっている魔物のハンティングは避けている状況なのだ。
リックが転生したヴァルガス世界では、休みという概念が余りない。
リックは前世の記憶を引きずっているから、週休二日程度は休みたいと考えてはいるものの、診療所を始めた折からリックを頼りにしてくるものが多数いる以上は、捨て置けず、十日に一度の休みを診療所がとるようになった。
この日は、ハンター稼業もお休みにしている。
また、雨天や好転の場合はハンター稼業を休む。
その代わり自宅に籠って、創薬・調剤、鍛冶、錬金術に勤しんでいる。
リックの場合、ハンター稼業でも収入を得られるが、実際のところは、創薬・調剤によるポーションや薬を造ること、錬金術による魔道具作りで得られる収入が大きいのだ。
リックの作った品は、相応の卸屋でかなり高額な値段で購入してくれるのだ。
少なくともハーゲン王国では、鍛冶師ギルド、薬師ギルド、錬金術ギルドはあるのだが、治癒師と同じように立法による規制が無いので、必ずしもギルドに所属していなくてもポーションや薬、それに魔導具なども個人が造ることに制約はない。
あるとすればギルドが認めた会員の仕事や成果物を保証する程度のことだろう。
但し、薬師でない者がポーションや薬を一般の人に販売してはならないし、錬金術師以外の者が魔導具を一般の人に売ってはならないのだ。
そうしなければ詐欺やまがい物が横行することになるので、市民も購入は特定の店でしか購入しないものなのだ。
一方で素人が造っても、そうした薬師なり錬金術師が認めた品であれば、当該薬師や錬金術師に売ることが可能である。
その場合、当該薬師や錬金術師に相応の目利きが出来なければならないが・・・。
いずれにしろ、リックが下水道の掃除を終了したころから、そうした薬師や錬金術師と知り合いになり、相応の信頼関係を築いて、リックの作った品を卸すようになったのだ。
この収入が、十日で金貨二枚から三枚ほどの収入になるのだ。
金貨一枚が、前世で云えば25万~50万円ほどの価値があるので、月に税抜き150~450万円の収入があることになり、これが一人当たりの診療費大銅貨一枚の値段を続けられる原動力になっていると言える。
店を構えている薬師に卸すポーションと薬品は、HPポーション、MPポーションが一般的であるが、リックは新たに消毒薬や絆創膏をも生み出した。
傷を負った時に使われるポーションは下級から上級まであるものの結構高い品物なのだ。
従って、どっちつかずの軽傷を負った時に、ポーションを使わずに我慢してしまうということがしばしば起きる。
当然のことながら教会の僧侶に頼めば法外な料金を取られるわけであるし、見習いや駆け出しなど収入の少ない者が頼るのはポーションなのだ。
しかしながら、そのポーションも安いものではないので使用を躊躇うと、悪化したり、破傷風や細菌感染で死亡する場合もある。
そのためにリックが作り出したのが消毒薬とその後に貼る絆創膏である。
いずれも携帯に便利なようにコンパクトにしているから荷にならないし、片手で使用できるようにしているのだ。
下級ポーションでも一瓶銀貨二枚(1万円から2万円相当)もするが、消毒薬と絆創膏であれば重傷でない限り、掌の二倍程度の傷口を覆う絆創膏と消毒薬で大銅貨二枚(千円~2千円相当)で対応できるし、血止めにもなる。
この消毒薬と絆創膏がハンターの中で人気を博しているのは事実なのだ。
消毒薬は過酸化水素、絆創膏の膏薬はポーションに使われる薬草成分から抽出したものと布地が傷口から漏れ出る体液を吸って空気を遮断し、感染予防と癒しを行う仕組みになっている。
風呂が無い所為もあって元々かなり不潔な連中が多いハンターではあるが、感染症や細菌感染を防ぐだけで重症化予備軍的な患者がかなり減るはずだ。
診療所は、毎日日没前の一刻程度であり、それが終わると、夕食を食べ、自室で鍛冶仕事、創薬・調剤の仕事、錬金術による魔道具作りの仕事を行っているリックなのだ。
但し、これまでに鍛冶、錬金術、創薬・調剤の能力を活用し、様々な物を造ってインベントリに保管している。
前世の記憶や知識を生かして、様々な新機軸の武器や生活用品なども作ってはいるのだが、その大半はインベントリの肥やしになっているのではないだろうかと思うのだ。
例えば、武器(兵器?)では、自動小銃はもとより、12.7ミリ対物ライフルがあるし、無反動砲まである。
また、ハンターとして活動する場合は日帰りの為、ハンター業務で一泊するようなことはまずないのだが、それでも野外での寝泊まりに困らないように、道具屋に置いてあるハンター用のキャンプ装備は一通り揃えているが、このほかにインベントリには、コテージが二棟、仮設トイレが二基、キャンピングカー3台が入っている。
これらの品は明らかにこちらの世界のオーバーテクノロジーだろうから滅多には人目に出せない代物ではある。
これ以外にも、大小の舟艇や、飛行艇、軽戦闘車両まで準備はしているんだが、同じく余程のことが無いと使えないだろうな。
大抵の場合、リックの使う魔法か若しくは妖精sの支援で、支障なくクエストも完了しているよ。
流石に原爆製造までは無理そうなんだが、前世のC4爆薬よりも高性能の爆薬を造っているから、必要に応じて電気雷管を使って爆破作業も可能だ。
リックの場合、空間魔法が自在に使えるからね。
例えば、遠距離から爆薬を対象物のすぐそばに設置するとか、大きな魔物なら体内に送り込むことさえできるよ。
因みにリックが数えで13歳の折(ハーゲン王国から名誉伯爵の叙爵があった直後)のステータスは以下の通りだ。
名前:リック・バウマー(フレドリック・ブライトン・ヴァル・ハーゲン)
年齢:12歳(数えで13歳)
職業:ハンター、治癒師
備考:孤児(ハーゲン王国第四王子、忌み子)
レベル:24
*基準スペック
HP(生命力) :528
MP(魔力) :38489
STR(筋力) :228
DEX(器用さ) :144
VIT(丈夫さ、持久力) :102
INT(知性) :336
MND(精神力) :165
LUK(運) :8(+2)
AGI(敏捷性) :140
CHA(魅力) :18
言語理解 :5(MAX)
注1) レベルは急激に上昇している。
基準スペックは概ね向上しており、前回と同じく魔力の上がり方が極めて大きい。
LUCは8になり、更に上昇する可能性あり。
*スキル:
◆◇◆ 武術系 ◆◇◆
剣術 LV7
槍術 LV6
棒術 LV4
盾術 LV4
弓術 LV6
格闘術 LV4
投擲術 LV5
騎乗術 LV3
注2)馬を飼い、ハンター業務にも使っているので馬術が伸びた。
◆◇◆ 魔法系 ◆◇◆
火魔法 LV7
水魔法 LV7
風魔法 LV7
土魔法 LV7
氷魔法 LV7
闇魔法 LV5
回復魔法 LV8
空間魔法 LV10
光魔法 LV7
生活魔法 LV8
注3) 魔法系は、全般に延びているが、特に解呪を使ったので闇魔法の伸びが大きい。
◆◇◆ 技能系 ◆◇◆
魔物調教 LV0
創薬・調剤 LV5
料理 LV5
家事 LV6
鑑定 LV7
鍛冶 LV7
心眼 LV7
錬金術 LV8
索敵 LV7
注4) 王都で従魔の登録をした者は居ないので、依然として魔物調教は機会が無い。
その他、鑑定と心眼の違いは、
鑑定は概ね物品に対して使う
心眼は人物等に対して使う。
料理、家事については、特に診療所の二階に居住するようになって伸びがあった。
◆◇◆ 身体系 ◆◇◆
身体強化 LV8
跳躍 LV8
夜目 LV7
闘気 LV6
強靭 LV6
注5) 王都外での活動で身体系の能力が全般的に向上している。
◆◇◆ ユニークスキル ◆◇◆:
精霊召喚 LV3
HP自動回復 LV5
MP自動回復 LV6
無詠唱 LV6
インベントリ LV8
注6) 精霊の召喚については引き続き試してはいない。
◆◇◆ 装備 (インベントリ内に保管) ◆◇◆:
ロングソード 10
ショートソード 10
ダガー 10
日本刀 10
薙刀 5
柳葉飛刀 100
ランス 20
ジャベリン 20
コンパウンドボウ 3
リカーブボウ 2
ベアボウ 3
弩弓 6
矢 各種3000
拳銃 4
ライフル 4
自動小銃 4
拳銃及び小銃弾 各2000
対物ライフル 4
対物ライフル弾 500
散弾銃 4
散弾銃弾丸各種 8種各500
擲弾発射器 4
擲弾 200
ガトリング銃 4
同銃弾 24000
ガトリング砲 4
同砲弾 2000
手りゅう弾 100
無反動砲 4
無反動砲弾 200
高性能爆薬 50
同電気雷管 50
スタングレネード弾 50
スタンガン 5
テーザー銃 5
六角棒 2
小楯 3
大楯 2
トンファ 2
ヌンチャク 2
サイ 2
革製防具 4
革製衣類 4
麻擬き衣類 2
一般衣類 10
キャンピングセット 4
キャンピングカー 2
舟艇 6
軽戦闘車両 2
ヘリコプター 4
飛行艇 2
コテージ 4
仮設トイレ 2
馬車 2
注7) キャンピング用品と武器若しくは兵器が異常に増えた。
◆◇◆ 加護 ◆◇◆:
精霊王の加護
炎の精霊の加護
異世界管理者の恩寵
◆◇◆ 称号 ◆◇◆:
忌み子
異世界管理者が頭を下げし者
ノルディア公国名誉伯爵
サルバドル王国名誉伯爵
ハーゲン王国名誉伯爵
注8)参加国の名誉伯爵の称号が増えた。勲章授与については記載がない。
リックがハンターとしてのクエストを受けるときは、大抵の場合、薬草採取である。
診療所兼自宅で朝食を食べると、すぐにハンターギルド西支部に顔を出し、張り出されたクエストを確認し、特にレア薬草採取のクエストの有無を確認する。
当該クエストが無ければ、常時納品可能な薬草採取にするので特に受付でのクエスト受注は行わない。
そのために、常時納品可能な薬草採取がリックのハンター稼業ではメインではあるが、レア物の薬草を見つけた場合はそれを採取して、インベントリに保管しておくのだ。
当然のことながら魔物が出現した場合も、支障が無ければ狩って置く。
獲物はインベントリに放り込み、必要に応じてギルドに納品することにしている。
但し、肉、革、骨牙等の一部は、鍛冶、錬金術調剤等に利用するための一部を保管、また、孤児院のために相応量の可食部を保管、それらを差し引いた残りをギルドに提出している。
さらに、得られる魔石の半分はインベントリに保管されている状態だ。
魔石は錬金術で魔導具を作成する際に使用されるので、数はいくらあっても良いのだが、ギルドへの貢献もしておかねばならないので半数をギルドに納品することにしている。
基本的に王都から少し離れた森林地域での薬草採取が多いため、見習いや駆け出しハンターとの競合はほとんどない。
特に王都から離れた森林の奥は、危険な魔物が出やすい場所なので、見習いや駆け出しハンターは避けるべき場所なのだ。
おまけに往復だけでも日中が潰れてしまうことから、どうしても二日がかり、三日がかりのクエストとなって相応に難しいクエストとなるから、駆け出しでも相応の年季を重ねた者達でなければ、受注はしないことになる。
但し、中堅以上のハンターとの競合はあり得るので、そのためにもクエストの確認をして可能な限りクエストにかかっている魔物のハンティングは避けている状況なのだ。
リックが転生したヴァルガス世界では、休みという概念が余りない。
リックは前世の記憶を引きずっているから、週休二日程度は休みたいと考えてはいるものの、診療所を始めた折からリックを頼りにしてくるものが多数いる以上は、捨て置けず、十日に一度の休みを診療所がとるようになった。
この日は、ハンター稼業もお休みにしている。
また、雨天や好転の場合はハンター稼業を休む。
その代わり自宅に籠って、創薬・調剤、鍛冶、錬金術に勤しんでいる。
リックの場合、ハンター稼業でも収入を得られるが、実際のところは、創薬・調剤によるポーションや薬を造ること、錬金術による魔道具作りで得られる収入が大きいのだ。
リックの作った品は、相応の卸屋でかなり高額な値段で購入してくれるのだ。
少なくともハーゲン王国では、鍛冶師ギルド、薬師ギルド、錬金術ギルドはあるのだが、治癒師と同じように立法による規制が無いので、必ずしもギルドに所属していなくてもポーションや薬、それに魔導具なども個人が造ることに制約はない。
あるとすればギルドが認めた会員の仕事や成果物を保証する程度のことだろう。
但し、薬師でない者がポーションや薬を一般の人に販売してはならないし、錬金術師以外の者が魔導具を一般の人に売ってはならないのだ。
そうしなければ詐欺やまがい物が横行することになるので、市民も購入は特定の店でしか購入しないものなのだ。
一方で素人が造っても、そうした薬師なり錬金術師が認めた品であれば、当該薬師や錬金術師に売ることが可能である。
その場合、当該薬師や錬金術師に相応の目利きが出来なければならないが・・・。
いずれにしろ、リックが下水道の掃除を終了したころから、そうした薬師や錬金術師と知り合いになり、相応の信頼関係を築いて、リックの作った品を卸すようになったのだ。
この収入が、十日で金貨二枚から三枚ほどの収入になるのだ。
金貨一枚が、前世で云えば25万~50万円ほどの価値があるので、月に税抜き150~450万円の収入があることになり、これが一人当たりの診療費大銅貨一枚の値段を続けられる原動力になっていると言える。
店を構えている薬師に卸すポーションと薬品は、HPポーション、MPポーションが一般的であるが、リックは新たに消毒薬や絆創膏をも生み出した。
傷を負った時に使われるポーションは下級から上級まであるものの結構高い品物なのだ。
従って、どっちつかずの軽傷を負った時に、ポーションを使わずに我慢してしまうということがしばしば起きる。
当然のことながら教会の僧侶に頼めば法外な料金を取られるわけであるし、見習いや駆け出しなど収入の少ない者が頼るのはポーションなのだ。
しかしながら、そのポーションも安いものではないので使用を躊躇うと、悪化したり、破傷風や細菌感染で死亡する場合もある。
そのためにリックが作り出したのが消毒薬とその後に貼る絆創膏である。
いずれも携帯に便利なようにコンパクトにしているから荷にならないし、片手で使用できるようにしているのだ。
下級ポーションでも一瓶銀貨二枚(1万円から2万円相当)もするが、消毒薬と絆創膏であれば重傷でない限り、掌の二倍程度の傷口を覆う絆創膏と消毒薬で大銅貨二枚(千円~2千円相当)で対応できるし、血止めにもなる。
この消毒薬と絆創膏がハンターの中で人気を博しているのは事実なのだ。
消毒薬は過酸化水素、絆創膏の膏薬はポーションに使われる薬草成分から抽出したものと布地が傷口から漏れ出る体液を吸って空気を遮断し、感染予防と癒しを行う仕組みになっている。
風呂が無い所為もあって元々かなり不潔な連中が多いハンターではあるが、感染症や細菌感染を防ぐだけで重症化予備軍的な患者がかなり減るはずだ。
診療所は、毎日日没前の一刻程度であり、それが終わると、夕食を食べ、自室で鍛冶仕事、創薬・調剤の仕事、錬金術による魔道具作りの仕事を行っているリックなのだ。
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