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第二章 富士野宮(ふじのみや)宏禎(ひろよし)王
2-12-2 閑話 毛利元炤公爵
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私は、元長州藩主の毛利元炤という元治2年2月7日(1865年3月4日)生まれの若手の公爵じゃ。
明治30年から貴族院議員として国政にも参画しておる。
明治維新の際には私は子供だったから長州藩の藩政にはほとんど携わってはいないのだが、父である毛利元徳が、明治29年に亡くなったので私が公爵家の後を継いだのだ。
明治2年、版籍奉還が行われて父は一時知藩事になっていたが、明治5年には廃藩置県によりそれも無くなり、父は上京して第15国立銀行頭取、公爵、貴族院議員となっていた。
従って、父の場合は正しく元長州藩主なのであるが、私の場合は単にその嫡男に過ぎないので、元長州藩主と呼ばれるのは些かおかしいと感じているのだが、世間にはその方が通りが良いらしい。
まぁ、いずれにしろ父の逝去に伴い、私は公爵家と貴族院議員を引き継いでいたわけである。
明治43年(1910年)9月、私が45歳の折に、我が屋敷を訪ねてきた若者が居った。
富士野宮の嫡男である宏禎王である。
彼は未だ学習院中等部の生徒に過ぎないが、宮様の家系という身分は当然に侮れない。
しかも事前に侍従を先乗りさせて会見の予約を取ってからの正式な来訪だった。
或いは富士野宮様の意向を受けての内密な話かと思ったりもしたが、私の予想は外れていた。
驚いた事に、何と法案を引っ提げての陳情という直談判であったのだ。
宏禎王とは一応宮中での礼式などで顔は見知っていたのだが、歳が離れているので会話などは交わしたことが無かった。
宮家嫡男とは言え、私の公爵という身分に対して真摯な態度で挨拶を行う様子は、非常に好感が持てた。
富士野宮様も皇族議員として貴族院に列せられてはいるが、慣例として皇族はほとんど議会に参席なさらないので政務には疎いかと思っていたがそうではないようである。
この成人もしていない宏禎王が、前口上として述べ始めたのは我が国の現状と世界の趨勢及び国政概要だったのだ。
何故か近来の国家予算の詳細までもそらんじているという驚くべき天才であった。
貴族院議員としてそれなりの知識はあるし、国家予算についてもかなりの情報を持っていたはずなのだが、正直なところこの宮家嫡男には圧倒された。
その上で、宏禎王は、今後国家の近代化を進めるうえで絶対に必要となる法案として、大深度地下の利用を国策として自由化しなければならないと力説したのである。
そのための策として、「概要」、「要綱」、「法律案・理由」「新旧対照条文」、「参照条文」にまとめた法案の写しを私に手渡した。
無論、それぞれの説明が宏禎王により行われ、付け焼刃の説明ではないことが伺えた。
法務省や法制局の官僚でもか程に要領を得た説明ができようかと思われる程だったのだ。
そうして圧巻は、大深度地下利用に関する法案成立後の計画であった。
まず最初に行うのは帝都に地下鉄を整備することのようだ。
東京駅から神田橋、神保町、飯田橋、神楽坂、高田馬場を経て中野に至る弧を描くような経路の地下鉄計画図を見せられて思わず唸ってしまった。
しかもこの地下鉄は、地上駅敷地の用地買収さえ上手く行けば、一年経たずに建設できるというのである。
外国において路面電車のみならず地下鉄ができていることは聞いて居るし、帝国でも帝都に路面電車の拡大機運が高まっているのは知っておる。
だがいずれも施設整備費に難を抱えている状態であるし、事業者が複数現れて一時期党利党略の政争にまで進んだことは記憶に新しい。
ようやく東京市営電車としてまとまりかけているこの時期にこの新規の提案はどうだろうと若干不安に感じたが、目の前の少年は言い切った。
「地下50mの深さに電気鉄道を敷設することは非常に難しいので既存の業者では実現できません。
その意味ではある意味で私が関与する一部事業者の独占を許すことにもなりますが、我が国の将来を見据えた近代化には是非とも交通網の整備が必要です。
東京から大阪まで人や物の移動に20時間もかかるのでは、いざというときに間に合いません。」
そう言って彼はもう一枚の絵図面を見せてくれた。
それは北海道から九州までを一つの地下鉄又は地下道の路線でつなぐ大計画であった。
彼の話では、地下鉄で時速300キロ以上で走る高速電車を走らせ、地下高速道路には時速150キロを超える速度で失踪する馬無し馬車を走らせるそうな。
明治31年に初めて帝国に持ち込まれた馬無し馬車は仏製のモノであった。
それ以後、徐々に「自動車」と銘打って輸入車が出回り始め、購入者が増えては来ていたが、油も高い上に整備維持費が高いらしいので我が家では購入していなかった代物だ。
馬より早い利便性は認めるが、国産の自動車は未だいいものができず、米国産の自動車に席巻されている状態だったので、帝国貴族院の一員としてはその状況に憂いていた状況だったのだ。
しかしながら、明治41年10月に飛鳥電気製作所が新型自動車「韋駄天」を発売して以来、性能、価格、維持費のいずれをとっても優秀であったためにすぐに寡占状態となって外国車を完璧に締め出している。
で、この「韋駄天」を製造している飛鳥電気製作所は、何と宏禎王が実質差配している会社であるという驚愕の事実を本人から聞いて初めて知った。
「韋駄天」は、この4月に我が家も購入し、運転手一名を張り付けて運転と整備に就かせている。
この高性能な「韋駄天」の出現により、政府では早急に道路整備と交通法規の制定に向けて懸命な努力を行っているところである。
確かに「韋駄天」は高性能であり、速度計には200キロまでの速度表示がなされるようになっているのだが、当然のことながらそんな速度で走り回れるような道路は帝都内には無いし、田舎でもそんな速度で走り回られては人身事故等の元凶ともなる。
従って喫緊の課題として法整備と道路整備が望まれているのである。
その火付け役がこの宮家嫡男であったことは驚くべきことと言えるだろう。
何れにしろ、宏禎王の説明でこの法案の趣旨については理解し十分に納得できたので、法案の写しを貰い以後自分なりに検討することとした。
そうして一か月後貴族院議員の有志による法案提出が検討されたのである。
宏禎王は貴族院議員の華族議員の全員に対して私と同様に周到な根回しを行い、説得していたようだ。
従って貴族院での事前検討は至って簡単に終了し、法制局へと送られた。
法制局で法案としての成熟度を検討し、法案五点と呼ばれる書類の成文確認を行い、それから貴族院での審議にかけるのである。
他にも法案は多々あったが、無事に「大深度地下の利用に関する法案」は全会一致で貴族院を通過し、衆議院へ送られた。
衆議院での法案説明については、私が三条公喜公爵とともに法案提出代表として衆議院議員等からの質疑を受け、紆余曲折はあったものの衆議院も賛成多数で無事通過し、明治44年2月に法案は成立した。
周知期間として1年を置いて、明治45年2月12日から新法が施行されることになったのである。
後で聞いた話であるが、政府及び衆議院の多数派工作はどうやら宏禎王が事前に根回しを済ませていたようだ。
宏禎王はあの若さで政界のフィクサーになれる才能も持ち合わせていると改めて認識したものだ。
明治30年から貴族院議員として国政にも参画しておる。
明治維新の際には私は子供だったから長州藩の藩政にはほとんど携わってはいないのだが、父である毛利元徳が、明治29年に亡くなったので私が公爵家の後を継いだのだ。
明治2年、版籍奉還が行われて父は一時知藩事になっていたが、明治5年には廃藩置県によりそれも無くなり、父は上京して第15国立銀行頭取、公爵、貴族院議員となっていた。
従って、父の場合は正しく元長州藩主なのであるが、私の場合は単にその嫡男に過ぎないので、元長州藩主と呼ばれるのは些かおかしいと感じているのだが、世間にはその方が通りが良いらしい。
まぁ、いずれにしろ父の逝去に伴い、私は公爵家と貴族院議員を引き継いでいたわけである。
明治43年(1910年)9月、私が45歳の折に、我が屋敷を訪ねてきた若者が居った。
富士野宮の嫡男である宏禎王である。
彼は未だ学習院中等部の生徒に過ぎないが、宮様の家系という身分は当然に侮れない。
しかも事前に侍従を先乗りさせて会見の予約を取ってからの正式な来訪だった。
或いは富士野宮様の意向を受けての内密な話かと思ったりもしたが、私の予想は外れていた。
驚いた事に、何と法案を引っ提げての陳情という直談判であったのだ。
宏禎王とは一応宮中での礼式などで顔は見知っていたのだが、歳が離れているので会話などは交わしたことが無かった。
宮家嫡男とは言え、私の公爵という身分に対して真摯な態度で挨拶を行う様子は、非常に好感が持てた。
富士野宮様も皇族議員として貴族院に列せられてはいるが、慣例として皇族はほとんど議会に参席なさらないので政務には疎いかと思っていたがそうではないようである。
この成人もしていない宏禎王が、前口上として述べ始めたのは我が国の現状と世界の趨勢及び国政概要だったのだ。
何故か近来の国家予算の詳細までもそらんじているという驚くべき天才であった。
貴族院議員としてそれなりの知識はあるし、国家予算についてもかなりの情報を持っていたはずなのだが、正直なところこの宮家嫡男には圧倒された。
その上で、宏禎王は、今後国家の近代化を進めるうえで絶対に必要となる法案として、大深度地下の利用を国策として自由化しなければならないと力説したのである。
そのための策として、「概要」、「要綱」、「法律案・理由」「新旧対照条文」、「参照条文」にまとめた法案の写しを私に手渡した。
無論、それぞれの説明が宏禎王により行われ、付け焼刃の説明ではないことが伺えた。
法務省や法制局の官僚でもか程に要領を得た説明ができようかと思われる程だったのだ。
そうして圧巻は、大深度地下利用に関する法案成立後の計画であった。
まず最初に行うのは帝都に地下鉄を整備することのようだ。
東京駅から神田橋、神保町、飯田橋、神楽坂、高田馬場を経て中野に至る弧を描くような経路の地下鉄計画図を見せられて思わず唸ってしまった。
しかもこの地下鉄は、地上駅敷地の用地買収さえ上手く行けば、一年経たずに建設できるというのである。
外国において路面電車のみならず地下鉄ができていることは聞いて居るし、帝国でも帝都に路面電車の拡大機運が高まっているのは知っておる。
だがいずれも施設整備費に難を抱えている状態であるし、事業者が複数現れて一時期党利党略の政争にまで進んだことは記憶に新しい。
ようやく東京市営電車としてまとまりかけているこの時期にこの新規の提案はどうだろうと若干不安に感じたが、目の前の少年は言い切った。
「地下50mの深さに電気鉄道を敷設することは非常に難しいので既存の業者では実現できません。
その意味ではある意味で私が関与する一部事業者の独占を許すことにもなりますが、我が国の将来を見据えた近代化には是非とも交通網の整備が必要です。
東京から大阪まで人や物の移動に20時間もかかるのでは、いざというときに間に合いません。」
そう言って彼はもう一枚の絵図面を見せてくれた。
それは北海道から九州までを一つの地下鉄又は地下道の路線でつなぐ大計画であった。
彼の話では、地下鉄で時速300キロ以上で走る高速電車を走らせ、地下高速道路には時速150キロを超える速度で失踪する馬無し馬車を走らせるそうな。
明治31年に初めて帝国に持ち込まれた馬無し馬車は仏製のモノであった。
それ以後、徐々に「自動車」と銘打って輸入車が出回り始め、購入者が増えては来ていたが、油も高い上に整備維持費が高いらしいので我が家では購入していなかった代物だ。
馬より早い利便性は認めるが、国産の自動車は未だいいものができず、米国産の自動車に席巻されている状態だったので、帝国貴族院の一員としてはその状況に憂いていた状況だったのだ。
しかしながら、明治41年10月に飛鳥電気製作所が新型自動車「韋駄天」を発売して以来、性能、価格、維持費のいずれをとっても優秀であったためにすぐに寡占状態となって外国車を完璧に締め出している。
で、この「韋駄天」を製造している飛鳥電気製作所は、何と宏禎王が実質差配している会社であるという驚愕の事実を本人から聞いて初めて知った。
「韋駄天」は、この4月に我が家も購入し、運転手一名を張り付けて運転と整備に就かせている。
この高性能な「韋駄天」の出現により、政府では早急に道路整備と交通法規の制定に向けて懸命な努力を行っているところである。
確かに「韋駄天」は高性能であり、速度計には200キロまでの速度表示がなされるようになっているのだが、当然のことながらそんな速度で走り回れるような道路は帝都内には無いし、田舎でもそんな速度で走り回られては人身事故等の元凶ともなる。
従って喫緊の課題として法整備と道路整備が望まれているのである。
その火付け役がこの宮家嫡男であったことは驚くべきことと言えるだろう。
何れにしろ、宏禎王の説明でこの法案の趣旨については理解し十分に納得できたので、法案の写しを貰い以後自分なりに検討することとした。
そうして一か月後貴族院議員の有志による法案提出が検討されたのである。
宏禎王は貴族院議員の華族議員の全員に対して私と同様に周到な根回しを行い、説得していたようだ。
従って貴族院での事前検討は至って簡単に終了し、法制局へと送られた。
法制局で法案としての成熟度を検討し、法案五点と呼ばれる書類の成文確認を行い、それから貴族院での審議にかけるのである。
他にも法案は多々あったが、無事に「大深度地下の利用に関する法案」は全会一致で貴族院を通過し、衆議院へ送られた。
衆議院での法案説明については、私が三条公喜公爵とともに法案提出代表として衆議院議員等からの質疑を受け、紆余曲折はあったものの衆議院も賛成多数で無事通過し、明治44年2月に法案は成立した。
周知期間として1年を置いて、明治45年2月12日から新法が施行されることになったのである。
後で聞いた話であるが、政府及び衆議院の多数派工作はどうやら宏禎王が事前に根回しを済ませていたようだ。
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