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盛夏
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その後、海岸に戻ってパラソルの下のシートに座っていると、アロハシャツにハーフパンツ姿の三人が焼きそばやフランクフルトなどを買ってきてくれた。
「何でみんなお揃いなの……それにアロハシャツって」
「良いだろ?」
「そ、そうだね」
たまにみんなのセンスがわからない時もあるが、楽しんでるようだからいいかと焼きそばをもらう。
お茶を飲みながら食べていると、足りない!と海都が追加を買いに走っていった。
「元気ねぇ」
「ほんとにさ!今からは日焼けタイムだな」
オイルを塗って顔の上にタオルを軽く置いて寝転んでいる姿を見て、なんで顔にかけるの?と聞くと、顔だけは痛くて焼けないと返ってきた。
「雪翔君はもう焼けてるわね」
「そう?」
「ゴムボートに乗ってたからじゃない?」
「そうかも!あ、戻ってきたけど……袋いっぱい持ってるよ?」
袋の中にはアイスが入っていて、みんなに配られる。先に食べてからまた焼きそばを食べているのを見て、みんながよくそんなに入るなと呆れている。
「お腹大丈夫?」
「へーき!いつも食べてるのと同じ量くらいだし。雪翔が少ないんじゃない?」
「そうかな?」
「それは俺も思った。下宿でも少なめだろ?」
賢司が言うとみんながそうだそうだと言ってくるので、そうかな?と適当に誤魔化す。
お狐様は海には入らないと聞いていたが、砂浜でしっかりと砂の城を作っており、それなりに楽しんでいるようだったので、陰から見ておく。
「あ、ほら、薬飲まなくちゃ!」
「うん、お昼の薬はあまり眠くならないからいいんだけど、夜は飲んだらすぐ眠くなっちゃう」
「体を休めなさいってことじゃない?」
薬を飲んで暫く海を見ていると、数人の高校生が目の前を通っていく。
「あれ?早乙女か?」
「ホントだ!海きてたんだ!」
「えっと、クラスの……」
「名前くらい覚えてくれよー!もう体はいいのか?」
「うん……まだあまり歩けないけど元気」
「そっか!新学期から来れたらいいな」
「待ってるね!」
手を振ってみんなが行くのを見て、やはり学校にと思うが、那智の視線が少し怖い。
「そろそろ帰りましょうか」と栞が言うので、泳ぎに行った海都が帰ってくるのを見て片付けを始める。
「隆弘さん、もう帰るって」
起こすと体は真っ赤になっており、面白半分で置いた貝殻もしっかりと跡がついている。
「うわっ!誰だよ貝殻置いたの!それもヘソって……」
「置いたの僕!こんなに綺麗につくとは思わなかった!」
「一部残念なことになってるよ!」
その後もみんなに笑われ、車に戻って座るとブゥーーーッとすごい音がした。
「え?何?」
「ははは!これがブーブークッションだ!すごい音だろ?」
「ここでしなくても良いのに」
「ビックリしたか?」
「玲さんの趣味がわかった気がする!」
「私にはしないでくださいね?」と栞がシートの座布団の下を確認して座ると、那智が運転して下宿へと戻る。
「何でみんなお揃いなの……それにアロハシャツって」
「良いだろ?」
「そ、そうだね」
たまにみんなのセンスがわからない時もあるが、楽しんでるようだからいいかと焼きそばをもらう。
お茶を飲みながら食べていると、足りない!と海都が追加を買いに走っていった。
「元気ねぇ」
「ほんとにさ!今からは日焼けタイムだな」
オイルを塗って顔の上にタオルを軽く置いて寝転んでいる姿を見て、なんで顔にかけるの?と聞くと、顔だけは痛くて焼けないと返ってきた。
「雪翔君はもう焼けてるわね」
「そう?」
「ゴムボートに乗ってたからじゃない?」
「そうかも!あ、戻ってきたけど……袋いっぱい持ってるよ?」
袋の中にはアイスが入っていて、みんなに配られる。先に食べてからまた焼きそばを食べているのを見て、みんながよくそんなに入るなと呆れている。
「お腹大丈夫?」
「へーき!いつも食べてるのと同じ量くらいだし。雪翔が少ないんじゃない?」
「そうかな?」
「それは俺も思った。下宿でも少なめだろ?」
賢司が言うとみんながそうだそうだと言ってくるので、そうかな?と適当に誤魔化す。
お狐様は海には入らないと聞いていたが、砂浜でしっかりと砂の城を作っており、それなりに楽しんでいるようだったので、陰から見ておく。
「あ、ほら、薬飲まなくちゃ!」
「うん、お昼の薬はあまり眠くならないからいいんだけど、夜は飲んだらすぐ眠くなっちゃう」
「体を休めなさいってことじゃない?」
薬を飲んで暫く海を見ていると、数人の高校生が目の前を通っていく。
「あれ?早乙女か?」
「ホントだ!海きてたんだ!」
「えっと、クラスの……」
「名前くらい覚えてくれよー!もう体はいいのか?」
「うん……まだあまり歩けないけど元気」
「そっか!新学期から来れたらいいな」
「待ってるね!」
手を振ってみんなが行くのを見て、やはり学校にと思うが、那智の視線が少し怖い。
「そろそろ帰りましょうか」と栞が言うので、泳ぎに行った海都が帰ってくるのを見て片付けを始める。
「隆弘さん、もう帰るって」
起こすと体は真っ赤になっており、面白半分で置いた貝殻もしっかりと跡がついている。
「うわっ!誰だよ貝殻置いたの!それもヘソって……」
「置いたの僕!こんなに綺麗につくとは思わなかった!」
「一部残念なことになってるよ!」
その後もみんなに笑われ、車に戻って座るとブゥーーーッとすごい音がした。
「え?何?」
「ははは!これがブーブークッションだ!すごい音だろ?」
「ここでしなくても良いのに」
「ビックリしたか?」
「玲さんの趣味がわかった気がする!」
「私にはしないでくださいね?」と栞がシートの座布団の下を確認して座ると、那智が運転して下宿へと戻る。
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