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退学
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「どうだ?」
「僕達……わかるよ?」
「もうおいらって言ったらいけないかな。おい、らじゃなくて俺?わたし?」
「その辺はどうでもいいわ!これから雪翔とともに気を練って陰陽と同時に作り出せ。形は勝手に決まる。これで分かるな?」
「はい」
「なら戻ってよし!」
影に戻っても、話が全くわからずにポカンとしていると、本を読めと風呂敷を渡される。
「えっと……」
「まずは知ることから始めろってことだ。本が好きとは聞いてたから読めるだろう。探すの苦労したんだぞ?」
「すいませんねぇ」
「いや、それよりお前の家できたぞ?勝手に入れんから、遠目で見ただけだが」
「向こうに行ったらご招待しますよ。それよりうちの子……可愛いでしょう?」撫で撫で撫で撫で……
「あ……あぁ、そうだな」
「でしょう?頭もいいんですよ?そして可愛い」
「親バカだな……雪翔、嫌ならやめろって言わないとやめないぞ?」
「何言っても辞めてくれそうにないので諦めてます」
「パパに向かって酷い!」
「あー!パパって呼んでるのか?」
「呼んでません。たまに勝手に言ってます……」
「だよな。まぁ、向こうに来たら俺の所にも来てくれ」
「ありがとうございます」
「あれ?許可出たんですか?」
「出させたんだ!お前の次に俺が若い!古い考えはやめろって言っただけだ」
「そうでしたか」
「それとな、城にも部屋ができてる。一度見ておいた方がいい」
「分かりました」
じゃあな!とその場で消えたので、呆気に取られたが、祖父もしていたし慣れるしかないと思い、雪翔にみんなに会うかと聞く。
「いいの?」
「明日以降ですけどねぇ」
「僕からみんなに言おうかな……」
「そうした方がいいでしょうねぇ。栞さん、今日は一緒に帰りましょうか」
「は、はい!」
「明日また来ます。一月リハビリですから、今日はゆっくり寝ていてくださいね」
「これ読んだらダメ?」
「あの人のことです。上から順に並べてあるはずですよ?疲れる前に読むのやめてくださいね?」
「うん」
「栞さん、聞いてもらえますか?」
「はい」
「私はあの下宿にもう雪翔を連れて行きたくありません」
「え?」
「栞さんの社に父が神気を与えていなくても良くしたでしょう?」
「はい。いつもの方が来る日は行きますけど」
「私の社もそうしようと思います。勿論影を交代で行かせますし、行事には行きますけど」
「下宿屋はどうするんですか?」
「場所を……変えます。あの子達が通える場所になりますし、地域は同じですけど、雪翔にあそこは辛すぎると思うんです」
「いい思い出もあります」
「分かってます。実は、あちらからも移動するように言われてます。尾の冬、腕の秋、胴の南、頭の東。その中間、栞さんの社の近くに空いてる土地があるでしょう?近くに住宅街があります」
「あり……ますね」
「そこに移れと。真ん中は要ですから……」
「社はありませんけど?」
「社は四社で。中央に天狐が居ることが大事なのだそうです」
「みんなには何と?」
「老朽化としか言えません」
「そうですか……私もお世話になりっぱなしで……」
「栞さん……」
「僕達……わかるよ?」
「もうおいらって言ったらいけないかな。おい、らじゃなくて俺?わたし?」
「その辺はどうでもいいわ!これから雪翔とともに気を練って陰陽と同時に作り出せ。形は勝手に決まる。これで分かるな?」
「はい」
「なら戻ってよし!」
影に戻っても、話が全くわからずにポカンとしていると、本を読めと風呂敷を渡される。
「えっと……」
「まずは知ることから始めろってことだ。本が好きとは聞いてたから読めるだろう。探すの苦労したんだぞ?」
「すいませんねぇ」
「いや、それよりお前の家できたぞ?勝手に入れんから、遠目で見ただけだが」
「向こうに行ったらご招待しますよ。それよりうちの子……可愛いでしょう?」撫で撫で撫で撫で……
「あ……あぁ、そうだな」
「でしょう?頭もいいんですよ?そして可愛い」
「親バカだな……雪翔、嫌ならやめろって言わないとやめないぞ?」
「何言っても辞めてくれそうにないので諦めてます」
「パパに向かって酷い!」
「あー!パパって呼んでるのか?」
「呼んでません。たまに勝手に言ってます……」
「だよな。まぁ、向こうに来たら俺の所にも来てくれ」
「ありがとうございます」
「あれ?許可出たんですか?」
「出させたんだ!お前の次に俺が若い!古い考えはやめろって言っただけだ」
「そうでしたか」
「それとな、城にも部屋ができてる。一度見ておいた方がいい」
「分かりました」
じゃあな!とその場で消えたので、呆気に取られたが、祖父もしていたし慣れるしかないと思い、雪翔にみんなに会うかと聞く。
「いいの?」
「明日以降ですけどねぇ」
「僕からみんなに言おうかな……」
「そうした方がいいでしょうねぇ。栞さん、今日は一緒に帰りましょうか」
「は、はい!」
「明日また来ます。一月リハビリですから、今日はゆっくり寝ていてくださいね」
「これ読んだらダメ?」
「あの人のことです。上から順に並べてあるはずですよ?疲れる前に読むのやめてくださいね?」
「うん」
「栞さん、聞いてもらえますか?」
「はい」
「私はあの下宿にもう雪翔を連れて行きたくありません」
「え?」
「栞さんの社に父が神気を与えていなくても良くしたでしょう?」
「はい。いつもの方が来る日は行きますけど」
「私の社もそうしようと思います。勿論影を交代で行かせますし、行事には行きますけど」
「下宿屋はどうするんですか?」
「場所を……変えます。あの子達が通える場所になりますし、地域は同じですけど、雪翔にあそこは辛すぎると思うんです」
「いい思い出もあります」
「分かってます。実は、あちらからも移動するように言われてます。尾の冬、腕の秋、胴の南、頭の東。その中間、栞さんの社の近くに空いてる土地があるでしょう?近くに住宅街があります」
「あり……ますね」
「そこに移れと。真ん中は要ですから……」
「社はありませんけど?」
「社は四社で。中央に天狐が居ることが大事なのだそうです」
「みんなには何と?」
「老朽化としか言えません」
「そうですか……私もお世話になりっぱなしで……」
「栞さん……」
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