魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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6 バカンス、魔物風味

6ー4 手作り派?

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 6ー4 手作り派?

 アンドレア様のもとから寮に戻った俺は、すぐに旅に出る準備をした。
 「どちらに行かれますか?」
 ルカにそう聞かれて俺は、ルカをじっと見つめる。
 こいつの能力を調べるためにも同行させた方がいいか?
 「依頼があった。これから魔物討伐に出かける。ルカも来てくれるか?」
 「かしこまりました、ご主人様」
 うん?
 なんかそのご主人様っての、嫌な感じ?
 「あの、ご主人様じゃなくて名前で呼んでくれるかな?」
 「かしこまりました、エドワード様」
 ルカは、俺が着替えとかを空間収納能力が付与された鞄に入れているのを黙って見つめていた。
 俺は、ちょっと頭を悩ませる。
 最初、現れた時、ルカは、白いワンピース姿だった。
 次に会った時には、このメイド姿だったわけだけど、着替えとかどうしてるの?
 「ちょっと長い旅になるんだけど、ルカの荷物も俺の鞄に入れとこうか?」
 「けっこうです」
 ルカが無表情に答える。
 「必要なものは、現地で作りますから」
 現地で作る?
 ってか、買うとかじゃなくて?
 俺は、一応、ルカに聞いてみる。
 「作るんだ?」
 「はい」
 ルカが頷く。
 「それに、私にも空間収納能力がありますから」
 そうなの?
 俺は、まじまじとルカを見た。
 ルカの、というか『ラミーア・ダンジョン』のコアの力は、俺の『魔眼』でもまだ掴みきれていない。
 ただ、とてつもなく凄いということしかわかっていないんだが、もしかして俺が想像しているよりもずっと凄いのかもしれない。
 ルカのメイド服は、とても生地もいいし、仕立ても一流のものに比べて遜色がない。
 これを自分で作ったとなると、とてもじゃないが人類が敵うような存在ではない。
 いったい『ラミーア・ダンジョン』って、何なんだ?
 一瞬、『神』なんて言葉が頭の片隅をよぎって背筋が冷たくなる。
 まさか、な。
 しかし、この世界にある魔道具が女神の祝福で得られるか、ダンジョンから発掘されたものであることを考えるとそんなことも考えざるをえないし。
 今更ながら、俺は、自分に不釣り合いな荷物を背負い込んでしまったのかもしれないな。
 俺は、ルカに旅に出るに相応しい格好をさせようとしたが、ルカは、メイド服を着替えようとはしなかった。
 どうやら気に入っているらしい。
 ほんとに変わった奴だな!
 俺は、寮を出る前にエリュメの父親であるカインさん宛に手紙を書きそれを『魔法』で作った鳥に持たせて飛ばした。
 カインさんからもアルバイトしないかと誘われていたんだが、もしかしたらアンドレア様の用事で手一杯かもしれないからな。
 申し訳ないが仕方ない。

 
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