魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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6 バカンス、魔物風味

6ー5 ハウルズ侯爵領

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 6ー5 ハウルズ侯爵領

 俺たちは、アンドレア様の用意してくれた馬車に乗り込んで目的地であるルーゼント・フォン・ハウルズ侯爵領を目指した。
 ハウルズ侯爵領は、王都リアラトスから馬車で3日ぐらいの距離にある。
 広大な農地が拡がっているとても美しい土地だということだ。
 ディアグラートス王国の約半分の食料を賄うほどの豊かな領地であるハウルズ侯爵領は、国境付近に拡がる魔境に接しており昔から魔物による被害はあったらしい。
 だが、アンドレア様の話によると今回の魔物の被害は、どうやら人災なのだという。
 はっきりしたことはまだ、俺にはわからないんだが、なんでもハウルズ侯爵領内で魔物を引き寄せる魔道具が発見されているのだとか。
 ハウルズ侯爵は、アンドレア様の最大の後ろ楯だ。
 今、このディアグラートス王国では、3人の王女たちによる後継争いが起こっている。
 本来、第3王女であるアンドレア様には、関わりのない話だったが、国民からの人気も高く、『大地の聖女』でもあるアンドレア様を次期女王にと推すものは少なくはない。
 それゆえに他の派閥より何かと攻撃を受けることがある。
 俺は、アンドレア様が何者かに拐われそうになったときに救出を手伝った経緯もあり、護衛を頼まれていたが、俺とアンドレア様の関係がスキャンダルにされることを恐れて距離をとることにした。
 俺からすれば、俺が唯一忠誠を誓う気になれる王族は、アンドレア様だけだ。
 俺は、できるだけ貴族にかかわり合いたくはないと思っているが、アンドレア様からの依頼だし、なによりアンドレア様のじいちゃんなので依頼を受けることにした。
 別に報酬がいいからとかではない。
 これは、俺のアンドレア様に対する気持ちなのだ。
 今回は、ハウルズ侯爵領の被害もひどいらしくアンドレア様も侯爵領に向かわれるとのことだった。
 「なんだか、エドワード様、ご機嫌ですね?」
 馬車に同乗しているルカが無表情にこんなことを指摘する。
 俺は、ちょっと焦っていた。
 顔が自然と熱くなる。
 「そ、そんなことはないぞ、ルカ」
 俺は、焦ってルカに弁明する。
 「別に俺は、アンドレア様と休暇中に一緒に過ごせるとか思ってなんかないからな!」
 「思ってるんですね、エドワード様」
 ルカに言われて俺は、うつ向いて堪えていた。
 こいつ、人間じゃないのに、なんでこんなことに鋭いんだ?
 確かに、俺は、アンドレア様が好きだ!
 だけど、ちゃんとわきまえているし!
 あの方は、俺の手の届くような方ではないのだ。
 
 
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