魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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11 『観測者』

11ー8 血族

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 11ー8 血族

 現国王の王妃であるマリー様は、隣国アンダストリア皇国より嫁いできた方だ。
 アンドレア様の2人の姉上様とよく似た薄い金色の髪に青い瞳の無口な美女だった。
 第1王女であるセレディナード様と第2王女ラミアルト様の王位継承の争いを傍観している風があったのだが、それがなぜ、この度は、こんな積極的に手を出してきたのか?
 それは、もしかしてアンドレア様が俺と、『ラミーア・ダンジョン』のコアであるルカを守るために力を貸してくださると約束したせい?
 確かに、アンドレア様の身辺が慌ただしく変化したのは俺たちが『ラミーア・ダンジョン』に関わる約束を交わした頃からだった。
 もしかして、王妃様は、『観測者』側の人間なのか?
 「それは、わかりませんが、あり得ない話ではありません」
 ルカが俺の問いかけに答える。
 「もしかしたら『観測者』たちは、自分達の国を作ったのかもしれません。その方が私と対峙するにあたって都合がいいのですから」
 おそらく、とルカは、前置きして話した。
 「旧人類の特徴を強く持つ王族が治める国が『ラミーア・ダンジョン』を所有している以上、『観測者』もそれに対抗できるように国を作ることは考えられます」
 ということは。
 『観測者』は、アンドレア様を『ラミーア・ダンジョン』の契約者、もしくは、能力を解き放つための『鍵』だと認めている?
 「このままこの狭間の地に隠れて過ごしていくことは可能です」
 ルカが俺に話した。
 「彼らは、新しいダンジョンの主であるエドワード様が死に再び『ラミーア・ダンジョン』が眠りにつくことを望んでいるわけですから。それでも良いのではないでしょうか」
 「そんなことできないよ!」
 俺は、言葉を荒げた。
 「また、ルカを1人にすることは、俺は、できない!」
 「しかし」
 ルカが諦めたような笑みを浮かべて俺を優しく見つめる。
 「あなたは、永遠に生きられるわけではない」
 「だけど!」
 俺は、悔しくて歯噛みした。
 このまま、ルカをまた孤独の中に返さなければならないのか?
 「ルカを1人にしなければよろしいのでしょう?」
 アンドレア様が俺を見て頬を染める。
 「ならば、エドワード様の血縁者がダンジョンの主の座を継承していけばよいのではないですか?」
 「俺の子供?」
 俺は、アンドレア様と見つめあった。
 思わず、顔が火照ってくる。
 
 
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