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11 『観測者』
11ー7 ローベルト皇子
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11ー7 ローベルト皇子
その奴隷の女は、何かを伝えようとして口をはくはくさせていたが言葉が出ない。
おそらくこの首輪の魔道具の影響で口がきけないのだろう。
俺は、その隷属の首輪を解呪して外してやる。
すると。
赤毛で緑の目だった女が、薄茶色に青い瞳に変化していく。
「ルシリア?」
「アンドレア様!」
薄汚れ、ぼろぼろの服を着たルシリアさんにアンドレア様が飛び付いて抱き締める。
俺は、ルカに頼んでルシリアさんを客室に案内して身なりを整えてもらうことにした。
その間に、俺とアンドレア様は、リビングに置かれているソファに腰かけてルナが入れてくれたお茶をいただく。
お茶は、豊かな花の香りがして甘くておいしかった。
しばらくすると黒っぽい目立たないドレスに身を包んだルシリアさんがルカと一緒に戻ってきた。
さっぱりと小綺麗になったルシリアさんは、目に涙を浮かべてアンドレア様の前に跪く。
「まさか、またアンドレア様にお会いできるとは思いもしておりませんでした」
「いったい何があったのです?ルシリア」
アンドレア様に問われてルシリアさんが重い口を開く。
「私は…何者かの手でアンドレア様の離宮から拐われ、異国に奴隷として売られました」
幸いなことにルシリアさんは、口封じのために言葉が話せなくなっていた。
そのため、なかなか買い手もみつからず、買い手も下働きの奴隷としてこき使っていたらしい。
「いったい誰が、あなたをそんな目にあわせたのかしら?」
アンドレア様の問いにルシリアさんが表情を固くした。
「それは…」
「王妃様ではないですか?」
俺がその人の名をあげるとルシリアさんがはっとする。
「わかっていたのですか?エドワード様」
いや。
わかっていたというか。
俺たちは、ルシリアさんが追い払われてから離宮であったことを話した。
「アンダストリア皇国の第3皇子とアンドレア様が婚約、ですか?」
ルシリアさんがはぁっとため息をつく。
「第3皇子であるローベルト皇子は、穏やかな方とはお聞きしておりますが、たいそう、女性関係におおらかな方だそうですが」
そうなんですか?
俺は、アンドレア様を見た。
アンドレア様がきゅっと唇を噛んだ。
「確かに、そのようでした。私には、まだ手を出されてはいませんでしたが、離宮の者たちは、次々と犠牲になっていたようです」
その奴隷の女は、何かを伝えようとして口をはくはくさせていたが言葉が出ない。
おそらくこの首輪の魔道具の影響で口がきけないのだろう。
俺は、その隷属の首輪を解呪して外してやる。
すると。
赤毛で緑の目だった女が、薄茶色に青い瞳に変化していく。
「ルシリア?」
「アンドレア様!」
薄汚れ、ぼろぼろの服を着たルシリアさんにアンドレア様が飛び付いて抱き締める。
俺は、ルカに頼んでルシリアさんを客室に案内して身なりを整えてもらうことにした。
その間に、俺とアンドレア様は、リビングに置かれているソファに腰かけてルナが入れてくれたお茶をいただく。
お茶は、豊かな花の香りがして甘くておいしかった。
しばらくすると黒っぽい目立たないドレスに身を包んだルシリアさんがルカと一緒に戻ってきた。
さっぱりと小綺麗になったルシリアさんは、目に涙を浮かべてアンドレア様の前に跪く。
「まさか、またアンドレア様にお会いできるとは思いもしておりませんでした」
「いったい何があったのです?ルシリア」
アンドレア様に問われてルシリアさんが重い口を開く。
「私は…何者かの手でアンドレア様の離宮から拐われ、異国に奴隷として売られました」
幸いなことにルシリアさんは、口封じのために言葉が話せなくなっていた。
そのため、なかなか買い手もみつからず、買い手も下働きの奴隷としてこき使っていたらしい。
「いったい誰が、あなたをそんな目にあわせたのかしら?」
アンドレア様の問いにルシリアさんが表情を固くした。
「それは…」
「王妃様ではないですか?」
俺がその人の名をあげるとルシリアさんがはっとする。
「わかっていたのですか?エドワード様」
いや。
わかっていたというか。
俺たちは、ルシリアさんが追い払われてから離宮であったことを話した。
「アンダストリア皇国の第3皇子とアンドレア様が婚約、ですか?」
ルシリアさんがはぁっとため息をつく。
「第3皇子であるローベルト皇子は、穏やかな方とはお聞きしておりますが、たいそう、女性関係におおらかな方だそうですが」
そうなんですか?
俺は、アンドレア様を見た。
アンドレア様がきゅっと唇を噛んだ。
「確かに、そのようでした。私には、まだ手を出されてはいませんでしたが、離宮の者たちは、次々と犠牲になっていたようです」
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