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11 『観測者』
11ー10 決着
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11ー10 決着
俺たちがそう決め、ルカに王妃様のもとに転移を頼もうとしたときのことだ。
不意に俺たちがいるリビングの一角の空間が歪んで巨大な目が一つだけ現れた。
なんだ?
俺は、『魔法書』をかまえた。
『攻撃の必要は、ない』
俺たち全員の頭の中にその言葉は聞こえた。
「『観測者』?」
俺の問いにその目は答えた。
『『観測者』それもまた、私の名だ』
辺りに緊張が伝わっていくが、『観測者』は、話を続けた。
『私は、お前たちを最初、殺害しようと思っていた。だが、それは、違うのではないか、と思ったのだ』
違う?
俺は、『魔眼』にぐっと力を込める。
目が瞬きを繰り返した。
『おかしな小細工はやめて話をきくがいい。私たち、『観測者』は、別に『神』や『ダンジョン』を消滅させることが使命ではない。私たちの目的は、あくまでもこの世界を再び過ぎた力が滅ぼすことがないように見守り続けることだ』
俺は、じっと『観測者』を凝視した。
『観測者』は、続ける。
『お前たちが道を過たぬ限りは、我々もお前たちを攻撃はしないと約束しよう』
「でも!」
アンドレア様が冷静に指摘する。
「先に攻撃をしてきたのはそちらではないですか?」
『お前の祖父の治める地を攻撃させたことは、我々の手落ちといえる。だから、これからは、はやらぬように我々もまた、気を配ろうではないか』
「本気なのか?」
俺は、『観測者』に訊ねた。
「ほんとに俺たちを排除しないと信じていいんだな?」
『その通りだ』
『観測者』が目を細める。
『我々の言葉の証に何か望むなら差し出そう』
「じゃ、じゃあ」
俺は、ふっと息を吐いた。
「俺たちが『ラミーア・ダンジョン』を世襲制で管理していくこと、認めてくれるんだな?」
『よかろう』
『観測者』が同意した。
俺は、ちらっとルカを見た。
ルカは、俺にこくりと頷く。
どうやら信じてもいいらしい。
『もしも、お前たちやお前たちの子孫が道を踏み外したときは、我々がこの手で全てを滅ぼす。だが、それまでは』
『観測者』が笑う。
『永遠ならざる自由を楽しみ、思う存分、愛し合うがいい』
俺は、アンドレア様を見た。
アンドレア様と目が合う。
俺たちは、微笑みを交わした。
ルカたちも。
俺は、力強く頷く。
「いいだろう。もし、将来、俺たちの子孫が道を踏み外すことがあれば俺たちの子孫を殺して、ルカに永遠の眠りを与えてやってくれ」
俺は、にっと笑った。
「それまでは、好きにさせてもらおうか!」
俺たちがそう決め、ルカに王妃様のもとに転移を頼もうとしたときのことだ。
不意に俺たちがいるリビングの一角の空間が歪んで巨大な目が一つだけ現れた。
なんだ?
俺は、『魔法書』をかまえた。
『攻撃の必要は、ない』
俺たち全員の頭の中にその言葉は聞こえた。
「『観測者』?」
俺の問いにその目は答えた。
『『観測者』それもまた、私の名だ』
辺りに緊張が伝わっていくが、『観測者』は、話を続けた。
『私は、お前たちを最初、殺害しようと思っていた。だが、それは、違うのではないか、と思ったのだ』
違う?
俺は、『魔眼』にぐっと力を込める。
目が瞬きを繰り返した。
『おかしな小細工はやめて話をきくがいい。私たち、『観測者』は、別に『神』や『ダンジョン』を消滅させることが使命ではない。私たちの目的は、あくまでもこの世界を再び過ぎた力が滅ぼすことがないように見守り続けることだ』
俺は、じっと『観測者』を凝視した。
『観測者』は、続ける。
『お前たちが道を過たぬ限りは、我々もお前たちを攻撃はしないと約束しよう』
「でも!」
アンドレア様が冷静に指摘する。
「先に攻撃をしてきたのはそちらではないですか?」
『お前の祖父の治める地を攻撃させたことは、我々の手落ちといえる。だから、これからは、はやらぬように我々もまた、気を配ろうではないか』
「本気なのか?」
俺は、『観測者』に訊ねた。
「ほんとに俺たちを排除しないと信じていいんだな?」
『その通りだ』
『観測者』が目を細める。
『我々の言葉の証に何か望むなら差し出そう』
「じゃ、じゃあ」
俺は、ふっと息を吐いた。
「俺たちが『ラミーア・ダンジョン』を世襲制で管理していくこと、認めてくれるんだな?」
『よかろう』
『観測者』が同意した。
俺は、ちらっとルカを見た。
ルカは、俺にこくりと頷く。
どうやら信じてもいいらしい。
『もしも、お前たちやお前たちの子孫が道を踏み外したときは、我々がこの手で全てを滅ぼす。だが、それまでは』
『観測者』が笑う。
『永遠ならざる自由を楽しみ、思う存分、愛し合うがいい』
俺は、アンドレア様を見た。
アンドレア様と目が合う。
俺たちは、微笑みを交わした。
ルカたちも。
俺は、力強く頷く。
「いいだろう。もし、将来、俺たちの子孫が道を踏み外すことがあれば俺たちの子孫を殺して、ルカに永遠の眠りを与えてやってくれ」
俺は、にっと笑った。
「それまでは、好きにさせてもらおうか!」
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