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6 辺境スローライフ(反乱編)
6ー8 闇の檻
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6ー8 闇の檻
「ありがとう、ヴェルデ」
僕は、そっと囁いた。
「僕は、出会ったときからずっとお前が好きだ。犬みたいだったり、真っ黒になったりしてもずっとずっと好きだ」
「マクシア」
「だから、ヴェルデに人間を殺させたくはない。たとえそれが僕の敵だとしても」
僕は、ヴェルデを見上げて微笑んだ。
「もう、お前は邪神なんかじゃないんだから」
「マクシア・・」
ひゅっと風が吹き抜けて。
僕から体を離したヴェルデの肉体を風が包み込む。
その風に包まれてヴェルデの姿がきらきらと輝き出す。
「ヴェルデ?」
僕は、ヴェルデに手を伸ばした。
ヴェルデは。
きらきら輝く光に包まれていく。
「ヴェルデ!」
風が止まり光が消えるとそこには黒髪に長い尻尾と獣耳を持った変わらぬヴェルデの姿があった。
ただ。
瞳の色が。
ヴェルデの瞳は、美しく清んだ青空のようだった。
「マクシア」
「ヴェルデ!」
僕は、ヴェルデを抱き締めた。
ヴェルデは、俺をそっと抱える。
背中から黒い大きな翼が現れた。
「行くぞ、マクシア」
「ええっ?」
ぶん、と腕を振って屋敷の壁を壊すとヴェルデは、僕を抱いたまま空中へと浮かび上がる。
そのまま、ヴェルデは、すごいスピードで空を飛んだ。
マジですか?
てか!
どこに行く気だよ?
僕は、振り落とされないようにヴェルデの首もとにぎゅっと掴まって目を閉じていた。
しばらくするとヴェルデが空中で止まる。
そっと目を開いて下を見るとかなりの上空にいることがわかった。
遠く下の方を騎馬の一団が駆けていくのが見えた。
「あれっ!」
おそらくクーリアスだ!
僕が指差すとヴェルデがすっと片手を天に伸ばした後、クーリアスたちの方を指差した。
がらがらっという爆音が耳をつんざいて稲妻が地上を走るクーリアスたちのすぐ側をかすめて落ちた。
騎馬の足が止まり、乗っていた人々が振り落とされる。
馬の嘶きに混じって人々の怒声やら悲鳴が聞こえた。
僕を抱いたヴェルデは、ゆっくりと羽ばたいて地上へと降りていく。
「クーリアス!」
「マクシア、か?」
地上に放り出されたときに足を折ったらしいクーリアスが僕に這いよってくる。
「助けてくれ!兄上!」
兄上?
僕は、小首を傾げる。
そんな風に呼ばれたことが今まであったかな?
「助けてくれ、マクシア」
「それは無理だ、クーリアス」
僕は、頭を振る。
「僕に助けを乞うにはお前は罪を犯し過ぎた」
ヴェルデが片手を前に差し出した。
するとごごご、とクーリアスの影が蠢きだしクーリアスの体を縛っていく。
「な、なんだ?」
全身が闇に包まれていくクーリアスを僕は、冷たい眼差しで見つめていた。
「助けて!」
「安心しろ。殺しはしない。しばらく闇の檻の中で過ごすがいい」
ヴェルデが表情も動かすことなく告げた。
「ぎゃあぁあっ!」
悲鳴を上げてクーリアスの姿が闇の中へと消えていくのを僕たちは、言葉もなく見守っていた。
「ありがとう、ヴェルデ」
僕は、そっと囁いた。
「僕は、出会ったときからずっとお前が好きだ。犬みたいだったり、真っ黒になったりしてもずっとずっと好きだ」
「マクシア」
「だから、ヴェルデに人間を殺させたくはない。たとえそれが僕の敵だとしても」
僕は、ヴェルデを見上げて微笑んだ。
「もう、お前は邪神なんかじゃないんだから」
「マクシア・・」
ひゅっと風が吹き抜けて。
僕から体を離したヴェルデの肉体を風が包み込む。
その風に包まれてヴェルデの姿がきらきらと輝き出す。
「ヴェルデ?」
僕は、ヴェルデに手を伸ばした。
ヴェルデは。
きらきら輝く光に包まれていく。
「ヴェルデ!」
風が止まり光が消えるとそこには黒髪に長い尻尾と獣耳を持った変わらぬヴェルデの姿があった。
ただ。
瞳の色が。
ヴェルデの瞳は、美しく清んだ青空のようだった。
「マクシア」
「ヴェルデ!」
僕は、ヴェルデを抱き締めた。
ヴェルデは、俺をそっと抱える。
背中から黒い大きな翼が現れた。
「行くぞ、マクシア」
「ええっ?」
ぶん、と腕を振って屋敷の壁を壊すとヴェルデは、僕を抱いたまま空中へと浮かび上がる。
そのまま、ヴェルデは、すごいスピードで空を飛んだ。
マジですか?
てか!
どこに行く気だよ?
僕は、振り落とされないようにヴェルデの首もとにぎゅっと掴まって目を閉じていた。
しばらくするとヴェルデが空中で止まる。
そっと目を開いて下を見るとかなりの上空にいることがわかった。
遠く下の方を騎馬の一団が駆けていくのが見えた。
「あれっ!」
おそらくクーリアスだ!
僕が指差すとヴェルデがすっと片手を天に伸ばした後、クーリアスたちの方を指差した。
がらがらっという爆音が耳をつんざいて稲妻が地上を走るクーリアスたちのすぐ側をかすめて落ちた。
騎馬の足が止まり、乗っていた人々が振り落とされる。
馬の嘶きに混じって人々の怒声やら悲鳴が聞こえた。
僕を抱いたヴェルデは、ゆっくりと羽ばたいて地上へと降りていく。
「クーリアス!」
「マクシア、か?」
地上に放り出されたときに足を折ったらしいクーリアスが僕に這いよってくる。
「助けてくれ!兄上!」
兄上?
僕は、小首を傾げる。
そんな風に呼ばれたことが今まであったかな?
「助けてくれ、マクシア」
「それは無理だ、クーリアス」
僕は、頭を振る。
「僕に助けを乞うにはお前は罪を犯し過ぎた」
ヴェルデが片手を前に差し出した。
するとごごご、とクーリアスの影が蠢きだしクーリアスの体を縛っていく。
「な、なんだ?」
全身が闇に包まれていくクーリアスを僕は、冷たい眼差しで見つめていた。
「助けて!」
「安心しろ。殺しはしない。しばらく闇の檻の中で過ごすがいい」
ヴェルデが表情も動かすことなく告げた。
「ぎゃあぁあっ!」
悲鳴を上げてクーリアスの姿が闇の中へと消えていくのを僕たちは、言葉もなく見守っていた。
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