妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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7 崩壊する世界

7ー7 白い部屋

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 7ー7 白い部屋

 優しい光に包まれるような感覚に僕は、ゆっくりと目覚めていった。
 「・・ぅんっ・・!」
 そうだっ!
 僕は、がばっと体を起こした。
 ヴェルデ!
 ヴェルデは?
 僕は、自分が眠っていた場所を見回した。
 そこは、白い部屋だった。
 壁も置かれている家具も何もかもが白い部屋。
 「ここは・・?」
 僕は、そっと足を伸ばして白い床に触れた。
 冷たくて滑らかな石のような感触の床に僕は、そっと足を下ろして立ち上がった。
 さらっと音がして僕の着ていた衣が床の上に流れ落ちる。
 僕は、白い薄絹を身に付けているだけだった。
 下着も着ていなくてわずかに透けて見えるのが恥ずかしくて思わず顔が熱くなる。
 なんだ?
 この部屋は?
 僕は、部屋の隅にある小さな窓に歩みより外を見た。
 そこからは、王宮の建物らしきものが見える。
 「目が覚めましたか?マクシア様!」
 部屋のドアが開いて入ってきたロナが泣きながら僕に駆け寄ってくる。
 「ロナ?」
 「マクシア様!」
 抱きついてくるロナを受け止めると僕は問いかけた。
 「ここは?」
 「ここは・・その、離宮です。マクシア様の新しい離宮、です」
 僕の離宮?
 首を傾げる僕にロナが説明する。
 「ここは、新しく王となられるルーデニア王太子殿下の妃となるお方の離宮だそうです」
 はいっ?
 僕は、つきん、と頭が痛むのを感じて額を押さえた。
 「なんで僕がその離宮にいるんだ?」
 「それは・・マクシア様がルーデニア王太子殿下の婚約者だから、です」
 ロナが僕を涙で潤んだ瞳で見上げる。
 僕がルーデニア兄上の婚約者?
 「そんなバカな!」
 僕は、ロナの両肩を掴んだ。
 「ヴェルデ・・ヴェルデは?」
 あのとき、ヴェルデは、金色の繭に閉じ込められて。
 それを神殿の連中が何かしていた?
 「ヴェルデは、どこ?」
 「それが・・」
 ロナが声を潜める。
 「あれが神殿に捕らえられたことはわかったのですが、どうなっているのかは、いっこうにつかめなくて」
 どういうこと?
 ヴェルデは、あれでも一応神だ。
 それを封じ込めることなんて人の力では無理だ!
 なのに。
 ルーデニア兄上が。
 なぜ?
 部屋から出ようと歩き出した僕をロナが止めようとする。
 「マクシア様!」
 「離して!」
 僕は、ロナを振りほどいて部屋の扉を開いた。
 が。
 外には、真っ白な空間が広がっていて。
 どこまでも続く白い空間に僕は、言葉を失っていた。
 「ロナ・・」
 「はいっ!マクシア様」
 「ここは、いったいどこなんだ?」
 僕は、震える声で訊ねた。
 「僕は、いったいどこにいるんだ?」
 
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