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7 崩壊する世界
7ー6 裏切り
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7ー6 裏切り
ヴェルデがぐるる、と唸り声をあげる。
「ヴェルデ?」
僕は、後ろから抱き締められたまま、ヴェルデに告げた。
「兄上にそんな態度とっちゃダメだろう?」
僕は、ルーデニア兄上に向かってく笑いして見せる。
「すみません、ルーデニア兄上。ヴェルデには後でよく言い聞かせますから」
「やはり、邪魔をするか。この忌まわしき者が!」
ルーデニア兄上がぎん、とヴェルデを睨むと手を振り上げた。
「精霊どもよ!我に敵対する愚かな忌み神を拘束せよ!」
ルーデニア兄上の周囲から光の粒が現れヴェルデと僕に襲いかかってくる。
「な、何?これっ!」
体が焼けるような痛みに襲われて僕は、顔を歪めて叫んだ。
「ルーデニア兄上!」
「大丈夫だ、マクシア」
ルーデニア兄上が僕の手を引いて側に引き寄せる。
「これが封じるのは闇の者だけだ。お前は関係ない」
「闇?」
僕は、ヴェルデの方を見た。
ヴェルデは、光の粒に全身を覆い尽くされていた。
「ヴェルデ!」
みるみる内にヴェルデの体は、光の殻によって固められていく。
「ヴェルデ!」
僕は、兄上の手を振り払ってヴェルデのもとに行こうとしたが、何かに阻まれてヴェルデのもとに近づくことができない。
そうしている間にもヴェルデは、金色に輝く甲殻のようなものによって飲み込まれ身動きを封じられていく。
「ヴェルデ!」
「・・まくしあ・・」
絞り出すようなヴェルデの声が聞こえた。
「ニゲロ・・そいつ、は・・」
「ヴェルデ!」
完全に金色の殻に包まれて姿が見えなくなったヴェルデのもとに走りよってその石でできた繭のようなものをっ必死に拳で叩く。
「ヴェルデぇっ!」
「やめなさい、マクシア」
ルーデニア兄上がそっと僕の肩に手を置いた。
その瞬間。
全身の力が抜けて僕は、その場に崩れ落ちた。
「あ・・にうえ・・?」
「案じるな、マクシア」
ルーデニア兄上が僕の体を優しく抱き上げる。
「お前が我々のいうことを守るならお前の獣には手を出すことはない」
全身が痺れて。
声が出ない。
「あ・・ぅっ・・」
体は、動かないのに意識だけはしっかりとしていて。
僕は、ルーデニア兄上に運ばれながら兄上の肩越しにヴェルデの方を見た。
神殿の神官らしき人々がヴェルデが封じられた金色の繭に縄をかけている。
何をするつもりなんだ?
「心配しなくてもいい、マクシア」
部屋から出ていきながらルーデニア兄上が僕に囁き続ける。
「お前がいい子にしていればあの獣には誰も手を出すことはない。だから」
ルーデニア兄上が僕の額に口づけする。
ぽう、っと光が点り、そして、僕の目蓋が閉じていく。
眠りに落ちる直前に僕は、兄上の声をきいた。
「愛しているよ、マクシア。我が妃よ」
ヴェルデがぐるる、と唸り声をあげる。
「ヴェルデ?」
僕は、後ろから抱き締められたまま、ヴェルデに告げた。
「兄上にそんな態度とっちゃダメだろう?」
僕は、ルーデニア兄上に向かってく笑いして見せる。
「すみません、ルーデニア兄上。ヴェルデには後でよく言い聞かせますから」
「やはり、邪魔をするか。この忌まわしき者が!」
ルーデニア兄上がぎん、とヴェルデを睨むと手を振り上げた。
「精霊どもよ!我に敵対する愚かな忌み神を拘束せよ!」
ルーデニア兄上の周囲から光の粒が現れヴェルデと僕に襲いかかってくる。
「な、何?これっ!」
体が焼けるような痛みに襲われて僕は、顔を歪めて叫んだ。
「ルーデニア兄上!」
「大丈夫だ、マクシア」
ルーデニア兄上が僕の手を引いて側に引き寄せる。
「これが封じるのは闇の者だけだ。お前は関係ない」
「闇?」
僕は、ヴェルデの方を見た。
ヴェルデは、光の粒に全身を覆い尽くされていた。
「ヴェルデ!」
みるみる内にヴェルデの体は、光の殻によって固められていく。
「ヴェルデ!」
僕は、兄上の手を振り払ってヴェルデのもとに行こうとしたが、何かに阻まれてヴェルデのもとに近づくことができない。
そうしている間にもヴェルデは、金色に輝く甲殻のようなものによって飲み込まれ身動きを封じられていく。
「ヴェルデ!」
「・・まくしあ・・」
絞り出すようなヴェルデの声が聞こえた。
「ニゲロ・・そいつ、は・・」
「ヴェルデ!」
完全に金色の殻に包まれて姿が見えなくなったヴェルデのもとに走りよってその石でできた繭のようなものをっ必死に拳で叩く。
「ヴェルデぇっ!」
「やめなさい、マクシア」
ルーデニア兄上がそっと僕の肩に手を置いた。
その瞬間。
全身の力が抜けて僕は、その場に崩れ落ちた。
「あ・・にうえ・・?」
「案じるな、マクシア」
ルーデニア兄上が僕の体を優しく抱き上げる。
「お前が我々のいうことを守るならお前の獣には手を出すことはない」
全身が痺れて。
声が出ない。
「あ・・ぅっ・・」
体は、動かないのに意識だけはしっかりとしていて。
僕は、ルーデニア兄上に運ばれながら兄上の肩越しにヴェルデの方を見た。
神殿の神官らしき人々がヴェルデが封じられた金色の繭に縄をかけている。
何をするつもりなんだ?
「心配しなくてもいい、マクシア」
部屋から出ていきながらルーデニア兄上が僕に囁き続ける。
「お前がいい子にしていればあの獣には誰も手を出すことはない。だから」
ルーデニア兄上が僕の額に口づけする。
ぽう、っと光が点り、そして、僕の目蓋が閉じていく。
眠りに落ちる直前に僕は、兄上の声をきいた。
「愛しているよ、マクシア。我が妃よ」
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