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10歳〜アストレカ大陸編【旅芸人と負の遺産】
運び屋カビバラ
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○○○ フレヤ視点
「いやあ~~~助けて~~~」
こんな事になるなら、従魔ムックを護衛として側に控えておくべきだったわ。デッドスクリームが学園の敷地内にいるからと安心し、今日に限ってあの子を召喚していない。
でも、デッドスクリームの方は、どうして飛び上がっていく私に気づかないの?
そういえばゴミ捨て場の位置って、デッドスクリームの死角になるわ!
私は罠らしきものを踏んで真上へ飛び上がり、ほんの数秒で高さ100mくらいに到達したと思う。そうなると、彼が私の叫び声を聞いて振り向いたとしても、そこには誰もいないことになるのね。
かなり高い位置まできているけど、今からムックを召喚すれば犯人側とも戦える。
その魔力で、シャーロット達も気づいてくれるはず。
……嘘、魔法が使えない!
魔力も外に放出できないわ!
どうして!?
あ、ステータス欄に、スキル《封印》と魔法《封印》が記載されているわ!
この魔導具自体に、スキルと魔法を封印する機能が施されているのね。
上昇速度が少しずつ遅くなっている。
あれは……私の真上、かなりの上空に魔物が1体いるわ。
あの形はドラゴン?
もしかして、あの魔物に向かっているのかしら?
魔物が、こんな手の込んだことをするはずがない。
多分、従魔だわ。
おそらく、誰かがあのドラゴンの背に乗っている。
もうすぐ……到達する。
「やっほ~い、聖女代理《フレヤ・トワイライト》様の1本釣り、成功っす~~~! 結構、チョロい仕事だったす~」
何処かから失礼極まりない声が聞こえてくる。
私は釣り上げられたの?
私の目の前には、巨大なドラゴンがいる。
《スカイドラゴン》、ライダードラゴンの上位種。
こんな上位魔物を従魔にするなんて……相手は相当な手練れ。
宙に浮かされている状態だから、足がフラフラして無重力を味わっているかのような感覚だわ。魔導具らしき円形の物体が私のすぐ真上にあって、それが煌々と光り魔法陣を浮かばせている。私は、これに引っ張られたの?
あ、同じ形状の魔導具が私の1m程下に浮いている。
まさか、あれが地中に埋められていたの?
それがここにあるということは、証拠も隠滅されている。でも、オトギさんが目撃しているから、すぐにシャーロットにも伝わるはず。こういった誘拐が起きた場合の対処方法も、コウヤ先生から予め教わっている。
「フレヤ、君が誘拐された場合の注意点を言っておく。【深呼吸して身体を落ち着かせること】、【犯人と接しても決して取り乱さないこと】、【出来る限り犯人から情報を絞り出し時間を稼ぐこと】、シャーロットか私が気づけば、すぐに連絡をとることができる。呉々も犯人を怒らせないように」
落ち着いて…落ち着くのよ…私。
誘拐した犯人は、私の目の前にいる。
ここで感情を乱してはいけない。
犯人達を怒らせてはいけない。
まずは、私の目の前にいる犯人の情報を収集しましょう。
この男の形態は、魔鬼族と似ている。
ただ、額に付いている角の形が、全く違うわ。
《魔鬼族》の角は円錐形で、先端が鋭く尖っている。
この人の角は歪な円柱形ね。
半袖、半ズボンという軽快な服装ということもあって、両手足が露出している。そして、その両手足の所々が鱗で覆われている。身長は180cm程度、25歳くらいの男だけど、さっきの話し方とこの顔付きから軽薄そうな男に見える。
彼はリールの付いた釣竿を持っていて、リールから出ている糸の先端は私の真上にある魔導具と繋がっている。
さっき1本釣りと言っていたわね?
この魔導具が【餌】、私がそれに食いついたというわけ?
「あなたが私を誘拐した犯人ですか? 風貌からして竜人族?」
「そうっす! 俺は運び屋のカビバラ! 悪いね、あんたを今から依頼者のもとへ連れて行くっす! 釣るまでの準備に結構手間取ったけど、ここまでくれば安心安心、誰も気づけない。依頼達成、やっほーーーい!」
なんなの、このお調子者は?
私の苦手なタイプだわ。
「この国には、聖女シャーロットがいるわよ?」
「彼女の情報も収集済っす! 《シャーロット》はとんでもなく強いけど、ハーモニック大陸で自分のユニークスキル【構造解析】を周囲に詳しく言っちゃったよね~~~。それが減点っす」
喋りながら両手人差し指を立ててクネクネ動かし、《減点》と言った瞬間私を指差してきた。この人の動作の1つ1つが、ムカつくわ!
「視認されたら俺もヤバイけど、彼女の目に触れずに、フレヤ様を誘拐することができたっす。これなら何の情報も得られない」
シャーロットはアストレカ大陸の全国家に対して、自分の情報を一部だけ開示している。それが、【物理的強さ】と【構造解析】と【従魔】の3点。
ハーモニック大陸の方では、この3点を前面に出し、残りの最重要なものに関しては王族が最重要機密事項として決して周囲に悟られないよう完全隠蔽されている。ここエルディア王国でも、彼女の全ての力を知る者は一握りしかいない。
この人達は、【構造編集】、【転移魔法】、【簡易神人化】、【簡易神具制作】について知らないのね。カビバラさん……いえ依頼者は、情報に踊らされている。
「【シェイドアダプション】を利用して潜んでいたんですね」
「その通りっす! コウヤ・イチノイの存在が脅威だったから、こっちも罠を張るのは苦労したっす!」
この人の言い方、本当にムカつくわ!
でも、こういう人に限ってかなり優秀なのよね。
実際、私達はこの人の存在に気づけなかったのだから。
「魔導具【1本釣り】を【鳥籠モード】に切り替えてっと、それじゃあ出発するっす!」
円形の光の壁が上下にある魔導具から唐突に現れ、私を囲ったわ!?
「え、ちょっと、きゃあああ~~~~~揺れる~~~」
スカイドラゴンが動き出したと思ったら、風の影響で物凄く揺れるわ!
この光の牢屋、私が揺れでぶつかっても痛みとか走らないから助かるけど、宙に浮かされている状態で上下左右の大揺れだから……酔う。
「あ、フレヤ様を釣ったままの状態で移動しちゃったす。申し訳ないっす!」
こいつ、殴りたいわ!
絶対、わざとよね!
「釣竿から鳥籠を外して、俺の背中の方へ移動させ固定させるっす! ……再出発っす!」
あ、揺れが収まった。
これで落ち着いて、彼と話せる。
私からは彼の背中しか見えないけど、怒りを抑えましょう。
「カビバラさん、依頼者の目的は何ですか?」
「あはは、そんなの決まってるっす! あなたを【聖女】として、ランダルキア大陸のとある国に連れて行くことっす」
聖女?
ランダルキア大陸にも、1人の聖女がいるはず。
どうして、その人を誘拐しないの?
「称号【聖女】というのは、子供の頃から人間族の能力限界を突破し、魔法適性が全属性で、魔力量がかなり高いだけの存在です。ランダルキア大陸では、ヒール系魔法も遥か昔から使われていますよね? シャーロットは例外としても、私くらいの力量をもつ者ならいくらでもいるはず。どうして、私を誘拐したんですか?」
「詳しいことは、俺も知らないっす。俺の受けた任務は誰にも気づかれず、フレヤ・トワイライトを捕獲すること。あなたが何者かに誘拐されたとしても、犯人がわからなければ、聖女様も打つ手なしっすから」
あなた方の前提が正しければ、シャーロットも悔しがるでしょうね。でもね、彼女は常に2手3手先を見通しているの。こういった状況に陥ったら、どうするかも考慮済。彼女が私の状況に気づいた瞬間、その場で私を学園に戻すことも可能なのよ。
「ちなみに気づかれたらどうするの? シャーロットは、自分の仲間を傷つける者に対して容赦しないわ。貴方や依頼者達を構造解析し情報を入手したら、【用済み】ということで消されるわよ」
彼女が他者に与える制裁、それは【死】だけではない。私は彼女の仲間であるアッシュさん、リリヤさん、トキワさんと知り合い、3人から色々と聞いている。
アッシュさんの幼馴染グレンさんとクロエさんは、スキルと魔法を構造編集された。ベアトリスさんに呪いを与えた犯人一味には、【ランダム金属タライ落とし】の呪いが下され、現在も実行中とのこと。
【仲間が他者に陥れられた場合、彼女はその行為を絶対に許さない。実行者には何らかの形で、報復が振り下ろされる】
この人達は、シャーロットの恐ろしさを知らない。
「シャーロット様が、聖女とは思えない程の怖ろしい存在ということをこっちも理解してるっす! 俺は【運び屋】、どんな依頼であろうとも任務を必ず遂行する! 殺されたら、そこまでの竜人ということっす。悔いはないっす!」
この人、言葉遣いはアレだけど、死の恐怖よりも、【運び屋】としてのプライドを優先させているのね。
「ここまでは順調。後は依頼者に引き渡し、俺は単独でランダルキア大陸に戻り、新たな仕事を探すっす!」
どんな依頼者なの?
依頼者は、私の存在を何処まで把握しているの?
私の物理防御はDランクだから、下手に逆らえば殺される危険性もある。魔法もスキルも封印されているし、この状況ではポケットに潜ませている【グローバル通信機】も使えない。
シャーロットからの連絡が来るまで、私の力だけで依頼者から情報を引き出すしかないわ。
「いやあ~~~助けて~~~」
こんな事になるなら、従魔ムックを護衛として側に控えておくべきだったわ。デッドスクリームが学園の敷地内にいるからと安心し、今日に限ってあの子を召喚していない。
でも、デッドスクリームの方は、どうして飛び上がっていく私に気づかないの?
そういえばゴミ捨て場の位置って、デッドスクリームの死角になるわ!
私は罠らしきものを踏んで真上へ飛び上がり、ほんの数秒で高さ100mくらいに到達したと思う。そうなると、彼が私の叫び声を聞いて振り向いたとしても、そこには誰もいないことになるのね。
かなり高い位置まできているけど、今からムックを召喚すれば犯人側とも戦える。
その魔力で、シャーロット達も気づいてくれるはず。
……嘘、魔法が使えない!
魔力も外に放出できないわ!
どうして!?
あ、ステータス欄に、スキル《封印》と魔法《封印》が記載されているわ!
この魔導具自体に、スキルと魔法を封印する機能が施されているのね。
上昇速度が少しずつ遅くなっている。
あれは……私の真上、かなりの上空に魔物が1体いるわ。
あの形はドラゴン?
もしかして、あの魔物に向かっているのかしら?
魔物が、こんな手の込んだことをするはずがない。
多分、従魔だわ。
おそらく、誰かがあのドラゴンの背に乗っている。
もうすぐ……到達する。
「やっほ~い、聖女代理《フレヤ・トワイライト》様の1本釣り、成功っす~~~! 結構、チョロい仕事だったす~」
何処かから失礼極まりない声が聞こえてくる。
私は釣り上げられたの?
私の目の前には、巨大なドラゴンがいる。
《スカイドラゴン》、ライダードラゴンの上位種。
こんな上位魔物を従魔にするなんて……相手は相当な手練れ。
宙に浮かされている状態だから、足がフラフラして無重力を味わっているかのような感覚だわ。魔導具らしき円形の物体が私のすぐ真上にあって、それが煌々と光り魔法陣を浮かばせている。私は、これに引っ張られたの?
あ、同じ形状の魔導具が私の1m程下に浮いている。
まさか、あれが地中に埋められていたの?
それがここにあるということは、証拠も隠滅されている。でも、オトギさんが目撃しているから、すぐにシャーロットにも伝わるはず。こういった誘拐が起きた場合の対処方法も、コウヤ先生から予め教わっている。
「フレヤ、君が誘拐された場合の注意点を言っておく。【深呼吸して身体を落ち着かせること】、【犯人と接しても決して取り乱さないこと】、【出来る限り犯人から情報を絞り出し時間を稼ぐこと】、シャーロットか私が気づけば、すぐに連絡をとることができる。呉々も犯人を怒らせないように」
落ち着いて…落ち着くのよ…私。
誘拐した犯人は、私の目の前にいる。
ここで感情を乱してはいけない。
犯人達を怒らせてはいけない。
まずは、私の目の前にいる犯人の情報を収集しましょう。
この男の形態は、魔鬼族と似ている。
ただ、額に付いている角の形が、全く違うわ。
《魔鬼族》の角は円錐形で、先端が鋭く尖っている。
この人の角は歪な円柱形ね。
半袖、半ズボンという軽快な服装ということもあって、両手足が露出している。そして、その両手足の所々が鱗で覆われている。身長は180cm程度、25歳くらいの男だけど、さっきの話し方とこの顔付きから軽薄そうな男に見える。
彼はリールの付いた釣竿を持っていて、リールから出ている糸の先端は私の真上にある魔導具と繋がっている。
さっき1本釣りと言っていたわね?
この魔導具が【餌】、私がそれに食いついたというわけ?
「あなたが私を誘拐した犯人ですか? 風貌からして竜人族?」
「そうっす! 俺は運び屋のカビバラ! 悪いね、あんたを今から依頼者のもとへ連れて行くっす! 釣るまでの準備に結構手間取ったけど、ここまでくれば安心安心、誰も気づけない。依頼達成、やっほーーーい!」
なんなの、このお調子者は?
私の苦手なタイプだわ。
「この国には、聖女シャーロットがいるわよ?」
「彼女の情報も収集済っす! 《シャーロット》はとんでもなく強いけど、ハーモニック大陸で自分のユニークスキル【構造解析】を周囲に詳しく言っちゃったよね~~~。それが減点っす」
喋りながら両手人差し指を立ててクネクネ動かし、《減点》と言った瞬間私を指差してきた。この人の動作の1つ1つが、ムカつくわ!
「視認されたら俺もヤバイけど、彼女の目に触れずに、フレヤ様を誘拐することができたっす。これなら何の情報も得られない」
シャーロットはアストレカ大陸の全国家に対して、自分の情報を一部だけ開示している。それが、【物理的強さ】と【構造解析】と【従魔】の3点。
ハーモニック大陸の方では、この3点を前面に出し、残りの最重要なものに関しては王族が最重要機密事項として決して周囲に悟られないよう完全隠蔽されている。ここエルディア王国でも、彼女の全ての力を知る者は一握りしかいない。
この人達は、【構造編集】、【転移魔法】、【簡易神人化】、【簡易神具制作】について知らないのね。カビバラさん……いえ依頼者は、情報に踊らされている。
「【シェイドアダプション】を利用して潜んでいたんですね」
「その通りっす! コウヤ・イチノイの存在が脅威だったから、こっちも罠を張るのは苦労したっす!」
この人の言い方、本当にムカつくわ!
でも、こういう人に限ってかなり優秀なのよね。
実際、私達はこの人の存在に気づけなかったのだから。
「魔導具【1本釣り】を【鳥籠モード】に切り替えてっと、それじゃあ出発するっす!」
円形の光の壁が上下にある魔導具から唐突に現れ、私を囲ったわ!?
「え、ちょっと、きゃあああ~~~~~揺れる~~~」
スカイドラゴンが動き出したと思ったら、風の影響で物凄く揺れるわ!
この光の牢屋、私が揺れでぶつかっても痛みとか走らないから助かるけど、宙に浮かされている状態で上下左右の大揺れだから……酔う。
「あ、フレヤ様を釣ったままの状態で移動しちゃったす。申し訳ないっす!」
こいつ、殴りたいわ!
絶対、わざとよね!
「釣竿から鳥籠を外して、俺の背中の方へ移動させ固定させるっす! ……再出発っす!」
あ、揺れが収まった。
これで落ち着いて、彼と話せる。
私からは彼の背中しか見えないけど、怒りを抑えましょう。
「カビバラさん、依頼者の目的は何ですか?」
「あはは、そんなの決まってるっす! あなたを【聖女】として、ランダルキア大陸のとある国に連れて行くことっす」
聖女?
ランダルキア大陸にも、1人の聖女がいるはず。
どうして、その人を誘拐しないの?
「称号【聖女】というのは、子供の頃から人間族の能力限界を突破し、魔法適性が全属性で、魔力量がかなり高いだけの存在です。ランダルキア大陸では、ヒール系魔法も遥か昔から使われていますよね? シャーロットは例外としても、私くらいの力量をもつ者ならいくらでもいるはず。どうして、私を誘拐したんですか?」
「詳しいことは、俺も知らないっす。俺の受けた任務は誰にも気づかれず、フレヤ・トワイライトを捕獲すること。あなたが何者かに誘拐されたとしても、犯人がわからなければ、聖女様も打つ手なしっすから」
あなた方の前提が正しければ、シャーロットも悔しがるでしょうね。でもね、彼女は常に2手3手先を見通しているの。こういった状況に陥ったら、どうするかも考慮済。彼女が私の状況に気づいた瞬間、その場で私を学園に戻すことも可能なのよ。
「ちなみに気づかれたらどうするの? シャーロットは、自分の仲間を傷つける者に対して容赦しないわ。貴方や依頼者達を構造解析し情報を入手したら、【用済み】ということで消されるわよ」
彼女が他者に与える制裁、それは【死】だけではない。私は彼女の仲間であるアッシュさん、リリヤさん、トキワさんと知り合い、3人から色々と聞いている。
アッシュさんの幼馴染グレンさんとクロエさんは、スキルと魔法を構造編集された。ベアトリスさんに呪いを与えた犯人一味には、【ランダム金属タライ落とし】の呪いが下され、現在も実行中とのこと。
【仲間が他者に陥れられた場合、彼女はその行為を絶対に許さない。実行者には何らかの形で、報復が振り下ろされる】
この人達は、シャーロットの恐ろしさを知らない。
「シャーロット様が、聖女とは思えない程の怖ろしい存在ということをこっちも理解してるっす! 俺は【運び屋】、どんな依頼であろうとも任務を必ず遂行する! 殺されたら、そこまでの竜人ということっす。悔いはないっす!」
この人、言葉遣いはアレだけど、死の恐怖よりも、【運び屋】としてのプライドを優先させているのね。
「ここまでは順調。後は依頼者に引き渡し、俺は単独でランダルキア大陸に戻り、新たな仕事を探すっす!」
どんな依頼者なの?
依頼者は、私の存在を何処まで把握しているの?
私の物理防御はDランクだから、下手に逆らえば殺される危険性もある。魔法もスキルも封印されているし、この状況ではポケットに潜ませている【グローバル通信機】も使えない。
シャーロットからの連絡が来るまで、私の力だけで依頼者から情報を引き出すしかないわ。
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