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1章 家族との別離(前世)
9話 破格すぎる依頼達成ボーナス
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私の考案した【猫カフェ】、アマンガムさんにも絶賛され、この企画は即採用されました。開店資金や店の維持費も相当必要とされるけど、喫茶店から得られる収入と、猫と戯れる時間制限付きの費用、建築予定とされる場所の立地、集客率などを考慮すれば、黒字経営も可能と判断されました。何よりも誰も試したことのない試みだから、宣伝すれば絶対に大勢の客が押し寄せてくると意気込んでいます。
私はアマンガムさんから、猫用おもちゃのデザイン画を描いて欲しいと熱烈に依頼されたので、試しにキャットホイールの絵を描いているところです。彼は、依頼達成報酬を用意するため、今はこの部屋にいません。
「ほお~上手いな。咲耶は、画家になれるんじゃないか?」
ベイツさんが私の描きかけの絵を見て褒めてくれた。
「あ…ありがとうございます」
絵を描いている時、心が不思議と落ち着く。だから、私はもっと上手く描けるようになりたいと思い、小学校の美術の先生からしっかりと基本を学んだ。
『凄いわ凄いわ!! これがキャットホイール!! 何故かよくわからないけど、その中に入りたいと感じるわ!!』
私の側にいるミケーネも、興味津々で描きかけの絵を見て興奮している。
「多分、これだけだと物足りないから、小さな光を射出するレーザーポインターがあれば、猫ちゃんは夢中になって、ホイールを必死に動かすと思います。店の中で生活してもらうので、これで運動不足も解消されるはずです」
猫カフェの中は猫にとって天国かもしれないけど、運動不足になりやすい。もし、店が本当に開店するのなら、定番以外の玩具も作っていきたい。
「咲耶、レーザーポインターって何かな?」
え?
もしかして、ルウリは《レーザーポインター》を知らないの?
「俺も知らないな。教えてくれないか?」
ベイツさんも? 技術力のあるこの世界なら、簡単に作れると思うけど、どうして開発されていないの?
2人とも興味津々な表情となっているので、私は大まかなラフ画を描き、その効果を言うと、かなり興味を引いたみたいだ。
「話を聞いた限り、その程度の機能なら小型魔導具として、すぐにでも製作可能だな。開発費もそう高くならないから、安価で販売できるだろう。こいつを改良すれば、案外冒険者にも売れるかもしれない」
え、魔物を討伐する冒険者さんに必要かな?
光を射出するだけで、何の効果もないと思うけど?
私は不思議に思いながら、《キャットホイール》と《レーザーポインター》の絵を完成させたところで、アマンガムさんが戻ってきたので、2つの絵を見せ、それらの効果を話すと、今度はがっしりと握手され、また部屋を出て行った。
そして、再度戻ってきて、依頼を達成させた報酬と、3つの画期的アイデアを発案したことによるアイデア料が、テーブルの上に置かれたのだけど、手書きで記載されている依頼達成書の金額を見て、私は激しく動揺する。
あわわわわわわわわわ、何、何なの、この金額は!?
《猫カフェ》《キャットホイール》《レーザーポインター》、これらのアイデアを提案しただけの行為で、報酬額がとんでもないことになってるよ!!
ミケーネの捕縛と追加事項の解明 5万ゴルド
猫カフェのアイデア料 30万ゴルド
キャットホイールのアイデア料 3万ゴルド
レーザーポインターのアイデア料 10万ゴルド
キャットタワーのアイデア料 2万ゴルド
「5…50万ゴルドもある!! こんなに貰っていいんでしょうか?」
私の目の前に置かれている50枚の紙幣、余りにも膨大な金額を見て動揺してしまう。だって、私は口で説明しただけだもの。それだけの行為で、こんなに貰ったらダメでしょう? だって、成功するかもわからないんだよ?
「いや、これは当然の額だよ、咲耶ちゃん。君が商会の従業員であれば、責任者として任命し、店の経営に動いてもらい、それ相応の給料を支払うのだが、年齢の関係上、それもできない。今の我々にできるのは、アイデア料を支払うことだけだ。特に、《猫カフェ》は勿論のこと、この《レーザーポインター》が良い‼︎ 扱い方次第で、夜間戦闘の際、魔物に注意を向けることができる。このアドバンテージは、非常に大きい!! そう思うだろう、ベイツ」
「同感です。奴らは、夜目がきく。これを魔物の目に向けることで、奴らの動きは確実に鈍る。まずは試験的に閃光魔法の[ライト]から始めて、次に高位[フラッシュ]の光量を一方向へ集束させることができれば、確実に売れます!!」
アマンガムさんとベイツさんが、熱弁を繰り出していく。
私は、そこまでのことを考案したのかな?
「咲耶ちゃん、このレーザーポインターに関しては、この街の売上を考慮してから、今後国中で販売していく予定だ。毎月の売上のうち、1%を所属先の冒険者ギルドの君専用口座に振り込んでおく」
ええ、そこまでしてくれるの!?
冒険者登録をした段階で、冒険者カードと一緒に口座を作ったけど、そこに振り込んでくれるの?
私は言っただけで、そこからの苦労はアマンガムさん率いる商会の人たちなのにいいのかな?
「わ…わかりました」
『[ライト]や[フラッシュ]の集束程度なら、今の技術でも可能だ。咲耶、君の何気ない言葉が、こんな事態を引き起こす。今後は気をつけようね』
ルウリから言われた言葉が、私の心に重くのしかかる。
軽い気持ちで言った言葉が、ここまで発展するなんて思いもしなかった。
「それと咲耶ちゃん、猫カフェを成功させるには、猫用の玩具や餌の開発だけでなく、君が言ったように、猫たちの教育も必要だろう。今後、君にはそれをお願いしたい。勿論、指名依頼として冒険者ギルドに依頼するから、その分の報酬も支払う。具体案が固まり、軌道に乗り次第、契約書も作成するから、これからもよろしく頼むよ」
私の頭は混乱状態です。あの破格の報酬に加えて、今後そこから更にレーザーポインターの売上の一部が支払われ、指名依頼もくるのだから。
アマンガムさんに言われて、私は《はい、今後とも宜しくお願いします》としか答えられませんでした。
○○○
「ちょっと咲耶、どうしたの? 何処かぎこちないわよ?」
依頼達成報酬をもらったけど、私の歩き方が余りにも不審すぎるとベイツさんから注意され、報酬に関しては彼に預けて、私たちは冒険者ギルドへ戻った。あの膨大な金額が手元にないこともあり、安心したせいか歩き方もマシになったけど、アメリアさんから見れば奇妙と思われてしまい、そのことに触れられてしまう。
「あの…それが…」
「ああ、猫が見つからなかったのね。しょげることはないわよ。一日で……ってこれは?」
勘違いされたので、私は依頼達成書を見せる。そこには、依頼人から達成された場合に限り捺される印がある。そして、別紙には猫カフェやレーザーポインターに関わる機密事項、私の言ったことで生じたアイデア料という名目のボーナスが記載されており、アマンガムさんとベイツさんの印鑑も捺されている。
「い、依頼達成!? まだ、3時間しか経過していないのに!! それに、この記載…ベイツさん…」
「ああ、わかってる。そこは、俺からギルドマスターに説明しよう。今後の冒険者たちの生活に多大な影響を与えるアイデアを、咲耶が提案したものだから、流石に黙ったまま貰うわけにはいかなかった。ただ、販売されるまでオフレコで頼むよ」
アメリアさんも、金額の多さに驚いているわ。
私も、たった3時間動いただけで、こんな金額を得られるとは思いもしなかった。
「は…はあ…わかりました。ところで咲耶、これだけ持ち歩くのは危険よ。きちんと管理するのなら、ギルドに預けないといけないのだけど、どうする?」
「あ、それなら10%だけ手元に持っておきます」
冒険者カードは身元の保証だけでなく、銀行の通帳の役割を持っていると、冒険者登録時に言われたわ。50万なんて大金、絶対に持ちたくない。せめて、5万だけにしよう。アメリアさんも私に気を遣ってくれたのか、金額の詳細を一切口にしなかったから助かる。周囲に知られたら、絶対盗まれるもの。
「わかったわ」
私は、45万ゴルドをギルドに預けた。大金が手元に無くなったので、私の異様な緊張感も取れ、ようやく休憩できるようになったので、ルウリと共に、ギルド内にある喫茶店で休むことにした。もう、精神的にクタクタだよ。
その間、ベイツさんはアメリアさんと共に2階へ上がり、ギルドマスターという方のもとを訪れ、今回の一件を報告する。本当なら私も行かないといけないのだけど、冒険者になって間もないし、込み入った大人の事情もあるため、今回限りの特別措置で、教育者でもあるベイツさんが全てを説明してくれることになった。
私はアマンガムさんから、猫用おもちゃのデザイン画を描いて欲しいと熱烈に依頼されたので、試しにキャットホイールの絵を描いているところです。彼は、依頼達成報酬を用意するため、今はこの部屋にいません。
「ほお~上手いな。咲耶は、画家になれるんじゃないか?」
ベイツさんが私の描きかけの絵を見て褒めてくれた。
「あ…ありがとうございます」
絵を描いている時、心が不思議と落ち着く。だから、私はもっと上手く描けるようになりたいと思い、小学校の美術の先生からしっかりと基本を学んだ。
『凄いわ凄いわ!! これがキャットホイール!! 何故かよくわからないけど、その中に入りたいと感じるわ!!』
私の側にいるミケーネも、興味津々で描きかけの絵を見て興奮している。
「多分、これだけだと物足りないから、小さな光を射出するレーザーポインターがあれば、猫ちゃんは夢中になって、ホイールを必死に動かすと思います。店の中で生活してもらうので、これで運動不足も解消されるはずです」
猫カフェの中は猫にとって天国かもしれないけど、運動不足になりやすい。もし、店が本当に開店するのなら、定番以外の玩具も作っていきたい。
「咲耶、レーザーポインターって何かな?」
え?
もしかして、ルウリは《レーザーポインター》を知らないの?
「俺も知らないな。教えてくれないか?」
ベイツさんも? 技術力のあるこの世界なら、簡単に作れると思うけど、どうして開発されていないの?
2人とも興味津々な表情となっているので、私は大まかなラフ画を描き、その効果を言うと、かなり興味を引いたみたいだ。
「話を聞いた限り、その程度の機能なら小型魔導具として、すぐにでも製作可能だな。開発費もそう高くならないから、安価で販売できるだろう。こいつを改良すれば、案外冒険者にも売れるかもしれない」
え、魔物を討伐する冒険者さんに必要かな?
光を射出するだけで、何の効果もないと思うけど?
私は不思議に思いながら、《キャットホイール》と《レーザーポインター》の絵を完成させたところで、アマンガムさんが戻ってきたので、2つの絵を見せ、それらの効果を話すと、今度はがっしりと握手され、また部屋を出て行った。
そして、再度戻ってきて、依頼を達成させた報酬と、3つの画期的アイデアを発案したことによるアイデア料が、テーブルの上に置かれたのだけど、手書きで記載されている依頼達成書の金額を見て、私は激しく動揺する。
あわわわわわわわわわ、何、何なの、この金額は!?
《猫カフェ》《キャットホイール》《レーザーポインター》、これらのアイデアを提案しただけの行為で、報酬額がとんでもないことになってるよ!!
ミケーネの捕縛と追加事項の解明 5万ゴルド
猫カフェのアイデア料 30万ゴルド
キャットホイールのアイデア料 3万ゴルド
レーザーポインターのアイデア料 10万ゴルド
キャットタワーのアイデア料 2万ゴルド
「5…50万ゴルドもある!! こんなに貰っていいんでしょうか?」
私の目の前に置かれている50枚の紙幣、余りにも膨大な金額を見て動揺してしまう。だって、私は口で説明しただけだもの。それだけの行為で、こんなに貰ったらダメでしょう? だって、成功するかもわからないんだよ?
「いや、これは当然の額だよ、咲耶ちゃん。君が商会の従業員であれば、責任者として任命し、店の経営に動いてもらい、それ相応の給料を支払うのだが、年齢の関係上、それもできない。今の我々にできるのは、アイデア料を支払うことだけだ。特に、《猫カフェ》は勿論のこと、この《レーザーポインター》が良い‼︎ 扱い方次第で、夜間戦闘の際、魔物に注意を向けることができる。このアドバンテージは、非常に大きい!! そう思うだろう、ベイツ」
「同感です。奴らは、夜目がきく。これを魔物の目に向けることで、奴らの動きは確実に鈍る。まずは試験的に閃光魔法の[ライト]から始めて、次に高位[フラッシュ]の光量を一方向へ集束させることができれば、確実に売れます!!」
アマンガムさんとベイツさんが、熱弁を繰り出していく。
私は、そこまでのことを考案したのかな?
「咲耶ちゃん、このレーザーポインターに関しては、この街の売上を考慮してから、今後国中で販売していく予定だ。毎月の売上のうち、1%を所属先の冒険者ギルドの君専用口座に振り込んでおく」
ええ、そこまでしてくれるの!?
冒険者登録をした段階で、冒険者カードと一緒に口座を作ったけど、そこに振り込んでくれるの?
私は言っただけで、そこからの苦労はアマンガムさん率いる商会の人たちなのにいいのかな?
「わ…わかりました」
『[ライト]や[フラッシュ]の集束程度なら、今の技術でも可能だ。咲耶、君の何気ない言葉が、こんな事態を引き起こす。今後は気をつけようね』
ルウリから言われた言葉が、私の心に重くのしかかる。
軽い気持ちで言った言葉が、ここまで発展するなんて思いもしなかった。
「それと咲耶ちゃん、猫カフェを成功させるには、猫用の玩具や餌の開発だけでなく、君が言ったように、猫たちの教育も必要だろう。今後、君にはそれをお願いしたい。勿論、指名依頼として冒険者ギルドに依頼するから、その分の報酬も支払う。具体案が固まり、軌道に乗り次第、契約書も作成するから、これからもよろしく頼むよ」
私の頭は混乱状態です。あの破格の報酬に加えて、今後そこから更にレーザーポインターの売上の一部が支払われ、指名依頼もくるのだから。
アマンガムさんに言われて、私は《はい、今後とも宜しくお願いします》としか答えられませんでした。
○○○
「ちょっと咲耶、どうしたの? 何処かぎこちないわよ?」
依頼達成報酬をもらったけど、私の歩き方が余りにも不審すぎるとベイツさんから注意され、報酬に関しては彼に預けて、私たちは冒険者ギルドへ戻った。あの膨大な金額が手元にないこともあり、安心したせいか歩き方もマシになったけど、アメリアさんから見れば奇妙と思われてしまい、そのことに触れられてしまう。
「あの…それが…」
「ああ、猫が見つからなかったのね。しょげることはないわよ。一日で……ってこれは?」
勘違いされたので、私は依頼達成書を見せる。そこには、依頼人から達成された場合に限り捺される印がある。そして、別紙には猫カフェやレーザーポインターに関わる機密事項、私の言ったことで生じたアイデア料という名目のボーナスが記載されており、アマンガムさんとベイツさんの印鑑も捺されている。
「い、依頼達成!? まだ、3時間しか経過していないのに!! それに、この記載…ベイツさん…」
「ああ、わかってる。そこは、俺からギルドマスターに説明しよう。今後の冒険者たちの生活に多大な影響を与えるアイデアを、咲耶が提案したものだから、流石に黙ったまま貰うわけにはいかなかった。ただ、販売されるまでオフレコで頼むよ」
アメリアさんも、金額の多さに驚いているわ。
私も、たった3時間動いただけで、こんな金額を得られるとは思いもしなかった。
「は…はあ…わかりました。ところで咲耶、これだけ持ち歩くのは危険よ。きちんと管理するのなら、ギルドに預けないといけないのだけど、どうする?」
「あ、それなら10%だけ手元に持っておきます」
冒険者カードは身元の保証だけでなく、銀行の通帳の役割を持っていると、冒険者登録時に言われたわ。50万なんて大金、絶対に持ちたくない。せめて、5万だけにしよう。アメリアさんも私に気を遣ってくれたのか、金額の詳細を一切口にしなかったから助かる。周囲に知られたら、絶対盗まれるもの。
「わかったわ」
私は、45万ゴルドをギルドに預けた。大金が手元に無くなったので、私の異様な緊張感も取れ、ようやく休憩できるようになったので、ルウリと共に、ギルド内にある喫茶店で休むことにした。もう、精神的にクタクタだよ。
その間、ベイツさんはアメリアさんと共に2階へ上がり、ギルドマスターという方のもとを訪れ、今回の一件を報告する。本当なら私も行かないといけないのだけど、冒険者になって間もないし、込み入った大人の事情もあるため、今回限りの特別措置で、教育者でもあるベイツさんが全てを説明してくれることになった。
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