11 / 76
1章 家族との別離(前世)
10話 ベイツの人命救助 *ベイツ視点
しおりを挟む
もしかしたら、俺はとんでもない拾い物をしたのかもな。
咲耶の中に眠る力は、想像以上に大きい。
山の中腹付近の川で拾った時、彼女の身体は全身傷だらけの酷いものだった。流石に全てを見たわけじゃあないが、流木などによって生じた傷だけでなく、明らかに誰かに殴られたかのような打撲痕がいくつもあった。
天候のことを考慮しなくとも、魔物の蔓延る山の登山など危険極まりない。おそらく、咲耶は転移魔法陣によって、この地へ転移されたに違いない。記憶を目醒めさせる可能性もあるから、彼女自身には言わなかったが間違いないだろう。
そして、破れていた衣服類はかなり上質なものだった。
[上質な衣服][打撲痕][転移魔法陣]から推察すると、彼女は貴族だ。後々訪れるかもしれない危険性を考慮して、咲耶自身にも貴族であることを仄めかし危機感を匂わせておいたが、あのフェアリーバードが従魔になっている以上、俺が彼女の身辺を警護しなくとも問題ないだろう。
咲耶は、本当に不思議な女の子だ。
人間の世界では、その希少性から奪い合いの戦争になると言われているフェアリーバードと遭遇し、会話を少し交わしただけで気に入られ、従魔契約を成功させた。それに、猫とも会話し依頼を速やかに完遂させ、猫の抱えているもう一つの問題を鮮やかに解決、この街を牛耳る商人アマンガムに気に入られた。
普段、あの人は穏和な方だが、商売となると性格が豹変し、ベテランでも怒鳴られることが多々あるという。自分の猫に関わることとなると、特に厳しい目をするのに、咲耶はそれに気づくことなく、自分のアイデアを現実的に話していく。その途中で、彼女は猫の持つ脚力や柔軟性を説明し、キャットタワーのことを説明しているし、何よりも驚いたのは、レーザーポインターの危険性をきちんと理解していることだ。強力な光を帯びるポインターを目に当てることで、どう言った原理で目を失明させてしまうのかまでは、咲耶自身も把握していなかったものの、《目に当てる行為》と《光による失明》、この2点の結ぶつきをきちんと彼に伝えたことで、咲耶に対するアマンガムの評価が一変したんだ。
咲耶本人は、この一連のやり取りを商談と思っていないようだが、俺の視点で会話を聞いた限り、あれは紛れもない商談だ。
咲耶の両親は、何故これほどの逸材を見捨てた?
人の良し悪しは、スキルだけで判断できない。
たとえ無能力であっても、才能というものは、その時の会話や行動で見え隠れするものだ。無能力と判断し問答無用で山に捨てていく残虐行為、これだけは断じて許せん。問題は、何処の貴族かだ。距離的なことを考慮すれば、この街の貴族は論外、ここから近い大きな街となると隣国になるが、その線も薄い。転移魔法陣を発動させるという行為がこちらに察知されれば、戦争とも受け取られかねない。そんな危険を冒してまで、やる必要性はない。
そうなると、国内でここから遠く離れた街の貴族ということになる。
咲耶は10歳くらいで容姿も良いし、性格も穏やかだ。何より、彼女を見ていると、俺たちの心が和む。教育者の件にしても、そろそろ男の子にも興味が出てくる年頃だから、てっきり当時ギルド内にいた15歳前後の冒険者パーティーの誰かを指名すると思っていた。
そうしたら、ギルド内であんなことを言われるとは思わなかった。
『ベイツさんでお願いします』
『あら、いいの? 指名した相手には、教育者としての報酬も出るのよ?』
『1ヶ月間、私のために、皆さんの仕事を犠牲にしてしまうのが申し訳ないです。だから、高ランクで命の恩人でもあるソロのベイツさんにお願いしたいです』
あの言葉を聞いて、あの場にいる全員が咲耶を認めたんだ。
まだ、10歳なのに、あそこまで気配りできるとは俺も驚いた。
だからこそ、咲耶が記憶を取り戻したとしても、冷酷な行為を犯す両親のもとへ帰さないほうがいい。利用価値が生まれてしまうと、徹底的に搾取される恐れがある。出来る限り早い段階で、彼女の両親の情報が欲しい。彼女が貴族ならば、早い段階でこちらに情報が上がってくるはずだ。だが、10歳で無能者として捨てられている以上、両親側が先手を打って、彼女の情報や存在そのものを世間的に抹消しているかもしれない。
そもそも、街内に咲耶の知り合いがいれば、情報としてすぐに上がってくる場合もありうるが、問題は彼女の両親の素性だ。相当な有力で貴族であった場合、咲耶の事情を察することで、敵に回したくないと考え、黙殺する場合がある。ギルドマスターに咲耶の件を報告してから2日しか経過していないから、流石に情報も集まっていないだろうし、それ自体が今後も集まらない可能性もあるな。今は隣にアメリアもいるから、ここでは咲耶の素性に関する話題は避けておこう。
ルウリに関しては《約束》もあって、ギルドマスターにもフェアリーバードと明かしていないが、やはり彼だけにはいつか言っておきたい。そこは、ルウリと要相談だな。
【咲耶を不幸にした時点で、この街は炎に包まれる】
本来、フェアリーバード自体は温厚な精霊で、人の外見ではなく、内面となる心の清らかな者にしか近づかない。そんな鳥を何らかの理由で怒らせてしまった場合、必ずその街に不幸が訪れ、滅亡の道を辿ると言われている。俺としても、ルウリとは仲良くしたいが、まだ俺への警戒心を解いていない。咲耶を育てていくにしても、ルウリの警戒心を解き、信頼してもらえることこそが第一歩だ。
まずは、今日起きた出来事をギルドマスターに報告しておこう。
俺は、アメリアと共に【ギルドマスター・ガロード】の部屋へと入る。彼とは15年来の付き合いになるが、元Sランク冒険者だけあって、相変わらず筋肉質でごついおじさんのままだな。力を低下させないよう、鍛錬も怠っていないようだ。年齢は50歳くらいのはずだが、40前半に見える。
「アメリアとベイツか、突然どうした?」
「ギルドマスター、まずはこちらの依頼達成書と、アマンガムさんからの手紙を拝見してください」
アメリアが、ガロードさんに機密書類を渡すと、すぐさま目を通すが、読み進めていく度に、目が険しくなっていく。
「こりゃあ、違う意味でたまげたな。咲耶という子は無能者のようだが、動物と会話できるのか。この効果に関しては、レアスキルとして実在しているから驚きも少ないが、その動物を経由して、初日でこれほどの成果を上げるとはな。期待の新星じゃないか。この《レーザーポインター》という魔道具、完成すれば、冒険者全員が購入するかもしれん。俺も欲しい」
アマンガムさんも乗り気だから、早速会議を始めているだろう。
もしかしたら、数ヶ月くらいで販売に漕ぎ着けるかもしれない。
「これに関しては実際に魔物に使用して、効果を検証しないといけません。俺が検証実験に付き合います。放たれる強力な光をレンズなどで1点に集束させれば、高ランクであろうとも、かなりの手痛いダメージとなるはずです」
「光の集束か。閃光魔法の《ライト》や《フラッシュ》は熱量を持たんから、道具の内部で集束させることも容易にできるかもな。成功すれば、どんな魔物であれ、目に当てさえすれば失明する可能性が高い。販売時、必ずそういった説明を入れないと訴訟沙汰になる。まあ、アマンガムのことだから、当然理解しているか」
その点に関しては、咲耶自身がアマンガムに強く訴えていた。アイデアを単に思いつくだけでなく、その危うさを真剣に訴えているからこそ、彼は彼女のことを気に入っている。
「ベイツ、彼女は無能者だが、いずれ化けるぞ」
「ええ、まだ幼いので、道を踏み外さないよう、成人するまでは、俺がしっかり育て上げます」
「亡くした娘さんのことを思い出すのか?」
はっきりと言ってくれる。俺に対して、ここまで踏み込んでくるのは、あんたとアマンガムくらいだ。2年前の天災で亡くなった俺の妻ミーシャと娘ティリル、咲耶とは全く似ていないが、彼女を一目見た段階から、何故かこの子を見捨ててはいけないと思ってしまった。もしかしたら、妻と娘が俺に『見捨てるな!!』と訴えていたのかもな。
ガロードの言う通り、彼女は化ける。
今の時点で、伝説上のフェアリーバードと出会い、テイムに成功し従魔にしているくらいだ。精霊や動物だけでなく、もしかしたら魔物とも話せるかもしれない。そうなると、今後も彼女に惹かれ、従魔となる生物が増えていくかもしれん。
今の時点で注意することは、ルウリの正体を知られないよう配慮することだ。レアスキルの中には、特定生物の場所を正確に察知できる能力もあると聞く。王族貴族がそれを持っていた場合、様々な悪意が咲耶を襲うことになる。これは俺の個人的希望だが、彼女自身には人の悪感情に囚われることなく、この街でまったりのほほんとした生活を続けて欲しい。
咲耶を幸せにさせるためにも、俺がそれを実現させていこう。
咲耶の中に眠る力は、想像以上に大きい。
山の中腹付近の川で拾った時、彼女の身体は全身傷だらけの酷いものだった。流石に全てを見たわけじゃあないが、流木などによって生じた傷だけでなく、明らかに誰かに殴られたかのような打撲痕がいくつもあった。
天候のことを考慮しなくとも、魔物の蔓延る山の登山など危険極まりない。おそらく、咲耶は転移魔法陣によって、この地へ転移されたに違いない。記憶を目醒めさせる可能性もあるから、彼女自身には言わなかったが間違いないだろう。
そして、破れていた衣服類はかなり上質なものだった。
[上質な衣服][打撲痕][転移魔法陣]から推察すると、彼女は貴族だ。後々訪れるかもしれない危険性を考慮して、咲耶自身にも貴族であることを仄めかし危機感を匂わせておいたが、あのフェアリーバードが従魔になっている以上、俺が彼女の身辺を警護しなくとも問題ないだろう。
咲耶は、本当に不思議な女の子だ。
人間の世界では、その希少性から奪い合いの戦争になると言われているフェアリーバードと遭遇し、会話を少し交わしただけで気に入られ、従魔契約を成功させた。それに、猫とも会話し依頼を速やかに完遂させ、猫の抱えているもう一つの問題を鮮やかに解決、この街を牛耳る商人アマンガムに気に入られた。
普段、あの人は穏和な方だが、商売となると性格が豹変し、ベテランでも怒鳴られることが多々あるという。自分の猫に関わることとなると、特に厳しい目をするのに、咲耶はそれに気づくことなく、自分のアイデアを現実的に話していく。その途中で、彼女は猫の持つ脚力や柔軟性を説明し、キャットタワーのことを説明しているし、何よりも驚いたのは、レーザーポインターの危険性をきちんと理解していることだ。強力な光を帯びるポインターを目に当てることで、どう言った原理で目を失明させてしまうのかまでは、咲耶自身も把握していなかったものの、《目に当てる行為》と《光による失明》、この2点の結ぶつきをきちんと彼に伝えたことで、咲耶に対するアマンガムの評価が一変したんだ。
咲耶本人は、この一連のやり取りを商談と思っていないようだが、俺の視点で会話を聞いた限り、あれは紛れもない商談だ。
咲耶の両親は、何故これほどの逸材を見捨てた?
人の良し悪しは、スキルだけで判断できない。
たとえ無能力であっても、才能というものは、その時の会話や行動で見え隠れするものだ。無能力と判断し問答無用で山に捨てていく残虐行為、これだけは断じて許せん。問題は、何処の貴族かだ。距離的なことを考慮すれば、この街の貴族は論外、ここから近い大きな街となると隣国になるが、その線も薄い。転移魔法陣を発動させるという行為がこちらに察知されれば、戦争とも受け取られかねない。そんな危険を冒してまで、やる必要性はない。
そうなると、国内でここから遠く離れた街の貴族ということになる。
咲耶は10歳くらいで容姿も良いし、性格も穏やかだ。何より、彼女を見ていると、俺たちの心が和む。教育者の件にしても、そろそろ男の子にも興味が出てくる年頃だから、てっきり当時ギルド内にいた15歳前後の冒険者パーティーの誰かを指名すると思っていた。
そうしたら、ギルド内であんなことを言われるとは思わなかった。
『ベイツさんでお願いします』
『あら、いいの? 指名した相手には、教育者としての報酬も出るのよ?』
『1ヶ月間、私のために、皆さんの仕事を犠牲にしてしまうのが申し訳ないです。だから、高ランクで命の恩人でもあるソロのベイツさんにお願いしたいです』
あの言葉を聞いて、あの場にいる全員が咲耶を認めたんだ。
まだ、10歳なのに、あそこまで気配りできるとは俺も驚いた。
だからこそ、咲耶が記憶を取り戻したとしても、冷酷な行為を犯す両親のもとへ帰さないほうがいい。利用価値が生まれてしまうと、徹底的に搾取される恐れがある。出来る限り早い段階で、彼女の両親の情報が欲しい。彼女が貴族ならば、早い段階でこちらに情報が上がってくるはずだ。だが、10歳で無能者として捨てられている以上、両親側が先手を打って、彼女の情報や存在そのものを世間的に抹消しているかもしれない。
そもそも、街内に咲耶の知り合いがいれば、情報としてすぐに上がってくる場合もありうるが、問題は彼女の両親の素性だ。相当な有力で貴族であった場合、咲耶の事情を察することで、敵に回したくないと考え、黙殺する場合がある。ギルドマスターに咲耶の件を報告してから2日しか経過していないから、流石に情報も集まっていないだろうし、それ自体が今後も集まらない可能性もあるな。今は隣にアメリアもいるから、ここでは咲耶の素性に関する話題は避けておこう。
ルウリに関しては《約束》もあって、ギルドマスターにもフェアリーバードと明かしていないが、やはり彼だけにはいつか言っておきたい。そこは、ルウリと要相談だな。
【咲耶を不幸にした時点で、この街は炎に包まれる】
本来、フェアリーバード自体は温厚な精霊で、人の外見ではなく、内面となる心の清らかな者にしか近づかない。そんな鳥を何らかの理由で怒らせてしまった場合、必ずその街に不幸が訪れ、滅亡の道を辿ると言われている。俺としても、ルウリとは仲良くしたいが、まだ俺への警戒心を解いていない。咲耶を育てていくにしても、ルウリの警戒心を解き、信頼してもらえることこそが第一歩だ。
まずは、今日起きた出来事をギルドマスターに報告しておこう。
俺は、アメリアと共に【ギルドマスター・ガロード】の部屋へと入る。彼とは15年来の付き合いになるが、元Sランク冒険者だけあって、相変わらず筋肉質でごついおじさんのままだな。力を低下させないよう、鍛錬も怠っていないようだ。年齢は50歳くらいのはずだが、40前半に見える。
「アメリアとベイツか、突然どうした?」
「ギルドマスター、まずはこちらの依頼達成書と、アマンガムさんからの手紙を拝見してください」
アメリアが、ガロードさんに機密書類を渡すと、すぐさま目を通すが、読み進めていく度に、目が険しくなっていく。
「こりゃあ、違う意味でたまげたな。咲耶という子は無能者のようだが、動物と会話できるのか。この効果に関しては、レアスキルとして実在しているから驚きも少ないが、その動物を経由して、初日でこれほどの成果を上げるとはな。期待の新星じゃないか。この《レーザーポインター》という魔道具、完成すれば、冒険者全員が購入するかもしれん。俺も欲しい」
アマンガムさんも乗り気だから、早速会議を始めているだろう。
もしかしたら、数ヶ月くらいで販売に漕ぎ着けるかもしれない。
「これに関しては実際に魔物に使用して、効果を検証しないといけません。俺が検証実験に付き合います。放たれる強力な光をレンズなどで1点に集束させれば、高ランクであろうとも、かなりの手痛いダメージとなるはずです」
「光の集束か。閃光魔法の《ライト》や《フラッシュ》は熱量を持たんから、道具の内部で集束させることも容易にできるかもな。成功すれば、どんな魔物であれ、目に当てさえすれば失明する可能性が高い。販売時、必ずそういった説明を入れないと訴訟沙汰になる。まあ、アマンガムのことだから、当然理解しているか」
その点に関しては、咲耶自身がアマンガムに強く訴えていた。アイデアを単に思いつくだけでなく、その危うさを真剣に訴えているからこそ、彼は彼女のことを気に入っている。
「ベイツ、彼女は無能者だが、いずれ化けるぞ」
「ええ、まだ幼いので、道を踏み外さないよう、成人するまでは、俺がしっかり育て上げます」
「亡くした娘さんのことを思い出すのか?」
はっきりと言ってくれる。俺に対して、ここまで踏み込んでくるのは、あんたとアマンガムくらいだ。2年前の天災で亡くなった俺の妻ミーシャと娘ティリル、咲耶とは全く似ていないが、彼女を一目見た段階から、何故かこの子を見捨ててはいけないと思ってしまった。もしかしたら、妻と娘が俺に『見捨てるな!!』と訴えていたのかもな。
ガロードの言う通り、彼女は化ける。
今の時点で、伝説上のフェアリーバードと出会い、テイムに成功し従魔にしているくらいだ。精霊や動物だけでなく、もしかしたら魔物とも話せるかもしれない。そうなると、今後も彼女に惹かれ、従魔となる生物が増えていくかもしれん。
今の時点で注意することは、ルウリの正体を知られないよう配慮することだ。レアスキルの中には、特定生物の場所を正確に察知できる能力もあると聞く。王族貴族がそれを持っていた場合、様々な悪意が咲耶を襲うことになる。これは俺の個人的希望だが、彼女自身には人の悪感情に囚われることなく、この街でまったりのほほんとした生活を続けて欲しい。
咲耶を幸せにさせるためにも、俺がそれを実現させていこう。
260
あなたにおすすめの小説
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる