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第8章 女王の日常と南の国々
46 フィンの真意
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刀を刺した瞬間、フィンの身体から溢れていた力が霧散する。術を破った反動でフィンの身体が電気ショックを受けたように揺れて、身体から力が抜ける。
刺した刀を抜いて収めた時には、暴れていた力は綺麗さっぱり消えていた。
「…ラティアーナ陛下。フィンのこと、解放していただきありがとうございました。きっと安らかに眠る事ができるでしょう」
コーネリアは涙を拭ってお礼を言った。口を結んで悲しみを押し殺している、そんな表情だった。
「勘違いしているようだけど…フィンは生きてるわよ?」
私が思わず呟くとコーネリアが「え、生きてる?」と呆然と私の言葉を繰り返す。少しの間沈黙が続き「ええええっ!?」という叫び声が聞こえた。
「どういうことですか!?陛下の刀で心臓を一突きでしたわよね!?」
「治癒魔術を纏わせた斬撃だから刀を抜いた時には完治しているわ。ちょっとした裏技ね」
聖属性による治癒力と生命力の上昇、水属性による止血、地属性による縫合、それらを合わせることで斬ると同時に切断面を保護して抜いた時には傷が治るといった荒業だ。夜月の力を喰らう特性や辰月の私の支配下にない魔力を霧散させる特性と合わせることで用途が多岐に渡すだろう。
今回であれば夜月によって心臓に仕掛けられていた術を直接喰らったわけだ。
「フィンが言っていた呪いの元凶、邪気も混ざっていたから厳密な魔術とも言えないけれど、その術は完全に喰らい尽くしたわ。言ったでしょう?解放するって」
フィンに術を仕掛けた相手がどこまでこちらの状況を把握しているか分からない。だからこそ曖昧な言い方にした。けれど言葉通り解放したわけで嘘はついていない。
「…言われてみればそうですわね」
「貴族にとって言質をとられるのは致命傷になるわ。だから貴族は何通りもの意味も取れるように言葉を濁すのよ」
コーネリアは納得したように頷いた。そしてフィンが生きていたことに安堵してほっと息をつく。
「ラティアーナ陛下。フィンを助けていただきありがとうございました」
少しだけ切ない表情でコーネリアがお礼を告げた。
その後、やってきた領兵や衛兵たちの協力もあってノワール商会の捜索が始まった。あらゆる物証が押収されて領城へ運ばれることになるだろう。
私たちはこの場を皆に任せて領城に戻った。
その日の夜。
私は宛がわれた部屋で寛いでいた。シリウスやアルキオネも休息をとっていて、ニコラウスは集めた物証を吟味している。領城に戻ってすぐにニコラウスを見かけたが、証拠品を検分しながら黒い笑みを浮かべていて楽しそうにしていたくらいだ。
10の鐘が鳴り街から明かりと人がいなくなる頃。
私の元をコーネリアが訪れた。フィンが目を覚ましたため事情を聞くからだ。
コーネリアと共にフィンの部屋に向かうとグライアス侯爵やニコラウス、シリウス、アルキオネも揃っていた。
「陛下。夜遅くに申し訳ございません」
「構わないわ。今回の一件はわたくしも気になるところ。後ろにいる者の正体を少しでも把握しておきたいもの」
全員が揃ったところで事情聴取が始まる。侯爵に促されてフィンが口を開いた。
「私はセレーナ王国出身の落胤です。貴族である父との面識はなく母についても知らない私は、そのまま孤児として生活していました。そして10歳くらいの頃、組織に売られたのです」
現在はナイトメアより領土を取り戻し復興中であるセレーナ王国。身分制が厳格で孤児のように平民ですらなければ何をされても許される国でもある。
「恐らく父の血筋によるものでしょうが魔力がそれなりにあった私は、組織の戦闘員として訓練を積みました。セレーナ王国で裏の仕事をしていると、エスペルト王国への潜入命令が下ったのです」
「所属していた組織については?」
「組織間のやり取りはもっと上の人物が行っているので全体は分かりません。依頼内容も暗殺から潜入まで幅広いです」
裏の組織と言うのは、大半の国は保持していることが多い。エスペルト王国の場合も王家直属としてノーティア公爵家のほかにもいくつか存在する。有力貴族であれば私兵部隊として諜報部隊を抱えているところも多い。
「今回の潜入目的とノワール商会の目的、それから隷属の呪いとは何かな?」
私が暗部について考えていると侯爵が本題となる部分を問いかけた。
「まず問いの1つ目と2つ目ですね。私が侯爵家に潜入した理由は有事のために信用を得て置けいう命令です」
基本的に有事の際に怪しまれるのは、直近で出入りした者たちだ。長い間、それも数年も前から送り込んでおくというのは潜入として有効な手だろう。
「なるほど…確かに私たちはフィンのことを信用していた。今回の件も直接敵対行動を取られたからこそ気付いたわけだしな。執事といいお前といい他の者たちも含めて、随分前から狙われていたわけだ」
侯爵は肩を落として呟いた。
しかし数年規模の計画だとすれば疑問も残る。そこまでして探る理由がグライアス侯爵領にあるとは思えないからだ。国境と違い防衛に関する事情はあまり関係ない。経済的には要所であるものの王都に比べてしまうと、どうしても劣る。
グライアス侯爵領でなければいけない理由が見つからない。
「私も侵入して以降、初めての命令でしたから組織の考えまでは知りません。受けた命令はノワール商会が動けるように旦那様を脅しお嬢様を殺せと…」
フィンの言葉にコーネリアの身体が少しだけ震えた。狙われていても命までは狙われていないと思っていたのだろう。実際にフィンもコーネリアを傷つけていないし戦闘になったのも脱走後だけだ。
「わたくしのことはお父様に対する人質だと思っておりましたわ。けれど命を狙われていたなんて…フィン、どうしてわたくしを殺さなかったの?」
コーネリアが言外に「いつでも殺す機会はあったでしょう?」と聞く。フィンは気まずそうに少しだけ視線を彷徨わせる。
「最初は組織の仕事としてでした…けれど旦那様やお嬢様と過ごす内に、このような生活も良いものだと感じていたのです。ですが隷属の呪いが掛けられている以上、組織から手を引くことはできません。下手に命令に従わなければ呪いを通して何をさせるか分かりませんし自爆によって傷つけてしまう可能性もありました。ですのでお嬢様を殺さずに命令を遂行する。そして組織のやろうとしていることを皆に伝え、私自身が消滅すれば上手くいくかもしれないと考えました」
「なるほど…フィンの行いを簡単に許すわけにはいかないが理解はした。して其方が言う呪いとは何なのだ?報告では隷属の首輪と同等の力だとしても距離が離れていて影響があるなどありえない」
グライアス侯爵は「解せぬ…」と呟いて顔を顰める。
隷属の首輪の効力は管理者に反意を抱いた場合に苦痛を与えること、魔力を込めた命令に反しても苦痛を与え最悪の場合は、精神を崩壊させるというものだ。
ただ隷属の首輪が管理するための対になる魔術具から一定の距離になければ作動しない。
「闇属性の魔術は実験できないから不明な部分が多いわ。ただ暗部組織のように人を道具としてしか見ないのであれば…わたくしたちが知らない技術があってもおかしくないのよね」
エスペルト王国でも魔術省が中心となって新しい魔術理論の研究は進んでいた。それでも人の精神に干渉する闇属性は、理論が完成していても実験まで進むことはあまりない。
「以上が私の知る全てになります。覚悟はできていますのでどうぞ処分を」
フィンはその言葉を口にした後、一礼する。その表情から覚悟を決めて行動をしたのだろうと感じられた。
刺した刀を抜いて収めた時には、暴れていた力は綺麗さっぱり消えていた。
「…ラティアーナ陛下。フィンのこと、解放していただきありがとうございました。きっと安らかに眠る事ができるでしょう」
コーネリアは涙を拭ってお礼を言った。口を結んで悲しみを押し殺している、そんな表情だった。
「勘違いしているようだけど…フィンは生きてるわよ?」
私が思わず呟くとコーネリアが「え、生きてる?」と呆然と私の言葉を繰り返す。少しの間沈黙が続き「ええええっ!?」という叫び声が聞こえた。
「どういうことですか!?陛下の刀で心臓を一突きでしたわよね!?」
「治癒魔術を纏わせた斬撃だから刀を抜いた時には完治しているわ。ちょっとした裏技ね」
聖属性による治癒力と生命力の上昇、水属性による止血、地属性による縫合、それらを合わせることで斬ると同時に切断面を保護して抜いた時には傷が治るといった荒業だ。夜月の力を喰らう特性や辰月の私の支配下にない魔力を霧散させる特性と合わせることで用途が多岐に渡すだろう。
今回であれば夜月によって心臓に仕掛けられていた術を直接喰らったわけだ。
「フィンが言っていた呪いの元凶、邪気も混ざっていたから厳密な魔術とも言えないけれど、その術は完全に喰らい尽くしたわ。言ったでしょう?解放するって」
フィンに術を仕掛けた相手がどこまでこちらの状況を把握しているか分からない。だからこそ曖昧な言い方にした。けれど言葉通り解放したわけで嘘はついていない。
「…言われてみればそうですわね」
「貴族にとって言質をとられるのは致命傷になるわ。だから貴族は何通りもの意味も取れるように言葉を濁すのよ」
コーネリアは納得したように頷いた。そしてフィンが生きていたことに安堵してほっと息をつく。
「ラティアーナ陛下。フィンを助けていただきありがとうございました」
少しだけ切ない表情でコーネリアがお礼を告げた。
その後、やってきた領兵や衛兵たちの協力もあってノワール商会の捜索が始まった。あらゆる物証が押収されて領城へ運ばれることになるだろう。
私たちはこの場を皆に任せて領城に戻った。
その日の夜。
私は宛がわれた部屋で寛いでいた。シリウスやアルキオネも休息をとっていて、ニコラウスは集めた物証を吟味している。領城に戻ってすぐにニコラウスを見かけたが、証拠品を検分しながら黒い笑みを浮かべていて楽しそうにしていたくらいだ。
10の鐘が鳴り街から明かりと人がいなくなる頃。
私の元をコーネリアが訪れた。フィンが目を覚ましたため事情を聞くからだ。
コーネリアと共にフィンの部屋に向かうとグライアス侯爵やニコラウス、シリウス、アルキオネも揃っていた。
「陛下。夜遅くに申し訳ございません」
「構わないわ。今回の一件はわたくしも気になるところ。後ろにいる者の正体を少しでも把握しておきたいもの」
全員が揃ったところで事情聴取が始まる。侯爵に促されてフィンが口を開いた。
「私はセレーナ王国出身の落胤です。貴族である父との面識はなく母についても知らない私は、そのまま孤児として生活していました。そして10歳くらいの頃、組織に売られたのです」
現在はナイトメアより領土を取り戻し復興中であるセレーナ王国。身分制が厳格で孤児のように平民ですらなければ何をされても許される国でもある。
「恐らく父の血筋によるものでしょうが魔力がそれなりにあった私は、組織の戦闘員として訓練を積みました。セレーナ王国で裏の仕事をしていると、エスペルト王国への潜入命令が下ったのです」
「所属していた組織については?」
「組織間のやり取りはもっと上の人物が行っているので全体は分かりません。依頼内容も暗殺から潜入まで幅広いです」
裏の組織と言うのは、大半の国は保持していることが多い。エスペルト王国の場合も王家直属としてノーティア公爵家のほかにもいくつか存在する。有力貴族であれば私兵部隊として諜報部隊を抱えているところも多い。
「今回の潜入目的とノワール商会の目的、それから隷属の呪いとは何かな?」
私が暗部について考えていると侯爵が本題となる部分を問いかけた。
「まず問いの1つ目と2つ目ですね。私が侯爵家に潜入した理由は有事のために信用を得て置けいう命令です」
基本的に有事の際に怪しまれるのは、直近で出入りした者たちだ。長い間、それも数年も前から送り込んでおくというのは潜入として有効な手だろう。
「なるほど…確かに私たちはフィンのことを信用していた。今回の件も直接敵対行動を取られたからこそ気付いたわけだしな。執事といいお前といい他の者たちも含めて、随分前から狙われていたわけだ」
侯爵は肩を落として呟いた。
しかし数年規模の計画だとすれば疑問も残る。そこまでして探る理由がグライアス侯爵領にあるとは思えないからだ。国境と違い防衛に関する事情はあまり関係ない。経済的には要所であるものの王都に比べてしまうと、どうしても劣る。
グライアス侯爵領でなければいけない理由が見つからない。
「私も侵入して以降、初めての命令でしたから組織の考えまでは知りません。受けた命令はノワール商会が動けるように旦那様を脅しお嬢様を殺せと…」
フィンの言葉にコーネリアの身体が少しだけ震えた。狙われていても命までは狙われていないと思っていたのだろう。実際にフィンもコーネリアを傷つけていないし戦闘になったのも脱走後だけだ。
「わたくしのことはお父様に対する人質だと思っておりましたわ。けれど命を狙われていたなんて…フィン、どうしてわたくしを殺さなかったの?」
コーネリアが言外に「いつでも殺す機会はあったでしょう?」と聞く。フィンは気まずそうに少しだけ視線を彷徨わせる。
「最初は組織の仕事としてでした…けれど旦那様やお嬢様と過ごす内に、このような生活も良いものだと感じていたのです。ですが隷属の呪いが掛けられている以上、組織から手を引くことはできません。下手に命令に従わなければ呪いを通して何をさせるか分かりませんし自爆によって傷つけてしまう可能性もありました。ですのでお嬢様を殺さずに命令を遂行する。そして組織のやろうとしていることを皆に伝え、私自身が消滅すれば上手くいくかもしれないと考えました」
「なるほど…フィンの行いを簡単に許すわけにはいかないが理解はした。して其方が言う呪いとは何なのだ?報告では隷属の首輪と同等の力だとしても距離が離れていて影響があるなどありえない」
グライアス侯爵は「解せぬ…」と呟いて顔を顰める。
隷属の首輪の効力は管理者に反意を抱いた場合に苦痛を与えること、魔力を込めた命令に反しても苦痛を与え最悪の場合は、精神を崩壊させるというものだ。
ただ隷属の首輪が管理するための対になる魔術具から一定の距離になければ作動しない。
「闇属性の魔術は実験できないから不明な部分が多いわ。ただ暗部組織のように人を道具としてしか見ないのであれば…わたくしたちが知らない技術があってもおかしくないのよね」
エスペルト王国でも魔術省が中心となって新しい魔術理論の研究は進んでいた。それでも人の精神に干渉する闇属性は、理論が完成していても実験まで進むことはあまりない。
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