401 / 494
第13章 2度目の学園生活
11 周りから見たティア
しおりを挟む
「あのカトレア先生……ティアは大丈夫でしょうか?」
「大丈夫とは?」
「いえ……ナーデル伯爵家は武術と魔術の名門なのですよね?ティアが危ないんじゃ……」
ティアとデニードが修練場に上がるのを見たマリアは不安が隠しきれなかった。
マリアはロレアルから同じAクラスに所属する貴族をはじめエスペルト王国の主要な貴族の情報を教えられていた。
ナーデル伯爵家はそこそこ歴史が古い上級貴族で過去には当主が騎士や魔術士として名を残したこともある名門だ。
武術や魔術の名門だと幼い頃から対人戦闘を習うことがほとんどだと言われている。もしティアに下級冒険者としての経験があったとしても貴族の令息相手には及ばないというのが常識だった。
ましてや、デニードはマリアとティアの二人に対して嫌な視線をたびたび向けてきていた。合法的に力を行使できる模擬戦で、穏便に事が終わるとは考えづらい。
「入学試験の結果を見る限りだと魔術戦ではティアさんの方が有利だと思いますよ。ですが剣の間合いに入ればデニードさんに分があると思います。恐らく一方的な展開にはならないはずです」
カトレアはティアの試験を直接見たわけではないが報告書を見ていたので、どのような結果を残したのか知っている。
ティアは総合試験で試験開始と同時に魔力弾の弾幕で試験官を倒していた。試験官は相手の実力を確認する以上、どうしても様子見から入る。ティアはそのことを利用して魔力弾の弾幕を試験官に防がせて身動きを封じた後、魔力切れを起こさせて魔力弾を命中させていた。
それに対してデニードは基本に忠実な戦い方で試験官を倒している。エスペルト王国流の剣術で近距離を制して相手が距離を取れば魔術によって対応する。伯爵家の平均と比べて魔力量が多いことも合わさって純粋に強いといった感じだ。
「それでは始め!」
カトレアが合図を行い最初に動いたのはティアだった。ティアは魔力弾を多数生成すると全方向から包囲するような軌道でデニードに攻撃をする。
デニードも可能な限り剣で魔力弾を斬り落とすが数が多いせいで対処が間に合わなくなり防御魔術の盾によって攻撃を凌いでいた。
「す、すごい……これならティアが勝つ……かも?」
マリアは始めてみる魔術戦に驚きを隠せなかった。一方的に攻撃を仕掛けているティアとその場で大きく身動きを取ることができないデニード。その両者を見てティアが有利だと安心して胸を撫でおろす。
「いや……あれでは勝てないでしょう。あれだけ攻撃を続けては魔力が先に尽きるはずですし魔術の発動速度でもデニード様には及びません」
マリアの思いに反してロレアルはデニードが勝つと考えていた。デニードは半分以上の攻撃を剣で対応していて防ぎきれない死角の攻撃のみを的確に魔術盾で対処している。どれだけティアが数で押していてもデニードは余裕をもって防ぐことができているからだ。
「ちょうど良い機会になりそうですね。戦っている様子を見て相手の実力を測るのは大事なことですから少し考えて見ましょうか。皆さんはティアさんとデニードさんどちらが勝つと思いますか?」
カトレアは模擬戦を見学しているAクラス全員に向けて問いかけるとコルネリアスやアスカルテ、イザーク、レジーナ、カイラスなど公爵家以上の王侯貴族とマリアがティアだと答える。逆にロレアルやアイリーンはデニードが勝つと答えた。
「まずデニードさんが勝つと考えた理由はありますか?」
「先ほどロレアル様が答えたことが全てだと思いますが……魔術式を省略していてあの発動速度は遅すぎます。数は多くても威力がまちまちですし魔力制御が甘い証拠だと思います。それにデニード様が中位の魔剣を使っているのに対してティア様の杖は質がよくない量産品……剣でいえば模擬戦用の木刀みたいなものです。武器の質が違いすぎます」
「なるほど。アイリーンさんが答えた内容も間違いではないですね。では逆にティアさんが勝つと考えた理由を聞いてみましょうか……あまり親交のないイザークさんはどうですか?」
学園でティアと一緒にいることが多いマリアはどちらかというとティアのことを信頼しているのだろうが、1年前に出会っているコルネリアスやアスカルテは彼女の力を知っていると言っていた。だからこそカトレアは王立学園でティアと初めて出会い彼女の実戦を見たことがないイザークを指名した。
「ティアが放っている魔力弾は昔見たことがある。レジーナ、君のお父君であるノーティア公が得意としている弾道設定型の魔力弾であれば、あれだけの数を同時に扱えても不思議ではない。だがそれを魔力収束と同時に行使し魔力弾の威力をバラバラに設定できるとなると……王国の魔術士でも両手で数えるくらいだろうな」
「威力にばらつきがあったとしても防御魔術の強度を全てあわせることは不可能に近いわ。デニードはティアの攻撃を魔術で防ぐときに手を抜けなくなるわね」
防御魔術の強度は魔力制御と込められた魔力量に比例する。そのためデニードはティアの攻撃を防ぐ時は一番威力が高い魔力弾を防ぐことができるくらいの魔力を毎回込めなければならない。
「その通りです。魔力の消耗が少ないティアさんに対して魔力の消耗を抑えきれないデニードさん。そのまま消耗戦となればティアさんが勝つでしょうが……そろそろ状況が動きそうですね」
長く続いた攻防の応酬だったがティアとデニードは同時に動きを変えようとする。
デニードは魔装で全身を覆い魔力弾の弾幕を突っ切るようにして前に出た。消耗が一時的に大きくなっても魔装だけで魔力弾を防ぐことができると確信した作戦。魔力切れになって負ける前にティアに一撃をいれるための一歩だ。
突撃を敢行するデニードに対してティアは杖を前に構えなおすと再び50発に及ぶ魔力弾を放つ。それらはデニードを囲むように放物線を描いた。そこまでは今までの攻撃と一緒だ。
「なっ……!?」
広がった魔力弾を急に加速し鋭い光芒を描くとデニードの前方に集束する。結果として突撃しているデニードに対して真正面から全ての魔力弾を受けることになりデニードは顔を顰めて動きを止めた。
「耐えた……私の勝ちだ!」
「いえ。私の勝ちです」
デニードは再び距離を詰めようと一歩踏み出そうとするが、それよりも早くティアが魔力砲を放つ。ティアの魔力砲は今までの魔力弾とは比べ物にならないくらいの素早さで放たれると脆くなっていたデニードの魔装ごと打ち砕いた。
「大丈夫とは?」
「いえ……ナーデル伯爵家は武術と魔術の名門なのですよね?ティアが危ないんじゃ……」
ティアとデニードが修練場に上がるのを見たマリアは不安が隠しきれなかった。
マリアはロレアルから同じAクラスに所属する貴族をはじめエスペルト王国の主要な貴族の情報を教えられていた。
ナーデル伯爵家はそこそこ歴史が古い上級貴族で過去には当主が騎士や魔術士として名を残したこともある名門だ。
武術や魔術の名門だと幼い頃から対人戦闘を習うことがほとんどだと言われている。もしティアに下級冒険者としての経験があったとしても貴族の令息相手には及ばないというのが常識だった。
ましてや、デニードはマリアとティアの二人に対して嫌な視線をたびたび向けてきていた。合法的に力を行使できる模擬戦で、穏便に事が終わるとは考えづらい。
「入学試験の結果を見る限りだと魔術戦ではティアさんの方が有利だと思いますよ。ですが剣の間合いに入ればデニードさんに分があると思います。恐らく一方的な展開にはならないはずです」
カトレアはティアの試験を直接見たわけではないが報告書を見ていたので、どのような結果を残したのか知っている。
ティアは総合試験で試験開始と同時に魔力弾の弾幕で試験官を倒していた。試験官は相手の実力を確認する以上、どうしても様子見から入る。ティアはそのことを利用して魔力弾の弾幕を試験官に防がせて身動きを封じた後、魔力切れを起こさせて魔力弾を命中させていた。
それに対してデニードは基本に忠実な戦い方で試験官を倒している。エスペルト王国流の剣術で近距離を制して相手が距離を取れば魔術によって対応する。伯爵家の平均と比べて魔力量が多いことも合わさって純粋に強いといった感じだ。
「それでは始め!」
カトレアが合図を行い最初に動いたのはティアだった。ティアは魔力弾を多数生成すると全方向から包囲するような軌道でデニードに攻撃をする。
デニードも可能な限り剣で魔力弾を斬り落とすが数が多いせいで対処が間に合わなくなり防御魔術の盾によって攻撃を凌いでいた。
「す、すごい……これならティアが勝つ……かも?」
マリアは始めてみる魔術戦に驚きを隠せなかった。一方的に攻撃を仕掛けているティアとその場で大きく身動きを取ることができないデニード。その両者を見てティアが有利だと安心して胸を撫でおろす。
「いや……あれでは勝てないでしょう。あれだけ攻撃を続けては魔力が先に尽きるはずですし魔術の発動速度でもデニード様には及びません」
マリアの思いに反してロレアルはデニードが勝つと考えていた。デニードは半分以上の攻撃を剣で対応していて防ぎきれない死角の攻撃のみを的確に魔術盾で対処している。どれだけティアが数で押していてもデニードは余裕をもって防ぐことができているからだ。
「ちょうど良い機会になりそうですね。戦っている様子を見て相手の実力を測るのは大事なことですから少し考えて見ましょうか。皆さんはティアさんとデニードさんどちらが勝つと思いますか?」
カトレアは模擬戦を見学しているAクラス全員に向けて問いかけるとコルネリアスやアスカルテ、イザーク、レジーナ、カイラスなど公爵家以上の王侯貴族とマリアがティアだと答える。逆にロレアルやアイリーンはデニードが勝つと答えた。
「まずデニードさんが勝つと考えた理由はありますか?」
「先ほどロレアル様が答えたことが全てだと思いますが……魔術式を省略していてあの発動速度は遅すぎます。数は多くても威力がまちまちですし魔力制御が甘い証拠だと思います。それにデニード様が中位の魔剣を使っているのに対してティア様の杖は質がよくない量産品……剣でいえば模擬戦用の木刀みたいなものです。武器の質が違いすぎます」
「なるほど。アイリーンさんが答えた内容も間違いではないですね。では逆にティアさんが勝つと考えた理由を聞いてみましょうか……あまり親交のないイザークさんはどうですか?」
学園でティアと一緒にいることが多いマリアはどちらかというとティアのことを信頼しているのだろうが、1年前に出会っているコルネリアスやアスカルテは彼女の力を知っていると言っていた。だからこそカトレアは王立学園でティアと初めて出会い彼女の実戦を見たことがないイザークを指名した。
「ティアが放っている魔力弾は昔見たことがある。レジーナ、君のお父君であるノーティア公が得意としている弾道設定型の魔力弾であれば、あれだけの数を同時に扱えても不思議ではない。だがそれを魔力収束と同時に行使し魔力弾の威力をバラバラに設定できるとなると……王国の魔術士でも両手で数えるくらいだろうな」
「威力にばらつきがあったとしても防御魔術の強度を全てあわせることは不可能に近いわ。デニードはティアの攻撃を魔術で防ぐときに手を抜けなくなるわね」
防御魔術の強度は魔力制御と込められた魔力量に比例する。そのためデニードはティアの攻撃を防ぐ時は一番威力が高い魔力弾を防ぐことができるくらいの魔力を毎回込めなければならない。
「その通りです。魔力の消耗が少ないティアさんに対して魔力の消耗を抑えきれないデニードさん。そのまま消耗戦となればティアさんが勝つでしょうが……そろそろ状況が動きそうですね」
長く続いた攻防の応酬だったがティアとデニードは同時に動きを変えようとする。
デニードは魔装で全身を覆い魔力弾の弾幕を突っ切るようにして前に出た。消耗が一時的に大きくなっても魔装だけで魔力弾を防ぐことができると確信した作戦。魔力切れになって負ける前にティアに一撃をいれるための一歩だ。
突撃を敢行するデニードに対してティアは杖を前に構えなおすと再び50発に及ぶ魔力弾を放つ。それらはデニードを囲むように放物線を描いた。そこまでは今までの攻撃と一緒だ。
「なっ……!?」
広がった魔力弾を急に加速し鋭い光芒を描くとデニードの前方に集束する。結果として突撃しているデニードに対して真正面から全ての魔力弾を受けることになりデニードは顔を顰めて動きを止めた。
「耐えた……私の勝ちだ!」
「いえ。私の勝ちです」
デニードは再び距離を詰めようと一歩踏み出そうとするが、それよりも早くティアが魔力砲を放つ。ティアの魔力砲は今までの魔力弾とは比べ物にならないくらいの素早さで放たれると脆くなっていたデニードの魔装ごと打ち砕いた。
10
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
見習い動物看護師最強ビーストテイマーになる
盛平
ファンタジー
新米動物看護師の飯野あかりは、車にひかれそうになった猫を助けて死んでしまう。異世界に転生したあかりは、動物とお話ができる力を授かった。動物とお話ができる力で霊獣やドラゴンを助けてお友達になり、冒険の旅に出た。ハンサムだけど弱虫な勇者アスランと、カッコいいけどうさん臭い魔法使いグリフも仲間に加わり旅を続ける。小説家になろうさまにもあげています。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです
もきち
ファンタジー
私は男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ち会っている。
この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉぉ
知らない間にヒロインになっていたアリアナ・カビラ
しがない男爵の末娘だったアリアナがなぜ?
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる