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幼少期
37 謁見
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「王国の至宝、太陽たるアレクサンダー・ヴァイセンベルク国王陛下にご挨拶させていただきます。クラウス・フォン・ゲルハルディが一子、マックス・フォン・ゲルハルディと申します」
「うむ、急な呼び出し、苦労を掛けた」
というわけで、陛下との謁見なのだが、基本的に謁見可能なのは爵位持ちでデビュタント前の令息、令嬢が謁見した記録がなく、どういった形式で謁見するかもかなり議論があったらしい。
で、仕方なしに決められたのがコレ。俺の隣に父上がおり、基本的に受け答えは俺がするものの何か問題が起きた場合には父上が答えても良いというもの。
陛下側は謁見時は基本的に宰相か、文官が陛下の言葉を伝えるのだが、今回はダンジョン攻略の褒章だからか陛下自身が受け答えしている。
「いえ、拝謁いただき感謝の極みです」
「此度はダンジョンを攻略したとの報せ、誠にあっぱれ。褒めて遣わすぞ」
「王国の臣たれば、当然のことでございます」
「ふむ、とはいえ、何も褒章がなければ、我が狭量とみなされるだろうな。何か欲しいものはあるか?」
「お褒めの言葉をいただけたことが何よりの褒章かと」
「クックック、良い教育を受けておるな。だが、子供らしく褒章をねだっても良いのだぞ?」
「では、子供らしく少しばかりのおねだりを」
「おお、言ってみよ」
「緊急時面会権をいただければ」
「緊急時面会権か。……だが、ソレは爵位持ちならば持っていて当然のものだぞ?」
「私は未だ爵位を持っていないので」
「なるほどな……ならば、第一級の緊急時面会権をやろう。……だが、ソレだけではダンジョン攻略には見合わんな……勇者の称号をやろうか」
基本的に爵位持ちならば緊急時面会権はもっているが、それは爵位なり……つまりゲルハルディ伯爵がもつ緊急時面会権は伯爵までなら飛ばせるが、伯爵以上の爵位が相手なら無意味。
だが、第一級の緊急時面会権ならば、王族すら飛ばして陛下に謁見可能。
これが狙いだったが、本当に貰えるとは……ま、父上が根回しをしておいてくれたのだろうな。
「恐れ多くも国王陛下に申し上げます。そもそも勇者などと大げさに過ぎるのではないかと」
「……ほう」
俺の言葉に謁見場にいた王都貴族がざわざわとするが、陛下自身は面白そうにこちらを見ている。
これは、勇者云々に関しても根回し済みか?
「侵攻以前……100年以上前はダンジョン攻略など日常、更に、このような年端もいかない子供が攻略できるものに勇者などと大げさに過ぎる……と」
「ふむふむ」
「私はゲルハルディ伯爵を継ぐ身……準貴族の称号を貰っても困りますし、これからダンジョンを攻略する者も現れるでしょうが、子供が出来ることを偉そうに言われてもこちらも困ってしまいます」
「クックック、はー、はっはっは! これは面白いことをいう子供だな! 確かに、貴族学園に通う前の子供にできることをこれ見よがしに語られても失笑ものだな!」
「はい。恐らく、辺境伯などが本気を出せばダンジョンのいくつかは直ぐにでも攻略できるかと」
「ああ、だが、辺境伯たちには隣国の警戒をさせねばならんからな。そう易々とはいかんだろう」
「はい、此度もゲルハルディ領内を見回るという名目がなければ、ダンジョンの攻略などしようとは思いもしませんでした」
「辺境には色々とさせてしまっているからな。……ま、ダンジョンの管理を任せた中央貴族がふがいないのは事実か」
「……私の口からは」
「ま、その辺は宰相に任せるか。…………うむ、ゲルハルディ伯爵が一子、マックス・フォン・ゲルハルディの言を追認しよう! マックスにはゲルハルディ伯爵とは別に、第一級の緊急時面会権を、そして、ダンジョン攻略時の勇者の称号は本日をもって廃止とする!」
「ありがたき幸せ」
「みな! 異論はあろうが、確かにこのような子供が攻略できるものに我が国の爵位を与えることは出来ん! 我が国の爵位がそのように軽んじられるのは防がれなければならんからな! 宰相、ダンジョン攻略のための特別費用がきちんと使われているかの確認を急がせよ!」
「はっ!」
陛下の言葉に謁見場にいた王都貴族は敬礼を返し、陛下の隣で控えていた宰相は陛下の依頼に返答をする。
「マックスとゲルハルディ伯爵には別室にて歓待の用意がある。下がってよい。……宰相、中央貴族へ召集の準備を! その他の者は書類の確認を!」
「「「「「「はっ!」」」」」」
とりあえず、これで国王陛下との謁見は終了か。
ま、付け焼き刃ではあったし、7歳という年齢だからお目こぼしされてる感はあったが、父上に止められることもなかったし、及第点かな。
「うむ、急な呼び出し、苦労を掛けた」
というわけで、陛下との謁見なのだが、基本的に謁見可能なのは爵位持ちでデビュタント前の令息、令嬢が謁見した記録がなく、どういった形式で謁見するかもかなり議論があったらしい。
で、仕方なしに決められたのがコレ。俺の隣に父上がおり、基本的に受け答えは俺がするものの何か問題が起きた場合には父上が答えても良いというもの。
陛下側は謁見時は基本的に宰相か、文官が陛下の言葉を伝えるのだが、今回はダンジョン攻略の褒章だからか陛下自身が受け答えしている。
「いえ、拝謁いただき感謝の極みです」
「此度はダンジョンを攻略したとの報せ、誠にあっぱれ。褒めて遣わすぞ」
「王国の臣たれば、当然のことでございます」
「ふむ、とはいえ、何も褒章がなければ、我が狭量とみなされるだろうな。何か欲しいものはあるか?」
「お褒めの言葉をいただけたことが何よりの褒章かと」
「クックック、良い教育を受けておるな。だが、子供らしく褒章をねだっても良いのだぞ?」
「では、子供らしく少しばかりのおねだりを」
「おお、言ってみよ」
「緊急時面会権をいただければ」
「緊急時面会権か。……だが、ソレは爵位持ちならば持っていて当然のものだぞ?」
「私は未だ爵位を持っていないので」
「なるほどな……ならば、第一級の緊急時面会権をやろう。……だが、ソレだけではダンジョン攻略には見合わんな……勇者の称号をやろうか」
基本的に爵位持ちならば緊急時面会権はもっているが、それは爵位なり……つまりゲルハルディ伯爵がもつ緊急時面会権は伯爵までなら飛ばせるが、伯爵以上の爵位が相手なら無意味。
だが、第一級の緊急時面会権ならば、王族すら飛ばして陛下に謁見可能。
これが狙いだったが、本当に貰えるとは……ま、父上が根回しをしておいてくれたのだろうな。
「恐れ多くも国王陛下に申し上げます。そもそも勇者などと大げさに過ぎるのではないかと」
「……ほう」
俺の言葉に謁見場にいた王都貴族がざわざわとするが、陛下自身は面白そうにこちらを見ている。
これは、勇者云々に関しても根回し済みか?
「侵攻以前……100年以上前はダンジョン攻略など日常、更に、このような年端もいかない子供が攻略できるものに勇者などと大げさに過ぎる……と」
「ふむふむ」
「私はゲルハルディ伯爵を継ぐ身……準貴族の称号を貰っても困りますし、これからダンジョンを攻略する者も現れるでしょうが、子供が出来ることを偉そうに言われてもこちらも困ってしまいます」
「クックック、はー、はっはっは! これは面白いことをいう子供だな! 確かに、貴族学園に通う前の子供にできることをこれ見よがしに語られても失笑ものだな!」
「はい。恐らく、辺境伯などが本気を出せばダンジョンのいくつかは直ぐにでも攻略できるかと」
「ああ、だが、辺境伯たちには隣国の警戒をさせねばならんからな。そう易々とはいかんだろう」
「はい、此度もゲルハルディ領内を見回るという名目がなければ、ダンジョンの攻略などしようとは思いもしませんでした」
「辺境には色々とさせてしまっているからな。……ま、ダンジョンの管理を任せた中央貴族がふがいないのは事実か」
「……私の口からは」
「ま、その辺は宰相に任せるか。…………うむ、ゲルハルディ伯爵が一子、マックス・フォン・ゲルハルディの言を追認しよう! マックスにはゲルハルディ伯爵とは別に、第一級の緊急時面会権を、そして、ダンジョン攻略時の勇者の称号は本日をもって廃止とする!」
「ありがたき幸せ」
「みな! 異論はあろうが、確かにこのような子供が攻略できるものに我が国の爵位を与えることは出来ん! 我が国の爵位がそのように軽んじられるのは防がれなければならんからな! 宰相、ダンジョン攻略のための特別費用がきちんと使われているかの確認を急がせよ!」
「はっ!」
陛下の言葉に謁見場にいた王都貴族は敬礼を返し、陛下の隣で控えていた宰相は陛下の依頼に返答をする。
「マックスとゲルハルディ伯爵には別室にて歓待の用意がある。下がってよい。……宰相、中央貴族へ召集の準備を! その他の者は書類の確認を!」
「「「「「「はっ!」」」」」」
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