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02 辺境までやってきた
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「やっと、たどり着いた」
勇者パーティーから追放されたあたしは、あれから旅を続けて王国の辺境にまで来てしまった。
道中の村や町でも薬草師の需要は高かったけれど、収穫できる薬草の種類や質に満足できなくて旅を続けているうちに、とうとうこんなところまで。
まあ、勇者パーティーから離れたかったっていうのもあったから、最前線からもっとも離れている辺境に来たのは英断だったかな。
「薬草師!? こんな辺境に来てくれるなんて、珍しいねぇ」
道中で作っていたポーションを販売するためにも寄った商業ギルドで、そう言われて改めて薬草師の少なさに驚いたわ。
魔王が現れてから、人々は戦闘に関わる職業にばかり目を向けて、薬草師や商人、鍛冶師といった後方支援が目的の職業になる人が激減している。
もちろん、数が少なくなった職業は前線での需要が高まるので、もともと住んでいたのならともかく、こんな辺境にわざわざ移ってくるということは珍しいってことね。
「とりあえず、道中で作っていたポーションは買い取っていただけますか?」
「ありがたいよ。こちとら、ポーションの補充もままならないからね」
受付のおばちゃんは、笑顔で買い取ってくれるけど、本当に薬草師が足りてないのね。
道中で作っていただけあって質はそれほど高くないのだけれど、それでも大切なものを取り扱うように慎重に受け取っていたわ。
値段はそれなりだったけれど、辺境にしては高めかな?
「しばらくは、この辺りで活動したいのだけれど、薬草を採取できるような場所はありますか?」
「そうだねぇ。薬草を作ろうって人がいないから、何とも言えないけど。……森に行けばあるのかねぇ?」
「森? 街壁の外に広がっているアレですか?」
「そうそう。奥の方は危険生物が多いから立ち入り禁止だけど、浅いところなら誰でも入って大丈夫だよ」
ふーん、辺境は魔族との戦いがない分、野生動物が強いとは聞いていたけど、奥にはそういうのがいるわけか。
まあでも、地元の人が浅いところなら大丈夫っていうんだから、一度様子を見てみる価値はあるかな?
「情報ありがとう。一度見てみるわ」
この街には商業ギルドだけじゃなくて、冒険者ギルドもあるけど、勇者パーティーから離れたから冒険者ギルドには寄らなくてもいいかな。
一応、門の兵士に確認してみたところ、本当に森は誰でも入って大丈夫らしくて、奥へ行きすぎないようにと言われただけで見送られてしまった。
え? 薬草が採れるなら街の重要資源なんだけど、本当に大丈夫なの? それとも、重要な資源はないのかな?
「って、ナニコレ!?」
山に入った瞬間、目の前に広がっていたのは一面に広がる希少薬草! 一つでも見つかれば薬草師が小躍りするようなモノが、何種類も生えているのだからビックリ!
これだけの薬草があれば、個人どころか街でも一財産になるけど、どうして誰も刈り取ったり、卸したりしないのかしら?
……もしかしてだけど、薬草師がいないから? 確かに素人が見たら、薬草も雑草も見分けがつかないものだけど、それが原因?
「ま、あたしには関係のないことか。……とはいえ、この希少薬草を見逃す手はないし」
薬草師としては夢のような光景、目の前に広がる希少薬草があれば、作ったことのない貴重なポーションも作り放題。
いっそのこと、この街に住む? でも、街からここまでも地味に距離があるんだよね。
……ここに住む? そうよ! この場所に家を建ててもらって、ポーションを作りながら残りの人生を過ごすのが最適じゃない?
「うん、決まりね!」
そうと決まったら、街に戻って大工を紹介してもらわなきゃ。商業ギルドのおばちゃんに相談するのが良さそうかな?
旅の間も個人資産は使わずにポーションを作ってたから、家を建てられるくらいのお金はあるし……いっちょやってみますか。
商業ギルドでもポーションの需要は高そうだったし、趣味半分でポーションを作っていても生活はできるでしょう。
勇者パーティーから追放されたあたしは、あれから旅を続けて王国の辺境にまで来てしまった。
道中の村や町でも薬草師の需要は高かったけれど、収穫できる薬草の種類や質に満足できなくて旅を続けているうちに、とうとうこんなところまで。
まあ、勇者パーティーから離れたかったっていうのもあったから、最前線からもっとも離れている辺境に来たのは英断だったかな。
「薬草師!? こんな辺境に来てくれるなんて、珍しいねぇ」
道中で作っていたポーションを販売するためにも寄った商業ギルドで、そう言われて改めて薬草師の少なさに驚いたわ。
魔王が現れてから、人々は戦闘に関わる職業にばかり目を向けて、薬草師や商人、鍛冶師といった後方支援が目的の職業になる人が激減している。
もちろん、数が少なくなった職業は前線での需要が高まるので、もともと住んでいたのならともかく、こんな辺境にわざわざ移ってくるということは珍しいってことね。
「とりあえず、道中で作っていたポーションは買い取っていただけますか?」
「ありがたいよ。こちとら、ポーションの補充もままならないからね」
受付のおばちゃんは、笑顔で買い取ってくれるけど、本当に薬草師が足りてないのね。
道中で作っていただけあって質はそれほど高くないのだけれど、それでも大切なものを取り扱うように慎重に受け取っていたわ。
値段はそれなりだったけれど、辺境にしては高めかな?
「しばらくは、この辺りで活動したいのだけれど、薬草を採取できるような場所はありますか?」
「そうだねぇ。薬草を作ろうって人がいないから、何とも言えないけど。……森に行けばあるのかねぇ?」
「森? 街壁の外に広がっているアレですか?」
「そうそう。奥の方は危険生物が多いから立ち入り禁止だけど、浅いところなら誰でも入って大丈夫だよ」
ふーん、辺境は魔族との戦いがない分、野生動物が強いとは聞いていたけど、奥にはそういうのがいるわけか。
まあでも、地元の人が浅いところなら大丈夫っていうんだから、一度様子を見てみる価値はあるかな?
「情報ありがとう。一度見てみるわ」
この街には商業ギルドだけじゃなくて、冒険者ギルドもあるけど、勇者パーティーから離れたから冒険者ギルドには寄らなくてもいいかな。
一応、門の兵士に確認してみたところ、本当に森は誰でも入って大丈夫らしくて、奥へ行きすぎないようにと言われただけで見送られてしまった。
え? 薬草が採れるなら街の重要資源なんだけど、本当に大丈夫なの? それとも、重要な資源はないのかな?
「って、ナニコレ!?」
山に入った瞬間、目の前に広がっていたのは一面に広がる希少薬草! 一つでも見つかれば薬草師が小躍りするようなモノが、何種類も生えているのだからビックリ!
これだけの薬草があれば、個人どころか街でも一財産になるけど、どうして誰も刈り取ったり、卸したりしないのかしら?
……もしかしてだけど、薬草師がいないから? 確かに素人が見たら、薬草も雑草も見分けがつかないものだけど、それが原因?
「ま、あたしには関係のないことか。……とはいえ、この希少薬草を見逃す手はないし」
薬草師としては夢のような光景、目の前に広がる希少薬草があれば、作ったことのない貴重なポーションも作り放題。
いっそのこと、この街に住む? でも、街からここまでも地味に距離があるんだよね。
……ここに住む? そうよ! この場所に家を建ててもらって、ポーションを作りながら残りの人生を過ごすのが最適じゃない?
「うん、決まりね!」
そうと決まったら、街に戻って大工を紹介してもらわなきゃ。商業ギルドのおばちゃんに相談するのが良さそうかな?
旅の間も個人資産は使わずにポーションを作ってたから、家を建てられるくらいのお金はあるし……いっちょやってみますか。
商業ギルドでもポーションの需要は高そうだったし、趣味半分でポーションを作っていても生活はできるでしょう。
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