神子の余分

朝山みどり

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16 ルークの護衛 フェルナンド目線

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俺は図書館にやって来た。ルークは窓辺のテーブルで本を読んでいる。なにを読んでいるのだろう。俺は薬草の本を

パラパラと拾い読みしながら、ルークを見ていた。

やがて、ルークは本を片付けると出て行った。俺はルークが部屋をでるのを確認すると彼が片付けた本を見に行った。

この国の歴史書を読んでいた。一体何者だ。というより何故彼が気にかかるんだ。ただ、彼を逃してはならないと言う気がしてならないのだ。

こういう感は大事にしたほうがいい。何度もこれには助けられている。


翌日、ギルドでルークが別の男から誘われていた。だがルークは断り続け、ついにギルドの受付が割って入った。

「薬師ギルドから薬草の供給を頼まれています。ですのでルークさんにがんばって欲しいのです」

「だから今日は薬草を摘みに行きたいんだ」


「そうか、わかった」と言うと男のパーティはギルドを出て行った。

「今のはなんだ?」と俺は受付に聞くと

「ルークさんは魔法を使えるので誘う人が多くて・・・・・」

「君はいつもソロなのか?」とルークに聞くと

「はい」

「魔法士で一人は大変だろう」と言うと

「いえ、剣も使いますので大丈夫ですし、危ないところには行きません」とルークは俺に答えると

「では行ってきますね」と受付に挨拶をし俺に目礼をするとギルドを出て行った。

俺はその姿を目で追ってしまった。とあることを思いついた俺は薬師ギルドに向かった。

話をすると、とても喜ばれた。

俺はわざと二日程ギルドへ顔を出さないようにした。気持ちは焦ったが本屋で買ってきた薬草の本を読んで気をまぎらせた。


そして俺はわくわくしてギルドへ行った。


「フェルナンドさん、指名依頼が入ってます」と受付から声をかけられた。

「指名依頼?護衛?」

「えぇ護衛です」

「どこに行くの?」

「近くなんですけど」

にやにやしそう顔を必死で動かさないようにして、眉をあげて続きを促した。

「ルークさんの護衛です」

「薬草を取ってる人だったかな?ルークさんって」

「はい、質のいい薬草をとってくるので薬草ギルドからルークさんの薬草が欲しいと頼まれまして」

うなづいて先を促す。

「それで護衛をフェルナンドさんにお願いしたいと薬草ギルドから依頼が・・・・」

「それは近くの森の薬草でいいって事」と俺が言うと

「そうなんです。フェルナンドさんに頼むような事じゃないんですが」

「やってみる。いいポーションができるのは助かる。これからは特に」

「そうですね、ありがとうございます」と受付が答えた。ほっとしているのがわかる。

「それでルーク・・・・さんはどこに」と部屋を見回すと

「そろそろだと」

「待ってればいいのかな」と俺は受付から離れた。

しばらくするとルークが入って来た。とすぐに冒険者が近づいた。ひとりは赤毛でひとりは大剣を背負っていた。

ルークを挟んで二人が熱心に話している。ルークが少し後ろに下がると二人は前にでる。赤毛がルークの肩を抱いている。

俺はルークに近づいた。

「ルークさん」

俺の声に赤毛が振り向いて

「フェルナンドさん、おはようございます。ルークをパーティに誘っているんですよ」

俺はルークを見て

「ルークさん。・・・君の薬草採取の護衛依頼を受けた。よろしく」

「護衛ですか?」とルークが戸惑っている。

「あぁ薬師ギルドが君の護衛を依頼して来たんだ」

「護衛ですか?いらないですけど」とルークが冷たく答える。その冷たさ・・・・ちょっとこたえるぞ。

「あぁ俺もここをしばらく離れられないからちょうどいいんだ。邪魔しないから、我慢してくれ。ということだから、ルークさんは受付に」

俺はルークの肩を抱くと受付に連れて行った。

受付と話したルークはしぶしぶ俺の護衛を受けることにした。俺は邪魔しないといいながら、親しくなれば邪魔だと思わないはずだと信じて、全力で愛想よくした。



◇◇◇

誤字を教えて頂きまして、訂正いたしました。ありがとうございます。

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