【完結】その少年は硝子の魔術士

鏑木 うりこ

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それからの俺たち

108 結婚

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 手を繋いだまま家に着き、そのままギアナ様の部屋に入った。

「リト、今日は神様に呼ばれて神殿に行ったんだな?」

「はい。2人で来るようにって言われました」

 来てくれって呼ばれたんだ。

「そうか」

 ギアナ様は俺の両手をぎゅっと握る。

「リト、俺と結婚してくれ」

 今更?とかもう結婚したんじゃないっけ?なんて、ちょっとだけ頭をよぎったけど、

「はい、よろしくお願いします」

 何事もけじめというものがあるだろう。俺はしっかり返事をした。


※※※  ※※※


 そのままぎゅっと抱きしめられて、ベッドに押し倒されたけど、特に、うん、あのその。……次の日が休みで良かった。

「確かにワイはこんぜんこーしょーはナシや!っていうた……だからええんやけど、はやすぎひんか?」

 と、サラやんに言われ

「あらまぁ。良いよの、良いのよ!若いですもんね」

と、お母様に言われ

「~~~!」

 カレンには無言で逃げられ

「やっとですか?」

と、ザザとシュルに言われ……工房の扉には鍵をつけたくらいだった。あんまりにも首の後ろを噛むから、髪の毛を伸ばし始めた。

 俺は無事に学園を卒業して、すぐに小さな結婚報告会?みたいなのを開き

「他の人のはあんなに派手にやるのに、自分たちは二人でこっそりしたのか!」

 と、みんなに文句を言われた。

「リトが可愛い花嫁衣装を着てくれると思ってたのにーーー!」

 と、お母様には泣かれたけど、大々的なのはやらないよ!もうっ、恥ずかしい!

 そしてほとんどギアナ様の部屋で夜は寝るようになって、大きいベッドに買い替えたりしました……。


 朝に起きられない日が続いたりしたけれど、そんなに変わらない日が続き、レナさんの結婚式の準備をしたり、それが終わるとハイジさんの結婚式の準備に取り掛かる。

 神殿を大きくして、結婚式も俺たちが立てた神殿で執り行うことになる。なんか知らないけど、レナさんもハイジさんも

「中央の大きな神殿じゃなくて、みんなで行ったちっちゃい方が良い!」

 って言うんだ。どうして?と聞くと

「素敵な夢をみたの!」

 っていうから、きっと神様がなんかしたのかも知れない。元々中央にある神殿も、至高神様を祀っているから、どっちでもいいんだろうけど……俺たちの作った神殿の方が好きなんだよね。間違いなく。
 たまに夢で

「はーっ!清楚な白百合の野に立つ私!イケメン!美青年!リト、良いよー!この広め方良いよー!」

 ってくねくねしてるから、かなり気に入ってるんだと思う。神様がご機嫌だと、地上もご機嫌になるんだよね。その辺をみてると、本当に神様なんだなーって思う。

 たまに中央の神殿から嫌味とか

「たかが作ったばかりのボロ神殿」

「庶民の薄汚れた場所」

 とか言われたり、リリー商会に

「下町の教会など飾る必要はない。中央神殿にステンドグラスと神像とシャンデリアを寄進しろ」

 って訳の分からない手紙が来たりしてた。ギアナ様が鼻で笑ってサラやんの所にすぐ持って行って消し炭だった。

 俺は卒業してから、作成に充てる時間が増えたので、あの下町の神殿はかなり大きくなっていて……4枚目の大きなステンドグラスができた所だった。

 1枚目は至高神様と双子神様が一緒にいる物。2枚目は至高神様一人。3枚目は愛と美の双子神様。そして今日出来たのは商売の神様。誠実そうなおじさん神様で手にはしっかり金貨を持っているんだ。

「何せ商売で成り上がった家ですから、大事にしないといけませんよね?」

 みんなに聞いても、大賛成だった。



 
 
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