10 / 35
レティシア・バーレント
10話 鍛えなければ
しおりを挟む
健康は取り戻したのだが、基礎体力が全く無い。どうやら体力は持ち越さなかったようだ。
小さい頃からベッドの住人だったレティシアは運動が足りない。筋肉は無く、骨も細い。少し歩くと息が切れる。これはなんとかしなくては。
「レティ、無理はダメ。また具合いが悪くなったらどうするの?」
「そうだよ。無理しないで」
両親は心配でたまらないようだ。大切な大切な末の姫。家族も使用人も溺愛モードで超過保護なので困る。
色んな親がいるものだと思う。
ゲイル公爵家の両親は女だからと男に頼らなければ生きていけないようになるなと物心ついた頃から鍛えられた。
ひとり娘だった為、将来は女公爵となる。心身ともに強く無くては侮られてしまう。貴族など、弱いところを見つけると、そこをつついてくるろくでもない奴らだからだ。
レティシア・ゲイルの頃の私は身体も大きく、運動神経も良かったので、幼い頃から騎士団の少年部で鍛錬していた。公爵を継ぐまでの間、騎士になってはどうかと、騎士団長(ブルーノの父親)からスカウトされていたのだが、王家のたっての希望で8歳の時に王太子の婚約者になった。それからも王太子妃教育の合間に身体はしっかり鍛えていた。
断罪された時、ブルーノに腕を捻り上げられ、骨が折れたなんて真っ赤な嘘だ。太くて強い骨が折れる訳がない、あの時、ブルーノに反撃していたら、ヴェルナー殿下やフィリップ、コンラートも一網打尽にできたかもしれない。様子を見ようと思ったばかりに殺されてしまった。
ヴェルナー殿下は自分より強くて賢い……自分で賢いなんて言っちゃったわ。また。傲慢だとか言われちゃいそうね。
まぁ、いいか。とにかく殿下は自分よりできる婚約者に劣等感を感じていて、ミランダにつけ込まれたのよね。やはり王の器じゃなかったんだわ。
今は北の塔で寂しく暮らしているのかしらね。ミランダを死罪にせず、ヴェルナー殿下と一緒に北の塔に幽閉にしてあげれば良かったのに。その方が面白かったのにね。でも、まぁ、もう終わった事だ。
幽霊になって復讐できたことは、楽しかったし、違う人間になって違う人生を過ごすのも、それはそれで楽しそうだ。
レティシア・ゲイルの記憶を持ったままレティシア・バーレントになったのよ。これってひょっとして無敵かもしれない。しかも姫だよ。姫。とにかく今は身体を鍛えよう。
私は毎日の散歩を始めた。少しずつ距離を伸ばす。侍女達の目を盗んで、ストレッチや簡単な筋トレも始めた。
それにしても弱っちぃ。誰がこの身体にあった鍛錬の仕方を教えてくれないかしら? 前は元々基礎体力があったので鍛えれば鍛えるだけ強くなったけど、今はあまりにも体力も筋力も無いので、うまく筋肉がつかない。
まぁ、とりあえず体幹を鍛えるしかないな。弱い身体の鍛え方は図書館にでも行って調べてみよう。
次の日は医師の診察日だった。
「もうすっかり、大丈夫ですね。陛下から伺いましたが、運動をされているようで良いと思います」
そうだ、医師に聞いてみるか。
「先生、私、せっかく病も治ったので、もっと身体を強くして、元気になりたいのです。運動や食事の指導をして下さる方をご存知ないでしょうか?」
医師は腕を組み首を捻っている。
「そうですね。騎士団ならそういうのは得意だと思いますが、姫様の求めているものではないですよね。探してみますので少しお待ちいただけますか?」
「もちろんです。もう、ベッドは飽き飽きなのです。せっかく元気になってもこの体力では思うように動けなくて辛いのです。よろしくお願いします」
頭を下げると恐縮された。どうやら姫は頭を下げてはいけないようだ。幽霊もよかったけど、姫もいいなぁ。
一週間程して、医師はとある女性を私の前に連れてきた。
「姫様、遅くなってすみません。やっと陛下の許可がおり、約束を守ることができました。こちらはフィーネ・クーア。クーア侯爵家の令嬢です」
めちゃくちゃ美人で色っぽい。ボンキュッボンで年齢不詳な感じ。この人が私を鍛えてくれるのか?
どう見ても筋肉がついているようにも強そうにも見えないが大丈夫か?
私が首を傾げているとフィーネはにっこりと微笑んだ。
「殿下、はじめまして。クーア侯爵家が長女、フィーネと申します。フィーネとお呼びくださいませ」
めっちゃ綺麗なカーテシーだ。ぶれないのは体幹が鍛えられているからだな。カッコいい。
「こちらこそよろしくお願いします。私のことはレティシアと呼んでください」
どう見ても年上なので敬語を使ってみたら、フィーネは目を見開き驚いているようだ。
「勿体のうございます。普通にお話し下さい。殿下もご存じだと思いますが私達クーア家は表向きの顔は外務の長ですが、裏の顔はこの国の暗部でございます」
いや、知らないわ。そんな記憶は全く無い。私は知らないことがたくさんあるようだ。でも、暗部か。面白そうだな。フィーネは話を続ける。
「クーア家の女は皆、幼い頃から戦力になるために鍛えられます。見た目は女性らしく、中身は強くです。男性とは違う鍛え方で筋力をつけ、戦いに負けない力をつけます。殿下はそこまでは力をつける必要はないですが、一緒にゆっくり基礎体力からつけていきましょう」
「私も戦える力をつけたいです」
思わず言ってしまった。
「え? 戦える?」
「あ……それくらいの気持ちで頑張りたいと思って……」
ごまかせたかな?
「そうですか。あまり無理はしないで体力と、しなやかな筋肉をつけていきましょう」
「はい。よろしくお願いします」
楽しみでニヤニヤしてしまう。
その日から、フィーネとマンツーマンの暗部の女子トレーニングがはじまった。
小さい頃からベッドの住人だったレティシアは運動が足りない。筋肉は無く、骨も細い。少し歩くと息が切れる。これはなんとかしなくては。
「レティ、無理はダメ。また具合いが悪くなったらどうするの?」
「そうだよ。無理しないで」
両親は心配でたまらないようだ。大切な大切な末の姫。家族も使用人も溺愛モードで超過保護なので困る。
色んな親がいるものだと思う。
ゲイル公爵家の両親は女だからと男に頼らなければ生きていけないようになるなと物心ついた頃から鍛えられた。
ひとり娘だった為、将来は女公爵となる。心身ともに強く無くては侮られてしまう。貴族など、弱いところを見つけると、そこをつついてくるろくでもない奴らだからだ。
レティシア・ゲイルの頃の私は身体も大きく、運動神経も良かったので、幼い頃から騎士団の少年部で鍛錬していた。公爵を継ぐまでの間、騎士になってはどうかと、騎士団長(ブルーノの父親)からスカウトされていたのだが、王家のたっての希望で8歳の時に王太子の婚約者になった。それからも王太子妃教育の合間に身体はしっかり鍛えていた。
断罪された時、ブルーノに腕を捻り上げられ、骨が折れたなんて真っ赤な嘘だ。太くて強い骨が折れる訳がない、あの時、ブルーノに反撃していたら、ヴェルナー殿下やフィリップ、コンラートも一網打尽にできたかもしれない。様子を見ようと思ったばかりに殺されてしまった。
ヴェルナー殿下は自分より強くて賢い……自分で賢いなんて言っちゃったわ。また。傲慢だとか言われちゃいそうね。
まぁ、いいか。とにかく殿下は自分よりできる婚約者に劣等感を感じていて、ミランダにつけ込まれたのよね。やはり王の器じゃなかったんだわ。
今は北の塔で寂しく暮らしているのかしらね。ミランダを死罪にせず、ヴェルナー殿下と一緒に北の塔に幽閉にしてあげれば良かったのに。その方が面白かったのにね。でも、まぁ、もう終わった事だ。
幽霊になって復讐できたことは、楽しかったし、違う人間になって違う人生を過ごすのも、それはそれで楽しそうだ。
レティシア・ゲイルの記憶を持ったままレティシア・バーレントになったのよ。これってひょっとして無敵かもしれない。しかも姫だよ。姫。とにかく今は身体を鍛えよう。
私は毎日の散歩を始めた。少しずつ距離を伸ばす。侍女達の目を盗んで、ストレッチや簡単な筋トレも始めた。
それにしても弱っちぃ。誰がこの身体にあった鍛錬の仕方を教えてくれないかしら? 前は元々基礎体力があったので鍛えれば鍛えるだけ強くなったけど、今はあまりにも体力も筋力も無いので、うまく筋肉がつかない。
まぁ、とりあえず体幹を鍛えるしかないな。弱い身体の鍛え方は図書館にでも行って調べてみよう。
次の日は医師の診察日だった。
「もうすっかり、大丈夫ですね。陛下から伺いましたが、運動をされているようで良いと思います」
そうだ、医師に聞いてみるか。
「先生、私、せっかく病も治ったので、もっと身体を強くして、元気になりたいのです。運動や食事の指導をして下さる方をご存知ないでしょうか?」
医師は腕を組み首を捻っている。
「そうですね。騎士団ならそういうのは得意だと思いますが、姫様の求めているものではないですよね。探してみますので少しお待ちいただけますか?」
「もちろんです。もう、ベッドは飽き飽きなのです。せっかく元気になってもこの体力では思うように動けなくて辛いのです。よろしくお願いします」
頭を下げると恐縮された。どうやら姫は頭を下げてはいけないようだ。幽霊もよかったけど、姫もいいなぁ。
一週間程して、医師はとある女性を私の前に連れてきた。
「姫様、遅くなってすみません。やっと陛下の許可がおり、約束を守ることができました。こちらはフィーネ・クーア。クーア侯爵家の令嬢です」
めちゃくちゃ美人で色っぽい。ボンキュッボンで年齢不詳な感じ。この人が私を鍛えてくれるのか?
どう見ても筋肉がついているようにも強そうにも見えないが大丈夫か?
私が首を傾げているとフィーネはにっこりと微笑んだ。
「殿下、はじめまして。クーア侯爵家が長女、フィーネと申します。フィーネとお呼びくださいませ」
めっちゃ綺麗なカーテシーだ。ぶれないのは体幹が鍛えられているからだな。カッコいい。
「こちらこそよろしくお願いします。私のことはレティシアと呼んでください」
どう見ても年上なので敬語を使ってみたら、フィーネは目を見開き驚いているようだ。
「勿体のうございます。普通にお話し下さい。殿下もご存じだと思いますが私達クーア家は表向きの顔は外務の長ですが、裏の顔はこの国の暗部でございます」
いや、知らないわ。そんな記憶は全く無い。私は知らないことがたくさんあるようだ。でも、暗部か。面白そうだな。フィーネは話を続ける。
「クーア家の女は皆、幼い頃から戦力になるために鍛えられます。見た目は女性らしく、中身は強くです。男性とは違う鍛え方で筋力をつけ、戦いに負けない力をつけます。殿下はそこまでは力をつける必要はないですが、一緒にゆっくり基礎体力からつけていきましょう」
「私も戦える力をつけたいです」
思わず言ってしまった。
「え? 戦える?」
「あ……それくらいの気持ちで頑張りたいと思って……」
ごまかせたかな?
「そうですか。あまり無理はしないで体力と、しなやかな筋肉をつけていきましょう」
「はい。よろしくお願いします」
楽しみでニヤニヤしてしまう。
その日から、フィーネとマンツーマンの暗部の女子トレーニングがはじまった。
695
あなたにおすすめの小説
[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました
masato
恋愛
アリーチェ・エストリアはエスト王国の筆頭伯爵家の嫡女である。
エストリア家は、建国に携わった五家の一つで、エストの名を冠する名家である。
エストの名を冠する五家は、公爵家、侯爵家、伯爵家、子爵家、男爵家に別れ、それぞれの爵位の家々を束ねる筆頭とされていた。
それ故に、エストの名を冠する五家は、爵位の壁を越える特別な家門とされていた。
エストリア家には姉妹しかおらず、長女であるアリーチェは幼い頃から跡取りとして厳しく教育を受けて来た。
妹のキャサリンは母似の器量良しで可愛がられていたにも関わらず。
そんな折、侯爵家の次男デヴィッドからの婿養子への打診が来る。
父はアリーチェではなくデヴィッドに爵位を継がせると言い出した。
釈然としないながらもデヴィッドに歩み寄ろうとするアリーチェだったが、デヴィッドの態度は最悪。
その内、デヴィッドとキャサリンの恋の噂が立ち始め、何故かアリーチェは2人の仲を邪魔する悪役にされていた。
学園内で嫌がらせを受ける日々の中、隣国からの留学生リディアムと出会った事で、
アリーチェは家と国を捨てて、隣国で新しい人生を送ることを決める。
甘そうな話は甘くない
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
「君には失望したよ。ミレイ傷つけるなんて酷いことを! 婚約解消の通知は君の両親にさせて貰うから、もう会うこともないだろうな!」
言い捨てるような突然の婚約解消に、困惑しかないアマリリス・クライド公爵令嬢。
「ミレイ様とは、どなたのことでしょうか? 私(わたくし)には分かりかねますわ」
「とぼけるのも程ほどにしろっ。まったくこれだから気位の高い女は好かんのだ」
先程から散々不満を並べ立てるのが、アマリリスの婚約者のデバン・クラッチ侯爵令息だ。煌めく碧眼と艶々の長い金髪を腰まで伸ばした長身の全身筋肉。
彼の家門は武に長けた者が多く輩出され、彼もそれに漏れないのだが脳筋過ぎた。
だけど顔は普通。
10人に1人くらいは見かける顔である。
そして自分とは真逆の、大人しくか弱い女性が好みなのだ。
前述のアマリリス・クライド公爵令嬢は猫目で菫色、銀糸のサラサラ髪を持つ美しい令嬢だ。祖母似の容姿の為、特に父方の祖父母に溺愛されている。
そんな彼女は言葉が通じない婚約者に、些かの疲労感を覚えた。
「ミレイ様のことは覚えがないのですが、お話は両親に伝えますわ。それでは」
彼女(アマリリス)が淑女の礼の最中に、それを見終えることなく歩き出したデバンの足取りは軽やかだった。
(漸くだ。あいつの有責で、やっと婚約解消が出来る。こちらに非がなければ、父上も同意するだろう)
この婚約はデバン・クラッチの父親、グラナス・クラッチ侯爵からの申し込みであった。クライド公爵家はアマリリスの兄が継ぐので、侯爵家を継ぐデバンは嫁入り先として丁度良いと整ったものだった。
カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています。
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
婚約破棄された地味伯爵令嬢は、隠れ錬金術師でした~追放された辺境でスローライフを始めたら、隣国の冷徹魔導公爵に溺愛されて最強です~
ふわふわ
恋愛
地味で目立たない伯爵令嬢・エルカミーノは、王太子カイロンとの政略婚約を強いられていた。
しかし、転生聖女ソルスティスに心を奪われたカイロンは、公開の舞踏会で婚約破棄を宣言。「地味でお前は不要!」と嘲笑う。
周囲から「悪役令嬢」の烙印を押され、辺境追放を言い渡されたエルカミーノ。
だが内心では「やったー! これで自由!」と大喜び。
実は彼女は前世の記憶を持つ天才錬金術師で、希少素材ゼロで最強ポーションを作れるチート級の才能を隠していたのだ。
追放先の辺境で、忠実なメイド・セシルと共に薬草園を開き、のんびりスローライフを始めるエルカミーノ。
作ったポーションが村人を救い、次第に評判が広がっていく。
そんな中、隣国から視察に来た冷徹で美麗な魔導公爵・ラクティスが、エルカミーノの才能に一目惚れ(?)。
「君の錬金術は国宝級だ。僕の国へ来ないか?」とスカウトし、腹黒ながらエルカミーノにだけ甘々溺愛モード全開に!
一方、王都ではソルスティスの聖魔法が効かず魔瘴病が流行。
エルカミーノのポーションなしでは国が危機に陥り、カイロンとソルスティスは後悔の渦へ……。
公開土下座、聖女の暴走と転生者バレ、国際的な陰謀……
さまざまな試練をラクティスの守護と溺愛で乗り越え、エルカミーノは大陸の救済者となり、幸せな結婚へ!
**婚約破棄ざまぁ×隠れチート錬金術×辺境スローライフ×冷徹公爵の甘々溺愛**
胸キュン&スカッと満載の異世界ファンタジー、全32話完結!
復讐の恋〜前世での恨みを今世で晴らします
じじ
恋愛
アレネ=フォーエンは公爵家令嬢だ。美貌と聡明さを兼ね備えた彼女の婚約者は、幼馴染で男爵子息のヴァン=オレガ。身分違いの二人だったが、周りからは祝福されて互いに深く思い合っていた。
それは突然のことだった。二人で乗った馬車が事故で横転したのだ。気を失ったアレネが意識を取り戻した時に前世の記憶が蘇ってきた。そして未だ目覚めぬヴァンが譫言のように呟いた一言で知ってしまったのだ。目の前の男こそが前世で自分を酷く痛めつけた夫であると言うことを。
悪役令嬢、休職致します
碧井 汐桜香
ファンタジー
そのキツい目つきと高飛車な言動から悪役令嬢として中傷されるサーシャ・ツンドール公爵令嬢。王太子殿下の婚約者候補として、他の婚約者候補の妨害をするように父に言われて、実行しているのも一因だろう。
しかし、ある日突然身体が動かなくなり、母のいる領地で療養することに。
作中、主人公が精神を病む描写があります。ご注意ください。
作品内に登場する医療行為や病気、治療などは創作です。作者は医療従事者ではありません。実際の症状や治療に関する判断は、必ず医師など専門家にご相談ください。
願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31
*らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.11/4に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。
【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる