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レティシア・バーレント
11話 体幹を鍛える。
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フィーネは私のガヴァネスということになった。完全住み込みというわけではないが城に部屋を与え、私は毎日教えを乞う。
これから貴族学校に入学するまでの3年間、フィーネや他の先生からガッツリ学ぶ。
父母はまだ、病が治ったばかりだから、ゆっくりすればいいと言うが、あの人達の言う通りにしていたらレティシア・バーレントは一生カゴの鳥になってしまう。せっかく元気になったのに、みんなの庇護を受け、弱々しく生きていくなんてまっぴらごめんだ。
いよいよ、今日からスタートだ。
「フィーネ、よろしくお願いします」
「レティシア様、ゆっくりやっていきましょう。ゆっくりしっかり鍛えますからね」
フィーネは優しく微笑む。
最初はストレッチをして、身体をほぐし伸ばす。私は身体が柔らかいので楽勝だ。
「レティシア様、身体が柔らかいですね。これなら色々なこともできそうですね」
色々なことか……。
ストレッチの後は中庭を歩く。散歩の時のようにゆっくりではなく、早歩きで大股に歩く。姿勢や腕の振り方、足の運びなど、フィーネに指導してもらう。
弱っちぃ私の身体はこれだけで疲れてしまう。
「レティシア様、少し休憩しましょう。これだけできれば上出来ですよ。この後は体幹を鍛える運動をして、終わりです。あと少し頑張りましょうね」
頭はもう終わりか、もっとやりたいのにと思っているが、身体はまだやるの~と言っている。体力がなくて情けない。
ガゼボで骨を強くするためにミルクを飲みながら休憩したあと、部屋に戻って今度は体幹トレーニングをする。
片膝をついて、反対の足は伸ばす。手は横にまっすぐ伸ばし、そのまま片膝をついた方の手を床につける。伸ばした足はまっすぐに。簡単だと思ったがバランスを取るのがなかなか難しい。
「これはお腹と股関節のトレーニングです。簡単そうだけど、バランスをとりながらまっすぐに綺麗な姿勢で伸ばすのはなかなかむずかしいでしょ? 暗部では子供達が毎日やっていますよ。無理をせず、ゆっくりやりましょうね」
子供に負けてなるものか。そう思うがなかなか難しい。フィーネは簡単にできるので悔しい。
前の私ならこんなこと朝飯前なのに。
次は床に座り、足を浮かせる。そしてお尻を使って前に歩く。またもや、フィーネは簡単にサクサク進む。
楽勝だわと思いながらやってみると、これが上手く前に進まない。足と腕を連結する体幹でしっかり支えられないと前に進まないらしい。すぐにコロコロと転がってしまう自分が情けない。
ほんとに、レティシア姫はダメだわ~。
それが終わると今度は床に膝を立てて座ったまま、お尻を床から少し浮かせ、左手は床につき、右手で左のつま先をタッチ、右手は床につき、左手で右のつま先をタッチを繰り返す。簡単なのだが、弱い身体にはなかなかきつい。
四つん這いになり、つま先で歩いたり、
寝転がり、横を向き、上になる方の足を少しあげ、下の足をそれに引きつけたり、そんな感じの運動をゆっくりとやり、最後はまたストレッチをして終了だ。
ランチを挟んで午後からは違う先生の勉強だ。病弱だった為に、同じ年頃の令嬢に比べると勉強は遅れているから、貴族学校に入学するまでに皆と同じレベルになるまで持っていきたいそうだ。
他の先生達は「大変ですが姫様なら絶対できます。頑張りましょうね」と持ち上げてくる。王女が臣下の子供達より成績が悪いわけにはいかない。
今までは病のせいで、貴族学校には行けないだろうと、勉強はしていなかった。急に元気になり、学校に行くことになって、父母も勉強の遅れを取り戻さなくてはならないが、可愛い姫に無理はさせたく無いし、姫はお馬鹿だと侮られるのは許せないと葛藤しているようだ。
まぁ、以前の私は18歳までがっつり王太子妃教育やら、色々な学びを受けているのでそのあたりはなんら問題ない。頭より身体をなんとかする方に力を入れたいところだ。
食事も強くて美しい身体を作る献立をフィーネが料理長に提案し、料理長達がそれをちゃんと作ってくれる。それがまた美味しいのだ。さすが大国、アレンス王国よりも食材も多いし、料理の種類も色々あるようだ。食べすぎて太らないように気をつけなければ。まぁ、今の私はとても痩せている。ちょっとくらい食べて太っても問題ないか。
どれも簡単な運動ばかりなのに、最初は結構筋肉痛で大変だった。どれほどダメな身体なんだとひとりで文句を言いながら毎日頑張った。
フィーネは私が嫌にならないように、ボールや反り返った板など楽しい道具を使いながら身体を強くする運動を教えてくれた。
1年が過ぎる頃には体幹が鍛えられ、姿勢の良い、バランスの取れた身体を持つ令嬢が出来上がった。
相変わらず見た目は華奢ではあるが、運動と食事のおかげで体力がつき、長時間動いても疲れなくなった。記憶や学力だけでなく、運動能力も以前の私のものを引き継いでいたのでよかった。こんな見た目なのだが、運動神経はかなり良い。体力さえつけばこっちのものだ。
フィーネも予想以上の成果に鼻が高いようだ。
「では、そろそろ本格的なトレーニングを開始しましょう。女性らしい身体を作っていきますよ」
女性らしい身体か。そう言われてみれば以前の私は女性らしいかと言われればそうではなかったかもしれない。
背が高く、あまり凹凸のない筋肉質な身体をコルセットでぎゅうぎゅうに締め上げていた。顔が美人だったから良かったが不細工だったらゴリラだったなぁ。
今は見た目が可憐で柔らかい。顔も可愛い。こんな風になりたいと思っていた以前の私の、なりたかった理想の私だ。
ラッキー!!
今はまだ子供だからつるぺただが、女性らしい身体になり、しかも強かったら最高だな。
「フィーネ、私頑張るわ」
「はい、はい、レティシア様が頑張り屋さんなのはよくわかっておりますわ。あと2年で暗部の諜報員になれるくらいまで仕上げていきますよ」
お~、望むところだ。
「それと、陛下はそろそろ社交の場にもお連れしようと思っていらっしゃるようですよ。貴族達も今まで姿を見せなかった幻の末姫のことが気になっているようです」
「まさか、私のことなど誰も気にしないわ」
「それが、陛下や王太子殿下があちこちでレティシア様が可愛いと仰っているので皆興味津々なのです。私も父や兄からそんなに可愛いのかと聞かれたので、国でいちばん可愛いと言っておきましたわ」
いやいや、まぁまぁ可愛いとは思うが国でいちばんなわけがない。父も兄もフィーネも欲目が過ぎる。
そんなにハードルを上げられると、頑張らねばならないな。
レティシア・バーレントは顔も身体も頭も心もとっても良いのだ。レティシア・バーレントの器に魂を入れてくれた神様に感謝しかない。
私は彼女の分もこの人生を楽しまなくてはね。
これから貴族学校に入学するまでの3年間、フィーネや他の先生からガッツリ学ぶ。
父母はまだ、病が治ったばかりだから、ゆっくりすればいいと言うが、あの人達の言う通りにしていたらレティシア・バーレントは一生カゴの鳥になってしまう。せっかく元気になったのに、みんなの庇護を受け、弱々しく生きていくなんてまっぴらごめんだ。
いよいよ、今日からスタートだ。
「フィーネ、よろしくお願いします」
「レティシア様、ゆっくりやっていきましょう。ゆっくりしっかり鍛えますからね」
フィーネは優しく微笑む。
最初はストレッチをして、身体をほぐし伸ばす。私は身体が柔らかいので楽勝だ。
「レティシア様、身体が柔らかいですね。これなら色々なこともできそうですね」
色々なことか……。
ストレッチの後は中庭を歩く。散歩の時のようにゆっくりではなく、早歩きで大股に歩く。姿勢や腕の振り方、足の運びなど、フィーネに指導してもらう。
弱っちぃ私の身体はこれだけで疲れてしまう。
「レティシア様、少し休憩しましょう。これだけできれば上出来ですよ。この後は体幹を鍛える運動をして、終わりです。あと少し頑張りましょうね」
頭はもう終わりか、もっとやりたいのにと思っているが、身体はまだやるの~と言っている。体力がなくて情けない。
ガゼボで骨を強くするためにミルクを飲みながら休憩したあと、部屋に戻って今度は体幹トレーニングをする。
片膝をついて、反対の足は伸ばす。手は横にまっすぐ伸ばし、そのまま片膝をついた方の手を床につける。伸ばした足はまっすぐに。簡単だと思ったがバランスを取るのがなかなか難しい。
「これはお腹と股関節のトレーニングです。簡単そうだけど、バランスをとりながらまっすぐに綺麗な姿勢で伸ばすのはなかなかむずかしいでしょ? 暗部では子供達が毎日やっていますよ。無理をせず、ゆっくりやりましょうね」
子供に負けてなるものか。そう思うがなかなか難しい。フィーネは簡単にできるので悔しい。
前の私ならこんなこと朝飯前なのに。
次は床に座り、足を浮かせる。そしてお尻を使って前に歩く。またもや、フィーネは簡単にサクサク進む。
楽勝だわと思いながらやってみると、これが上手く前に進まない。足と腕を連結する体幹でしっかり支えられないと前に進まないらしい。すぐにコロコロと転がってしまう自分が情けない。
ほんとに、レティシア姫はダメだわ~。
それが終わると今度は床に膝を立てて座ったまま、お尻を床から少し浮かせ、左手は床につき、右手で左のつま先をタッチ、右手は床につき、左手で右のつま先をタッチを繰り返す。簡単なのだが、弱い身体にはなかなかきつい。
四つん這いになり、つま先で歩いたり、
寝転がり、横を向き、上になる方の足を少しあげ、下の足をそれに引きつけたり、そんな感じの運動をゆっくりとやり、最後はまたストレッチをして終了だ。
ランチを挟んで午後からは違う先生の勉強だ。病弱だった為に、同じ年頃の令嬢に比べると勉強は遅れているから、貴族学校に入学するまでに皆と同じレベルになるまで持っていきたいそうだ。
他の先生達は「大変ですが姫様なら絶対できます。頑張りましょうね」と持ち上げてくる。王女が臣下の子供達より成績が悪いわけにはいかない。
今までは病のせいで、貴族学校には行けないだろうと、勉強はしていなかった。急に元気になり、学校に行くことになって、父母も勉強の遅れを取り戻さなくてはならないが、可愛い姫に無理はさせたく無いし、姫はお馬鹿だと侮られるのは許せないと葛藤しているようだ。
まぁ、以前の私は18歳までがっつり王太子妃教育やら、色々な学びを受けているのでそのあたりはなんら問題ない。頭より身体をなんとかする方に力を入れたいところだ。
食事も強くて美しい身体を作る献立をフィーネが料理長に提案し、料理長達がそれをちゃんと作ってくれる。それがまた美味しいのだ。さすが大国、アレンス王国よりも食材も多いし、料理の種類も色々あるようだ。食べすぎて太らないように気をつけなければ。まぁ、今の私はとても痩せている。ちょっとくらい食べて太っても問題ないか。
どれも簡単な運動ばかりなのに、最初は結構筋肉痛で大変だった。どれほどダメな身体なんだとひとりで文句を言いながら毎日頑張った。
フィーネは私が嫌にならないように、ボールや反り返った板など楽しい道具を使いながら身体を強くする運動を教えてくれた。
1年が過ぎる頃には体幹が鍛えられ、姿勢の良い、バランスの取れた身体を持つ令嬢が出来上がった。
相変わらず見た目は華奢ではあるが、運動と食事のおかげで体力がつき、長時間動いても疲れなくなった。記憶や学力だけでなく、運動能力も以前の私のものを引き継いでいたのでよかった。こんな見た目なのだが、運動神経はかなり良い。体力さえつけばこっちのものだ。
フィーネも予想以上の成果に鼻が高いようだ。
「では、そろそろ本格的なトレーニングを開始しましょう。女性らしい身体を作っていきますよ」
女性らしい身体か。そう言われてみれば以前の私は女性らしいかと言われればそうではなかったかもしれない。
背が高く、あまり凹凸のない筋肉質な身体をコルセットでぎゅうぎゅうに締め上げていた。顔が美人だったから良かったが不細工だったらゴリラだったなぁ。
今は見た目が可憐で柔らかい。顔も可愛い。こんな風になりたいと思っていた以前の私の、なりたかった理想の私だ。
ラッキー!!
今はまだ子供だからつるぺただが、女性らしい身体になり、しかも強かったら最高だな。
「フィーネ、私頑張るわ」
「はい、はい、レティシア様が頑張り屋さんなのはよくわかっておりますわ。あと2年で暗部の諜報員になれるくらいまで仕上げていきますよ」
お~、望むところだ。
「それと、陛下はそろそろ社交の場にもお連れしようと思っていらっしゃるようですよ。貴族達も今まで姿を見せなかった幻の末姫のことが気になっているようです」
「まさか、私のことなど誰も気にしないわ」
「それが、陛下や王太子殿下があちこちでレティシア様が可愛いと仰っているので皆興味津々なのです。私も父や兄からそんなに可愛いのかと聞かれたので、国でいちばん可愛いと言っておきましたわ」
いやいや、まぁまぁ可愛いとは思うが国でいちばんなわけがない。父も兄もフィーネも欲目が過ぎる。
そんなにハードルを上げられると、頑張らねばならないな。
レティシア・バーレントは顔も身体も頭も心もとっても良いのだ。レティシア・バーレントの器に魂を入れてくれた神様に感謝しかない。
私は彼女の分もこの人生を楽しまなくてはね。
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