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アルブラン家でのひととき
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身の安全の為という名目でアルブラン邸に滞在してから15日が過ぎた。
隣国から来た従兄弟のフィルとライザは退屈しないかしらと思っていたが、フィルはお義母さまやアルブラン家の家令と何やら専門的な話をしている。やはり王族同士だ。
ライザはクリス様とお話したり、お義母さまが呼んでくれた商会の商品を見たり、スーパー侍女達からフェイスケアやボディケアをしてもらってご満悦だ。
途中でライアン殿下ぎ顔を出し、一緒にアップルパイを食べたりもした。
ライアン殿下は王妃さまが「絶対みんなでアップルパイを食べているのでもらってこい」と命令され、来たらしい。
確かにアルブラン家のアップルパイは美味しい。アップルパイに限らずアルブラン家の食事は全て美味しい。ここにいると絶対太ってしまうなぁ。
「お義母さま、アルブラン家に嫁いできたら絶対太ってしまいそうです。これ以上太ったらユリウス様に嫌われそうですね」
私は少し不安になり、お義母さまにそんなことを言った。
「嫌われるなんてありえないわ。ユリウスがヴィオちゃんを嫌いになるなんて未来永劫ないわよ。それにヴィオちゃんは細いからもっと太ってもいいの。そんなに細いのに胸は大きいから肩が凝るでしょ?」
しっかり布を巻きつけて押さえて隠しているのにお義母さまは知っていたのか。
「隠していたのにご存知でしたのですね」
「隠さなくてもいいのに」
「恥ずかしいです」
「そんなことはないわ。でも、その方が安全かもね」
胸が大きいと危険なのか? やはり変な目で見られたりするからかな?
「ユリウスに消される男が沢山になるかもしれないものね」
お義母さまは扇子で口元を隠してケラケラ笑う。
私の胸が大きいとどうしてユリウス様に消されるのだろう?
「夫人、ヴィオにそんなことを言っても全く気がつきませんのよ。本当にヴィオは無垢ですもの」
「そうね。ユリウスとは白と黒だわね」
白と黒? 意味がよくわからない。
私達が楽しく過ごしていた間に元王弟殿下の側近が謀叛を起こそうとした罪で捕らえられた。
他国で禁忌の魔法を習得し、その魔法で第2王子を傀儡していたそうだ。第2王子はまた南の国に戻ったらしい。
やっぱりあの王子が復讐や謀叛なんてするわけがない。そんな野心はないはず。あの王子はただただ楽がしたいだけの人なのだ。
というわけでそろそろアルブラン家から引き上げることになるだろう。
結婚式まであと少しなのだが、なんだか色々あって慌だたしい。
独身生活最後の日々を楽しむ余裕はなかなかないなぁ。
隣国から来た従兄弟のフィルとライザは退屈しないかしらと思っていたが、フィルはお義母さまやアルブラン家の家令と何やら専門的な話をしている。やはり王族同士だ。
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確かにアルブラン家のアップルパイは美味しい。アップルパイに限らずアルブラン家の食事は全て美味しい。ここにいると絶対太ってしまうなぁ。
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「嫌われるなんてありえないわ。ユリウスがヴィオちゃんを嫌いになるなんて未来永劫ないわよ。それにヴィオちゃんは細いからもっと太ってもいいの。そんなに細いのに胸は大きいから肩が凝るでしょ?」
しっかり布を巻きつけて押さえて隠しているのにお義母さまは知っていたのか。
「隠していたのにご存知でしたのですね」
「隠さなくてもいいのに」
「恥ずかしいです」
「そんなことはないわ。でも、その方が安全かもね」
胸が大きいと危険なのか? やはり変な目で見られたりするからかな?
「ユリウスに消される男が沢山になるかもしれないものね」
お義母さまは扇子で口元を隠してケラケラ笑う。
私の胸が大きいとどうしてユリウス様に消されるのだろう?
「夫人、ヴィオにそんなことを言っても全く気がつきませんのよ。本当にヴィオは無垢ですもの」
「そうね。ユリウスとは白と黒だわね」
白と黒? 意味がよくわからない。
私達が楽しく過ごしていた間に元王弟殿下の側近が謀叛を起こそうとした罪で捕らえられた。
他国で禁忌の魔法を習得し、その魔法で第2王子を傀儡していたそうだ。第2王子はまた南の国に戻ったらしい。
やっぱりあの王子が復讐や謀叛なんてするわけがない。そんな野心はないはず。あの王子はただただ楽がしたいだけの人なのだ。
というわけでそろそろアルブラン家から引き上げることになるだろう。
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独身生活最後の日々を楽しむ余裕はなかなかないなぁ。
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