【完結】王子から婚約解消されましたが、次期公爵様と婚約して、みんなから溺愛されています

金峯蓮華

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ユリウスのこと(アンソニー視点)

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 ケビンを南の国に戻してから、私とユリウスはリレットを捕らえた。

 リレットは本当に叔父上に対しての忠義で復讐をしようとしたのだろうか?

 私たちは尋問という名の拷問をはじめた。
 無理矢理自白剤を飲ますとリレットは面白いくらいペラペラ話し出した。

 リレットの話では、ケビンは父上の子であるが、妹は叔父上の子であるらしい。側妃と叔父上の不義の子だそうだ。
 なので叔父上は初めから妹を国王にし、傀儡し、自分が影の国王となり、自分の私利私欲の為に民からお税を取り、贅沢を極めたかったらしい。

 いつも「兄より私の方が優秀だ」と言っていたそうだ。

 まぁ、父上はあんまり優秀ではないが、人間的には良い人だ。邪さや腹黒さは無い。
 ユリウスの婚約者のヴィオレッタ嬢とケビンを結婚させ、隣国を後ろ盾にし、ヴィオレッタを人質にして、アルブラン家を意のままに操ろうとしてた。
 ユリウスと妹と結婚させ、王配するつもりだったようだ。
 私とクリス、父上、母上は無実の罪を着せて殺すつもりだったなんてなんだかお粗末だで笑わせてくれる。

 叔父上がいくら優秀だったかしらないが、私や母上やユリウスはその上をいっているんだよ。

 ユリウスは私の従兄弟で私より少し年上で父上の姉の息子だ。
 伯母上は男だったら間違いなく国王になったと言われた逸材。
 王家の諜報機関を引き受けているアルブラン家に嫁ぎ、影の国王になった。

 伯父上は代々諜報を任された家に生まれ、幼い時から諜報のスペシャリストとして英才教育を受けている。
 その夫婦の息子のユリウスは生まれながらにしてスペシャルな腹黒策士。
 同じ腹黒の私も唸るくらいのキレものだった。
 今、我が国を動かしているのは表は国王と宰相である母上の弟だが、裏は前宰相の娘の王妃である我が母だ。そしてアルブラン家と私。
 私が国王になったら、久しぶりに表と裏のトップが同一人物になる。
 まぁ、裏はユリウスに任せておけばいいが、ユリウスには弱点がある。ユリウスだけでなく、伯母上の弱点でもあるのがヴィオレッタ嬢だ。この令嬢が絡むとユリウスは壊れる。

 私と母上はそれを見て笑っているのだがあの冷徹冷酷な男があんなにヘタレになるのは不思議で仕方がない。
 ヴィオレッタ嬢とは一体何者なのだろう? 

 私から見たら、普通の平凡な令嬢なんだがな?

 しかし、弱点を守る為には平気で悪魔になるユリウスは私にとっては心を許せる頼もしい味方だ。
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