【完結】好きになったら命懸けです。どうか私をお嫁さんにして下さいませ〜!

金峯蓮華

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避けられています

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 国王陛下から王命を受けてからしばらく経った。

 私達の結婚式の日取りも決まり、ウエディングドレスの製作も始まった。
 だがしかし、ハインリッヒ様と私の距離は全く縮まっていない。
縮まるどころか拡がっているかもしれない。
 私はハインリッヒ様に避けられいる。そうとしか思えない。

 やはりハインリッヒ様は私のような女は嫌いなんだろう。
そりゃそうだ。土足でずかずか入り込み、周りを固め、断れない状態にした。ハインリッヒ様には好きな人がいたのかもしれない。なのに私は自分の気持ちを押し付けた。

 話がしたいのに、逃げられてばかりいる。どうすればいいのだろう。

「シャーロット、ドレスの話なんだがな」
 私はアーノルド殿下と打ち合わせしている。
「はい。それで大丈夫です」
「魂が入ってないな」
 魂なんて入るわけがない。

 私はアーノルド殿下に聞いてみた。
「殿下、この結婚、やめられませんか?」
「無理だ。王命だぞ。それにお前が望んだんだろ?」
 そうだ。私が望んだんだ。

「はい。でもハインリッヒ様は望んでません。私のことがお嫌いなんです。ハインリッヒ様はお好きな方がいらっしゃるんじゃないでしょうか? 私が二人を引き裂いてしまったとか?」
「無い。ハインリッヒはシャーロットの事が嫌いなわけじゃない。拗らせてるだけだ」

 拗らせてる?

「あいつは昔から自分など好きになる女はいないと思って生きてきたからなぁ。いきなりシャーロットに告られて疑心暗鬼になってるんだ」
 アーノルド殿下は楽しそうにそんな事を言う。

 アーノルド殿下ともあの時、初めてお会いしたのだが、王命で私たちの結婚式を取り仕切ることになったこともあり、ハインリッヒ様と話すよりもアーノルド殿下と話す時間の方が多い気がする。
 なので、貴族の間では、ハインリッヒ様との婚約はカムフラージュで、本当はアーノルド殿下と結婚するのではないかと言われたりしている。

「あの顔の傷でせいなんだよな。あの傷のせいで何度も縁談を断られているからな。それに脱ぐとわかるが背中と胸にもでっかい傷がある。手足も傷だらけだ。傷は魔物退治で国を守った名誉の負傷なんだがな。シャーロットは気にならないんだろ?」
「あの傷のせいで心が傷ついているんですね。じゃあ消せばいいんですよ」
「あれはかなり酷い怪我だったからな。医者も消えないと言ってたし……」
「消します」

 私はハインリッヒ様の元に向かった
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