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第9話
しおりを挟む「あ~、ついにバレたかぁ。俺はお忍びの時に黒髪・黒目で行動してるんだ。普段は金髪碧眼」
「ってことは皇太子様じゃないですか!私っ、何か不敬な事してないですよね?」
「はははっ、パール嬢はしてないぞ。どっちかというと、精霊様達は不敬だな~。人間だったら即刻解雇とかしてるかも」
首を斬るというのをぼかして言ってるのかな?どっちにしてもわかったんですけど。
「私の本名は『ドラムス=ブルハングだよ』」
「あ、今精霊さんが教えてくれました。ドラムス殿下」
意を決しての本名の告白だっただろうに、精霊さんが言っちゃった。無邪気って無敵だよね。
「あ~、そうなんだけど。できれば自分で名乗りたかった…」
「皆さんお揃いでどうしたのですか?というか、殿下!お忍びだというのに思いっきりそのような姿で…」
「今まさに、パール嬢に名乗ったところ」
『怒りに任せて来たんじゃない?』
『焦り過ぎよ~』
『神殿に来たら解決するわけじゃないのにな、まぁ俺らはいるけど?』
「ガイダール侯爵家の3人の処罰についていろいろと話してたんだよ。島流しがいいかな~と。島って鉱山付きの島な。島で終生鉱山夫って刑。処刑だと苦しいのが一瞬だろ?陸続きの場所で処罰を決めちゃうとその場所に領民が押し掛けて殺人をしちゃうかも。って懸念があって。領民には殺人を犯してほしくないから。島流し(鉱山付き)がいいかな~って」
「そうですね、領民が罪を犯す必要はありませんね。それだと島流しが妥当かと。その場所に鉱山があるといいですね」
「そういう場所があるんだよ。凶悪犯を収容する場所として。処刑よりも苦しめたいという遺族の思いを汲んでいるような場所がある」
「「へぇ~」」
帝国ってコワイなぁ。怒らせちゃいけないよ。
クーラル王国も弱ったので、属国となった。最後までプライドは高かったけど、王太子は責任を取る形でガイダール侯爵家の3人と同じ運命。一番煩かったのはウラル。
「ドラムス様ぁ、ウラルはそこのパールの義妹です。ということはぁ、ドラムス様にとっても義妹ですよね?」
甘ったるい声で、うっとおしかった。
「フン、娼婦のようでうっとおしいな。本当にパール嬢の義妹なのか?この国は精霊信仰が強いのだが、其方には精霊が付いているようには思えない」
『ウラルの傍に精霊なんていないよ、だからクーラル王国が大変なことになったんだよ!』
『そうそう』
『そうだよ』
『俺なら、あんな女の傍に寄りたくないな。腹黒さが全開じゃないか?』
『わかる~』
「精霊なんてそんな幼稚なものを信じてらっしゃるの?ドラムス様って意外と乙女チックなのですねぇ」
義妹よ……サヨナラ。
まぁ、この一言でウラルの運命は決まったんだけど。
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