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第8話
しおりを挟む『島流しとかにしたらダメなのかなぁ?』
『それであの国の領民が納得してくれるといいんだが…』
『それで皇太子は悩んでるのかぁ、漢らしくないなぁ』
「精霊様達はなかなかに手厳しいですね。暴動を起こすくらい領民は怒っているのです。領民たちは島に流されても生活はできるでしょう。平民として生活の知恵が色々とありますから。でも、王家にいた者や貴族はそのような知恵は持ち合わせていないのです。1から自分で考えて生活していくしか生きていくことが出来ないのですが…。頭に血が上った状態の領民たちを説得することが出来ないのです」
『パールでも~?』
「パール様なら出来るかもしれませんね。あ、ドラ。どう思います?」
「パール嬢なら可能かもしれないな。ああ、そうだ!ブルハング帝国へと亡命を希望していたガイダール侯爵家の親族は悉く拒否している」
『ドラも怒ってるんだね~』
「ん?なんか聞こえたような?カエラル、通訳を頼めるか?」
「仰せのままに。『ドラも怒ってるんだね~』と、仰りました」
「そうだなぁ、都合のいい時だけ実の娘を捨てたり、王家に嫁に出したりと乱暴だからな。大体、ガイダール侯爵がキチンと育てなかったからウラルみたいな娘になったんだろ?」
『パールが4才くらいの時にガイダール侯爵が再婚した連れ子だよ』
「それにしたって侯爵の育てミスだ。甘やかしすぎたんじゃないか?」
「そうですね」
「できるなら、ガイダール侯爵も裁きたい」
『『『僕達も』』』
『『『私も!』』』
『『『俺もだ』』』
「精霊様達も裁きたいと仰っています」
近くの島だったら逃亡の危険があるし、通常の鉱夫とかだと、領民の怒りは収まりそうもないなぁ。
パール嬢がいないうちに精霊様とも相談して処罰を決めてしまいたい!
「領民たちは処刑を希望しているんだが…処刑だと痛みが一瞬なんだよなぁ。俺としては一生をかけて償うような刑にしたいのだけど…。終生鉱山夫とかにしても、鉱山に無断で領民が侵入して殺害してしまいそうな。領民が殺人者になる必要はないわけで、難しいなぁ」
「何が難しいんですか?」
「『『パール!』』」
仕方ないので、パール嬢に打ち明けた。
「そうですよね。領民の事を思うとわかります。怒っているのは領民ですもんね。やっぱり島流しが妥当かと。ついでにその島に鉱山があるといいのですが…」
「そうか!鉱山がある島か…。結構な凶悪犯が流されている場所だろうな。気高く行こうとも、センパイが厳しく指導してくれるだろうし。恩赦もないからいいかもな。ガイダール侯爵の3人に特別待遇をしないようにきつく言っておく必要はありそうだけど」
島の管理者が横領とかそんなことをしないように半年交代とかにすればいいか。今はどんな制度だ?その辺の見直しも必要だな。
「ところで、ドラ?今日はどうしたの?黒髪で黒目じゃなかったの?」
あっ、しまった!油断した。
精霊様達が笑っている。
気づいてたのに、『ドッキリ成功!してやったり』って顔でこっちを見てる。
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