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第9話
しおりを挟むそれは周辺国でも同様で、マクベス王国は危険視されて通行税や関税が一気に何倍にも跳ね上げられた。
「嫌なら結構」
各国からそう言われたマクベス王国には、国王による失政がさらなる追い討ちをかけた。
公爵家に対する不敬罪を、「公爵家は国を出たから不敬罪は不問に付す」とした。
寛大なる処置が自身への高評価に結びつくと信じての愚策だった。
ただし、冤罪に対する罰としてゲーヘンたち子息を兵士団に、令嬢たちは修道院へと預けて反省を促した。
ゲーヘンたちが起こした冤罪事件から半年。
デリストア国との国交を結ぶために使節団を送ることとなった。
「世界を知る機会になる」
そう言って、ゲーヘンたち子息の所属する兵士団も加えられた総勢100人に達する使節団が送り出され……
国王の目や両親の監視から離れた開放感から、反省を身につけなかった子息たちによる暴挙によってマクベス王国は窮地に立たされたのだった。
ゲーヘン以外にも捕えられた貴族籍の子息たちがいる。
彼らの実家は多額の慰謝料をデリストア国に支払って息子を引き取ると、責任をとる形で爵位を国に返し、息子を奴隷商に売り払った。
「自らの犯した罪は自身で償うがいい」
国に帰った安堵から気を抜いていた子息たちは、その身が奴隷商に引き渡されると醜く喚き続けた。
彼らのような者に、自死を止める魔導具を使用するなどもったいない。
自死という道があるなど、彼らは知っていても実行に移す勇気などない。
だからこそ小物同士で集い、権力の傘にすり寄り、甘い蜜を分け合って生きてきた。
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