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エピローグとプロローグ
もう悲しくないや
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吸血鬼。
特に自ら吸血鬼となり、年を経た「真祖」と呼ばれる吸血鬼が呆れ返ることがあるのか。
これについて、ぼくとフィオリナはずいぶんと意見を戦わせたものだが、結論は出なかった。
当時、ぼくらには吸血鬼の知り合いなど、ほとんどいなかったし、まして真祖は、魔王級で、ラウルとロウに出会うまでは一人も知らなかったのだから、結論を出しようがない。
まあ、ずいぶんとそれから経って、真祖吸血鬼が呆れ返るとこを実際に見れたので、一つの論争にケリがついたのだ。めでたしめでたし。
「何がめでたいのかなあ。」
フィオリナみたいなキツめの美人顔ではないが、ロウだって綺麗なお姉さんなのだ。
髪は短くしているので、ボーイッシュなイメージなのであるが、ちゃんと出るところは出ているし、締まるところは締まっている。
「いや、むかし、真祖が人間の行動に呆れることがあるのかという問題について、フィオリナと論争したことがあって。」
「そうだな。めったなことでは呆れることはない。何せこれでも長生きしているのだからな。」
ロウ=リンドは、コーヒーを気に入ったらしい。
ミルクと砂糖をたっぷりと足したコーヒーを飲み干して、お代わりを注文している。
「しかし、これは呆れているわけではないんだ、ルト。」
「じゃあ、なに?」
「ドン引きしているのだ。」
すっかりクローディア一派の行きつけとなってしまったミトラミュゼは、注意して頼まないと、天井まで積み上がった串焼きの大皿や、春夏秋冬のおすすめケーキがフルセットで乗ったケーキスタンドが登場してしまう厄介な店になってしまった。
「この歴代パティシエのおすすめケーキとあるが、この店は何年やってます?」
「多分、30年ほどかと。」
店員は、また違う女の子だなあ、という目で、ぼくを睨んだ。いやそんなことは思ってないのかもしれないが、とにかく何か言いたげな目なのは間違いない。
大体、盛りがいいので、有名な店に1日に二回も訪れるやつはあんまりいないはずだ。
「じゃあ、今のパティシエのおすすめケーキをください。それと串焼きのセット。」
「串焼きを千個で?」
「セットだよ、セット。業者か?」
ロウは、店員が立ち去るのを待ってから、シャツのボタンを二つばかり外して、胸元を開いてほらほら、とぼくにのぞかせた。
何があるのかと思ったら、単に胸の谷間だった。
だから、なに!?
「うむうむ。」
と、珍しくシャツを着込んだ真祖は、ボタンをはめ直し、満足そうに笑った。
「少なくとも、女性の体を見るだけで、頭痛がしたり吐き気がする症状は治ってるようだな。」
言われて、ぼくは気がついた。
食欲もまあまあ、戻っている。さっきはアキルと一緒に、パンケーキを平らげたし、シャツの胸を盛り上げるロウの膨らみを見ても、別に気持ちが悪いとは思わなかった。
これが、でもミュラ先輩だとしたら・・・・
若干、居心地は悪いが、頭痛もしない。
「つまり、フィオリナの馬鹿げた理屈が、きみなりに納得のできるものだった・・・ということだね?」
「無茶苦茶な屁理屈なのは、わかります。」
ぼくは言った。
「冷静に考えても、命懸けの組み手が愛情表現だとか言われるのは、馬鹿げてる。だからぼくとフィオリナは特別なんだって。」
「恋人同士の愛の営みの代わりに、魔剣で斬り結び、無詠唱の極大魔法をぶつけ合う。」
ロウは、楽しそうだった。
それは、話の内容云々よりも、ぼくが元気を取り戻しつつあるからだ。
そのことがなんとなくわかって、ぼくは心の中でだけ、この面倒見のいい真祖さまに頭を下げる。
「特別な関係には違いないよ、確かに。
ルト以外にそんなことはできないだろうな。普通。相手が死んじゃうから。」
ロウは感慨深げに言った。
「わたしだって、フィオリナとは本気でやり合ったことがある。結果、首を取られた。
あの時の刃の熱さは、思い出すたびに震えがくる。確かに・・・・極限の戦いは、性的なエクスタシーに匹敵するものがあるのかもしれない。」
「でも、一方で別に命懸けで戦わなくても、そのなんとかいう快感を得ることができるなら、多分にそういう関係も悪くはないかもしれませんね。」
ロウは目を見開いて、ぼくをまじまじと見つめた。
「ルトの口から、大人の秘め事についてそんなに肯定的な意見は初めて聞いたかもしれない。」
「パートナーに先を越されましたからね。」
「そう言う言葉で済ませられるのか、ルト。」
正直なところ、ロウを食事に誘ったのは、よくわからないもやもやを聞いてもらうためだった。
アキルやドロシーには、ちょっと聞かせにくい。
日が暮れたあとのミトラミュゼは、ランプが灯り、昼間よりかなり上品な雰囲気だ。いや、もともと上品な高級カフェだったはずだから、誰かさんたちが品位を落としていたに違いない。
「フィオリナも、それからなんと魔王陛下も、お互いがお互いに溺れていらっしゃる。」
ロウの唇は、笑みの形につり上がっていたが、それは蔑みの笑いだった。
リウは、魔王宮の主であり、ロウは、第二層の階層主だったが、別段、上下関係があるわけではない。
少なくとも愚かなマネを愚かだと指摘できないような関係ではないのだ。
ただし、いくらそれが愚かだと指摘されても自覚しても、二人の恋は止まらなかったわけだが。
「フィオリナは、リウの別働隊に合流するつもりなんだろう?」
ロウは言った。
ぼくは頷いた。
「三日遅れてランゴバルドをたって、エルカルテの街で合流するつもりです。」
「それはいいな。たしかわたしの地理の知識がさびてなければ、エルカルテから、港町まで半日でつける。しかも路線が別だから、追っ手にも見つかりにくい…っておい、なんでそんな事まで知ってる?」
「ええっと」
注意深く答えないとまた、変人扱いされる!
「ぼくが本人にアドバイスしました。理由はいま、ロウが言った内容そのままです。」
失敗した。
異常者を見る目で、ぼくを見たロウは、首にまいたストールを口元まで引き上げた。
ちらりと見えた口元には、牙が延びていた。
「せ、戦闘態勢にならなくても!」
「だいたい、浮気の逃避行にアドバイスする奴がどこにいる??
おまえは、なにか究極の被虐趣味でこれはなにかのプレイの一環か!?」
「ちょっと、何言ってるか分からない。」
ちょうどよく、皿に盛られた串焼きが到着した。
大ぶりの串に肉や野菜がこんがりと焼け、タレがかかっている。
「何処でそんな話を」
串焼きにかぶりつきながら、ロウが言った。
そこです、とぼくが指さすと、ヒエッといって、真祖は腰を浮かせた。
「今日の昼過ぎです。ちょうどフィオリナがそこに、座っていて、ぼくはその隣り。こっち側はアキルと」
「よう。」
「おお、また来たの。一緒に晩ごはんでもどう?」
ああ、助かる。
と、言ってぼくの隣りに腰を下ろしたのは、魔王バズス=リウ。
フィオリナを寝とった張本人だった。
特に自ら吸血鬼となり、年を経た「真祖」と呼ばれる吸血鬼が呆れ返ることがあるのか。
これについて、ぼくとフィオリナはずいぶんと意見を戦わせたものだが、結論は出なかった。
当時、ぼくらには吸血鬼の知り合いなど、ほとんどいなかったし、まして真祖は、魔王級で、ラウルとロウに出会うまでは一人も知らなかったのだから、結論を出しようがない。
まあ、ずいぶんとそれから経って、真祖吸血鬼が呆れ返るとこを実際に見れたので、一つの論争にケリがついたのだ。めでたしめでたし。
「何がめでたいのかなあ。」
フィオリナみたいなキツめの美人顔ではないが、ロウだって綺麗なお姉さんなのだ。
髪は短くしているので、ボーイッシュなイメージなのであるが、ちゃんと出るところは出ているし、締まるところは締まっている。
「いや、むかし、真祖が人間の行動に呆れることがあるのかという問題について、フィオリナと論争したことがあって。」
「そうだな。めったなことでは呆れることはない。何せこれでも長生きしているのだからな。」
ロウ=リンドは、コーヒーを気に入ったらしい。
ミルクと砂糖をたっぷりと足したコーヒーを飲み干して、お代わりを注文している。
「しかし、これは呆れているわけではないんだ、ルト。」
「じゃあ、なに?」
「ドン引きしているのだ。」
すっかりクローディア一派の行きつけとなってしまったミトラミュゼは、注意して頼まないと、天井まで積み上がった串焼きの大皿や、春夏秋冬のおすすめケーキがフルセットで乗ったケーキスタンドが登場してしまう厄介な店になってしまった。
「この歴代パティシエのおすすめケーキとあるが、この店は何年やってます?」
「多分、30年ほどかと。」
店員は、また違う女の子だなあ、という目で、ぼくを睨んだ。いやそんなことは思ってないのかもしれないが、とにかく何か言いたげな目なのは間違いない。
大体、盛りがいいので、有名な店に1日に二回も訪れるやつはあんまりいないはずだ。
「じゃあ、今のパティシエのおすすめケーキをください。それと串焼きのセット。」
「串焼きを千個で?」
「セットだよ、セット。業者か?」
ロウは、店員が立ち去るのを待ってから、シャツのボタンを二つばかり外して、胸元を開いてほらほら、とぼくにのぞかせた。
何があるのかと思ったら、単に胸の谷間だった。
だから、なに!?
「うむうむ。」
と、珍しくシャツを着込んだ真祖は、ボタンをはめ直し、満足そうに笑った。
「少なくとも、女性の体を見るだけで、頭痛がしたり吐き気がする症状は治ってるようだな。」
言われて、ぼくは気がついた。
食欲もまあまあ、戻っている。さっきはアキルと一緒に、パンケーキを平らげたし、シャツの胸を盛り上げるロウの膨らみを見ても、別に気持ちが悪いとは思わなかった。
これが、でもミュラ先輩だとしたら・・・・
若干、居心地は悪いが、頭痛もしない。
「つまり、フィオリナの馬鹿げた理屈が、きみなりに納得のできるものだった・・・ということだね?」
「無茶苦茶な屁理屈なのは、わかります。」
ぼくは言った。
「冷静に考えても、命懸けの組み手が愛情表現だとか言われるのは、馬鹿げてる。だからぼくとフィオリナは特別なんだって。」
「恋人同士の愛の営みの代わりに、魔剣で斬り結び、無詠唱の極大魔法をぶつけ合う。」
ロウは、楽しそうだった。
それは、話の内容云々よりも、ぼくが元気を取り戻しつつあるからだ。
そのことがなんとなくわかって、ぼくは心の中でだけ、この面倒見のいい真祖さまに頭を下げる。
「特別な関係には違いないよ、確かに。
ルト以外にそんなことはできないだろうな。普通。相手が死んじゃうから。」
ロウは感慨深げに言った。
「わたしだって、フィオリナとは本気でやり合ったことがある。結果、首を取られた。
あの時の刃の熱さは、思い出すたびに震えがくる。確かに・・・・極限の戦いは、性的なエクスタシーに匹敵するものがあるのかもしれない。」
「でも、一方で別に命懸けで戦わなくても、そのなんとかいう快感を得ることができるなら、多分にそういう関係も悪くはないかもしれませんね。」
ロウは目を見開いて、ぼくをまじまじと見つめた。
「ルトの口から、大人の秘め事についてそんなに肯定的な意見は初めて聞いたかもしれない。」
「パートナーに先を越されましたからね。」
「そう言う言葉で済ませられるのか、ルト。」
正直なところ、ロウを食事に誘ったのは、よくわからないもやもやを聞いてもらうためだった。
アキルやドロシーには、ちょっと聞かせにくい。
日が暮れたあとのミトラミュゼは、ランプが灯り、昼間よりかなり上品な雰囲気だ。いや、もともと上品な高級カフェだったはずだから、誰かさんたちが品位を落としていたに違いない。
「フィオリナも、それからなんと魔王陛下も、お互いがお互いに溺れていらっしゃる。」
ロウの唇は、笑みの形につり上がっていたが、それは蔑みの笑いだった。
リウは、魔王宮の主であり、ロウは、第二層の階層主だったが、別段、上下関係があるわけではない。
少なくとも愚かなマネを愚かだと指摘できないような関係ではないのだ。
ただし、いくらそれが愚かだと指摘されても自覚しても、二人の恋は止まらなかったわけだが。
「フィオリナは、リウの別働隊に合流するつもりなんだろう?」
ロウは言った。
ぼくは頷いた。
「三日遅れてランゴバルドをたって、エルカルテの街で合流するつもりです。」
「それはいいな。たしかわたしの地理の知識がさびてなければ、エルカルテから、港町まで半日でつける。しかも路線が別だから、追っ手にも見つかりにくい…っておい、なんでそんな事まで知ってる?」
「ええっと」
注意深く答えないとまた、変人扱いされる!
「ぼくが本人にアドバイスしました。理由はいま、ロウが言った内容そのままです。」
失敗した。
異常者を見る目で、ぼくを見たロウは、首にまいたストールを口元まで引き上げた。
ちらりと見えた口元には、牙が延びていた。
「せ、戦闘態勢にならなくても!」
「だいたい、浮気の逃避行にアドバイスする奴がどこにいる??
おまえは、なにか究極の被虐趣味でこれはなにかのプレイの一環か!?」
「ちょっと、何言ってるか分からない。」
ちょうどよく、皿に盛られた串焼きが到着した。
大ぶりの串に肉や野菜がこんがりと焼け、タレがかかっている。
「何処でそんな話を」
串焼きにかぶりつきながら、ロウが言った。
そこです、とぼくが指さすと、ヒエッといって、真祖は腰を浮かせた。
「今日の昼過ぎです。ちょうどフィオリナがそこに、座っていて、ぼくはその隣り。こっち側はアキルと」
「よう。」
「おお、また来たの。一緒に晩ごはんでもどう?」
ああ、助かる。
と、言ってぼくの隣りに腰を下ろしたのは、魔王バズス=リウ。
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