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Ⅸ リンの生きる場所
⑦
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翌日。馬で解放の広場に向かった。人が多いから解放の広場の近くまでは馬で行けない。街の馬宿に今を預けてカロール殿下に守られて歩く。
「すごく賑やかです」
「そうだね。この開放の広場がある王都北区は南区と違って市民向けだからね。南区は貴族や富裕層向けの街並みかな。南区は治安が良いけれどこっちはスリに気をつけたほうがいい」
カロール殿下の言葉にリンは驚く。
「えぇ? では護衛を連れた方がいいのでは?」
身体に力が入るリンに、余裕そうなカロール殿下の様子が伝わってくる。
「実は周囲に護衛をつけているよ。わかる?」
カロール殿下の言葉にリンは周囲をキョロキョロみる。
「わかりません」
「じゃ、彼らの勝ちだね。紛れ込み成功だ」
殿下が『ははは』と笑う。だが、笑い事ではない。カロール殿下は王太子であり御身の安全が第一の方だ。
「治安があまり良くないところに殿下がお忍びで来てもいのでしょうか」
「あまり良くないかもね。いつも王都を楽しむときは南区だよ。今日は祭りの賑わいを楽しみたいから、北区の方がいい」
楽しそうな殿下を見ていて『大丈夫だろうか?』と不安になる。
「何かあってからでは遅い気がします。いまからでも南区にしませんか?」
「いや、こちらでいいよ。この道を真っすぐ進むと北区の中心に解放の広場がある。そこまでの道沿いに露店がでていて、商店は祭りムードで楽しいよ。ほら見て。工芸品の彫り細工だ」
目線を向けると祭り用の露店商が出ている。
「あ、綺麗です。見ても良いですか?」
「もちろん」
道沿いの簡素な台に並んだ木工製品。オルゴール箱やジュエリーボックスだ。
「いらっしゃい。金持ちそうな兄ちゃんたち見て行って。南区で買ったら十倍はする良い品ばかりだよ」
二十代の露店主が声をかけてくる。
「これはお兄さんが彫ったのですか?」
「そうだよ。彫りには自信がある。今は林業やっているが、本当は木工細工職人になりたくて修行しているのさ。どうだい? 気に入ったら買って行ってよ」
リンはフクロウを彫ってある木箱が気になり手に取る。ルーに似ている。
「カロール様、コレを買っていきたいです。これにルーのプレゼントを入れます」
「うん。いいね。店主、これをいただく」
「ありがとうございます」
嬉しそうな露店主にペコリと頭を下げて店を後にした。買った箱はカロール殿下がバックに入れて持ってくれた。
「リン、髪飾りは興味ない?」
唐突に聞かれてリンは困る。髪飾りやジュエリー系はリンは興味がない。
「う~~~ん。どうしましょう。僕はアクセサリーや髪飾りは着けません」
「ま、見てみようよ。いろんな露店があるからね」
嬉しそうなカロール殿下と歩いていると、自分が街の一般市民になったような錯覚に陥る。市民になってお祭りデートをしている気分になり、心がワクワク踊り出す。
リンの肩を抱く逞しいカロール殿下を見て一般市民に見えない気品とオーラにクスリと笑う。リンは一般市民に紛れられてもカロール殿下は無理だろう。今だって通りの女性がチラチラ殿下を見ている。
「どうかした? 気になる店があった?」
「いえ。カロール殿下はモテるなって思っていました」
「え? リンがモテるの間違いだよね。さっきから視線感じないの?」
カロール殿下の言葉に周囲を見るが、憧れ目線の女性ばかりがリンの目に入る。カロール殿下の言っている意味が分からず首をかしげる。
「ま、いいや。こうしてデートだぞって見せびらかすのは気持ちいい。特別美しいリンが俺のだぞって優越感がたまらない」
頬を染めてリンを見るカロール殿下が子供のようでリンは笑った。
「あ、花を買いたい」
カロール殿下がミニブーケを売っている露店に立ち寄る。殿下が白い蘭で作ってある生花の髪飾りを買う。まさかと思ったけれど、リンの髪を耳にかけて蘭の飾りをつける。
「あの、僕は、髪飾りはあまりつけたことが無く恥ずかしいです」
取りたいけれどカロール殿下に着けていただいたものを外すなど、リンの立場上できない。
「いいじゃないか。とても似合っている。リンの美しさが際立つ」
恥ずかしさにリンの頬が熱くなる。
目線を下に下げれば花屋に男性用のフラワーチーフが並んでいるのが目に入る。リンが着けてもらった白い蘭とお揃いのフラワーチーフもある。
「これ、ください」
リンが生花のフラワーチーフを買うと、何かを期待するように嬉しそうなカロール殿下。
ご褒美を待つかのようなソワソワする姿にリンはクスリと笑う。そんなリンを見て恥ずかしそうに笑うカロール殿下が愛おしい。
「はい。お揃いです」
カロール殿下の胸ポケットに白い蘭のフラワーチーフを着けて差し上げる。自分の胸元を見て頬を染めたカロール殿下の満面の笑み。破壊力満点だ。
「ありがとう。すごく嬉しい」
照れくさくて二人で笑った。お店の人に「お熱いですね。羨ましいほどの美男カップルです」と褒められて心がホカホカした。
カロール殿下と恋人繋ぎをして歩いた。お互いの手の熱が伝わってきた。
街のあちこちで賑やかな笑い声が飛び交う。リンは歩いているだけで楽しくなっていた。時々カロール殿下と目線を合わせて微笑み合う。
スキップでもしたい気分になり、手をつないだままカロール殿下と小走りに解放の広場に入った。二人で声を上げて笑うと、知らない人々がハイタッチをしてきた。訳も分からずハイタッチをして、不思議な興奮のまま解放の広場で軽快な音楽と共に踊る人の波に入る。
可笑しくて声を上げて笑いながら踊った。カロール殿下と繋いだ手は離すことは無かった。かなりの時間を踊り遊んでからカロール殿下に連れられて休憩スペースの椅子に座った。
すぐにテーブルに飲み物と軽食が用意される。それらを用意する彼らが護衛だと分かった。リンが果実水を飲むと、カロール殿下がリンの髪飾りをそっと直す。
「あ、ズレちゃいました? 楽しすぎて夢中に踊ってしまいました」
「可愛かったよ。俺はリンに足を踏まれないか冷や冷やした」
殿下の言葉にリンが吹きだして笑う。
「あれは、王子殿下に嫌われるための作戦です。もう実行しなくてもいいものです」
汗を拭きながらリンが応えると、慈しむような表情の殿下と目が合う。
「うん。俺と生きて行く未来だけ見ていればいい」
優しく笑うカロール殿下がリンの左手をとり触れるだけのキスをする。リンは嬉恥ずかしく照れ笑いを返す。顔がポカポカして熱かった。幸せって温かいのだとリンは分かった。
一休憩の後、露店街に戻り、キャンディやクッキー、コースターやマグカップなど気になった物を沢山購入した。持ちきれないと二人で笑った。お祭りは最高だと思った。人混みの中でカロール殿下が一際輝いて見えた。
夕食を街の市民酒場で食べることになった。リンはお酒が飲めないと伝えたが、カロール殿下は構わないと言った。
ガヤガヤ騒がしい酒場に不釣り合いなカロール殿下。ワインを飲んで楽しそうに祭りの話をする殿下を見て、こんな時間をリンは知っているような気がした。
「ちょっとトイレ。護衛がついているから大丈夫だよ」
席を立つカロール殿下を見送った。
席に一人になるとリンの周囲の会話が耳に入る。
「おいおい、そんなことじゃ王家に処刑されるぞぉ。ダロ侯爵家になるからな」
「違いねぇ。浮気はダメだぞ、お前~~」
わははは、と流れる会話にリンは心が凍るような思いがする。『ダロ侯爵家』『王家に処刑』その言葉がリンの頭に刻み込まれる。心臓がバクバク鳴り出す。
「そういや、ダロ侯爵家が処刑お家断絶になったきっかけの貴族オメガってどうなったんだ?」
「王子殿下の婚約者の伯爵令息オメガだろ? スッゲー美人だぞ。公開裁判と焼き印の時の写真が出回ったよな。俺見たぜ。王家に回収される前のやつ。あの泣き顔の写真で抜けるくらい美人だぜ。生で見てみたかったぜ」
「いや、怨霊となってダロ家を呪い殺したって噂だ。何しろ背中に不義の焼き印をされて国外追放だろ? 生きていたらバケモノじゃないか」
「だよな! 恋沙汰の恨みは怖いからなぁ。黒髪オメガの怨霊ってか。こえーよ」
がははは、と大声で笑う人たち。
リンは全身が凍るような恐怖で動けなくなる。ガタガタと身体が震える。こんなに重要な事を、なぜ忘れていたのだろう。
リンは国外追放となっている。背中には罪人の焼き印がある。アローラ国にリンが存在してはいけない。
リンは上着を頭からかぶり店を飛び出した。頭に着けていた蘭の花飾りがハラリと落ちた。
(僕は何を呑気にしていたのだ! 僕がリンであることがカロール殿下にバレてはいけないのに!)
張り裂けそうになる心と止まらない涙。どこかに消え入りたい思いでリンは必死に人混みを駆け抜けた。あとに付いてきている護衛から隠れるように人混みに紛れた。先ほどまでは光り輝くように見えた街の風景が、今では恐怖の街並みに見えて、リンは必死に逃げた。
(どこか遠くへ! 誰にも見つからない場所へ!)
ただそれだけを願った。
「すごく賑やかです」
「そうだね。この開放の広場がある王都北区は南区と違って市民向けだからね。南区は貴族や富裕層向けの街並みかな。南区は治安が良いけれどこっちはスリに気をつけたほうがいい」
カロール殿下の言葉にリンは驚く。
「えぇ? では護衛を連れた方がいいのでは?」
身体に力が入るリンに、余裕そうなカロール殿下の様子が伝わってくる。
「実は周囲に護衛をつけているよ。わかる?」
カロール殿下の言葉にリンは周囲をキョロキョロみる。
「わかりません」
「じゃ、彼らの勝ちだね。紛れ込み成功だ」
殿下が『ははは』と笑う。だが、笑い事ではない。カロール殿下は王太子であり御身の安全が第一の方だ。
「治安があまり良くないところに殿下がお忍びで来てもいのでしょうか」
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「何かあってからでは遅い気がします。いまからでも南区にしませんか?」
「いや、こちらでいいよ。この道を真っすぐ進むと北区の中心に解放の広場がある。そこまでの道沿いに露店がでていて、商店は祭りムードで楽しいよ。ほら見て。工芸品の彫り細工だ」
目線を向けると祭り用の露店商が出ている。
「あ、綺麗です。見ても良いですか?」
「もちろん」
道沿いの簡素な台に並んだ木工製品。オルゴール箱やジュエリーボックスだ。
「いらっしゃい。金持ちそうな兄ちゃんたち見て行って。南区で買ったら十倍はする良い品ばかりだよ」
二十代の露店主が声をかけてくる。
「これはお兄さんが彫ったのですか?」
「そうだよ。彫りには自信がある。今は林業やっているが、本当は木工細工職人になりたくて修行しているのさ。どうだい? 気に入ったら買って行ってよ」
リンはフクロウを彫ってある木箱が気になり手に取る。ルーに似ている。
「カロール様、コレを買っていきたいです。これにルーのプレゼントを入れます」
「うん。いいね。店主、これをいただく」
「ありがとうございます」
嬉しそうな露店主にペコリと頭を下げて店を後にした。買った箱はカロール殿下がバックに入れて持ってくれた。
「リン、髪飾りは興味ない?」
唐突に聞かれてリンは困る。髪飾りやジュエリー系はリンは興味がない。
「う~~~ん。どうしましょう。僕はアクセサリーや髪飾りは着けません」
「ま、見てみようよ。いろんな露店があるからね」
嬉しそうなカロール殿下と歩いていると、自分が街の一般市民になったような錯覚に陥る。市民になってお祭りデートをしている気分になり、心がワクワク踊り出す。
リンの肩を抱く逞しいカロール殿下を見て一般市民に見えない気品とオーラにクスリと笑う。リンは一般市民に紛れられてもカロール殿下は無理だろう。今だって通りの女性がチラチラ殿下を見ている。
「どうかした? 気になる店があった?」
「いえ。カロール殿下はモテるなって思っていました」
「え? リンがモテるの間違いだよね。さっきから視線感じないの?」
カロール殿下の言葉に周囲を見るが、憧れ目線の女性ばかりがリンの目に入る。カロール殿下の言っている意味が分からず首をかしげる。
「ま、いいや。こうしてデートだぞって見せびらかすのは気持ちいい。特別美しいリンが俺のだぞって優越感がたまらない」
頬を染めてリンを見るカロール殿下が子供のようでリンは笑った。
「あ、花を買いたい」
カロール殿下がミニブーケを売っている露店に立ち寄る。殿下が白い蘭で作ってある生花の髪飾りを買う。まさかと思ったけれど、リンの髪を耳にかけて蘭の飾りをつける。
「あの、僕は、髪飾りはあまりつけたことが無く恥ずかしいです」
取りたいけれどカロール殿下に着けていただいたものを外すなど、リンの立場上できない。
「いいじゃないか。とても似合っている。リンの美しさが際立つ」
恥ずかしさにリンの頬が熱くなる。
目線を下に下げれば花屋に男性用のフラワーチーフが並んでいるのが目に入る。リンが着けてもらった白い蘭とお揃いのフラワーチーフもある。
「これ、ください」
リンが生花のフラワーチーフを買うと、何かを期待するように嬉しそうなカロール殿下。
ご褒美を待つかのようなソワソワする姿にリンはクスリと笑う。そんなリンを見て恥ずかしそうに笑うカロール殿下が愛おしい。
「はい。お揃いです」
カロール殿下の胸ポケットに白い蘭のフラワーチーフを着けて差し上げる。自分の胸元を見て頬を染めたカロール殿下の満面の笑み。破壊力満点だ。
「ありがとう。すごく嬉しい」
照れくさくて二人で笑った。お店の人に「お熱いですね。羨ましいほどの美男カップルです」と褒められて心がホカホカした。
カロール殿下と恋人繋ぎをして歩いた。お互いの手の熱が伝わってきた。
街のあちこちで賑やかな笑い声が飛び交う。リンは歩いているだけで楽しくなっていた。時々カロール殿下と目線を合わせて微笑み合う。
スキップでもしたい気分になり、手をつないだままカロール殿下と小走りに解放の広場に入った。二人で声を上げて笑うと、知らない人々がハイタッチをしてきた。訳も分からずハイタッチをして、不思議な興奮のまま解放の広場で軽快な音楽と共に踊る人の波に入る。
可笑しくて声を上げて笑いながら踊った。カロール殿下と繋いだ手は離すことは無かった。かなりの時間を踊り遊んでからカロール殿下に連れられて休憩スペースの椅子に座った。
すぐにテーブルに飲み物と軽食が用意される。それらを用意する彼らが護衛だと分かった。リンが果実水を飲むと、カロール殿下がリンの髪飾りをそっと直す。
「あ、ズレちゃいました? 楽しすぎて夢中に踊ってしまいました」
「可愛かったよ。俺はリンに足を踏まれないか冷や冷やした」
殿下の言葉にリンが吹きだして笑う。
「あれは、王子殿下に嫌われるための作戦です。もう実行しなくてもいいものです」
汗を拭きながらリンが応えると、慈しむような表情の殿下と目が合う。
「うん。俺と生きて行く未来だけ見ていればいい」
優しく笑うカロール殿下がリンの左手をとり触れるだけのキスをする。リンは嬉恥ずかしく照れ笑いを返す。顔がポカポカして熱かった。幸せって温かいのだとリンは分かった。
一休憩の後、露店街に戻り、キャンディやクッキー、コースターやマグカップなど気になった物を沢山購入した。持ちきれないと二人で笑った。お祭りは最高だと思った。人混みの中でカロール殿下が一際輝いて見えた。
夕食を街の市民酒場で食べることになった。リンはお酒が飲めないと伝えたが、カロール殿下は構わないと言った。
ガヤガヤ騒がしい酒場に不釣り合いなカロール殿下。ワインを飲んで楽しそうに祭りの話をする殿下を見て、こんな時間をリンは知っているような気がした。
「ちょっとトイレ。護衛がついているから大丈夫だよ」
席を立つカロール殿下を見送った。
席に一人になるとリンの周囲の会話が耳に入る。
「おいおい、そんなことじゃ王家に処刑されるぞぉ。ダロ侯爵家になるからな」
「違いねぇ。浮気はダメだぞ、お前~~」
わははは、と流れる会話にリンは心が凍るような思いがする。『ダロ侯爵家』『王家に処刑』その言葉がリンの頭に刻み込まれる。心臓がバクバク鳴り出す。
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「いや、怨霊となってダロ家を呪い殺したって噂だ。何しろ背中に不義の焼き印をされて国外追放だろ? 生きていたらバケモノじゃないか」
「だよな! 恋沙汰の恨みは怖いからなぁ。黒髪オメガの怨霊ってか。こえーよ」
がははは、と大声で笑う人たち。
リンは全身が凍るような恐怖で動けなくなる。ガタガタと身体が震える。こんなに重要な事を、なぜ忘れていたのだろう。
リンは国外追放となっている。背中には罪人の焼き印がある。アローラ国にリンが存在してはいけない。
リンは上着を頭からかぶり店を飛び出した。頭に着けていた蘭の花飾りがハラリと落ちた。
(僕は何を呑気にしていたのだ! 僕がリンであることがカロール殿下にバレてはいけないのに!)
張り裂けそうになる心と止まらない涙。どこかに消え入りたい思いでリンは必死に人混みを駆け抜けた。あとに付いてきている護衛から隠れるように人混みに紛れた。先ほどまでは光り輝くように見えた街の風景が、今では恐怖の街並みに見えて、リンは必死に逃げた。
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