家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。

3匹の子猫

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第45話

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「アオーーーン!!!」


 再びノアが遠吠えを吠えた。


もう気配はかなり近づいて来ている。不味いぞ…



《ノア何をしてるんだ?早く逃げるぞ!》


《大丈夫…あれはお父様の気配だ!!》


《な、何!?じゃーこの凄まじい気配はノアのお父さんなのか!!》


《よかった!それじゃー感動の再会ね。》


《やったー!ノアパパに会えるー♪》


《わーい♪わーい♪》




しかし、ノアパパの存在はそんなに甘い存在ではなかった。



「ノアーーーー!!!会いたかったぞー!」


一言で言えばロケットが突っ込んできたような状況だった。ノアパパはノアに勢いそのままに突っ込み、ノアを吹き飛ばしてしまったのだ。

ノアの小さな体は、木々を次々と薙ぎ倒し、後方でようやく止まった。



《ノア!?大丈夫か?》


《キャー!ノアちゃんが…ノアちゃんが…》






俺たちはすぐにノアの元に向かった。そこには傷だらけのノアが横たわっており、隣にはノアパパがノアの傷を舐めながら、怒りの形相で俺たちを睨み付けてきていた。


《ママ、ノアの治療を頼む!》


《でもノアちゃんのパパ、今にも攻撃してきそうなんだけど…補助魔法した方がよくない?》


《確かにそうなんだが…ノアの傷も気になる。もしもの場合は、ヒールをしている間、俺が家族を死んでも守るから、ママはノアを頼む。

ひかりはノアパパにもテレパシーを繋げてくれるか?》






《はじめまして、俺はトモヤです。ノアをあなたたち親御さんにお返しする為に保護をしてました。》


《これはテレパシーか?お前らが俺の可愛いノアを傷つけたのだな!!許さない!絶対に許さないぞ!!!》


《いや、その傷はあなたがノアに突っ込んで…》


そこまで言ったところでノアパパの大きな口から、巨大な炎の塊が飛んできた。


「ムー!」


「分かってるよ。」


そう短く返事すると、ムーは俺の中に入り込み、ノアパパの放った炎の塊を掻き消した。


それがお気に召さなかったのか、ノアパパはそれ以上の大きな炎の塊を次々と連続で飛ばしてきた。



 俺も必死でその炎の塊を消していった。

なにせ1つでもまともに喰らえば、魔法耐性をかなり上げている筈の俺でも致命傷になりかねない凄まじい迫力なのだ!!



《何故人間ごときが俺の魔法を防げるのだ!?お前は一体何者だ?

…いや、どうでもいい。ノアをようやく見つけ出したのだ!さっさとお前たちを殺して、ノアを癒してあげねば!》


《ノアのお父さん!俺たちは敵ではない!!》


《問答無用!!》



 ノアパパは今度は雷を鞭のように使い攻撃を放ってきた。しかも、いくつあるかも把握できないほどの数をだ…


俺はその中でも俺に向かってくるものだけに集中して、これまで同様掻き消してまわった。正直こんな1つのミスが致命的になりかねない命のかかった戦い久しぶりだったので、緊張感が極限まで高まり、何とか防いでいた。


しかし、いつ終わるかも分からないこの攻撃を永遠に防ぎきれるものではなく、とうとうその電撃の鞭が俺を襲い掛かった。


「グガガガガガーーーっ!!」


その攻撃は俺の足に軽く掠っただけにも関わらず、俺の体は感電して痛みと痺れでまともに動かせなくなってしまったのだ。

俺には麻痺耐性もある筈なのに…


目の前にはまだ50を越える電気の鞭がチャンスとばかりに、俺にまさに襲い掛かろうとしていた。


俺は気合いでその中でも致命的になりそうな攻撃だけでも掻き消していくが…確実に俺を多くの電撃の鞭が襲い掛かっていく。


「グガッ!!」
「アアッウッ!!」



 俺がそのダメージで苦しんでいると、今まで俺に襲っていた鞭が何かに弾かれて襲ってこなくなった。


ノアの治療に当たっていた浩美がマジックシールドを張ってくれたようだ。


「お待たせ!ノアチャンは回復したわよ!!でもまだ意識は戻らないの…」


そう言いながら、俺にもヒールで回復してくれた。


「ママありがとう!助かったよ!!

しかし、ノアパパが冷静になってもらわないと話にならないな…ママの水魔法でずぶ濡れにしちゃうか?」


「それって…余計に怒らせることにならない?」


「だよな…いつまでも攻撃を受け続けるのも無理そうだしな。。」


 ノアパパは雷の鞭がマジックシールドが邪魔して届かないのを理解すると、口に何やら高純度の魔力を集めていた。今までにない高火力の攻撃がくることは間違いないだろう…

そんなとこばかり冷静なのは止めて欲しい…少しはこちらの話も聞けよ!!


俺はそんなことを考えていると、段々とノアパパに怒りすら覚えてきた。


 
 これまではノアの親に攻撃する訳にはいかないと思っていたが、ここまでされてるのだ!多少痛い目に合ってもらってもバチは当たらないのではないか?と思えてきたのだ。


「ノアパパにちょっとくらい痛い目に合ってもらおう!このまま守りに徹していたら殺られるのは俺たちだ。

ママは俺の火力を全力で上げてもらえるかな?」


「分かった。」


ママの補助魔法が次々と掛かっていく。
攻撃力、攻撃速度、素早さ、反応速度、物理抵抗、魔法抵抗が上がっていく。


「ありがとう!行ってくる!!」



 俺はノアパパへ目掛けて駆け出した。

土魔法で自分の周りを全身特殊な土の鎧を纏う。これにより耐性だけでなく、素手による攻撃力も大幅に上昇するのだ。


ここでノアパパの魔力の収束が完了したようだ!
ノアパパの口からは稲妻が収束してレーザー砲のようになったものが発射された。


あんなものまともに喰らったら骨すら残らない…



《ムー信じてるぞ!!》


《うん!僕もトモヤを信じてるよ!!》



「縮地!」


これはよくラノベで見かける技である。話によって技の内容が多少異なるが、この世界では、スキルレベルに応じて一定距離までの移動時間を0にできる。

しかしワープではなく、間に障害物があれば普通にぶつかる。


つまり、ノアパパのレーザーにまともにぶつかることになるのだ。…が、俺とムーは縮地の最中に魔法を消滅させるという粗技に出たのだ。


理由は普通に掻き消したのでは、ノアパパに近づくこともままならない上、例え攻撃を加えたとして、俺のどの攻撃でも恐らくダメージを与えることは叶わないだろう…

それくらいノアパパと俺との戦力差はハッキリとしている。


そこでノアパパが大技を繰り出して大口を開けている最中に、縮地で一気にノアパパの元に移動し、その口の中に全力のスキルの一撃を繰り出したのである。



結果…



「グゴアアーーーー!!!」


とさすがのノアパパも無防備な喉を、俺の全力の攻撃を受け、地面をのたうち回っていた。


それですら大したダメージになってないところが恐ろしい。



《パパ大丈夫?》


《あー、上手くいって良かった!これでノアパパとも、ちゃんと会話ができればいいんだが…》


《パパ!もう1匹すごい気配が来るよ!》


ひかりの言葉通り、ノアパパ以上の物凄い気配がこちらに真っ直ぐと向かってきていた。



《これは…ノアママか!?

不味いな。仕方なかったとはいえ、ノアパパを傷つけた直後に合流されたら、俺たちを敵だと判断するかもしれない。》



 ノアママはすぐにやってきた。そしてノアとノアパパの様子を見て、俺たちをジロリと一瞥した。


《ノアのお母さんですよね?俺たちはノアをあなたたちにお返しするまで保護していた者です。

ノアパパは、いきなりノアを吹き飛ばして…自分が負わせた傷を俺たちのせいだと問答無用で攻撃を仕掛けてきたので、少しだけ反撃をしました。お許し頂ければ助かります。》


《ほう、テレパシーか。私のダーリンを傷つけたのはお前か?

…お前かと聞いてるんだ!さっさと返事しなさい!》


《はい。俺が傷つけました。仕方なかったとはいえ、すいません。》


 ノアママは俺を物凄い威圧を込め睨み付けた。


これはまさか2人がかりで襲われるのか?それはヤバすぎる。
絶対に勝ち目なんてないぞ…

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