31 / 79
普通科の彼女と特進科の彼。
鎌倉時代にフビライ・ハンの軍が攻めてきたことをなんと呼ぶか。
しおりを挟む
普段通り、早朝バイトから登校してくると、なぜか普通科1組の教室前で悠木君が待機していた。
「悠木君おはよー…何してんの?」
私に何か用? 教科書か何か借りたいものがあるとか?
声をかけられてハッとした悠木君はどこか緊張した様子だった。彼は寄りかかっていた窓枠から背中を離すなり姿勢を正し、私と向き合う。
「これ…お前に…」
そう言って彼が私に突き出してきたのは手のひらサイズの箱だった。
箱。なんで?
桐生さんに引き続き悠木君までお礼…? いや、助けたのは桐生さんだからそれはないか。もしかしたら誕生日プレゼントなのかもしれない。
「……私の誕生日は先月だったけど…?」
「えっマジかよ! 言えよ!」
「いや、誕生日アピールするとプレゼントねだっているみたいじゃん」
誕生日を知らせてなかったことに悠木君がショックを受けている様子だったが、悠木君ってそういうイベントごとにはしゃぐイメージないしさ。私だって悠木君の誕生日は知らないしお互い様だよ。
誕生日いつだったのかと聞かれて2月26日だったと答えれば、「よし、その分のプレゼントも今度持ってくる」と返ってきた。
いらんて。そのために言ったんじゃないってば。
「受け取れよ。それ、ホワイトデーのお返しだから」
「あぁ…友パンだったからいいのに…」
そうか、今日はホワイトデーか。バレンタインのときみたいに盛り上がってないからスルーしそうになっていた。
お返しと言われたら受け取らねばなるまい。私が彼の手から箱を受け取ると、その場でリボン結びを解いて箱を開けた。
「わぁ…」
箱の中にはバレッタが収められていた。学校の校則の範囲内で収まる程度の飾りのついたバレッタは光に反射するとキラキラ輝く。これビジューだろうか。
「かわいいね、ありがとう」
それにしてもこれは一体何倍返しだろうか。300円ショップ…なわけないな。チープな作りしてないし。頂いておいてなんだが逆に申し訳ないのだが。
しかしそこに突っ込むのは野暮ってもんだろう。私はバレッタを手に、箱は窓枠に置く。前髪をまとめて後ろで留めていたピンを取ると、代わりにバレッタを装着する。着けた姿を見てもらおうと後頭部を見せた。
「どう?」
もらったからにはお披露目するべきだろう。贈り主に感想を問うと、悠木君はなにやら嬉しそうに笑っていた。混ざりけのない優しい笑顔を向けられた私はドキッとする。
悠木君、そんな笑い方するんだね。
「かわいいよ」
……まーた悠木君はそんな簡単に女子を可愛いとか言って…そんなんだから変な女に付きまとわれるのだよ君は。
さわ…と周りを歩く女子生徒が妙な反応をする。視線が一気にこちらに集中した気がしたが、私は気づいていないふりをした。
「それと、さ…ID交換しねぇ?」
ぬっと出されたスマホに私は目を丸くする。そこにはメジャーなメッセージアプリの画面が。
「別にいいけど…前に眼鏡にも言ったけど、普通に返信遅れるよ?」
私はこう見えて忙しい女なのだ。即レスポンスが返ってくるとは思わないでほしい。悠木君はそれを理解していたのだろう。深く頷いていた。ピコンとアプリ画面に友達登録が済んだと通知が出ると、彼がほっと息を吐き出したように見えた。
「…悠木君、この間から眼鏡と競ってるみたいだけど、そんな対抗しなくていいんだよ? だいたい眼鏡からのメッセージは未読スルーしてるし…」
お陰様で眼鏡からのメッセージ未読数が増えていく一方さ。眼鏡は飽きもせずメッセージ送ってくるけど暇なんだろうか。
悠木君、この間怖い顔で眼鏡のこと睨んでいたし、君たちの仲が心配だよ。メッセージアプリの申請ごときで仲違いされても困るんだなぁ。
「別に競ってねぇけど…」
彼は困惑したふうに首を傾げているが、私から見たら競っているように見えるぞ。
「気に入らないんだったら眼鏡のことブロックするから、ID交換ごときで仲違いしないでね」
「や、別にそこまでせんでも」
まぁ…ブロックしたらしたであの眼鏡うるさそうだからそのまま放置のほうがいいんだけどね。
「でも…」
悠木君は持っていたスマホをぎゅっと握ると、意を決した表情をした。
「あんまり、大輔と親しくしないでほしい」
悠木君のまさかのお願いに私は目をぎょっとさせた。えぇ、そんな…私と眼鏡はそんなに仲が良さそうに見える…?
私が口をへの字にしていたからか、悠木君も同じように口をへの字にしていた。
「あのね、悠木君。私が眼鏡の相手を喜んでしていると思ったら勘違いだよ。悠木君の友達だから仕方なく相手してあげているだけだから」
「俺の…?」
「うん。だって悠木君の大事な友達でしょ? あのね、こんな言葉を君に授けてあげるよ。友達の友達は友達じゃないんだよ。眼鏡はあくまで私の友達である悠木君の友達なだけで、そこには友情も愛情もないんだよ」
「……」
全くもう悠木君は顔に似合わず友達取られたくない欲が強いんだから。私はフフ、とほのぼのした気持ちで悠木くんを見上げた……のだが、悠木君は何やらしょぼんと落ち込み始めた。
…ちょっと言い方がきつかったかな。
「ちょっと森宮さん! 廊下のど真ん中で俺との友情を否定するのやめてくんない!?」
文句言いながら割って入ってきた眼鏡が登場してからまぁ騒がしい。
「本当のことじゃない」
「それに夏生に友達って…森宮さんは残酷だ!」
「はぁ?」
眼鏡が落ち込む悠木君の肩を抱いて私を責めてきた。
なぜ責め立てられなきゃならんのかわからず、私は首をかしげた。
「そんなプレゼントもらっちゃってさ! 普通は期待するところでしょ!?」
「だってこれホワイトデーの…」
「あぁもう! 森宮さんってお勉強はできるくせに情緒が幼いね! 君、高校生だよね!? いつまでも中学生気分でいるんじゃないよ!」
なんか手酷くディスられた。
情緒が幼いって…そんなことないだろう…! 人のこと捕まえておいて、なんて失礼なことを言うのだ…!
「大輔…いい」
「夏生、でも…」
「俺が自分でなんとかするから…お前は何もするな…」
まるで致命傷を負った兵士同士のやり取りのようである。2人で戦場にいる兵士ごっこしてるのかな。
なんだよ、君たちの中で一体どんな意思疎通をしているんだ。男の子はよくわからない。ほけーっと2人の劇場を見上げていると、悠木君がこっちをみた。
「今日の夜、連絡するから」
「うん? わかった…返事は…」
「気長に待つ」
そう言い残して悠木君は踵を返し特進科クラスに戻っていった。
大丈夫だろうか。精神的ダメージを食らったみたいにフラフラしているが…
首をかしげながら教室に入ると、友人ズに囲まれ、無言でスマホ画面を見せられた。
「美玖、悪いこと言わないから、少女漫画読んで勉強したほうがいい」
「はぁ? 少女漫画? ……勉強することなんてなにもないでしょ」
少女漫画の内容なんて学校の勉強に関係ないことばかりでしょ? 恋愛ばかりでつまらないじゃない。
「駄目! あのね、これおすすめだからダウンロードして読んでみて!」
「駄目だこの子、学校の勉強とバイトのことしか頭に詰まってない…!」
なぜか友人の一人に少女漫画を読めと強制され、もう一人には大げさに嘆かれた。
『ここまで鈍感とは思わなかった。ビックリする』
『鈍感女は地雷なんだけど、まさかそばに存在するとは…』
──と、なんかめちゃくちゃディスられたんだけど……なんなのみんなして人のこと悪く言ったりして……あのね、私も人の心があるから傷つくんだよ?
「…これ10巻もあるじゃん…」
1冊ならいいけど、10冊も読むのだるい…
文句を言うと、読めや! と圧力をかけられ、週明けに感想も聞くからね! と読書感想文まで求められた。
……困るなぁ。春休みの短期バイトの仕事覚えたいのに…。
「悠木君おはよー…何してんの?」
私に何か用? 教科書か何か借りたいものがあるとか?
声をかけられてハッとした悠木君はどこか緊張した様子だった。彼は寄りかかっていた窓枠から背中を離すなり姿勢を正し、私と向き合う。
「これ…お前に…」
そう言って彼が私に突き出してきたのは手のひらサイズの箱だった。
箱。なんで?
桐生さんに引き続き悠木君までお礼…? いや、助けたのは桐生さんだからそれはないか。もしかしたら誕生日プレゼントなのかもしれない。
「……私の誕生日は先月だったけど…?」
「えっマジかよ! 言えよ!」
「いや、誕生日アピールするとプレゼントねだっているみたいじゃん」
誕生日を知らせてなかったことに悠木君がショックを受けている様子だったが、悠木君ってそういうイベントごとにはしゃぐイメージないしさ。私だって悠木君の誕生日は知らないしお互い様だよ。
誕生日いつだったのかと聞かれて2月26日だったと答えれば、「よし、その分のプレゼントも今度持ってくる」と返ってきた。
いらんて。そのために言ったんじゃないってば。
「受け取れよ。それ、ホワイトデーのお返しだから」
「あぁ…友パンだったからいいのに…」
そうか、今日はホワイトデーか。バレンタインのときみたいに盛り上がってないからスルーしそうになっていた。
お返しと言われたら受け取らねばなるまい。私が彼の手から箱を受け取ると、その場でリボン結びを解いて箱を開けた。
「わぁ…」
箱の中にはバレッタが収められていた。学校の校則の範囲内で収まる程度の飾りのついたバレッタは光に反射するとキラキラ輝く。これビジューだろうか。
「かわいいね、ありがとう」
それにしてもこれは一体何倍返しだろうか。300円ショップ…なわけないな。チープな作りしてないし。頂いておいてなんだが逆に申し訳ないのだが。
しかしそこに突っ込むのは野暮ってもんだろう。私はバレッタを手に、箱は窓枠に置く。前髪をまとめて後ろで留めていたピンを取ると、代わりにバレッタを装着する。着けた姿を見てもらおうと後頭部を見せた。
「どう?」
もらったからにはお披露目するべきだろう。贈り主に感想を問うと、悠木君はなにやら嬉しそうに笑っていた。混ざりけのない優しい笑顔を向けられた私はドキッとする。
悠木君、そんな笑い方するんだね。
「かわいいよ」
……まーた悠木君はそんな簡単に女子を可愛いとか言って…そんなんだから変な女に付きまとわれるのだよ君は。
さわ…と周りを歩く女子生徒が妙な反応をする。視線が一気にこちらに集中した気がしたが、私は気づいていないふりをした。
「それと、さ…ID交換しねぇ?」
ぬっと出されたスマホに私は目を丸くする。そこにはメジャーなメッセージアプリの画面が。
「別にいいけど…前に眼鏡にも言ったけど、普通に返信遅れるよ?」
私はこう見えて忙しい女なのだ。即レスポンスが返ってくるとは思わないでほしい。悠木君はそれを理解していたのだろう。深く頷いていた。ピコンとアプリ画面に友達登録が済んだと通知が出ると、彼がほっと息を吐き出したように見えた。
「…悠木君、この間から眼鏡と競ってるみたいだけど、そんな対抗しなくていいんだよ? だいたい眼鏡からのメッセージは未読スルーしてるし…」
お陰様で眼鏡からのメッセージ未読数が増えていく一方さ。眼鏡は飽きもせずメッセージ送ってくるけど暇なんだろうか。
悠木君、この間怖い顔で眼鏡のこと睨んでいたし、君たちの仲が心配だよ。メッセージアプリの申請ごときで仲違いされても困るんだなぁ。
「別に競ってねぇけど…」
彼は困惑したふうに首を傾げているが、私から見たら競っているように見えるぞ。
「気に入らないんだったら眼鏡のことブロックするから、ID交換ごときで仲違いしないでね」
「や、別にそこまでせんでも」
まぁ…ブロックしたらしたであの眼鏡うるさそうだからそのまま放置のほうがいいんだけどね。
「でも…」
悠木君は持っていたスマホをぎゅっと握ると、意を決した表情をした。
「あんまり、大輔と親しくしないでほしい」
悠木君のまさかのお願いに私は目をぎょっとさせた。えぇ、そんな…私と眼鏡はそんなに仲が良さそうに見える…?
私が口をへの字にしていたからか、悠木君も同じように口をへの字にしていた。
「あのね、悠木君。私が眼鏡の相手を喜んでしていると思ったら勘違いだよ。悠木君の友達だから仕方なく相手してあげているだけだから」
「俺の…?」
「うん。だって悠木君の大事な友達でしょ? あのね、こんな言葉を君に授けてあげるよ。友達の友達は友達じゃないんだよ。眼鏡はあくまで私の友達である悠木君の友達なだけで、そこには友情も愛情もないんだよ」
「……」
全くもう悠木君は顔に似合わず友達取られたくない欲が強いんだから。私はフフ、とほのぼのした気持ちで悠木くんを見上げた……のだが、悠木君は何やらしょぼんと落ち込み始めた。
…ちょっと言い方がきつかったかな。
「ちょっと森宮さん! 廊下のど真ん中で俺との友情を否定するのやめてくんない!?」
文句言いながら割って入ってきた眼鏡が登場してからまぁ騒がしい。
「本当のことじゃない」
「それに夏生に友達って…森宮さんは残酷だ!」
「はぁ?」
眼鏡が落ち込む悠木君の肩を抱いて私を責めてきた。
なぜ責め立てられなきゃならんのかわからず、私は首をかしげた。
「そんなプレゼントもらっちゃってさ! 普通は期待するところでしょ!?」
「だってこれホワイトデーの…」
「あぁもう! 森宮さんってお勉強はできるくせに情緒が幼いね! 君、高校生だよね!? いつまでも中学生気分でいるんじゃないよ!」
なんか手酷くディスられた。
情緒が幼いって…そんなことないだろう…! 人のこと捕まえておいて、なんて失礼なことを言うのだ…!
「大輔…いい」
「夏生、でも…」
「俺が自分でなんとかするから…お前は何もするな…」
まるで致命傷を負った兵士同士のやり取りのようである。2人で戦場にいる兵士ごっこしてるのかな。
なんだよ、君たちの中で一体どんな意思疎通をしているんだ。男の子はよくわからない。ほけーっと2人の劇場を見上げていると、悠木君がこっちをみた。
「今日の夜、連絡するから」
「うん? わかった…返事は…」
「気長に待つ」
そう言い残して悠木君は踵を返し特進科クラスに戻っていった。
大丈夫だろうか。精神的ダメージを食らったみたいにフラフラしているが…
首をかしげながら教室に入ると、友人ズに囲まれ、無言でスマホ画面を見せられた。
「美玖、悪いこと言わないから、少女漫画読んで勉強したほうがいい」
「はぁ? 少女漫画? ……勉強することなんてなにもないでしょ」
少女漫画の内容なんて学校の勉強に関係ないことばかりでしょ? 恋愛ばかりでつまらないじゃない。
「駄目! あのね、これおすすめだからダウンロードして読んでみて!」
「駄目だこの子、学校の勉強とバイトのことしか頭に詰まってない…!」
なぜか友人の一人に少女漫画を読めと強制され、もう一人には大げさに嘆かれた。
『ここまで鈍感とは思わなかった。ビックリする』
『鈍感女は地雷なんだけど、まさかそばに存在するとは…』
──と、なんかめちゃくちゃディスられたんだけど……なんなのみんなして人のこと悪く言ったりして……あのね、私も人の心があるから傷つくんだよ?
「…これ10巻もあるじゃん…」
1冊ならいいけど、10冊も読むのだるい…
文句を言うと、読めや! と圧力をかけられ、週明けに感想も聞くからね! と読書感想文まで求められた。
……困るなぁ。春休みの短期バイトの仕事覚えたいのに…。
1
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?
中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。
副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。
やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。
出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。
慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。
誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。
……嘘でしょ、団長!?
かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に!
本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け!
※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる