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第四部
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その部屋にいたのは拍子抜けするほど極々少人数だった。入り口の正面にある玉座を囲むように数名の男たちがいるだけ。もちろん控えている警備の兵士たちの気配は感じるし、緊張した空気が伝わってくる。
それもそうだろう、とカミーユは思う。
十三年前、彼らは先代国王とその後継となる王子を全て処刑して今の地位にある。
唯一生き残った王女は隣国に嫁いだが、王位継承権がないのだから自分たちを脅かすことなどない。それにその王女は幼い頃から幽閉されていて重要なことは何一つ知らないのだから、問題ないと思っていただろう。
ところがそれが王女ではなく王子で、隣国の後ろ盾を得て帰国したとなれば彼らはこちらが何を言い出すか警戒しているはずだ。
今のカミーユは自分の姿を何一つ偽ってはいない。彼らはカミーユの容姿を見て顔を強ばらせている。怯えているのだ。
玉座に近い場所まで進むと先導していた侍従がさっと下がる。
目の前にある玉座は細かな彫刻が施された重厚なもので、威圧感さえ感じられる。その背後には国の紋章をあしらったタペストリが飾られ、座る者が背負わされる国家を表しているように思えた。
かつては父も、あの玉座に座っていたのだろうか。そしてその重みに悩んでいたのだろうか。
カミーユはそう思いながらじっとそれを見据える。
隣にいるアレクは口の中で何かを数えているように見えた。彼が呟くたびに何かが弾けるような反発を感じる。
……わたしは魔法には詳しくないけれど、もしかしてここには何かの仕掛けがあるのだろうか。
「シーニュ王国国王ドミニク三世陛下のおなりです」
その声とともに玉座に近い扉が開いた。豪奢な赤い衣装と毛皮のローブを纏った男が現れる。
……あれ?
カミーユは戸惑った。五歳の時にあれほど威圧感を感じた男と同一人物とは思えなかった。
こんなに痩せていただろうか。それに随分と年齢よりも老けて見える。足取りこそはしっかりしているけれど。
いくらか薄くなった金髪。そして痩せて落ちくぼんだ眼窩。王家の瞳色は変わりないのだろうが、それほどその目からも力を感じない。
あの時のように怖いとは思わなかった。
そうか。わたしが大きくなったからだ。もう何も知らない子供ではないからだ。
あの時はこの人が突きつけてきた力に、この人に味方する人々の怒りに、怯えるしかなかったけれど。
……この人が王座に就くために、何をしたのか知っている。わたしの両親に何をしたのかも。だからもう、この人に怯えるような負い目はわたしにはない。
アレクが儀礼的な挨拶を述べると、ドミニク三世はカミーユに一瞬目を向けてからアレクに声をかける。
「ダイモスの王族が我が国の式典に参加するのは先々代以来のことと聞いている。お招きに応じてくれて大変ありがたく思う」
アレクはまっすぐに相手を見つめると平然と応じた。
「そうですね。残念ながら先代の陛下はご在位が短かったので」
周囲にいた者たちが顔色を変えた。
……在位が短かったのではない。あなたが処刑したのだ。
アレクの言葉にはそれが込められていた。
エドガー王はカミーユの父と交流があったと言っていた。けれどそれは非公式なもので、表向きはダイモスとこの国の関係は良好ではない、とされていた。王弟であったドミニクはそれで兄と差をつけようと思ってか、ダイモスに度々訪れていたらしい。
ダイモス側から見れば兄弟の対立は明らかで、その動向は筒抜けだったわけだ。
ドミニク三世はアレクの皮肉を受け流すように話を変えてきた。
「ところで、カミーユのことだが、我々も知らなかったゆえ嫁がせる形となったが、王子であることで支障はないだろうか」
「支障などありません。確かに当初は王女ということで縁談を申し込みましたが、今では素晴らしい出会いに感謝しているくらいです。それに、亜人にとっては性差などささいなことです。私はひと目で彼が運命だと気づいて、強引に国に連れ帰ってしまいました。それほど強い絆を感じるのです。王子であることもその時から知っていました。今では優秀で聡明な伴侶を得られて満足しています。彼がいずれ王配となれば、この国との友好関係も盤石なものとなるでしょう」
アレクが相手の言葉を封じ込めるかのように怒濤のように答えるとにこりと笑う。
おそらく先刻のヤニク王子のやらかしは彼らに伝わっているはずだ。
彼らはカミーユが王家の血を引いているかどうか、そして、本物のマルク王の子かどうか、それを確かめようとしたのだろう。
「けれど、いささか残念なことに、こちらではまだ亜人に対しての理解が進んでいないお方もお見受けする。今後は交流を増やして改善させていただきたい。先のことながら、次代への遺恨を残すのはどうかと」
「……王子が失礼をしたとは聞いている。こちらの監督不行き届きであった」
アレクはゆるりと首を横に振る。
「王子殿下だけではなく、この国がそうであると申し上げているのです。この場に同席する要人が少ない上に多くの兵士を控えさせていること、亜人にのみ効果のある毒の香が焚かれていること。それに気づかないとお思いか」
ドミニク三世の目が昏く重い雰囲気に変わった。かたわらにいた側近に目配せする。
「……非力な鳥の民だと聞いていたが、馬鹿ではないということか」
カミーユは彼が立ちあがった瞬間に床から絡みつくように瘴気が吹き上げたのを見た。
……どういうこと……玉座の周りに。
そうだ。あの瘴気の流れが集まっていたのは、まさしくこの玉座の間の方向だった。
「大人しくカミーユと離縁すると言えば生きて帰したものを」
「無茶をおっしゃらないでいただきたい。鳥の民は伴侶と離れれば生きていられません。どちらにしても死ねと言っているようなものです。ならば」
アレクがまるで空気を撫でるように指先が横にまっすぐの線を描く。その場に長い杖が現れる。
バラバラと兵士たちが駆け込んでいる。
「少々くらい暴れてもかまいませんね?」
杖がカツンと床を叩くとカミーユの目の前に剣が現れた。どうせ謁見の場に剣は持ち込めないのでアレクの空間収納に入れてもらっていた。
カミーユはそれを掴むと玉座に向かって身構えた。
「あなたが正しい王だというのなら、なぜわたしごときを気にかけるのです。正道を歩むのにそこまで先代国王の子が邪魔ですか。それとも、間違いがあるから後ろめたいというのですか?」
ドミニク三世は余裕を見せているが、いくらか追い詰められたような表情にも思えた。
「……私は正しいのだ。兄は王の器ではなかった。なのにどうしてお前のような存在が現れる? それこそ間違いではないのか。兄上の子に『王家の瞳』の持ち主が現れるはずがないのに。あの時お前も殺しておくのだった。……お二人はどうやらご乱心のようだ。拘束せよ」
冷淡に兵士たちに命じる。
どうやら最初からわたしたちを帰すつもりなどなかったのだろう。
「乱心はどちらですか。わたしはこの場でマルク王の遺児として問います。あなたは本当に正しき王なのかと」
抜き放った剣をまっすぐに向けた。
父はたしかに足りないところがあったかもしれない。けれど、この人は民を先導し、亜人たちを攫っておいて自分たちが都合が良い事件をでっち上げた。
そうして父にすべてを押しつけて処刑したのだ。
……それのどこが正しいのか。
カミーユの中にこみ上げてきた感情は憎しみでも怒りでもない。
ただただ悲しかった。
この男の「正しさ」に巻き込まれて死んだ父や多くの臣たち、そして鉱山に連れ去られて苦役を課せられた亜人たち。
父親から瞳の色だけで否定されてきたロラン王子。
……【祝福】の力を狙われて、追い詰められていた母。
人は最初から正しいわけじゃない。そして、全き正しさなんて存在しない。
自分以外の人を犠牲にするのなら、それは……。
剣をきつく握りしめていた手に、白い指先が触れた。
「カミーユ。僕がついているから、気負わなくていい」
アレクがそう言って、ドミニク三世に目を向ける。
「ダイモス流で行かせていただく。『力を示した者こそが正しい』ということで」
アレクが手にした杖を天井に向けると、何かが割れるような音が響いた。
それもそうだろう、とカミーユは思う。
十三年前、彼らは先代国王とその後継となる王子を全て処刑して今の地位にある。
唯一生き残った王女は隣国に嫁いだが、王位継承権がないのだから自分たちを脅かすことなどない。それにその王女は幼い頃から幽閉されていて重要なことは何一つ知らないのだから、問題ないと思っていただろう。
ところがそれが王女ではなく王子で、隣国の後ろ盾を得て帰国したとなれば彼らはこちらが何を言い出すか警戒しているはずだ。
今のカミーユは自分の姿を何一つ偽ってはいない。彼らはカミーユの容姿を見て顔を強ばらせている。怯えているのだ。
玉座に近い場所まで進むと先導していた侍従がさっと下がる。
目の前にある玉座は細かな彫刻が施された重厚なもので、威圧感さえ感じられる。その背後には国の紋章をあしらったタペストリが飾られ、座る者が背負わされる国家を表しているように思えた。
かつては父も、あの玉座に座っていたのだろうか。そしてその重みに悩んでいたのだろうか。
カミーユはそう思いながらじっとそれを見据える。
隣にいるアレクは口の中で何かを数えているように見えた。彼が呟くたびに何かが弾けるような反発を感じる。
……わたしは魔法には詳しくないけれど、もしかしてここには何かの仕掛けがあるのだろうか。
「シーニュ王国国王ドミニク三世陛下のおなりです」
その声とともに玉座に近い扉が開いた。豪奢な赤い衣装と毛皮のローブを纏った男が現れる。
……あれ?
カミーユは戸惑った。五歳の時にあれほど威圧感を感じた男と同一人物とは思えなかった。
こんなに痩せていただろうか。それに随分と年齢よりも老けて見える。足取りこそはしっかりしているけれど。
いくらか薄くなった金髪。そして痩せて落ちくぼんだ眼窩。王家の瞳色は変わりないのだろうが、それほどその目からも力を感じない。
あの時のように怖いとは思わなかった。
そうか。わたしが大きくなったからだ。もう何も知らない子供ではないからだ。
あの時はこの人が突きつけてきた力に、この人に味方する人々の怒りに、怯えるしかなかったけれど。
……この人が王座に就くために、何をしたのか知っている。わたしの両親に何をしたのかも。だからもう、この人に怯えるような負い目はわたしにはない。
アレクが儀礼的な挨拶を述べると、ドミニク三世はカミーユに一瞬目を向けてからアレクに声をかける。
「ダイモスの王族が我が国の式典に参加するのは先々代以来のことと聞いている。お招きに応じてくれて大変ありがたく思う」
アレクはまっすぐに相手を見つめると平然と応じた。
「そうですね。残念ながら先代の陛下はご在位が短かったので」
周囲にいた者たちが顔色を変えた。
……在位が短かったのではない。あなたが処刑したのだ。
アレクの言葉にはそれが込められていた。
エドガー王はカミーユの父と交流があったと言っていた。けれどそれは非公式なもので、表向きはダイモスとこの国の関係は良好ではない、とされていた。王弟であったドミニクはそれで兄と差をつけようと思ってか、ダイモスに度々訪れていたらしい。
ダイモス側から見れば兄弟の対立は明らかで、その動向は筒抜けだったわけだ。
ドミニク三世はアレクの皮肉を受け流すように話を変えてきた。
「ところで、カミーユのことだが、我々も知らなかったゆえ嫁がせる形となったが、王子であることで支障はないだろうか」
「支障などありません。確かに当初は王女ということで縁談を申し込みましたが、今では素晴らしい出会いに感謝しているくらいです。それに、亜人にとっては性差などささいなことです。私はひと目で彼が運命だと気づいて、強引に国に連れ帰ってしまいました。それほど強い絆を感じるのです。王子であることもその時から知っていました。今では優秀で聡明な伴侶を得られて満足しています。彼がいずれ王配となれば、この国との友好関係も盤石なものとなるでしょう」
アレクが相手の言葉を封じ込めるかのように怒濤のように答えるとにこりと笑う。
おそらく先刻のヤニク王子のやらかしは彼らに伝わっているはずだ。
彼らはカミーユが王家の血を引いているかどうか、そして、本物のマルク王の子かどうか、それを確かめようとしたのだろう。
「けれど、いささか残念なことに、こちらではまだ亜人に対しての理解が進んでいないお方もお見受けする。今後は交流を増やして改善させていただきたい。先のことながら、次代への遺恨を残すのはどうかと」
「……王子が失礼をしたとは聞いている。こちらの監督不行き届きであった」
アレクはゆるりと首を横に振る。
「王子殿下だけではなく、この国がそうであると申し上げているのです。この場に同席する要人が少ない上に多くの兵士を控えさせていること、亜人にのみ効果のある毒の香が焚かれていること。それに気づかないとお思いか」
ドミニク三世の目が昏く重い雰囲気に変わった。かたわらにいた側近に目配せする。
「……非力な鳥の民だと聞いていたが、馬鹿ではないということか」
カミーユは彼が立ちあがった瞬間に床から絡みつくように瘴気が吹き上げたのを見た。
……どういうこと……玉座の周りに。
そうだ。あの瘴気の流れが集まっていたのは、まさしくこの玉座の間の方向だった。
「大人しくカミーユと離縁すると言えば生きて帰したものを」
「無茶をおっしゃらないでいただきたい。鳥の民は伴侶と離れれば生きていられません。どちらにしても死ねと言っているようなものです。ならば」
アレクがまるで空気を撫でるように指先が横にまっすぐの線を描く。その場に長い杖が現れる。
バラバラと兵士たちが駆け込んでいる。
「少々くらい暴れてもかまいませんね?」
杖がカツンと床を叩くとカミーユの目の前に剣が現れた。どうせ謁見の場に剣は持ち込めないのでアレクの空間収納に入れてもらっていた。
カミーユはそれを掴むと玉座に向かって身構えた。
「あなたが正しい王だというのなら、なぜわたしごときを気にかけるのです。正道を歩むのにそこまで先代国王の子が邪魔ですか。それとも、間違いがあるから後ろめたいというのですか?」
ドミニク三世は余裕を見せているが、いくらか追い詰められたような表情にも思えた。
「……私は正しいのだ。兄は王の器ではなかった。なのにどうしてお前のような存在が現れる? それこそ間違いではないのか。兄上の子に『王家の瞳』の持ち主が現れるはずがないのに。あの時お前も殺しておくのだった。……お二人はどうやらご乱心のようだ。拘束せよ」
冷淡に兵士たちに命じる。
どうやら最初からわたしたちを帰すつもりなどなかったのだろう。
「乱心はどちらですか。わたしはこの場でマルク王の遺児として問います。あなたは本当に正しき王なのかと」
抜き放った剣をまっすぐに向けた。
父はたしかに足りないところがあったかもしれない。けれど、この人は民を先導し、亜人たちを攫っておいて自分たちが都合が良い事件をでっち上げた。
そうして父にすべてを押しつけて処刑したのだ。
……それのどこが正しいのか。
カミーユの中にこみ上げてきた感情は憎しみでも怒りでもない。
ただただ悲しかった。
この男の「正しさ」に巻き込まれて死んだ父や多くの臣たち、そして鉱山に連れ去られて苦役を課せられた亜人たち。
父親から瞳の色だけで否定されてきたロラン王子。
……【祝福】の力を狙われて、追い詰められていた母。
人は最初から正しいわけじゃない。そして、全き正しさなんて存在しない。
自分以外の人を犠牲にするのなら、それは……。
剣をきつく握りしめていた手に、白い指先が触れた。
「カミーユ。僕がついているから、気負わなくていい」
アレクがそう言って、ドミニク三世に目を向ける。
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