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第6話「鋼鉄の咆哮」
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フィリアの《サラマンダー》が試作兵器に突進していく。
超高出力エネルギーブレードを構え、一直線に接敵。
剣戟が閃光となり試作兵器の表面を削る。硬質な装甲が火花を散らして抵抗するが、フィリアは一歩も退かない。
だが敵の防御システムが反応し無数のアームが彼女を捕捉しようとする。
≪っ!≫
フィリアはバックフリップで回避。同時に腰部のミサイルポッドを開く。
短距離誘導弾が六基同時に発射され試作兵器に吸い込まれる。
大爆発――装甲板が剥がれ内部機構が露出する。
「そこだ!」
アヤトは機体を旋回させて《ドラグーン》のビームライフルを放つ。
超収束された魔力光束が露出した内部機関を焼き尽くす。
試作兵器が断末魔のような電子音を上げて崩れ落ちていく。
「クリア……エリアル、そっちは?」
≪はい、こちらも反乱勢力の鎮圧を完了……しかし、ヴァレス博士は、反乱勢力によって殺害されていました≫
「そうか、分かった。全機《メテオストライカー》に集合。敵残存の調査と資材回収を行う」
■
拠点内部は凄惨だった。使われていた学者の全てを殺害していたのだろう。
そしてその中の一つにヴァレス博士もいた。
《ドラグーン》から降りたアヤトはデータサーバーの破壊された基盤を見る。
敵の目的は博士が残した兵器群の回収。そして、博士を始めとした関係者の抹殺。
「第八のあの部隊は博士を保護しようとしていた?いや、兵器の奪取か」
「殿下」
フィリアが呼びかける。遺体の整理を終えていた。
その背中には血糊が付いている。
「こちらをご覧ください」
フィリアの示す端末。スクリーンには暗号化されたメッセージ。
> タイタンコード……プロジェクト続行不可。
>
> ただし基礎研究データのみ転送完了。
>
> 次回実証実験地点:第二試験場
「タイタンコード……?」
アヤトはデータに触れる。超高速思考が暗号を解析。
「やはり帝国の上層部からの指令だ。ただし署名欄は空白。これで第八に工作していたか?」
「ですが……第八は博士とつながりが?」
「お互いに利用されていた可能性が高い。それを反乱勢力がうまくかっぱらった感じか」
アヤトは端末を閉じる。
「そうなってくると博士が残した兵器で実用段階になっているのが他にもあるのか?面倒くさい」
第八艦隊が関わっているということはゴルラン兄さんがなんかやってるのか。
「陛下、例の試作兵器の調査が終わりました」
整備士の一人が報告に来た。
「武装や内部に使用されている機構や素材などは独自の物でした。恐らく帝国の最新設備でないと製造出来ないはずです」
「ヴァレス博士以外に生産出来る人間は?」
「いませんね。同じ技術を使える職人はいますが……ここまで完成されたものを大量生産出来るかと言われると微妙でしょう。博士の手腕がなければ実戦投入には程遠いかと」
「となると他の兵器の量産も無理か……まあ、俺たちが来て良かったな。量産される前に見つけられたんだ」
「それと、動力炉ですが……魔導炉ではありません……核動力炉です」
超高出力エネルギーブレードを構え、一直線に接敵。
剣戟が閃光となり試作兵器の表面を削る。硬質な装甲が火花を散らして抵抗するが、フィリアは一歩も退かない。
だが敵の防御システムが反応し無数のアームが彼女を捕捉しようとする。
≪っ!≫
フィリアはバックフリップで回避。同時に腰部のミサイルポッドを開く。
短距離誘導弾が六基同時に発射され試作兵器に吸い込まれる。
大爆発――装甲板が剥がれ内部機構が露出する。
「そこだ!」
アヤトは機体を旋回させて《ドラグーン》のビームライフルを放つ。
超収束された魔力光束が露出した内部機関を焼き尽くす。
試作兵器が断末魔のような電子音を上げて崩れ落ちていく。
「クリア……エリアル、そっちは?」
≪はい、こちらも反乱勢力の鎮圧を完了……しかし、ヴァレス博士は、反乱勢力によって殺害されていました≫
「そうか、分かった。全機《メテオストライカー》に集合。敵残存の調査と資材回収を行う」
■
拠点内部は凄惨だった。使われていた学者の全てを殺害していたのだろう。
そしてその中の一つにヴァレス博士もいた。
《ドラグーン》から降りたアヤトはデータサーバーの破壊された基盤を見る。
敵の目的は博士が残した兵器群の回収。そして、博士を始めとした関係者の抹殺。
「第八のあの部隊は博士を保護しようとしていた?いや、兵器の奪取か」
「殿下」
フィリアが呼びかける。遺体の整理を終えていた。
その背中には血糊が付いている。
「こちらをご覧ください」
フィリアの示す端末。スクリーンには暗号化されたメッセージ。
> タイタンコード……プロジェクト続行不可。
>
> ただし基礎研究データのみ転送完了。
>
> 次回実証実験地点:第二試験場
「タイタンコード……?」
アヤトはデータに触れる。超高速思考が暗号を解析。
「やはり帝国の上層部からの指令だ。ただし署名欄は空白。これで第八に工作していたか?」
「ですが……第八は博士とつながりが?」
「お互いに利用されていた可能性が高い。それを反乱勢力がうまくかっぱらった感じか」
アヤトは端末を閉じる。
「そうなってくると博士が残した兵器で実用段階になっているのが他にもあるのか?面倒くさい」
第八艦隊が関わっているということはゴルラン兄さんがなんかやってるのか。
「陛下、例の試作兵器の調査が終わりました」
整備士の一人が報告に来た。
「武装や内部に使用されている機構や素材などは独自の物でした。恐らく帝国の最新設備でないと製造出来ないはずです」
「ヴァレス博士以外に生産出来る人間は?」
「いませんね。同じ技術を使える職人はいますが……ここまで完成されたものを大量生産出来るかと言われると微妙でしょう。博士の手腕がなければ実戦投入には程遠いかと」
「となると他の兵器の量産も無理か……まあ、俺たちが来て良かったな。量産される前に見つけられたんだ」
「それと、動力炉ですが……魔導炉ではありません……核動力炉です」
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