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第7話「帰途」
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恒星間航行モードに入った《メテオストライカー》は帝都へと滑るように進んでいった。
艦橋には静かなエンジン音だけが響いている。
アヤトは指を組み、前面スクリーンに映る星々を見つめる。
隣ではフィリアが作業服の袖を軽く捲り、小さなメモパッドに何かを書き込んでいた。
「エリアル。艦隊の損耗状況はどうだ?」
「報告いたします。主要システムは全面的に良好です。《ドラグーン》および《サラマンダー》の修繕も完了予定。薬品や弾薬の在庫も充分です」
「そうか……皇帝は?ゴルラン兄さんも呼んだ?」
「いえ、報告した時点でゴルラン陛下は任務で帝都を離れておりました。アヤト陛下には帰還後帝都に残っているようにと皇帝陛下がおしゃっておりました」
エリアルとフィリアは不安そうな顔を見せないよう堪えていた。
特にフィリアの手に僅かに力が入っているのにアヤトは気づいた。
「そんなに心配することはない。父上も状況は把握しているだろう」
アヤトは椅子から立ち上がりフィリアの肩に手を置く。
「今回はよく頑張ってくれた。任務でずっと気を張っていたのだろう?今夜くらいはゆっくり休もう」
「ありがとうございます」
フィリアの声には疲労よりも安堵の色が濃い。
「じゃあ行こうか」
アヤトはフィリアの腰を軽く抱き寄せた。
エリアルを始め、ブリッジのクルーたちは羨ましそうに目を逸らす。
「エリアル」
「はい」
アヤトの声にエリアルは背筋を正す。
「今のうちにゴルラン兄さんがどこに行ったか調べてくれ。任務内容とかをさ。あと帰還時の行程も頼むよ」
「分かりました」
エリアルは敬礼すると素早くコンソールに向き直った。
■
艦橋を出た二人は廊下を歩く。
壁には帝国の紋章が刻まれたプレートが等間隔に埋め込まれている。
「殿下……今回の任務のことですが」
「うん?」
「第八艦隊の行動はやはり不審です。ゴルラン陛下が直接指揮を執っていないにも関わらず、独自に動いているなど……」
アヤトは廊下の窓から宇宙を眺める。
漆黒の空間に無数の星が散りばめられていた。
「何か理由があるのでしょうか」
「分からない。俺としてはゴルラン兄さんが関わっている可能性も大いにあると思ってる」
しばらくの沈黙の後アヤトは笑顔を見せる。
「でも今は考えるのはやめよう。こればかりは帰ってから父上と話すしかないからな」
アヤトの部屋の扉が開く。
そこは帝都の私室より狭いが十分な機能と快適さを備えていた。
「シャワーはどうする?」
「……一緒に入りましょうか」
冗談めかした言い方だがフィリアの顔は赤い。
アヤトは軽く笑い彼女の額にキスをする。
「じゃあ脱がないとね」
アヤトはフィリアの服に手をかけボタンを外していく。
フィリアは少し恥ずかしそうにするが拒否しない。
「本当にいいのか?」
「はい……」
「……おいで」
アヤトはフィリアをシャワー室に招き入れる。
湯気が立ち込める中、二人は互いの身体を洗いあった。
「殿下の体は……すごく頼もしいです」
「そうかな?最近鍛えなおした甲斐があったかも」
二人はひとしきりシャワータイムを楽しんだ後寝室に移る。
ベッドに横たわるとフィリアの柔らかい金髪が枕に広がる。
アヤトは彼女を抱き締め、優しく彼女の髪を撫で目を閉じた。
「おやすみフィリア」
「おやすみなさいませ殿下」
二人は深い眠りについた。
艦橋には静かなエンジン音だけが響いている。
アヤトは指を組み、前面スクリーンに映る星々を見つめる。
隣ではフィリアが作業服の袖を軽く捲り、小さなメモパッドに何かを書き込んでいた。
「エリアル。艦隊の損耗状況はどうだ?」
「報告いたします。主要システムは全面的に良好です。《ドラグーン》および《サラマンダー》の修繕も完了予定。薬品や弾薬の在庫も充分です」
「そうか……皇帝は?ゴルラン兄さんも呼んだ?」
「いえ、報告した時点でゴルラン陛下は任務で帝都を離れておりました。アヤト陛下には帰還後帝都に残っているようにと皇帝陛下がおしゃっておりました」
エリアルとフィリアは不安そうな顔を見せないよう堪えていた。
特にフィリアの手に僅かに力が入っているのにアヤトは気づいた。
「そんなに心配することはない。父上も状況は把握しているだろう」
アヤトは椅子から立ち上がりフィリアの肩に手を置く。
「今回はよく頑張ってくれた。任務でずっと気を張っていたのだろう?今夜くらいはゆっくり休もう」
「ありがとうございます」
フィリアの声には疲労よりも安堵の色が濃い。
「じゃあ行こうか」
アヤトはフィリアの腰を軽く抱き寄せた。
エリアルを始め、ブリッジのクルーたちは羨ましそうに目を逸らす。
「エリアル」
「はい」
アヤトの声にエリアルは背筋を正す。
「今のうちにゴルラン兄さんがどこに行ったか調べてくれ。任務内容とかをさ。あと帰還時の行程も頼むよ」
「分かりました」
エリアルは敬礼すると素早くコンソールに向き直った。
■
艦橋を出た二人は廊下を歩く。
壁には帝国の紋章が刻まれたプレートが等間隔に埋め込まれている。
「殿下……今回の任務のことですが」
「うん?」
「第八艦隊の行動はやはり不審です。ゴルラン陛下が直接指揮を執っていないにも関わらず、独自に動いているなど……」
アヤトは廊下の窓から宇宙を眺める。
漆黒の空間に無数の星が散りばめられていた。
「何か理由があるのでしょうか」
「分からない。俺としてはゴルラン兄さんが関わっている可能性も大いにあると思ってる」
しばらくの沈黙の後アヤトは笑顔を見せる。
「でも今は考えるのはやめよう。こればかりは帰ってから父上と話すしかないからな」
アヤトの部屋の扉が開く。
そこは帝都の私室より狭いが十分な機能と快適さを備えていた。
「シャワーはどうする?」
「……一緒に入りましょうか」
冗談めかした言い方だがフィリアの顔は赤い。
アヤトは軽く笑い彼女の額にキスをする。
「じゃあ脱がないとね」
アヤトはフィリアの服に手をかけボタンを外していく。
フィリアは少し恥ずかしそうにするが拒否しない。
「本当にいいのか?」
「はい……」
「……おいで」
アヤトはフィリアをシャワー室に招き入れる。
湯気が立ち込める中、二人は互いの身体を洗いあった。
「殿下の体は……すごく頼もしいです」
「そうかな?最近鍛えなおした甲斐があったかも」
二人はひとしきりシャワータイムを楽しんだ後寝室に移る。
ベッドに横たわるとフィリアの柔らかい金髪が枕に広がる。
アヤトは彼女を抱き締め、優しく彼女の髪を撫で目を閉じた。
「おやすみフィリア」
「おやすみなさいませ殿下」
二人は深い眠りについた。
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