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五
47話 由々しき事態
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連絡を取らないまま時間が過ぎ月曜日になった。新山さんも多分、おれと同じで意地になっているのか連絡をよこさない。
そっちがその気ならおれだって絶対に折れてやらない。
そんな気持ちでいたからか全然学校の支度をする気がおきず、着ようとしていたワイシャツをクローゼットに戻し代わりに薄手のパーカーを着た。こんな日は学校に行ったとてストレスに感じるだけだ。だったら大人しく家で平凡に過ごすのがいい気がする。
ダラダラと部屋で漫画を一巻から一気読みしていると、兄貴が俺の部屋のドアを叩いた。
「よぉ、問題児。俺これから出かけるわ~。赤城と××駅の前にあるファミレスにいるから暇だったら来てもいいぞ!あいつならまたなんか悩みでも聞いてくれんじゃねー?」
佐々木は歯磨きをしながらそう千隼に伝えると、準備を済ませて家から出て行った。
「別に悩んでなんかないし...。」そうやけになっていた千隼だったけれど何度も考えた末、兄貴が出て行った一時間ちょい後くらいにパパッと用意をし言っていたファミレスに向かった。
店内に入ると中をキョロキョロと見渡した。すると奥のソファ席の方から明るい茶髪と派手なハイトーンの頭が見えて一発で兄貴と赤城先輩だと分かった。
「兄貴と、赤城先輩~。」
そう言いながら話しかけると、まるでおれを待っていたかのように空けられていた兄貴の隣におれは座って二人と話をした。
しばらくすると兄貴は用事があると言って先に席を立った。残されたおれと赤城先輩の間にはこの後“どうするか”みたいな微妙な空気が流れたけれど、おれはなんとなく甘いものが食べたい気分だったから赤城先輩に頼んでパフェを奢ってもらった。
目の前で携帯を見る赤城先輩が心なしか温かい表情で画面を見ていたから恋人か、と聞いたら「うん。」と返されそれを見て恋人と上手く言っている赤城先輩がとても羨ましく感じた。
そしてその後は通常運行で、おれは新山さんの愚痴を余すことなく赤城先輩にベラベラと吐いた。
おれは好き放題とにかく言いたいことを言ったのに対し、赤城先輩は興味がそれほどないのかそれとも元から他人に対してそこまで関心を向けないのか終始冷静におれの話を聞いてくれていた。その上で新山さんのことを悪く言うわけでもなく、おれの考えを否定することもなくただ思ったことを簡潔に話してくれるからおれとしてはとても気が楽になった。
正直、赤城先輩は兄貴の友達の中で一番話しやすいし気を遣わずに居られるからだから好きだ。でもその好きは恋愛の好きとかじゃなくて人としての方の好きであってこれからもきっと変わることはない。それに赤城先輩だっておれの事はただの「友達の弟」と言う認識でいるだろうし、この恋人ゾッコンな感じの赤城先輩が他人に靡くはずもないだろう。
だからこそ安心して話をできるわけだけれど、なぜか新山さんはそんな赤城先輩を敵視しているらしい。
新山さん以外好きになるはずもないのに。と思いながらもそんな馬鹿みたいに恥ずかしいことをサラッと言えるわけもなく、おれは自分の心の奥底にその気持ちをしまい込んでいた。
帰りは赤城先輩もおれの家に来ると言うから家まで一緒に帰った。
まだ晴れきっていないこの感じで一人で帰るほど虚しいことはないから一緒にいけるのは嬉しかった。家に着くと最初は話をしていたけれど、時間が経つにつれてお互いにゲームをしたり漫画を読んだりと各々過ごした。
そんなことをしていたら気づくと時刻は夕方になっていて、ガチャッと音がしたあとで兄貴と新山さんがリビングにやってきた。
その瞬間、部屋の中には不穏な雰囲気が流れたけれどそんな空気を楽しんでいるかのように兄貴だけは薄ら笑いを浮かべていた。
「千集くんが君に話したいことあるらしいよ。」
そう切り出してくれた赤城先輩が本当に神様に見えた。
「そうなの?」
おれの顔色を伺うように聞いてきた新山さんに小さく頷き立ち上がると、おれは新山さんの袖を引っ張り「おれの部屋...。」とボソッと伝えた。
部屋に入って早々、気まずそうに顔を逸らす新山に怒り募らせた千隼は、勢いよく新山をベットに押し倒した。それに驚いた新山が呆然としているのを見て「なんかおれに言うことは?」と強めの口調で千隼は言った。
「マジで本当に心の底からすみませんでした。反省してます。今後は気を引き締めます。」
早口でペラペラと話す新山に「何がすみません、なの?」と追い討ちをかけた。
「...あれっす。かまってちゃんのくだりっすね...あ、いや。それ以前にすぐ迎えに行かなかったやつ...。あとせっかく教室まできてくれたんに八つ当たりして周りに色々吹き込んだことも...っすね、はい......。」
しおらしく律儀に話をする新山を見て「大罪なのに一回のすみませんでした許せるほどおれは甘くない。」と千隼は更に畳み掛けた。
それを聞いた新山がどうすればいいのか焦り頭を掻くと、新山の上に跨っていた千隼は新山の両頬を掴むと深いキスをした。
唇が離れると驚いてテンパる新山に赤くなった顔を向けた千隼は「...責任もって慰めろ。」と言い放った。それを聞いた新山は嬉しそうに明るい笑みを浮かべると「うん。もちろん。」と言い、部屋を薄暗くすると服を床に脱ぎ捨てた。
「そういえば赤城先輩が、普段新山さんは学校で女子と話さないって言ってたんだけどあれ本当?」
事後に下着を穿かされていた千隼が思い出したようにそう新山に聞くと、柔らかい笑みを浮かべて「うん。」と新山は即答した。
「俺には千隼くんがいるしね。見えないところこそ不安になること多いのにそこでそんなリスク背負うつもりはないから。」
新山さんのその言葉を聞いておれはやけに安心してしまった。
キラキラしていて見た目もいい女子がたくさんいたあの学校をこの目で見て、少し自信がなくなったのは確かだった。おれみたいな極々平凡などこにでもいるような男子高校生なんて埋もれてしまうような学校の雰囲気だったし...そう。わかりやすく例えると、新山さんがおれをを選んでいるのはスイパラみたいに甘いもの食べ放題選び放題の環境で味変と言わんばかりに端の方に置いてあるカレーを好き好んでずっと食べている。そんなような感覚だ。
だからおれにできることは、できるだけ新山さんがそんな「カレー」をずっと好きでいられるように努力をすることなんだと思う。なのにおれはと言うと、努力どころか感情的になって謝らせておいて自分は全く素直になることができない。何回も後悔しても何度も繰り返してしまうこの負の連鎖に我ながらそろそろ区切りをつけたいと思えてきた。
せめて新山さんが高校卒業するまでの間にもう少し成長して、ちょっとでも手がかからなくなったと思われたい。
千隼はそう自分の中で反省をすると、服を着せてくれた新山の首に手を回し「...今日泊まっていってほしい。」と小さな声で言いそのまま新山のことを抱きしめた。
-----------------------------------------------------------------
※補足
こちらの話ば“フィクション”の「35話 赤城と佐々木兄弟」と同じ日を描いています。
千隼が赤城に話した新山の話とその話を聞いた赤城がなんと返したのかが細かく描かれている回となっておりますので合わせて読んで頂けると幸いです。
そっちがその気ならおれだって絶対に折れてやらない。
そんな気持ちでいたからか全然学校の支度をする気がおきず、着ようとしていたワイシャツをクローゼットに戻し代わりに薄手のパーカーを着た。こんな日は学校に行ったとてストレスに感じるだけだ。だったら大人しく家で平凡に過ごすのがいい気がする。
ダラダラと部屋で漫画を一巻から一気読みしていると、兄貴が俺の部屋のドアを叩いた。
「よぉ、問題児。俺これから出かけるわ~。赤城と××駅の前にあるファミレスにいるから暇だったら来てもいいぞ!あいつならまたなんか悩みでも聞いてくれんじゃねー?」
佐々木は歯磨きをしながらそう千隼に伝えると、準備を済ませて家から出て行った。
「別に悩んでなんかないし...。」そうやけになっていた千隼だったけれど何度も考えた末、兄貴が出て行った一時間ちょい後くらいにパパッと用意をし言っていたファミレスに向かった。
店内に入ると中をキョロキョロと見渡した。すると奥のソファ席の方から明るい茶髪と派手なハイトーンの頭が見えて一発で兄貴と赤城先輩だと分かった。
「兄貴と、赤城先輩~。」
そう言いながら話しかけると、まるでおれを待っていたかのように空けられていた兄貴の隣におれは座って二人と話をした。
しばらくすると兄貴は用事があると言って先に席を立った。残されたおれと赤城先輩の間にはこの後“どうするか”みたいな微妙な空気が流れたけれど、おれはなんとなく甘いものが食べたい気分だったから赤城先輩に頼んでパフェを奢ってもらった。
目の前で携帯を見る赤城先輩が心なしか温かい表情で画面を見ていたから恋人か、と聞いたら「うん。」と返されそれを見て恋人と上手く言っている赤城先輩がとても羨ましく感じた。
そしてその後は通常運行で、おれは新山さんの愚痴を余すことなく赤城先輩にベラベラと吐いた。
おれは好き放題とにかく言いたいことを言ったのに対し、赤城先輩は興味がそれほどないのかそれとも元から他人に対してそこまで関心を向けないのか終始冷静におれの話を聞いてくれていた。その上で新山さんのことを悪く言うわけでもなく、おれの考えを否定することもなくただ思ったことを簡潔に話してくれるからおれとしてはとても気が楽になった。
正直、赤城先輩は兄貴の友達の中で一番話しやすいし気を遣わずに居られるからだから好きだ。でもその好きは恋愛の好きとかじゃなくて人としての方の好きであってこれからもきっと変わることはない。それに赤城先輩だっておれの事はただの「友達の弟」と言う認識でいるだろうし、この恋人ゾッコンな感じの赤城先輩が他人に靡くはずもないだろう。
だからこそ安心して話をできるわけだけれど、なぜか新山さんはそんな赤城先輩を敵視しているらしい。
新山さん以外好きになるはずもないのに。と思いながらもそんな馬鹿みたいに恥ずかしいことをサラッと言えるわけもなく、おれは自分の心の奥底にその気持ちをしまい込んでいた。
帰りは赤城先輩もおれの家に来ると言うから家まで一緒に帰った。
まだ晴れきっていないこの感じで一人で帰るほど虚しいことはないから一緒にいけるのは嬉しかった。家に着くと最初は話をしていたけれど、時間が経つにつれてお互いにゲームをしたり漫画を読んだりと各々過ごした。
そんなことをしていたら気づくと時刻は夕方になっていて、ガチャッと音がしたあとで兄貴と新山さんがリビングにやってきた。
その瞬間、部屋の中には不穏な雰囲気が流れたけれどそんな空気を楽しんでいるかのように兄貴だけは薄ら笑いを浮かべていた。
「千集くんが君に話したいことあるらしいよ。」
そう切り出してくれた赤城先輩が本当に神様に見えた。
「そうなの?」
おれの顔色を伺うように聞いてきた新山さんに小さく頷き立ち上がると、おれは新山さんの袖を引っ張り「おれの部屋...。」とボソッと伝えた。
部屋に入って早々、気まずそうに顔を逸らす新山に怒り募らせた千隼は、勢いよく新山をベットに押し倒した。それに驚いた新山が呆然としているのを見て「なんかおれに言うことは?」と強めの口調で千隼は言った。
「マジで本当に心の底からすみませんでした。反省してます。今後は気を引き締めます。」
早口でペラペラと話す新山に「何がすみません、なの?」と追い討ちをかけた。
「...あれっす。かまってちゃんのくだりっすね...あ、いや。それ以前にすぐ迎えに行かなかったやつ...。あとせっかく教室まできてくれたんに八つ当たりして周りに色々吹き込んだことも...っすね、はい......。」
しおらしく律儀に話をする新山を見て「大罪なのに一回のすみませんでした許せるほどおれは甘くない。」と千隼は更に畳み掛けた。
それを聞いた新山がどうすればいいのか焦り頭を掻くと、新山の上に跨っていた千隼は新山の両頬を掴むと深いキスをした。
唇が離れると驚いてテンパる新山に赤くなった顔を向けた千隼は「...責任もって慰めろ。」と言い放った。それを聞いた新山は嬉しそうに明るい笑みを浮かべると「うん。もちろん。」と言い、部屋を薄暗くすると服を床に脱ぎ捨てた。
「そういえば赤城先輩が、普段新山さんは学校で女子と話さないって言ってたんだけどあれ本当?」
事後に下着を穿かされていた千隼が思い出したようにそう新山に聞くと、柔らかい笑みを浮かべて「うん。」と新山は即答した。
「俺には千隼くんがいるしね。見えないところこそ不安になること多いのにそこでそんなリスク背負うつもりはないから。」
新山さんのその言葉を聞いておれはやけに安心してしまった。
キラキラしていて見た目もいい女子がたくさんいたあの学校をこの目で見て、少し自信がなくなったのは確かだった。おれみたいな極々平凡などこにでもいるような男子高校生なんて埋もれてしまうような学校の雰囲気だったし...そう。わかりやすく例えると、新山さんがおれをを選んでいるのはスイパラみたいに甘いもの食べ放題選び放題の環境で味変と言わんばかりに端の方に置いてあるカレーを好き好んでずっと食べている。そんなような感覚だ。
だからおれにできることは、できるだけ新山さんがそんな「カレー」をずっと好きでいられるように努力をすることなんだと思う。なのにおれはと言うと、努力どころか感情的になって謝らせておいて自分は全く素直になることができない。何回も後悔しても何度も繰り返してしまうこの負の連鎖に我ながらそろそろ区切りをつけたいと思えてきた。
せめて新山さんが高校卒業するまでの間にもう少し成長して、ちょっとでも手がかからなくなったと思われたい。
千隼はそう自分の中で反省をすると、服を着せてくれた新山の首に手を回し「...今日泊まっていってほしい。」と小さな声で言いそのまま新山のことを抱きしめた。
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※補足
こちらの話ば“フィクション”の「35話 赤城と佐々木兄弟」と同じ日を描いています。
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