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第56話 経緯
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フェリクスさんたち家族はこの館にしばらく滞在。
それ以外の人たちは、宿や綺麗にした空き家に分散して泊まる予定となっている。
出迎えた騎士たちが、誘導してくれているだろう。
半日ほど待つと馬車が2台、騎士たちに誘導されて屋敷に着いた。
「フェリクスさん。お久しぶりです。長旅お疲れさまでした。詳しい話は明日聞きますので、今日はしっかりと休んでください」
フェリクスさんの家族は、奥さんとお子さんが3人、侍女?お手伝いさんらしき若い女性が2人だった。
「無理を聞いていただきありがとうございます。皆を代表してお礼申し上げます」
フェリクスさんが私に頭を下げた。
「出来るだけのことはしますので安心してください」
今日はゆっくり休んでもらうため、我が家の侍女にフェリクスさん一家の案内を任せた。
翌日、応接室でフェリクスさんから、亡命に至った話を聞く。
簡単に言えば第2王子の失態と、海賊のアジトを潰しに行ったがもぬけの殻で、海賊と繋がっていると疑いを掛けられ辞職に追い込まれたらしい。
リカード隊長から受け取った父上からの手紙に、ラクトゥーワ王国内では第1王子派と第2王子派が、王位をめぐって国内が割れていること。
そして第2王子は国際会議の失態と、海賊と繋がっていて自国民を売った話が広がり、王位継承権をはく奪されたことが書かれていた。
「フェリクスさんは、第2王子派なのかな?」
「いえ、私は男爵家の3男ですし、実家は田舎なのでどちらの派閥にも属していないのです」
「それならばなぜ?」
「今回、海軍でも誰かが責任を取らないといけませんから・・・・」
フェリクスさんは言葉を選び、慎重に話をしていた。
「職を失ったとしても追放でないなら、なぜ我が領に?」
「ここでなら私の経験が役に立つと思いました」
なるほど、ラクトゥーワ王国内では再就職先がいい条件でなかったのかもしれない。
ならばどこが自分の価値を評価してもらえるところと考え、ここに来たということか。
海賊船だった船がそれなりにあるし、人材不足で船を持て余している状態だからね。
しかし思い切ったなぁー。
一緒に来た人たちは、フェリクスさんの部下たちとその家族らしい。
他国へ100人以上が一緒に来るなんて、フェリクスさん本当に慕われているんだね。
フェリクスさんたちを雇用することは決まっているが、詳細は今後詰めていく。
まずは生活ができるようにしてからの方が、みんな安心して仕事に励めるだろう。
目先のすることを決めたので、フェリクスさんは一緒について来てくれた人たちを安心させたいから、宿とか回ってきたいというので許可した。
要望があれば聞いて来てほしいと私はフェリクスさんに言い、騎士と一緒に行くように手配を指示して別れた。
しばらくして、今度はアラン副隊長が報告にやって来る。
以前誘拐されてラクトゥーワへ帰国希望の怪しい2人組と王都で再会したそうだ。
どうやらフェリクスさんの部下で、自国民の誘拐犯・・・海賊たちを追っていて逆に捕まってしまったらしかった。
あの時は怪しいとアラン副隊長たちに警戒されつつも、ラクトゥーワへ帰国することを許可してくれてことに感謝していると頭を下げられたそうだ。
フェリクスさんからも、お礼を言われたらしい。
アラン副隊長たちも、王都でフェリクスさんからある程度のことは聞いていたみたい。
「サザーランド氏は、おそらく独自に動いて海賊を討伐しようとしていて、逆に海賊と繋がっている者たちに辞職に追い込まれたのではないでしょうか?」
「海賊と繋がっていたのは第2王子派で、王子が失脚して第2王子派は海軍でも力を失ったのではないのか?」
フェリクスさんは、第1王子、第2王子どちらの派閥にも属していなかったと私に言っていたから疑問に思ったのだ。
憶測だと言いながら、アラン副隊長意見を述べる。
「第2王子派の有力貴族が、海軍での地位を失わないために、サザーランド氏に責任を押し付けたのではないでしょうか?」
海軍の中の第2王子派で地位がある人たちは、今回の件が失敗に終わっても自分たちは関係ないと言い訳できるようにするために、また自分たちの代わりに切ることが出来る者として、立場の弱いフェリクスさんを護衛団長に抜擢した可能性があると言う。
なるほどね、成功すれば自分たちの手柄、失敗すればフェリクスさんに押し付ける算段だったということなら納得だ。
もしかしてフェリクスさんが選ばれたのは、海賊を捕まえようと追っていたことが、第2王子派にバレたのかもしれないな。
だから責任を取らされたフェリクスさんは、嫌気がさしてここへ来た可能性が高い。
ここでなら自分の価値を評価してくれると確信があったのだろう。
フェリクスさんたちが来てくれたのは嬉しい。
数年は大丈夫だが、雇う人が増えたため、新たな資金源確保をするために、船の活用・・・・貿易を真剣に考えないといけなくなった。
それ以外の人たちは、宿や綺麗にした空き家に分散して泊まる予定となっている。
出迎えた騎士たちが、誘導してくれているだろう。
半日ほど待つと馬車が2台、騎士たちに誘導されて屋敷に着いた。
「フェリクスさん。お久しぶりです。長旅お疲れさまでした。詳しい話は明日聞きますので、今日はしっかりと休んでください」
フェリクスさんの家族は、奥さんとお子さんが3人、侍女?お手伝いさんらしき若い女性が2人だった。
「無理を聞いていただきありがとうございます。皆を代表してお礼申し上げます」
フェリクスさんが私に頭を下げた。
「出来るだけのことはしますので安心してください」
今日はゆっくり休んでもらうため、我が家の侍女にフェリクスさん一家の案内を任せた。
翌日、応接室でフェリクスさんから、亡命に至った話を聞く。
簡単に言えば第2王子の失態と、海賊のアジトを潰しに行ったがもぬけの殻で、海賊と繋がっていると疑いを掛けられ辞職に追い込まれたらしい。
リカード隊長から受け取った父上からの手紙に、ラクトゥーワ王国内では第1王子派と第2王子派が、王位をめぐって国内が割れていること。
そして第2王子は国際会議の失態と、海賊と繋がっていて自国民を売った話が広がり、王位継承権をはく奪されたことが書かれていた。
「フェリクスさんは、第2王子派なのかな?」
「いえ、私は男爵家の3男ですし、実家は田舎なのでどちらの派閥にも属していないのです」
「それならばなぜ?」
「今回、海軍でも誰かが責任を取らないといけませんから・・・・」
フェリクスさんは言葉を選び、慎重に話をしていた。
「職を失ったとしても追放でないなら、なぜ我が領に?」
「ここでなら私の経験が役に立つと思いました」
なるほど、ラクトゥーワ王国内では再就職先がいい条件でなかったのかもしれない。
ならばどこが自分の価値を評価してもらえるところと考え、ここに来たということか。
海賊船だった船がそれなりにあるし、人材不足で船を持て余している状態だからね。
しかし思い切ったなぁー。
一緒に来た人たちは、フェリクスさんの部下たちとその家族らしい。
他国へ100人以上が一緒に来るなんて、フェリクスさん本当に慕われているんだね。
フェリクスさんたちを雇用することは決まっているが、詳細は今後詰めていく。
まずは生活ができるようにしてからの方が、みんな安心して仕事に励めるだろう。
目先のすることを決めたので、フェリクスさんは一緒について来てくれた人たちを安心させたいから、宿とか回ってきたいというので許可した。
要望があれば聞いて来てほしいと私はフェリクスさんに言い、騎士と一緒に行くように手配を指示して別れた。
しばらくして、今度はアラン副隊長が報告にやって来る。
以前誘拐されてラクトゥーワへ帰国希望の怪しい2人組と王都で再会したそうだ。
どうやらフェリクスさんの部下で、自国民の誘拐犯・・・海賊たちを追っていて逆に捕まってしまったらしかった。
あの時は怪しいとアラン副隊長たちに警戒されつつも、ラクトゥーワへ帰国することを許可してくれてことに感謝していると頭を下げられたそうだ。
フェリクスさんからも、お礼を言われたらしい。
アラン副隊長たちも、王都でフェリクスさんからある程度のことは聞いていたみたい。
「サザーランド氏は、おそらく独自に動いて海賊を討伐しようとしていて、逆に海賊と繋がっている者たちに辞職に追い込まれたのではないでしょうか?」
「海賊と繋がっていたのは第2王子派で、王子が失脚して第2王子派は海軍でも力を失ったのではないのか?」
フェリクスさんは、第1王子、第2王子どちらの派閥にも属していなかったと私に言っていたから疑問に思ったのだ。
憶測だと言いながら、アラン副隊長意見を述べる。
「第2王子派の有力貴族が、海軍での地位を失わないために、サザーランド氏に責任を押し付けたのではないでしょうか?」
海軍の中の第2王子派で地位がある人たちは、今回の件が失敗に終わっても自分たちは関係ないと言い訳できるようにするために、また自分たちの代わりに切ることが出来る者として、立場の弱いフェリクスさんを護衛団長に抜擢した可能性があると言う。
なるほどね、成功すれば自分たちの手柄、失敗すればフェリクスさんに押し付ける算段だったということなら納得だ。
もしかしてフェリクスさんが選ばれたのは、海賊を捕まえようと追っていたことが、第2王子派にバレたのかもしれないな。
だから責任を取らされたフェリクスさんは、嫌気がさしてここへ来た可能性が高い。
ここでなら自分の価値を評価してくれると確信があったのだろう。
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