診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第2章 外科の未来、その先へ

33話 菜の花クラブ活動

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 山科看護部長と宮本看護師長が揃ってやって来た。

「何事ですか?」

山科「だって、重大なことはお知らせしないとダメでしょう?」

「へっ?」

その割にニヤニヤしちゃって~、なんだよ。

山科「ご存じですか? 菜の花にモデルクラブができたんですよ」

「ええっ??」

夏も桐生さんもびっくりだよ。

「笑っちゃうんだけど、一体どうなってるの?」

山科「この前のカフェの写真や、踊る動画に出たら、みんな羨ましいってすごいんですよ。

それで、理学の加納さんが、

『じゃあ、採用されるかどうかは分からないけど、一応モデルリストに入りたい人はいますか?』ってチャットで呼びかけたんです」

宮本「それで、ぱぱっと何と25人くらいの希望者があったんですって。

その中でも、“シニアの部があれば”って、あのイケおじの山野さんまで名乗りを上げたんですよ」

アハハハ! おかしい!!

もうみんなで笑い転げた! しばらく止まらなかったよ。

山科「それだけだと思います? あと、芸能クラブまでできたんですよ!」

「えっ? 芸能クラブって何をするの?」

宮本「さあ、知りませんけど、歌ったり踊ったりするんですかねえ~。

でも応募者が多数出たんですよ。あのお掃除のフラダンスサークルのみんなも参加したし。

何より、歌が好きなお掃除の藤堂梨沙さんっているじゃないですか? よく仕事中に歌ってる人ですよ」

「ああ~、はいはい。聞いたことありますね」

宮本「あの方も、“歌が好きだから”って芸能部に参加したいって名乗りを上げたんですよ」

「へえ~、一体何を歌うつもりなの?」

山科「演歌に決まってるじゃないですか!」

どっと笑った。またお腹がよじれる……。

山科「あと、菜の花フーズに行った三輪さんと友井さんも、このクラブに入りたいそうです。それで38人の大所帯になったんですよ」

ああ~苦しい……。なんでうちはこんなに仲良しなの?

「それで、芸能クラブは誰が面倒を見るの?」

山科「驚かないでください。長谷川瑛太君と吉岡誠君ですよ。寮生コンビで気が合ってますねえ」

理事「瑛太君は漫画のネタにしようと思ってるんじゃないの?」

「もうやめろよ~」と言いながら、また笑った。

宮本「最後にもう一つあります」

「ええ? なあに?」

山科「本居君が呼びかけたんですけどね、撮影クラブですよ。

これも5人くらい希望者がいたんですよ。なんと! 花井部長までいるんですから」

「ウソだろう?!」

また大笑いした。

山科「それからですね。おまけがありまして、撮影クラブもあればモデルクラブもあるので、

<その荷物持ちをします>って女子たちが名乗りを上げたんですよ。その数……何人だっけ?」

宮本「もう34人も女子が集まっちゃったんですよ~。どうします?」

もうヘラヘラするしかないけど、

「いや、どうもこうも、みんなの好きにしていいよ。あっ、荷物持ちクラブは誰が面倒を見るの?」

小さく手が上がった。笑った、山科部長だ!

山科「私だけじゃないですよ。西村主任も一緒ですからね」

「あははは、わかったよ。面白すぎる……。もうすごいね」

夏も桐生さんも笑いっぱなしだった。ああ~、笑い疲れたよ。

部長たちが帰った後は、一人で思い出し笑いが止まらなかった。

うちはみんな、人間が面白いんだよね。

いいよね~、しがらみがなくて自由で。ほんと、最高だよ。


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