診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第2章 外科の未来、その先へ

39話 人材の苦労

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 サテライトは、看護部長他の尽力も会って、ナース達がスムーズに動いていた。

こちらもやることは山ほどある。

夏と桐生さんを呼んだ。

夏「なあに?」

「ビル用のスタッフの人数出しは、もうしてあるの?」

夏「えー、まだですぅ。だって、まだ早くない?」

「早くないよ。どこかが嫌がらせをして、うちに人が来ないようにするかもしれないんだ。戦略的に進めないと、オープンできないよ」

桐生「理事、それは院長のおっしゃる通りです。産婦人科医は少ないですし、麻酔科はもっと少ないようです。

外科をメインにするなら、早めに確保していかないと間に合わないと思います」

夏「……そうなの?……分かったよ」

「本館の5階だって、明日には引き渡しだよ。軽い手術なら、すぐにでも始めるかもしれない。

麻酔医は本当に少ないから、全力で探さないとダメだよ」

夏「はい、分かりました」

「じゃあ、桐生さん、メモを頼むよ」

桐生「はい、かしこまりました」

桐生秘書がパソコンを開く。

「じゃあ、医師だけ出すよ。麻酔医3名、放射線科医1名、小児科医2名、呼吸器内科2名、代謝内科2名、

産婦人科医2名、外科医2名、救命医3名、臨床工学技士4名、循環器内科2名、整形外科医2名、リハビリテーション医1名。

まずはこの辺でいいかな。様子を見て、もっといっぱい応募があったら人数を限定しないで全部採用だよ。あと、ナースや助手、それから掃除スタッフも一緒に募集しよう」

夏「ええ?そこまでやるの、早くない?」

「早くないよ。こっちが1年2か月先なら、それはそれで応募したい人も予定が立てられるだろう?

いつも応募者が多いのは、うちへの希望者が多いからだ。

だから、急に募集するよりは、いい人材が来る可能性が高いんだよ。

例えば、“毎月面接して決定していきます”って形にしてさ、“早い者勝ちなんだな”って思わせるんだよ。

そうやって、ナースや助手、お掃除のスタッフは予約の形で決定していこう。

どうしてもすぐに仕事をしたい人には、応相談にしてさ」

桐生「それは良い考えですね。“そのうち辞めたい”とか、“すぐには辞められないけど”っていう人にもいいですよね」

「うん、でも医師に関しては違うよ。婦人科以外は、決まったら職場がなくてもすぐ押さえて採用してほしいんだ。

無駄な人件費がかかるかもしれないけど、それくらい一度にたくさんの医師を集めるって大変なんだよ」

夏「わかったよ‥‥‥」

桐生君がふふふと笑っていた。


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