診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第3章 新たな人材を求めて

54話 耳鼻科と眼科・誘致決定

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 朝一番で、夏と桐生さんを呼んだ。

理事「どうしたの? なにかあったの?」

昨日カフェで聞いた、岩城と川瀬の話を二人に伝えた。

理事「ふ~ん、そうなんだ。良かったじゃない! 希望通り二人を確保できたんだね」

桐生「本当ですよ。おめでとうございます。これは金星ですね、実は院長……、理事も早くおっしゃったらどうですか?」

理事「エへへへ、だって勿体ないんだもん」

「別に無理して話さなくていいよ」

理事「あー冷たい!」

桐生君が後ろを向いてしまった。ありゃ笑ってるな。

「早く言えよ」

理事「あのね、耳鼻科と眼科がうちに入るって言ってくれた……」

「そうか!!でかしたな。夏、大いに褒めるよ。やったね!!たまには理事らしいことをしたな」

理事「ええ?それだけ~?」上目使いでねだられた。ちょっと笑った。

「桐生さん、悪い、ちょっとだけ席を外してくれますか?」

桐生「あっ、僕も部屋に戻って仕事してきますね。御用があったら呼んでください。失礼しました」

慌てて部屋を出て行ってしまった。(笑)

両手を広げて「おいで」というと飛び込んできた夏を抱きしめた!!

かわいい。耳元で「これでいいか?」とささやいた。

「ダメ。もっと!足りないよ~」

しょうがない。仕事中なのに……、更に抱きしめて濃厚なキスを何回も重ねた。

もう仕事をやる気が無くなっちゃうよ。





その後は耳鼻科と眼科にお礼を伝え、正式に社長と俺と理事に桐生さんで揃って挨拶に伺った。

実はどうかと思っていたんだけど、双方ともすごく喜んでくれたんだよ。

ありがたいと思った。

社長はああいう時の営業トーク?がうまいんだよな~。(笑) 負けるな。

スタッフは皆正社員として手厚い福利厚生と給与体系、そしてパートの人にもボーナスが出ることをすごく喜んでくれた。

耳鼻科では50代の先生で、

「なんだか肩の荷がおりました」と言ってくれた。

やはり医院を一人で抱えていくのも大変なんだよね。

スタッフの生活も抱えているしさ。


特に眼科では大勢のスタッフもいるし。待合室がパンク状態で、外で待ってる人もいたそうだ。

だから本当に助かったと言われた。

スタッフの人も菜の花に行けることをすごく喜んでくれたそうだ。

万々歳だった。

さてこれで2号館の1階は整ったわけだ。

なんだかこれだけでも肩の荷が下りた気がした。


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