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第8章 もっと寮が欲しい
149話 アニメ三枝・大ヒット清掃動画
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莉子「あのね、頼まれた動画が出来たよ」
院長室に持ってきてくれた。
今回は理事や桐生さんに加えて、台本を書いた想くんも一緒だ。
「じゃあ、見せて」
かわいい莉子が作ったアニメの世界が始まった。
……でも、あれ? と莉子を見ると、舌をペロッと出した。
夏も桐生さんも笑っている。
「ふっ、まったく……」
三枝君は丸く顔抜きされて、顔だけ本物の映像が使われていた。
つまり首から下はアニメ。
ここまで顔で売るのか? しょうがない連中だ。
でも面白くてたまらない。アニメの動きが最高なのだ。
しかも顔だけは大げさにいろんな表情に変わるから、本物以上に笑える。
特に「臭いによろけて壁に手をつくシーン」や「血液を見て倒れそうになるアップ」は最高だった。
まったく……クスクス笑いが止まらない。
莉子も「えへへへ」と笑っている。
「はい、OKです。これをインスタとHPにUPしてください。掲示板でも知らせてね」
「はーい」声が揃った。
「想くんもありがとう。とても良くできていたよ」
想くんは顔をほころばせて笑った。
「僕もすごく楽しかったんです。久しぶりに笑いました」
「まあ、それは三枝君には気の毒だけど……実に面白かったよね。皆お疲れさまでした」
満足げに、それぞれ部屋をあとにした。
*
その後の反響を楽しみにしていたら――。
なんと一週間で、お掃除スタッフの応募が36人もあった。
画期的だ!! でもまだ足りない。もう少し様子を見よう。
夏が社長に、実際の実習動画とアニメ動画を見せたらしい。
お母さんと一緒に大笑いしていたそうだ。
「北原くんは本当にユニークだ。こんな発想、二人といない。もう菜の花のお宝だね」
そう言ってくれたと聞いて、なんだかジーンときた。
さらに社長はこうも言ったそうだ。
「不思議な人だ。誰も触らなければ後ろでひっそりしていただろうに、立場を与えると突然輝き出す。
珍しいタイプだな。夏輝も大当たりだったな。感謝しろよ」
――へえ、そういうふうに見えるのか。
確かに俺は人前に出るのが好きじゃないから、集合写真ではいつも一番後ろの目立たない場所にいる。
……社長は、俺にとってやっぱり“第二の父親”だ。
院長室に持ってきてくれた。
今回は理事や桐生さんに加えて、台本を書いた想くんも一緒だ。
「じゃあ、見せて」
かわいい莉子が作ったアニメの世界が始まった。
……でも、あれ? と莉子を見ると、舌をペロッと出した。
夏も桐生さんも笑っている。
「ふっ、まったく……」
三枝君は丸く顔抜きされて、顔だけ本物の映像が使われていた。
つまり首から下はアニメ。
ここまで顔で売るのか? しょうがない連中だ。
でも面白くてたまらない。アニメの動きが最高なのだ。
しかも顔だけは大げさにいろんな表情に変わるから、本物以上に笑える。
特に「臭いによろけて壁に手をつくシーン」や「血液を見て倒れそうになるアップ」は最高だった。
まったく……クスクス笑いが止まらない。
莉子も「えへへへ」と笑っている。
「はい、OKです。これをインスタとHPにUPしてください。掲示板でも知らせてね」
「はーい」声が揃った。
「想くんもありがとう。とても良くできていたよ」
想くんは顔をほころばせて笑った。
「僕もすごく楽しかったんです。久しぶりに笑いました」
「まあ、それは三枝君には気の毒だけど……実に面白かったよね。皆お疲れさまでした」
満足げに、それぞれ部屋をあとにした。
*
その後の反響を楽しみにしていたら――。
なんと一週間で、お掃除スタッフの応募が36人もあった。
画期的だ!! でもまだ足りない。もう少し様子を見よう。
夏が社長に、実際の実習動画とアニメ動画を見せたらしい。
お母さんと一緒に大笑いしていたそうだ。
「北原くんは本当にユニークだ。こんな発想、二人といない。もう菜の花のお宝だね」
そう言ってくれたと聞いて、なんだかジーンときた。
さらに社長はこうも言ったそうだ。
「不思議な人だ。誰も触らなければ後ろでひっそりしていただろうに、立場を与えると突然輝き出す。
珍しいタイプだな。夏輝も大当たりだったな。感謝しろよ」
――へえ、そういうふうに見えるのか。
確かに俺は人前に出るのが好きじゃないから、集合写真ではいつも一番後ろの目立たない場所にいる。
……社長は、俺にとってやっぱり“第二の父親”だ。
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