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第9章 内定した方の為に
163話 莉子の癒し
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会議の内容やスケジュールなど、あれこれ考えていると、さすがに疲れてしまった。
とりあえず昼食に帰宅する。
部屋に入ると、莉子がスケッチブックに何やら描いていた。
「ただいま。何を描いてるの?」
「うん? ここんとこリトグラフを作ってなかったから、その下絵を描いてるの。ちょうど良かったわ。春ちゃんを描きたいのよ」
「またか?」
「だって春ちゃんがきれいなうちに描いておきたいのよ」
……きれいなうちに? 俺はそのうち汚くなる予定か?
「ふ~ん。とりあえず昼食にしよう」
「うん、了解。食べよ」
お湯を沸かしてお茶を用意する。
「汁物いる? 作ろうか?」
「要らな~い。お茶があるからいいよ」
菜の花弁当は今日も彩りよく、美味しそうだった。
肉団子と野菜を黒酢で炒めたものらしい。黒酢の香りが食欲をそそる。
「わぁ、美味しそう!」
莉子は肉団子をがぶっと頬張った。
……入りきらなかったようで、ぷっと笑ってしまう。
まったく、子供じゃないんだからさ。
次はインゲンのピーナッツ和え。粒々が見えている。
俺はインゲンが好きだ。塩味だけでもいくらでも食べられる。
「春ちゃんはインゲン好きだよね?」
「うん。でも莉子の方がもっと好き」
「……インゲンと比べられてもうれしくない」
ふふ、失敗した。
食後は莉子のスケッチのモデルをして過ごす。
「俺も莉子の顔、描いてあげようか?」
「……それ、笑わせようとしてるでしょ?」
ふふふ、また失敗。
コーヒーを淹れて二人でまったり。
静かな時間に、心から癒された。
「莉子、ちょっとお昼寝しようか?」
「わかった。……邪魔したいんでしょ?」
「うん」――そんなの決まってるだろ。
「いいよ、上に行こう」莉子は可愛く見つめてくれる。
カップを片付け、莉子の肩に手を回して部屋のドアまで――
そこで“邪魔者”が現れた。夏だ。
見なかったことにしようと莉子に耳打ちし、先へ進もうとした瞬間――
「ぶー! ぶっぶー!」車の真似か?
莉子が吹き出してしまった。
「……何だよ。今からお昼寝の時間なんだぞ」
「残念でした! 急ぎの仕事が入りました!」
恨めしい奴だ。深いため息をつき、莉子と見つめ合う。
「あきらめたら?」――莉子は諦めがいい。
くっそー。こっちはこれから“お楽しみ”だったのに。
とりあえず昼食に帰宅する。
部屋に入ると、莉子がスケッチブックに何やら描いていた。
「ただいま。何を描いてるの?」
「うん? ここんとこリトグラフを作ってなかったから、その下絵を描いてるの。ちょうど良かったわ。春ちゃんを描きたいのよ」
「またか?」
「だって春ちゃんがきれいなうちに描いておきたいのよ」
……きれいなうちに? 俺はそのうち汚くなる予定か?
「ふ~ん。とりあえず昼食にしよう」
「うん、了解。食べよ」
お湯を沸かしてお茶を用意する。
「汁物いる? 作ろうか?」
「要らな~い。お茶があるからいいよ」
菜の花弁当は今日も彩りよく、美味しそうだった。
肉団子と野菜を黒酢で炒めたものらしい。黒酢の香りが食欲をそそる。
「わぁ、美味しそう!」
莉子は肉団子をがぶっと頬張った。
……入りきらなかったようで、ぷっと笑ってしまう。
まったく、子供じゃないんだからさ。
次はインゲンのピーナッツ和え。粒々が見えている。
俺はインゲンが好きだ。塩味だけでもいくらでも食べられる。
「春ちゃんはインゲン好きだよね?」
「うん。でも莉子の方がもっと好き」
「……インゲンと比べられてもうれしくない」
ふふ、失敗した。
食後は莉子のスケッチのモデルをして過ごす。
「俺も莉子の顔、描いてあげようか?」
「……それ、笑わせようとしてるでしょ?」
ふふふ、また失敗。
コーヒーを淹れて二人でまったり。
静かな時間に、心から癒された。
「莉子、ちょっとお昼寝しようか?」
「わかった。……邪魔したいんでしょ?」
「うん」――そんなの決まってるだろ。
「いいよ、上に行こう」莉子は可愛く見つめてくれる。
カップを片付け、莉子の肩に手を回して部屋のドアまで――
そこで“邪魔者”が現れた。夏だ。
見なかったことにしようと莉子に耳打ちし、先へ進もうとした瞬間――
「ぶー! ぶっぶー!」車の真似か?
莉子が吹き出してしまった。
「……何だよ。今からお昼寝の時間なんだぞ」
「残念でした! 急ぎの仕事が入りました!」
恨めしい奴だ。深いため息をつき、莉子と見つめ合う。
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くっそー。こっちはこれから“お楽しみ”だったのに。
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