164 / 363
第9章 内定した方の為に
162話 菜の花タイムズ
しおりを挟む
不安でいっぱいの内定者たちに、菜の花の情報を届ける新聞――最高のアイデアだ。
でも確かに、一度にたくさん来てもらっても居場所がない。
「ごめんね。そうだよね?それなら“早く来た人のためのスケジュール”も書いてもらった方がいいんじゃないかな。来るタイミングが分からない人が多いと思うし」
桐生「途中からどんどん参加すると、スケジュールがバラバラになって収拾がつかなくなります。ここは毎月、就職日を固定したらどうでしょうか?そうすれば受け入れる側もやりやすいと思います」
「いいねえ、それで行こう!」
理事「ちょっと待って。引っ越しが必要な人が多いんだから、仕事始めと実際に来る日の間にズレがあるはずだよ。だから、それも聞いた方がいい。寮に入ってから一か月休んで準備したい、なんて人もいるかもしれないし」
「ああ~確かに、そのタイムラグだね」
桐生「例えば“月の最初の週に引っ越してきたら、翌月の1日から勤務開始”という形にすればどうでしょう。つまり仕事始めは常に1日と決めるんです」
「よし!採用!」
理事「じゃあ三枝さん、それを新聞に載せてもらえますか?」
三枝「はい、分かりました。……あと他にも考えがあって、プリントを用意してきました」
そう言って、皆にプリントを配ってくれた。
そこには――途中入職するナースや助手、医師や技師が「どこで、どう過ごせばいいか」を整理して書く必要がある、とあった。
「ああ、確かに。途中で来ても、何をしたらいいか分からないよね」
理事「じゃあ教習なり見学なり、この地域を知ってもらうために送迎バスで案内したらいいんじゃない?スーパーや施設も回って」
桐生「いいですね。主な施設は知っておいた方が安心です。月に一度“新人向けバスツアー”をしてもいいですね。実習は、お掃除スタッフなら山野課長に任せればいいですが、ナースや医師はどうしますか?」
「そこは各部長に考えてもらおう。ナースは看護部長や師長にお願いしよう」
「あとさ、リーダー格の人だけでも全員現役なんだから長い実習は必要ないし、10月中に引っ越せばいい。11月は手順確認と役割分担。整理整頓や物流も大変だから、その時は応援が要るな」
桐生「確かに、実習が必要なのは主にお掃除スタッフでしょうね。11月からで十分だと思います」
三枝「すみません。その予定が固まったら教えていただけますか?僕は先に新聞で準備できることを進めておきます」
「了解。本当にありがとう、助かります」
三枝はにこっとして帰って行った。
「こうしてみると、考えなきゃいけないことが山ほどあるね。会議を開こうか。桐生さん、事前に内容を共有して、皆に考えておいてもらえるように伝えてくれますか?」
桐生「はい、承知しました」
理事「つまり“逆算のタイムスケジュール”ってことだね?」
「うん、もう必要だな」
でも確かに、一度にたくさん来てもらっても居場所がない。
「ごめんね。そうだよね?それなら“早く来た人のためのスケジュール”も書いてもらった方がいいんじゃないかな。来るタイミングが分からない人が多いと思うし」
桐生「途中からどんどん参加すると、スケジュールがバラバラになって収拾がつかなくなります。ここは毎月、就職日を固定したらどうでしょうか?そうすれば受け入れる側もやりやすいと思います」
「いいねえ、それで行こう!」
理事「ちょっと待って。引っ越しが必要な人が多いんだから、仕事始めと実際に来る日の間にズレがあるはずだよ。だから、それも聞いた方がいい。寮に入ってから一か月休んで準備したい、なんて人もいるかもしれないし」
「ああ~確かに、そのタイムラグだね」
桐生「例えば“月の最初の週に引っ越してきたら、翌月の1日から勤務開始”という形にすればどうでしょう。つまり仕事始めは常に1日と決めるんです」
「よし!採用!」
理事「じゃあ三枝さん、それを新聞に載せてもらえますか?」
三枝「はい、分かりました。……あと他にも考えがあって、プリントを用意してきました」
そう言って、皆にプリントを配ってくれた。
そこには――途中入職するナースや助手、医師や技師が「どこで、どう過ごせばいいか」を整理して書く必要がある、とあった。
「ああ、確かに。途中で来ても、何をしたらいいか分からないよね」
理事「じゃあ教習なり見学なり、この地域を知ってもらうために送迎バスで案内したらいいんじゃない?スーパーや施設も回って」
桐生「いいですね。主な施設は知っておいた方が安心です。月に一度“新人向けバスツアー”をしてもいいですね。実習は、お掃除スタッフなら山野課長に任せればいいですが、ナースや医師はどうしますか?」
「そこは各部長に考えてもらおう。ナースは看護部長や師長にお願いしよう」
「あとさ、リーダー格の人だけでも全員現役なんだから長い実習は必要ないし、10月中に引っ越せばいい。11月は手順確認と役割分担。整理整頓や物流も大変だから、その時は応援が要るな」
桐生「確かに、実習が必要なのは主にお掃除スタッフでしょうね。11月からで十分だと思います」
三枝「すみません。その予定が固まったら教えていただけますか?僕は先に新聞で準備できることを進めておきます」
「了解。本当にありがとう、助かります」
三枝はにこっとして帰って行った。
「こうしてみると、考えなきゃいけないことが山ほどあるね。会議を開こうか。桐生さん、事前に内容を共有して、皆に考えておいてもらえるように伝えてくれますか?」
桐生「はい、承知しました」
理事「つまり“逆算のタイムスケジュール”ってことだね?」
「うん、もう必要だな」
5
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※初日一気に4話投稿してから恋愛大賞エントリーしたため文字数5万これから(´;ω;`)みんなも参加するときは注意してね!
※忘れてなければ毎週火曜・金曜日の夜に投稿予定。作者ブル
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
吉野葉月
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる