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第9章 内定した方の為に
173話 岩城のリベンジ計画と社長への報告・2
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話しを伝えると、そのまま社長は誰かに電話をかけていた。
「……顧問弁護士の岡田先生を呼んでくれ。
今夜、菜の花本館の会議室で打ち合わせする。」
その声に、俺の背筋が伸びた。
「なるべく資料を集めて持ってきてくれ」と社長に言われ、すぐに高原君に連絡を取った。
証拠になりそうな勤務表や診断書などを集め、夕方までに院長室へ持ってきてほしいと頼んだ。
すると、彼らはすでに“訴えるための資料”をまとめていたという。さすがだ。
ならば、資料と一緒に本人たちも弁護士に会ってもらおう。
*
夜。7階の会議室。
社長と弁護士の岡田先生、岩城、俺、理事、桐生さん、そして8名が揃った。
テーブルには資料の束と、岩城がまとめたメモも並んでいる。
高原「これが僕らの勤務実態です。勤務表の改ざん、休日の強制呼び出し、
そして“鬱”と称した虚偽の診断書による退職強要。
証拠の一部は、まだ現職の仲間が保管しています」
岡田先生は頷きながら言った。
「これは完全にアウトです。労基法だけでなく、医師法、個人情報保護法にも抵触します。
まずは事実確認を進め、3次救命センターの経営母体である財団の理事会にも正式に照会をかけましょう」
社長は腕を組み、しばらく黙っていたが、
やがてゆっくりと口を開いた。
「いいか、これは復讐じゃない。正義の修復だ。
うちを信じて来てくれた者を守るための戦いだ。
そのために俺たちはいる。
だから8名は、俺たちを信じて待っていてほしい。いいね?」
誰もがその言葉に、深く頷いた。
打ち合わせが終わる頃には、時計の針は夜の十時を回っていた。
社長は帰り際、俺の肩を軽く叩いた。
「北原君。君は医者として、人を癒すことに集中してくれ。
こっちは俺と岩城君、それに法の専門家が動く。
だから安心して、患者を見てくれ。」
「ありがとうございます。……本当に。」
社長は笑いながら言った。
「菜の花を信じて来てくれた人を、絶対に泣かせたくない。それだけだ」
その夜、院長室の灯りを消しながら、静かに思った。
――あの子たちの涙が、もう二度と無駄にならないように。
“正義のリベンジ”が、いま始まった‥‥‥。
「……顧問弁護士の岡田先生を呼んでくれ。
今夜、菜の花本館の会議室で打ち合わせする。」
その声に、俺の背筋が伸びた。
「なるべく資料を集めて持ってきてくれ」と社長に言われ、すぐに高原君に連絡を取った。
証拠になりそうな勤務表や診断書などを集め、夕方までに院長室へ持ってきてほしいと頼んだ。
すると、彼らはすでに“訴えるための資料”をまとめていたという。さすがだ。
ならば、資料と一緒に本人たちも弁護士に会ってもらおう。
*
夜。7階の会議室。
社長と弁護士の岡田先生、岩城、俺、理事、桐生さん、そして8名が揃った。
テーブルには資料の束と、岩城がまとめたメモも並んでいる。
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そして“鬱”と称した虚偽の診断書による退職強要。
証拠の一部は、まだ現職の仲間が保管しています」
岡田先生は頷きながら言った。
「これは完全にアウトです。労基法だけでなく、医師法、個人情報保護法にも抵触します。
まずは事実確認を進め、3次救命センターの経営母体である財団の理事会にも正式に照会をかけましょう」
社長は腕を組み、しばらく黙っていたが、
やがてゆっくりと口を開いた。
「いいか、これは復讐じゃない。正義の修復だ。
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そのために俺たちはいる。
だから8名は、俺たちを信じて待っていてほしい。いいね?」
誰もがその言葉に、深く頷いた。
打ち合わせが終わる頃には、時計の針は夜の十時を回っていた。
社長は帰り際、俺の肩を軽く叩いた。
「北原君。君は医者として、人を癒すことに集中してくれ。
こっちは俺と岩城君、それに法の専門家が動く。
だから安心して、患者を見てくれ。」
「ありがとうございます。……本当に。」
社長は笑いながら言った。
「菜の花を信じて来てくれた人を、絶対に泣かせたくない。それだけだ」
その夜、院長室の灯りを消しながら、静かに思った。
――あの子たちの涙が、もう二度と無駄にならないように。
“正義のリベンジ”が、いま始まった‥‥‥。
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